誰か、僕の怠惰を聴いてくれ!

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皿洗いをする僕

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清々しい朝だ。

じいや、音楽を頼む。

(自分でスマホを操作する。)

<グリーグ~『ペール・ギュント』組曲より「朝」~>

うーん。最高だ。

じいや、コーヒーを頼む。

(自分でコーヒーを淹れる。)

うーん。香ばしい。

世界が明るい。今日は良い日だ。

階段を降りて。どんな朝日が顔を見せるのだろう。

おはよう!

ございま・・す・・・?

―――――――――――――――――――――――

僕は今、頭を抱えている。

目の前にある洗われていないフライパン。

フォーク。スプーン。

じいや、皿洗いを。

じいや?じいや?

じいやあああああああ!!!

いないんだよなあ(涙)。

スマホの音楽を止める。ペットボトルの蓋を閉める。

なぜ、洗われてないのか。

昨日のことを思いだすんだ。

なぜ、目を覚ましたら布団に絡まっていたのか。

昨日のパスタはよくソースと絡まっていた(ニコリ)

そういうことだよな。

ぐすっ。

とりあえず落ち着こう。

コーヒーでも飲んで。

ゴッフォ!

ふっ、コイツめ。

カップを持つ手が震える。

さてと…

【急募】皿洗いをしなくて良い方法

よし!

え、受注できないんですか???

ぐすっ。

はあ。それでは皿洗いを始めたいと思います…。

はい…まずスポンジを持ちます。



このスポンジを最後に使ったのはいつですか?

いいや。めんどい。交換しなくていいか。

いや、さすがに変えよう。

下の戸棚を開けてと。あった。

100均にあるカラフルな奴。

普段絶対に使わない色。

知らんけど。

さて。

はい…洗剤をつけて…



このときの適切な洗剤の量はどのくらいですか?

いつも分からない。多ければ多いほど良いだろう(良くない)。

左手でスポンジを固定し、右手で洗剤を持って。

放物線をイメージして。高い所から。

プスゥ。



どうやら適切な量を教えてくれたようだ。

はい…それでは洗剤の付いたスポンジでフライパンをこすると…

なんと!あっという間にソース汚れが…

…汚れが…

落ちないんですねえ。

さすがに一日置いて、かっぴかぴ。

ごめんなさい。お母さん。

だらしない息子です。

熱めのお湯をかける。

あっつ!怒られてしまった。

~数分後~

うまくふやけている。

浮き出た汚れをシンクの網へ。

それではみなさんお待たせしました。

スポンジを持って。

スウゥーーーー。

―――――――――――――――――――――――

皿洗いが終わった。

清々しい朝だ。

じいや、音楽を頼む。

(自分でスマホを操作する。)

<グリーグ~『ペール・ギュント』組曲より「朝」~>

うーん。最高だ。

じいや、コーヒーを頼む。

(自分でコーヒーを淹れる。)

うーん。香ばしい。

世界が明るい。今日は良い日だ。

コーヒーが美味しい。

ごくごく飲めちゃう。

ごくごく。ふぁい!テン上げえぇ👆

うーん!最高だ。

今日はどんな楽しいことが起きるのだろう。

階段を降りて。どんな朝日が顔を見せるのだろう。

おはよう!

空いたカップをシンクに置く。

ございます!



ん?

ございま・・す・・・?

目の前にあるカップ。

また、頭を抱える。

いや、頭を抱えざるを得なかった。

―――――――――――――――――――――――

皿洗いをすることへの怠惰。

その怠惰が解消されたとき、少しの幸せを感じる。

幸せを噛みしめながら、コーヒーを飲み、

ただ、一抹の油断が僕を怠惰にするのだ。
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