誰か、僕の怠惰を聴いてくれ!

Yp

文字の大きさ
4 / 6

パスタを食べる僕

しおりを挟む
僕は今、頭を抱えている。



目の前にある透明なビン。



中には白い粉が入っている。



塩か砂糖。きっとどちらかだろう。



まだ状態が安定していない。



塩かもしれないし、砂糖かもしれない。



シュレディンガーの調味料。



いや視認できてるやん。



全く、量子力学には精通していない。言いたいだけ。



専門家に怒られるぞ。



これを開けずに確認する方法はないだろうか。



いや、開けろよ。そう思っただろう。



あの時、買わなかった選択を認めたくない。



そんなこと思ってないもん。



茶番はこのぐらいにして。



蓋を開けて・・・



開けて・・・



・・・



開かないだと。



この前突き指したせいで、蓋が開かない。



もしくは蓋が固い。



閉じこもっている。僕と同じだ。



それじゃだめだ。僕みたいになるな。



君は外に出るんだ。外は明るいぞ。



君はパスタとして輝くや。



4話パスタをこすり続ける物語もない。



どこからか声が聞こえた。



---------------



まずい笑、本当に開かない。



仕方ない。



【急募】砂糖と塩を蓋を開けずに見分ける方法



クエスト受注完了。



そういえば周りに誰もいなかった。



見た目は白。色からはいけないか。



ネットで調べると粒の大きさで分かる。



そうなのか。料理素人が露呈する。



粒は塩の方が大きいから、ゴツゴツしてると。



砂糖はさらさらしていると。



どれどれ。



瓶に近づく。ちょー遠視である。



さらさらしている気がする。



僕の髪の毛みたいだ。



・・・



僕の髪の毛みたいだ!!!!(圧)



ということはこれは砂糖か。



良くやった。パスタは美味しく食べたい。



少し甘めのトマトソースが好きなのだ。



異論は認める。



?「いや、しょっぱい方が・・・」



皆の者、あいつに砂糖を撒きなさい。



これは僕の物語、誰にも邪魔されない。



しょっぱいギャグばっかり。甘く見てくれ。



これでパスタを作ることができる。



さあ、始めよう。



---------------



フライパンを準備する。



自分家はIH。



でもこのIHは中々温かくならない。



最大出力。※良い子は真似しないように。



オリーブオイル。



おっと、失礼。



オリィィィヴオイル(巻舌)



あっつ!!!怒られてしまった。



トマトソースを投入。



ぐつぐつするのを待って。



よし。いいぞ。



少しの砂糖。



・・・



開かないじゃないか!



どうする?どうする?



そういえば。温めると開きやすくなるって聞いたことあるな。



お湯につけてみるか。



あ、砂糖温めて大丈夫か。



大丈夫そうだ。溶けてない。



ポンっ。



大勝利。時を戻そう。



“砂糖”を入れて、ひと煮立ちさせて。



なになに、3分か。



沸騰したら、入れて待つと。



この3分。人生には影響しない3分。



無駄な3分。煩わしい。



そう言いながら、スマホを触る。



あれ、何分たったっけ。そもそも何分からだった?



ああ、神よ。煩わしいと思った自分をお許しください。



麺を伸ばさないでください…。



あれ、前にもこんなことが・・・。



デジャヴ?



まさか



この世界はループしている????



あっつ!!!怒られt・・・。



まあ、確かに毎日同じ生活だ。



怠惰を極める生活。



ある意味ループしているか。



3分より、少し短めにゆでる。



アルデンテ。最高だ。



もうすでに時間が分からなくなっていることは伏せておこう。



よし、できた。



お皿に盛り付ける。



なんてことはしない!!!



洗うのがめんどうだ。



ワンパンでお腹パンパン。



それを目指すのだ。



フライパンをもって、2階へ。



メゾネットタイプなのだ。



家賃4万円。オール電化。



この価格は安い。



ワックワクで机の前に座る。



絶望する。



スプーンとフォークを忘れる。



めんどくさい。



1回2階にあがると下がりたくない。



仕方ない。飲み物もついでに取ってこよう。



----------------



機は熟した。



ようやく、お口に運ばれる。



至福の時。今日はよく頑張った。



ありがとう。ありがとう。



皆からの歓声が聞こえる。



右手にフォーク。左手にスプーン。



感極まってきた。



「いや、今回のことに関して・・・」



巻きで。いや、巻いて。



フォークでこぼれぬよう、最大限パスタを巻く。



さあ、感動の瞬間。



いただきます。



-----------------



どれくらい眠っていただろうか。



パスタを食べた後の記憶がない。



誰かに記憶を操作された。



あいつだ。



食後血糖め。



また、やってしまった。



すっかり外も真っ暗だ。



皮肉なものだ。普段寝るよりもすっきりしている。



まあ、いいか。どうでもいい。



実はあれは旨味調味料だった。そのぐらいどうでもいい。



今日は良い日だった。小さな幸せ。



怠惰の中にある小さな幸せを噛みしめて。



また、目を閉じるのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

真面目な女性教師が眼鏡を掛けて誘惑してきた

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
仲良くしていた女性達が俺にだけ見せてくれた最も可愛い瞬間のほっこり実話です

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...