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存続の危機
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「…ええ…実はこの前、あなた達が見学に来た日ね、ヴェガのスクールから代表選手達が見学にきたのよ…合同練習も兼ねてね。
その時、彼女とライバル関係の選手に勝負を挑まれてね…向こうは軽い気持ちで練習のつもりだったらしく全然本気ではなかったけど…
でもミキさんは向こうの選手にライバル心剥き出しでね…」
「…理解ります…僕、ミキとも幼馴染なんで…
「まあ…そうだったの…彼女、クラブを背負って立つエースだから無理してたんでしょうね…元々の疲労もある上にトリプルアクセルを失敗して腓骨をポッキリ折っちゃって…その場で震え出して熱まで…大変だったのよ…全治二ヶ月だって…」
「そうでしたか…」
「昔はこのスクールからたくさんの代表選手が輩出されたわ…私もその一人だった…
でも今は彼女が単身奮闘していた…それがこんなことに…」
「コーチ…なぜミキはそれ程ムキになって…」
「実はね…あなた達は入部してくれたところだから言いにくいんだけど、このサークル…無くなっちゃうかもしれないのよ…」
「ええっ!?」
僕とリカは顔を見合わせた…
「どうして…こんな立派なリンクもあるのに…」
「そう…立派だからよ…フィギュアはスケートを滑りながら演技をするスポーツ。美しさと技の制度を競うスポーツでもあるわ…しかしそれには費用もかかるわ…
スクールから予算を出してもらうには結果を出さないとダメなの。でもここ数年でフィギュアスケートというスポーツは大きく変わった…
ちゃんと演技を研究してくれるコーチ、衣装や曲、施設維持など凄く費用がかかるのよ…
それに部員の数もね…今は私達が選手だった時代のサークルの規模より五分の一程度かしら…
だからこのリンクをホッケーチームの練習用リンクとして譲って欲しいという話があるの…ミキさんはそれを知ってから一人でガムシャラに練習に打ち込んでいるわ…
私も…正直、コーチとしての報酬はほぼ無いに等しいわ…
スクールの職員のお給料でコーチはボランティアでね…出身のクラブを無くしたくないからここにいるの…他のコーチ達もそうよ…
きっとミキさんもそれが分かっているから余計に…
あっ…なんか愚痴っぽくなっちゃったわね…
あなたに聞いてもらいたかったのかしら…?
ゴメンなさいね…」
「いえ…」
僕はまたミキを見つめた…
彼女は自分がリンクに入れない分、メガホンを握って必死で後輩達にアドバイスをしている…
僕はリカの顔をジッと見つめた。
「リカ!僕達も力になってこのサークルを存続させたい!協力して欲しいんだ…」
「もちろんです!だってここはダイスケさんと一緒にスケートを頑張る所ですから…無くなっちゃったら困ります…」
彼女はそう言って微笑んだ…
その時、彼女とライバル関係の選手に勝負を挑まれてね…向こうは軽い気持ちで練習のつもりだったらしく全然本気ではなかったけど…
でもミキさんは向こうの選手にライバル心剥き出しでね…」
「…理解ります…僕、ミキとも幼馴染なんで…
「まあ…そうだったの…彼女、クラブを背負って立つエースだから無理してたんでしょうね…元々の疲労もある上にトリプルアクセルを失敗して腓骨をポッキリ折っちゃって…その場で震え出して熱まで…大変だったのよ…全治二ヶ月だって…」
「そうでしたか…」
「昔はこのスクールからたくさんの代表選手が輩出されたわ…私もその一人だった…
でも今は彼女が単身奮闘していた…それがこんなことに…」
「コーチ…なぜミキはそれ程ムキになって…」
「実はね…あなた達は入部してくれたところだから言いにくいんだけど、このサークル…無くなっちゃうかもしれないのよ…」
「ええっ!?」
僕とリカは顔を見合わせた…
「どうして…こんな立派なリンクもあるのに…」
「そう…立派だからよ…フィギュアはスケートを滑りながら演技をするスポーツ。美しさと技の制度を競うスポーツでもあるわ…しかしそれには費用もかかるわ…
スクールから予算を出してもらうには結果を出さないとダメなの。でもここ数年でフィギュアスケートというスポーツは大きく変わった…
ちゃんと演技を研究してくれるコーチ、衣装や曲、施設維持など凄く費用がかかるのよ…
それに部員の数もね…今は私達が選手だった時代のサークルの規模より五分の一程度かしら…
だからこのリンクをホッケーチームの練習用リンクとして譲って欲しいという話があるの…ミキさんはそれを知ってから一人でガムシャラに練習に打ち込んでいるわ…
私も…正直、コーチとしての報酬はほぼ無いに等しいわ…
スクールの職員のお給料でコーチはボランティアでね…出身のクラブを無くしたくないからここにいるの…他のコーチ達もそうよ…
きっとミキさんもそれが分かっているから余計に…
あっ…なんか愚痴っぽくなっちゃったわね…
あなたに聞いてもらいたかったのかしら…?
ゴメンなさいね…」
「いえ…」
僕はまたミキを見つめた…
彼女は自分がリンクに入れない分、メガホンを握って必死で後輩達にアドバイスをしている…
僕はリカの顔をジッと見つめた。
「リカ!僕達も力になってこのサークルを存続させたい!協力して欲しいんだ…」
「もちろんです!だってここはダイスケさんと一緒にスケートを頑張る所ですから…無くなっちゃったら困ります…」
彼女はそう言って微笑んだ…
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