転生した悪役令息は友人フラグを立てたはずの王子に溺愛されて逃げ道がない!?

中洲める

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*18話 愛とは……

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 再びベッドに押し倒された俺。
 足の間に入っているノワールは太ももを撫でながら足を広げさせて最奥へ指を滑らせた。
「ここ、いい?」
 誰も触れたことのない場所を指の腹で撫でられると、無意識に体が震える。
 けれど、しっかりノワールの目を見ながら頷いた。
「でも、そのままじゃ入らないよな……?」
「大丈夫、用意してる」
 ノワールはウキウキとサイドボードの引き出しを開けると、小さな瓶を取り出し蓋を外す。
「……なぜ」
「備えあれば患いなしってアルが教えてくれたんだろ」

 また俺か……!

 そしてノワールは中指と薬指にたっぷりとったはちみつ色のそれを、尻の間に塗り込んだ。
「ん、冷たっ」
「すぐ馴染む」
 すべてのひだへ丁寧に塗り込めたあと、気づかうように中指が押し込まれた。

「……んんっ」
 異物感に眉をひそめるとすぐ抜けていく。
 そしてまたすぐクリームを伴って中へ。
 何度か繰り返していると、指の出し入れがスムーズになっていく。

 気持ちいいわけでもなく、かと言って気持ち悪いわけでもない。
 指を増やされても、指が増えたなとしか思えず、戸惑っているとノワールが体を倒してキスをしてくる。
「アル……」
「……ふ、ぁ」
 舌を絡めてキスをして、中を探られると、急にノワールとセックスをするのだという意識が高まって入っている指を意識してしまう。
「緩んできた?」
 うれしそうに笑ってまたキスをして、今度は萎えてしまっていた性器に触れられる。
「ん、ふっ、ぁ……っんっ」
 気持ちいい。
 性器をしごかれるのと同時に指を動かされると、だんだん気持ちよくなって来る。
 ノワールに弄られている性器がすっかり大きくなると、中に入っている指の違和感が減って少しずつ快感に変わっていく。
「あっ、んんっ、ふぁ……っ」
「ここ、膨らんできた」
「んぁ……っ! そこ、だ、め、っあ!」
 ノワールが腹側の膨らんできたそこを押すように指を動かすと、ビリビリとした快感が駆け抜ける。
「アルのここもパンパンで、可愛いね」
 性器を擦られ、腰が勝手に動いてしまう。
「あっ、りょうほ、だめ……、イっちゃ……っ」
「うん、可愛い顔。見せて?」
 やめてと言ったのに、ノワールは楽しそうな顔をしてさらに煽って来る。

 性器を刺激されると入っている指を締め付けてしまう。
 そのせいで中を擦られる快感がさらに強くなるという悪循環。

「ここが、イイんだね?」
「ひっ!?」
 穴を弄っている手の親指が会陰に当てられ、中と外で押されると目の前にバチバチと火花が舞うような快感が押し寄せて来る。

「んん、イ、イク……ああああっ!」
 派手に体を震わせながら自分の腹へ勢いよく精液を吐き出す。
「はっ、はっ、うぅ……」
 出したら性器への愛撫はやめてくれたけれど、中を弄る指は動きを止めてくれない。
「あっ、い……んっ」
 燻るような熱がまた燃え上がる。
「のわーる、手、とめてぇ」
「せっかくゆるくなってきたところだ、もう少し我慢な?」
「はぁ、はぁ、あんっ……ふ、ぁ」
 ぐちゅぐちゅと濡れた音を立てるそれは、もうクリームだけではない。
 こぼれた精液、それからたぶん、俺の中から分泌された愛液も混ざっている。

 腹の奥が熱くてたまらない。

 指はとっくに三本に増えて広げるように蠢いている。
「ノワール、もう……っ」
「ん、俺も、限界」
 指を引き抜いたノワールは俺の両足を抱えた。
 ぴたりと熱い塊が押し当てられる。

「アル、アルベルト。愛してる」
「ノワール……」
 俺にキスをして、ゆっくりその塊が中へ入ってきた。

 熱くて、大きくて、気持ちよくて……、愛しい。

「は、ぁ……っ、んぁ……っ」
「アル、アル……」
 めまいがするような熱。

 俺、ノワールが、好き。
 本当はエミリオに譲りたくなかった。
 愛してると言ってくれるノワールに、応えたかった。

 腕を伸ばしてノワールを抱きしめキスをする。
「……はぁ」
 舌を絡めながらノワールが一番奥まで入って止まった。
 胎内に感じる熱。
 たまらなく愛しい。

 気持ちが、溢れて止まらない。
 その想いは口から勝手にこぼれ出た。
「俺、ノワールが好き」
「!」
 これは今まで口にしてきた友情の好きじゃない。
「俺も、ノワールを、愛してる」
「アル……!」
 ノワールが俺を強く抱きしめて何度もキスをする。

 好き。
 ノワールは俺の最愛の人。
 女神になんて渡さない。
 愛してる。

 胎の奥が熱い。
 繋がった場所から燃えるみたいに全身へ広がっていく。


 ノワールの手がそっと俺の頬をなぞる。
 その指先は驚くほど優しくて、触れられるたびに、愛しいと告げられているみたい。

「アル……もう、離したくない」

 低く震えたノワールの声に胸が詰まる。
 こんなふうに言ってもらえる日が戻ってくるなんて、思ってもいなかった。

「ノワール……俺も、ずっと……傍にいたかった。離れたくなんてなかった」

 言葉にした瞬間、張りつめていたものが解けて、涙が滲んだ。
 ノワールがそれに気づき、そっと額を合わせてくる。

「泣くなよ。俺がここにいる」
「……うん」

 温かな体温が伝わる。
 零れ落ちる涙を優しく舐めとられるたび、胸の奥に積もっていた孤独や恐れがひとつずつ溶けていく。

 そして、もう一度唇を重ねようとしたそのとき……。

 空気が震えた。
 銀色の魔力が俺たちを包み込み、ゆっくりと立ち上ってゆく。

「え……?」
「アル、これは……」

 眩い光の粒が舞い上がり、その中心にひとりの女性が姿を現した。
 銀糸の髪が流れ、どこか懐かしいあたたかさを帯びた眼差しがこちらを見つめている。

「私は女神ナリア。……あなたたちの想い、確かに受け取りました」

「……」



 できれば、あと十分……。
 いや五分でいいから空気を読んでほしかった。

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