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Esperanza 一章 見えない想い、見えない不安
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「かっこいいですね…!」
「はい、この商品はシックな木目調をデザインとしています。使っていても嫌味な感じもなく、何より書きごたえは最高です。手のフィット感も抜群だと思います」
実際に手に取ってみると、言われた通り手に収まる感覚と字の書きごたえは抜群。そして何よりデザインが素敵だ。いつも百均のペンしか使ったことがない俺には、感動レベルの品物だった。
「きっと、パートナーさんも喜んでくれると思いますよ?」
「そ、そうですか?」
「はいっ!ペンは、どんな時でもその人の傍にいてくれますし、何より大切な人から頂いたものであれば、力にもなってくれると思っています」
「それなら…このペンを二つ頂いてもいいですか?二人で同じものを使いたいと思っていて…」
「かしこまりました、在庫もございますので、ご用意させて頂きますね?」
全てを話していないのに、この店員には全てを見透かされたような気持ちになりながらも、俺は君が喜んでくれる姿を思い浮かべていた。
大輔さんが提案してくれた打って付けの品物。
そうそれは、仕事の時に使えるペンだった。
指輪やネックレスなどのアクセサリーは『いけない恋』がバレてしまう可能性が極めて高いことを大輔さんは、鼻から知っていた。
それでも恋人なら、お揃いのものを持ちたいと思う俺の気持ちも察して提案してくれたのが、仕事の場でしか使わない『物』その一つがお揃いの『ペン』だったわけだ。
誰にも気付かれることは無い、気付かれそうになってもペンを新しくしてみたとか、気分転換に買ってみたとか言えばいい。幸い、お互い職場も別なのだから、その点に関して怪しまれる可能性も極端に減るということ。
そして、誰にも気付かれないけれど、俺と君だけはこのペンの本当の意味を知り、いつでも傍に居るよという繋がりにもなれば、心の支えにもなりうるのかもしれない。
君と俺だけの特別なペン。
君の喜ぶ顔が見れると嬉しいな。
君に喜んで貰えるといいな。
店の裏から持ってきてくれた新品の二つのペンを見つめながら、そんなことを思っていた俺に店員は『とある提案』をもう一つしてくれ、その提案が二人だけの特別を更に引き立たせてくれると感じた俺は、その提案に快く乗ってみることにしたんだ。
「はい、この商品はシックな木目調をデザインとしています。使っていても嫌味な感じもなく、何より書きごたえは最高です。手のフィット感も抜群だと思います」
実際に手に取ってみると、言われた通り手に収まる感覚と字の書きごたえは抜群。そして何よりデザインが素敵だ。いつも百均のペンしか使ったことがない俺には、感動レベルの品物だった。
「きっと、パートナーさんも喜んでくれると思いますよ?」
「そ、そうですか?」
「はいっ!ペンは、どんな時でもその人の傍にいてくれますし、何より大切な人から頂いたものであれば、力にもなってくれると思っています」
「それなら…このペンを二つ頂いてもいいですか?二人で同じものを使いたいと思っていて…」
「かしこまりました、在庫もございますので、ご用意させて頂きますね?」
全てを話していないのに、この店員には全てを見透かされたような気持ちになりながらも、俺は君が喜んでくれる姿を思い浮かべていた。
大輔さんが提案してくれた打って付けの品物。
そうそれは、仕事の時に使えるペンだった。
指輪やネックレスなどのアクセサリーは『いけない恋』がバレてしまう可能性が極めて高いことを大輔さんは、鼻から知っていた。
それでも恋人なら、お揃いのものを持ちたいと思う俺の気持ちも察して提案してくれたのが、仕事の場でしか使わない『物』その一つがお揃いの『ペン』だったわけだ。
誰にも気付かれることは無い、気付かれそうになってもペンを新しくしてみたとか、気分転換に買ってみたとか言えばいい。幸い、お互い職場も別なのだから、その点に関して怪しまれる可能性も極端に減るということ。
そして、誰にも気付かれないけれど、俺と君だけはこのペンの本当の意味を知り、いつでも傍に居るよという繋がりにもなれば、心の支えにもなりうるのかもしれない。
君と俺だけの特別なペン。
君の喜ぶ顔が見れると嬉しいな。
君に喜んで貰えるといいな。
店の裏から持ってきてくれた新品の二つのペンを見つめながら、そんなことを思っていた俺に店員は『とある提案』をもう一つしてくれ、その提案が二人だけの特別を更に引き立たせてくれると感じた俺は、その提案に快く乗ってみることにしたんだ。
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