時の欠片

☆みゅる☆

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夜道

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 その道はとても人通りが少ない。別に裏道って訳でも無いのだが。さらに言えば、心霊現象が起きる訳でも犯罪があった場所でも無いのに人通りが少ない。色々と便利な道のはずなのに。
そして、私の帰り道でもある。そう、「私」のだ。私以外使っている人はいないのではないだろう。なんて、思いながら1人歩いていると、後ろから声がした。
「おい、死にたくなければ大人しく俺に従え」
私は遂に来たかと思った。
「わかった。従おう……何が望みだ?」
「金を出せ、あと金になるもの全部だ。」
私は幾らかの小銭を出しながらこれからの行動をシュミレーションしていた。
「すまないがこれくらいしかないのだ」
予想通り相手は怒りを表した。
「てめぇ……馬鹿にしてんのか?それとも事の重大さがわからない馬鹿なのか?金目になる物も全部出せと言ったはずだ。その内ポケットには、何が入っている?出せ。」
やれやれ仕方ない、これを見せれば奴はどう出るかわからないが……
「これは、無闇に見せてはいけないのだ。だが、金にはならん。だからそれしか無いのだ」
「ごちゃごちゃ言ってねぇでさっさと出せよ!死にたいのか?」
「はぁ………では、見せるぞ」
内ポケットからある物をだしながら私は言い放った。
「脅迫及び強盗の罪で現行犯逮捕する。いい逃れはできないぜ?」
男は驚いていたが
「ふざけるな!ここで殺せば何も問題ない」
飛びかかってきたがねじ伏せて手錠かけた。
「やれやれ、この道に指名手配犯が隠れていると情報が来てから3年だ。随分と大人しくしてたものだ。お陰で私以外通らない帰り道になったよ。」
すると後ろから声がした。
「やっと見つけたよ。この道に警察を装った強盗がいるみたいでね……
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