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1. 喉が渇いたから…
しおりを挟む「じいじ、お帰りなさい!暑かったでしょ?」
私の名前は鈴木唯(ゆい) 小学6年です。
パパとママは海外にいます。
パパが仕事の関係で海外勤務になって、
日本で教育を受けさせたかった両親の
意向もあり
私だけが残り、
父方の祖父の家に預けられる事に
なったのでした。
祖母は他界しているので2人暮らしです。
でも、全然淋しくありません。
だって、昔からじいじが大好きだったし、
それに…大切に大切に愛してくれるから。
「ただいま。畑は暑かったよ。
ああ、喉がカラカラだ。
すまんが唯………飲ませてくれるか?」
そう言いながら玄関に入ってきたじいじは、
汗を拭きながら後ろ手で玄関の鍵をしめた。
そしてそのまま玄関で膝をつく。
私の中が疼く、そのいつもの姿に。
膝をついたじいじは、静かにじっと私を見ている。
私は玄関に降りていつもの通り、
スカートを捲り上げた…
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