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スゥイート・タイム ②
しおりを挟む「ゆっくり休んでくださいね…」
うふふっ…はい…
ナギの元から優也はワゴンを押して…隣のベッドへ…
「あっ!!殿……!!」
「おはよう…ジーナ!!
ジーナは流石に元気印だね…
もう声が出せるんだ…良かった!!」
「えへへ…」
「じゃあ…何が食べたいんだい…⁉︎」
「えっ…ウチか…⁉︎
ウチは何も要らんで…アハハ…
それよりも…姉ちゃんを…
労ってあげてほしいな…お願いやで…殿…」
「そう…じゃあ…
後で食べたくなったら言うんだよ…」
「おおきに…そうさせて貰います!!」
そして…
優也はワゴンを押して隣のジーニャの所へ…
行くと思って目を閉じたジーナ…
「ん…⁉︎」
誰かに見つめられているような気がして…
ふと目を開けると…
そこには優也の顔が…
「と、殿…どうしはったん…⁉︎
ウチに何か言いたい事があるんか…⁉︎」
「…ありがとう…」
「…えっ?」
「ありがとう…ジーナ…
僕やジュエラを救ってくれて…」
「い、イヤやわ~!!
殿…何言うてはるの…⁉︎
魔法力の弱いウチは足手纏いになって…
探偵の姉ちゃん達が助けてくれたから何とか…」
「そんな事無いよ…
僕は君が一番頑張ったって思ってる…」
「殿…」
「君のその…明るさ…朗らかさが…
どんなに僕達を元気付けてくれるか…
これからも僕やみんなを…
君の太陽の様な明るい性格で照らし続けて欲しいんだ…」
「う…うう…うううう…」
「ジーナ…?」
「ううう…殿…
ウチ…ホンマはな…
ウチも殿に『あーん』ってして欲しかった…
でも…そんなん…ウチの柄やないやろ…
だから…やめとこ…って…
…でも…殿はいっつも真っ直ぐ…
しっかりとウチを見ていてくれる…
また姉ちゃんとは違った目線で…
しっかりウチの気持ちを受け止めてくれはる…
殿はいつも望んでる以上のモンをウチにくれる…
ウチは…ウチは…ううう…
ホンマに幸せや…」
ジーナは布団に顔を隠してしまった…
優也は少しだけ見えるジーナの頭を優しく撫でた…
「おやすみ…ジーナ…」
彼女にそう告げると…隣のジーニャのベッドへとワゴンを回した…
「ジーニャさん…」
…優也様…
「どうですか…お加減は…」
…恥ずかしいです…
殿方《あなた》に看病して頂くだなんて…
「とにかくゆっくりして疲れを取らないと…
甘いものなんかはいかがですか…」
…すみません…
じゃあ…折角だから…お一つ頂けますか…?
「分かりました…えーっと…」
優也はワゴンからお菓子を入れておくボンボニエールと呼ばれるケースを取り出した。
蓋を開けるとワインレッドの包み紙に入ったお菓子がぎっしりと入っている…
…チョコ…⁉︎
…これなら食べやすい…かな?
優也は包み紙をそっと開けて…
指でつまんだチョコをジーニャの口元へ…
「はい…あーんして…」
ジーニャは褐色の肌を真っ赤にして…
…あーん……パクッ…
…モグモグモグモグモグモグ……
…良かった…美味しそうに食べてる…
…じゃあ…もう一つ……ん…⁉︎
「ううう…うう…」
喉を押さえてベッドに倒れ込むジーニャ…
「ど…ど…どうしたの…ジーニャさん…⁉︎」
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