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届け物
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「なんだか、楽しそうだな」
「そう?」
学校の昼休み。
篠田と沼原との食事。
いつもの他愛ない日常の中で、俺は本性を隠して生活しといる。
「黒塚、良いことでもあったのか?」
妙に鋭いクラスメイトにドキリとしながらも、俺は笑いながら答えた。
「別に。もし、あったとしたら篠田と沼原のことが面白いからじゃあないのかな」
違う。
本当は、今日、とある物が届くからだ。
あの日を境に三日おきに届く、とある届け物。
鳥山裕太の筆跡の宛名。
俺に向けられたプレゼント。
普通なら、気持ち悪いはずなのに、俺は、それが届くことを心待ちにしている。
「あ、」
篠田が何かに気づく。
釣られて、俺もその方向を見ると、沼原がなんとも機嫌の悪い顔をして篠田を見つめていた。
「楽しそうに二人で話をしないで。なんで黒塚と一緒にいないといけないの。僕は、優羽と二人でお昼休みを過ごしたいのに」
「いや、お前と二人だと1時間の昼休みじゃたりねぇし。俺ら高3だし、授業はちゃんと出たいじゃん」
真面目だ。
篠田は、もともと真面目なヤツだ。
沼原と付き合うことになった時も、断ると沼原が死にそうだからと言って付き合う選択をした。前はどうだったか知らないが、今は篠田も沼原の異常な愛に感化されたみたいで、すっかりいいなりになっている。
「そうだぞー。それにお前らがいないと、俺が一人じゃん」
なんて、俺が冗談を言う。
それを沼原は、
「別に一人じゃないでしょ。君には犬がいるじゃないか」
犬。
そう言われて、裕太の顔を思い出す。
篠田は、学校に犬なんかいないぞ、なんて真面目に返している。
「そんなもん、いねーよ」
沼原も俺も異常なせいか、なんとなくだが、理解できる所があるのかもしれない。
俺の性格とか、
性癖とか。
「犬が嫉妬して大事にならないことを祈るよ」
忠告か?
だとしても、それが現実になったら、俺は。
きっと、
なんて、俺も真面目に受け取るから困る。
その場は、笑って誤魔化して、世間話へと話題を変えた。
それが現実になったら、俺は、今以上におかしくなっていくだろう。
だってさ、
自宅の郵便受けには、小さな小包が入っている。
宛名は俺。
贈り主は不明。
でも、俺には分かる。
隣の家の住人で、俺の幼馴染みで、俺のストーカー。
それでいて、俺がストーカーしている人物。
「おかえり、誠ちゃん」
俺の帰ってくる時間を把握していて、
俺の総てを監視している。
「何?その小包」
惚けた顔をして、首を傾げて、俺が困っている顔を見たがる。
「誠ちゃん?」
鳥山裕太。
俺の好きな人でもあり、俺のストーカー。
「どうしたの?そんな、困った顔をして」
あぁ、ゾクゾクする。
俺は、精一杯の困った顔をして、裕太の腕を掴んだ。
「そう?」
学校の昼休み。
篠田と沼原との食事。
いつもの他愛ない日常の中で、俺は本性を隠して生活しといる。
「黒塚、良いことでもあったのか?」
妙に鋭いクラスメイトにドキリとしながらも、俺は笑いながら答えた。
「別に。もし、あったとしたら篠田と沼原のことが面白いからじゃあないのかな」
違う。
本当は、今日、とある物が届くからだ。
あの日を境に三日おきに届く、とある届け物。
鳥山裕太の筆跡の宛名。
俺に向けられたプレゼント。
普通なら、気持ち悪いはずなのに、俺は、それが届くことを心待ちにしている。
「あ、」
篠田が何かに気づく。
釣られて、俺もその方向を見ると、沼原がなんとも機嫌の悪い顔をして篠田を見つめていた。
「楽しそうに二人で話をしないで。なんで黒塚と一緒にいないといけないの。僕は、優羽と二人でお昼休みを過ごしたいのに」
「いや、お前と二人だと1時間の昼休みじゃたりねぇし。俺ら高3だし、授業はちゃんと出たいじゃん」
真面目だ。
篠田は、もともと真面目なヤツだ。
沼原と付き合うことになった時も、断ると沼原が死にそうだからと言って付き合う選択をした。前はどうだったか知らないが、今は篠田も沼原の異常な愛に感化されたみたいで、すっかりいいなりになっている。
「そうだぞー。それにお前らがいないと、俺が一人じゃん」
なんて、俺が冗談を言う。
それを沼原は、
「別に一人じゃないでしょ。君には犬がいるじゃないか」
犬。
そう言われて、裕太の顔を思い出す。
篠田は、学校に犬なんかいないぞ、なんて真面目に返している。
「そんなもん、いねーよ」
沼原も俺も異常なせいか、なんとなくだが、理解できる所があるのかもしれない。
俺の性格とか、
性癖とか。
「犬が嫉妬して大事にならないことを祈るよ」
忠告か?
だとしても、それが現実になったら、俺は。
きっと、
なんて、俺も真面目に受け取るから困る。
その場は、笑って誤魔化して、世間話へと話題を変えた。
それが現実になったら、俺は、今以上におかしくなっていくだろう。
だってさ、
自宅の郵便受けには、小さな小包が入っている。
宛名は俺。
贈り主は不明。
でも、俺には分かる。
隣の家の住人で、俺の幼馴染みで、俺のストーカー。
それでいて、俺がストーカーしている人物。
「おかえり、誠ちゃん」
俺の帰ってくる時間を把握していて、
俺の総てを監視している。
「何?その小包」
惚けた顔をして、首を傾げて、俺が困っている顔を見たがる。
「誠ちゃん?」
鳥山裕太。
俺の好きな人でもあり、俺のストーカー。
「どうしたの?そんな、困った顔をして」
あぁ、ゾクゾクする。
俺は、精一杯の困った顔をして、裕太の腕を掴んだ。
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