sweet sweet pain〜幸せになるためのstory〜

奏 隼人

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「ハァ…」アンクのマスターはため息をついた。

「なぁ、兄ちゃん、もういい加減に帰らないか?」

アンクにはライブスペースがあり、音楽好きの人が演奏することは珍しくはない。その人達の演奏を見て研究することにした。

僕は結真の不調の原因を何としてでも知りたかった。

「マスター?」「なんだよ?」

「マスターは分かってるんですよね。」「まあな。」

「ヒントとか…」「バーカ!こないだ言ったろ。本人の問題だって。んで、どこまでは分かった?」


「結真は何度も曲をさらって凄く上達してる筈なんです。だけどそれが…そこに問題があるような気がします。」

「ほう。お前さん、やっぱりただ者じゃねーな。本気で俺に弟子入りしないか?」

マスターとそんなやり取りをしている時に、
結衣が入ってきた。

「こんにちは…あの…翔くんいますか?」

「おう。結真の妹だね…兄ちゃん、可愛い彼女だね。」

「あっ、マスター、こないだの優花さんの話は…」

「分かってるよ。アイツは昔からちょっと強引なとこがあってな。まぁ…そこが可愛い女なんだよ。許してやんなよ。」

やっぱりマスターはすごい人だ…









優花は結真を問い詰めていた。

「結真…アンタ、昨夜、翔ちゃんの部屋に泊まったやろ。」

「あーもう…それが何だってんだよ。」

「…盗人猛々しいとはこの事やな。ええか。
翔ちゃんは私のもんや。どこぞの姉妹には
絶対渡さへんで。」



「結衣はともかく、あたしは関係ないよ。
雨宿りさせてもらって…遅くなったから電車が無くなって…それで布団を貸して貰っただけだよ…

妹や親友の大好きな男に手を出したら
地獄に堕ちるよ。」






「そっか。そんならええねん。やっぱり結真は親友やわ…後はあのガキンチョを…」
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