にいにと一緒に世界をめぐる~奉納スキルでアイテムゲット☆彡~

霧ちゃん→霧聖羅

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ブロッキ神国横断中

ホラやっぱり

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 おつまみ小魚(正式名称は知らない)や、干し魚を焼いたもの。それからお魚スープ、などなど。
猫耳族に人気の店は、お魚料理専門の酒場だったらしい。


「お魚、美味しいねぇ」

「うん。すごく」

「わたし、最初のおつまみ小魚も好きだけど、コレが一番好きっ」


 串に刺して塩を振り、炙り焼きにされた香ばしいお魚さんかじり付き、モグモグしながら空いてる方の手でほっぺを抑えてニヨニヨニヨ。「コレは別格だよね。僕も、コレが一番かなぁ」と、案外味にうるさいことが最近判明してきたにぃに・・・も納得してる。
 でもね、コレは、ホントに美味しすぎ!
幸せだけど、ほっぺが落ちちゃいそうな感じがするのがちょっぴり不安だ。

 
「私も、焼き魚が一番だな。シンプルだが、純粋に魚を味わうのには一番だ」


 ウンウンと頷きながら、クリナムさん。
自分も炙り焼きのお魚にかぶりついて、お酒をクイっとやっている。


「クリナムさんは、他のお料理は食べないの?」

「塩焼きがあれば、ソレだけで満足だ」


 どうやら彼は、焼き魚とお酒を交互に口に入れるのがお気に入りらしく、お店に入ってからずっとこの調子だ。酔っ払う気配がないのが、とっても不思議。
そして、食べ慣れてる感じがとても羨ましい。
 わたし達だって、決してお魚を見たことがなかったわけではない。だけどね、近くに川や湖のない村で育ったものだから、わたしやにぃに・・・にとってはすごい高級品なのだ。
情報神様が描いてくれた地図を見ると、正確には、川は近くにあったっぽいけどね。底の見えない崖の下じゃあ、あったとしてもないも同然。
お魚を求めて釣りをするのは無理だから、とてもじゃないけど、自分達が食べれるようなものじゃなかった。
 今回はじめて食べたお魚が衝撃的に美味しかったものだから、二人揃ってウヒウヒうふふと笑いが止まらない。
コレは、是非とも魔神様達へのお土産を包んでもらった上で、自分達用にもナニカ手に入れときたいところだ。


「猫耳族相手なら、やっぱ魚はマストだなぁ~」


 わたした達が絶賛しながら食べている姿にご機嫌なピエリスさんの経験的に、猫耳族は高確率で魚好きなんだそう。
その効果たるや、どんなに気難しい不機嫌さんでも、魚をお土産にするだけでコロッと一転。ご機嫌さんになるそうだ。お魚を食べる前だったら『どんだけ~?』って聞きたくもなったかもしれないけど、この味を知った今では納得しかない。
 なんせ、ちょっぴり気むずかし家のにぃに・・・もお魚を前にして目の色が変わってるからね。
マチガイナイですよ。


「わたしも、すぐに釣られる自信があるよ」

「お、ご機嫌斜めさんになってみる~?」


 からかい混じりにピエリスさんが聞いてきたけど、そもそもわたしは美味しいものが大好きだ。
機嫌の良し悪しに関わらず、お魚さんじゃなくても釣られる気がしないでもない。
胸を張って『釣られる』宣言をしたせいでからかわれているわたしに、クリナムさんが「別に、機嫌に関係なく食べる機会があったらいくらでも食べればいい」となんでもないことのように口にした。

――いつでも・好きなだけだなんて、すんごい太っ腹っ!


「クリナムさん、大好きっ!」

「いやいや、フェリシアちゃん。『大好き』が安すぎっしょ」

「安いというより、軽すぎ。フェリシア。家族以外への『大好き』は、ちゃんと添い遂げる相手を見つけてからだよ」


 わたしが両手を上げてそう叫ぶと、ピエリスさんがプププと吹き出し、にぃに・・・は不機嫌さんなお顔になってお小言を言い始める。わたしには耳慣れたお説教だけど、ピエリスさんが「グーちゃん、ソレは重いっ! 極端すぎっしょ!?」と言い出したところをみると、ピエリスさんの感覚とはだいぶ違うっぽい。
問題は、わたし達がズレてるのか、ピエリスさん兎耳族と猫耳族の感覚が違うのかが分からないってとこかな?

――案外、兎耳族的な感覚というのが正解かもしれないよね。

 たしか、兎耳族は多情な人が多いって誰かが言ってたし。


にぃに・・・の言う『大好き』は、『愛してる』に言い換えればいいはずなので平気っ」

「感極まるとすぐに『愛してる』って言うクセに、よく言うよね」


 ムスッとした表情で指摘された内容に心当たりがありすぎてそっと視線をそらしたところに、お店の人が「たくさん注文してくれたから、サービスだよ」とわたしの目の前にニャンチージュースのカップが置かれる。


「うわぁ~! ありがとう、愛してるっ!」

「ほら、やっぱり」

「グーちゃんのいう通りすぎっしょ、フェリシアちゃん」


 にぃに・・・とピエリスさんはそう言うけれど、反射的にそう叫んでしまったわたしは悪くない。ニャンチージュースなんて素敵なものを、ただでくれるというお店のおじさんがいけないのだ。 
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