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【9話】
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早いもので本日は社交界デビューの日。
私は、お父様とサハラ、グレイとシルバーの4人で王宮に向かっている。
8年振りの馬車は揺れるわ…。
今日はグレイとシルバーも執事服じゃなくて白の燕尾服を着ている。
というか、お父様が直々にスカウトしてきただけあって2人共、顔も頭も運動神経も良いのよね。
なんて考えてる内に、王宮に着いてしまった。
「…本当にいいの?」
目の前に座っているグレイに確認を取る。
「愚問だし、俺は棚ボタでラッキーだ。お嬢が嫌なら…やめるなら今だぞ?」
棚ボタとか…。
私もグレイが承諾してくれて、良かったわ。
…ん?
あら?
今何か引っ掛かったわ?
何かしら?
「お嬢?」
「ううん。あの方も嫌だけど、見知らぬ人は絶対に嫌!第三王子とか以ての他!まだ馴れないけど、このまま続行でお願いします!!」
「了解」
会話を聞いていたお父様が、うんうんと頷いてくれる。
お父様はカクタス様の出自を知っているハズだから、王家からの招待状に書いてあった内容に思うところがあったみたい。
私にとって最善の策を選ばせてくれた。
そんな会話をしていれば、馬車が止まった。
いざ、尋常に勝負!!
…で、合ってるわよね?
「さ、ミモザ。手を」
既に馬車から降りていたお父様とグレイとシルバーに促されて、お父様から差し出された手を握って、決死の思いで馬車を降りる。
ざわざわとした王宮。
見てる見てる見てる見てる。
ああ、見られている…。
きっと、噂されているんだわ。
あれがローズミスト家の“ブス”だって……。
私は内心で物凄いパニックになりながら、案内のメイドに従って舞踏会の会場に向かう。
名前を呼ばれて入場するまでは時間があるので、専用の控え室に通される。
「ここまで良く頑張りましたね」
サハラに微笑まれてホッとする。
家別に個室になっているので、家人だけしか居ないのはありがたい。
「ミモザ、大丈夫かい?私は開始前に陛下に挨拶に行かなきゃならないから、席を外すけど…」
ソファーに座って俯いていた私を、覗き込むようにお父様が屈んでくれる。
「…ええ、何とか。会場ではグレイとシルバーが一緒に居てくれるから大丈夫よ。お仕事でしょ?行ってらっしゃい」
お父様はお城の官僚。
これから陛下に挨拶をして、その後、陛下に付き従わなければならない。
「グレイ!シルバー!くれぐれもミモザを頼んだぞ!」
「了解」
「畏まりました」
お父様は2人に何度も私を守るように言い付けて、部屋から出ていった。
また、心配させちゃった…。
ごめんなさい。
でも、人の視線がどうしても怖い…。
やめて、こんな“ブス”の私を見ないで…。
早く帰りたい…。
シーツ持ってくれば良かった。
みんなサクッと集まって、王様もサクッと入場して、サクッと一言述べて、サクッとみんなに挨拶させて、サクッと一曲踊らせて、サクッと帰してくれないかなぁ。
「お嬢、帰りたいオーラ凄いよ。ほら、お嬢の為のオリジナルリラックスティー。一応こぼすと怖いからドレスには防水魔法掛けとくからな。飲める?」
グレイが笑いを堪えながら紅茶を入れてくれた。
「うん。ありがとう」
一口飲むと身体中の緊張が解れる。
美味しい。
ホッと一息ついたところで、部屋のドアがノックされた。
私は、お父様とサハラ、グレイとシルバーの4人で王宮に向かっている。
8年振りの馬車は揺れるわ…。
今日はグレイとシルバーも執事服じゃなくて白の燕尾服を着ている。
というか、お父様が直々にスカウトしてきただけあって2人共、顔も頭も運動神経も良いのよね。
なんて考えてる内に、王宮に着いてしまった。
「…本当にいいの?」
目の前に座っているグレイに確認を取る。
「愚問だし、俺は棚ボタでラッキーだ。お嬢が嫌なら…やめるなら今だぞ?」
棚ボタとか…。
私もグレイが承諾してくれて、良かったわ。
…ん?
あら?
今何か引っ掛かったわ?
何かしら?
「お嬢?」
「ううん。あの方も嫌だけど、見知らぬ人は絶対に嫌!第三王子とか以ての他!まだ馴れないけど、このまま続行でお願いします!!」
「了解」
会話を聞いていたお父様が、うんうんと頷いてくれる。
お父様はカクタス様の出自を知っているハズだから、王家からの招待状に書いてあった内容に思うところがあったみたい。
私にとって最善の策を選ばせてくれた。
そんな会話をしていれば、馬車が止まった。
いざ、尋常に勝負!!
…で、合ってるわよね?
「さ、ミモザ。手を」
既に馬車から降りていたお父様とグレイとシルバーに促されて、お父様から差し出された手を握って、決死の思いで馬車を降りる。
ざわざわとした王宮。
見てる見てる見てる見てる。
ああ、見られている…。
きっと、噂されているんだわ。
あれがローズミスト家の“ブス”だって……。
私は内心で物凄いパニックになりながら、案内のメイドに従って舞踏会の会場に向かう。
名前を呼ばれて入場するまでは時間があるので、専用の控え室に通される。
「ここまで良く頑張りましたね」
サハラに微笑まれてホッとする。
家別に個室になっているので、家人だけしか居ないのはありがたい。
「ミモザ、大丈夫かい?私は開始前に陛下に挨拶に行かなきゃならないから、席を外すけど…」
ソファーに座って俯いていた私を、覗き込むようにお父様が屈んでくれる。
「…ええ、何とか。会場ではグレイとシルバーが一緒に居てくれるから大丈夫よ。お仕事でしょ?行ってらっしゃい」
お父様はお城の官僚。
これから陛下に挨拶をして、その後、陛下に付き従わなければならない。
「グレイ!シルバー!くれぐれもミモザを頼んだぞ!」
「了解」
「畏まりました」
お父様は2人に何度も私を守るように言い付けて、部屋から出ていった。
また、心配させちゃった…。
ごめんなさい。
でも、人の視線がどうしても怖い…。
やめて、こんな“ブス”の私を見ないで…。
早く帰りたい…。
シーツ持ってくれば良かった。
みんなサクッと集まって、王様もサクッと入場して、サクッと一言述べて、サクッとみんなに挨拶させて、サクッと一曲踊らせて、サクッと帰してくれないかなぁ。
「お嬢、帰りたいオーラ凄いよ。ほら、お嬢の為のオリジナルリラックスティー。一応こぼすと怖いからドレスには防水魔法掛けとくからな。飲める?」
グレイが笑いを堪えながら紅茶を入れてくれた。
「うん。ありがとう」
一口飲むと身体中の緊張が解れる。
美味しい。
ホッと一息ついたところで、部屋のドアがノックされた。
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