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最後の高校生活
プロローグ
しおりを挟むもう静かに過ごしたい…
この転校で何かが変わるとも思えない…
はぁ…めんどくせぇなぁ…
朝から気持ちが上がらない俺は、新しい高校のネクタイを適当に結び、まだ春先で肌寒いだろうと紺色のブレザーを羽織り、洗面所で髪の毛をセットする。
ツンツン…うん、これでいいか…
髪の毛が下がって、おでこにかかるのが俺はどうも苦手で、つい髪の毛をツンツンと立ち上がらせてしまう。
でも、気に入ってない訳でもないから、このスタイルを崩すつもりもなかったし、髪の毛がぺったんこよりは、いいとも思っていたんだ。
髪の毛をセットし、朝ご飯を済ませた俺は、気の乗らないまま転校先の高校へと向かっていた。
静かに何も無く過ごせればいい…
俺は俺だ…この一年さえ、静かに過ごせればいいはずなんだ…
もう…何にも囚われたくない…
そんな思いと共に俺を乗せた車は、学校の門をくぐり抜け、車から降りた俺は一人で職員室へと向かっていったんだ。
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