sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

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大粒の涙

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合コン…

合コン…?

あっ!!


先週、僕はトモヤに誘われて、彼がセッティングしたサークルの新メンバー達の合コンに参加したことがあった。

でも、カラオケで飲んで食べて少し唄って、みんなで話して帰っただけ。いわゆる数合わせというやつだ。

でも…ここでその話をして、彼女の心配を煽るか?

まさかなぁ。

ここは無かったことにしよう…うん。




「…合コンかあ…僕は行ったことないよ。興味も無いしね。」

すると結衣ちゃんは悲しそう目で僕を見て…

「…本当ですか?

もしさっきの店員さんのように綺麗で大人っぽい女の子と知り合われたら…

宮田さんはとても優しいから女の子の方から告白なんかされると断りきれなくてお試しみたいな形ででもお付き合いじゃないですか?」


…そうか…彼女…それで…さっき……



彼女の心配が取り越し苦労なのは悲しいけど自分が一番よく分かっている。

でも…

僕は頭の中を整理してみることにした。


ちょっと強引で…

思い込みの激しいとこもあるけれど…

彼女は可愛い。そして優しい。一緒にいてホッとする。


こんな女の子が自分を騙して喜ぶ筈がない。


そんな素敵な女性に付き合って欲しいと言われている。


断る理由は…どこにも見つからないな。


もうドッキリでもなんでもいいや!!!
こんな可愛くて素直な子…

ほっとけないよ!!!


バクバク言っている心臓を抑えるために深呼吸をして…僕は彼女の目を見つめて言った。



  
「…結衣ちゃん。困らせてしまってゴメン。

こういうことは男の自分が言うべきです。

今日一日、君と一緒にいて可愛い君が大好きになりました…

良ければ僕と付き合ってください!」



「えっ…本当…⁉︎

本当に…私とお付き合いして頂けるんですか…」


彼女は驚きの表情で僕を見つめる…



「確かにこんな風に急に女の子と付き合うなんて思っても見なかった…


でもね、君と知り合って…

優しい君の笑顔を見て……

君のことを僕も好きになったのは本当なんだ。


大事な大事な彼女になってくれる女の子に…
これ以上悲しい想いをさせられないよ…」


「ああ…良かった…

宮田さんにこんな事言ってしまって…

もう…私、嫌われちゃったと思ってた…

本当にホントにお付き合いしてくださるんですよね…

嬉しいよ…うう…」




彼女は両手で顔を覆ったが、その隙間からでも大粒の涙をポロポロと流しているのが解った。


僕の生涯忘れることの無いであろうとても美しい涙であった。




こうして結衣と僕はお付き合いすることになった。


それからしばらくして僕がずっと疑問に思っていた彼女の秘密を知ってしまうことになる…
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