sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

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あの野郎!

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「チケット⁉︎」

名刺を捨てていたら誰か分からなかったが、この番号と声は…あの時の春奈さんだ。

まさか水商売の元締から逃げるために航空機のチケットが必要なのだろうか?
それとも新幹線で地方に身を隠して…

などと考えている時に、別の疑問が浮かんだ。

「こないだの春奈さんですよね。おはようございます。何故、電話番号が分かったんですか?」

「宮田さんのお友達がお店の子と連絡を取っていたみたいで…トモヤさんでしたよね。お伺いしました。」

…あの野郎!!

「分かりました。で、チケットとは?」

「ごめんなさい。急いでいて説明が遅れました。

実は私…友達と一緒に有志で音楽の活動をしています。宮田さん、音楽に興味はありませんか?

一度聴きに来て欲しくて…

まだいっぱいチケット余っちゃっててツテを頼ってお願いしているところです。」

どうしよう。僕は返事に悩んだ。

すると春奈さんは

「トモヤさんも来てくださるそうですし…」

…あの野郎!!あの野郎!!

「分かりました。伺います。僕はどうすれば…」

「トモヤさんにチケットと場所などを書いたメモを渡しておきますね。
トモヤさん、お店にちょくちょくお顔を出してくださるので…」


…あの野郎!!あの野郎!!あの野郎!!


春奈さんは急で申し訳なさそうに
「今週の土曜日なんですけど…」

「ああ…大丈夫みたいです。じゃあ楽しみにしています。」

勢いとあの野郎のおかげで了承してしまったが良かったのだろうか?…おや…?

気がつくと結衣からメッセージが届いていた。

「翔くん…土曜日はヒマですかぁ?一緒に行きたいところがあります!」
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