Code.LDR

第1話 研究所にて

ー とある研究所にて ー
そこではとある実験が行われていた。
「異常なし。見回り完了しました！」
見回りが終わり、奥の部屋からある男が出てくる。
「よし、実験の準備をしろ。」
その男はルドルフォンという男だった。
人体実験を何度も繰り返していた最悪の研究者だった。
そして今回も人体実験を行なっていた。
そして実験が始まろうとしていたその時。
ものすごい轟音をたてて壁が破壊された。
「誰だ...！」
一斉に護衛が銃口を向けたその先には白髪の長い刃の様な尻尾を持った男がいた。
「な...お前は...！」
ルドルフォンは息を飲んだ。
「いつまでこんなくだらねえ事してんだクソ野郎。」
男はそう言う。
「お前は...ダリス...！！」
ルドルフォンは険しい表情で言った。
次の瞬間。ダリスは研究所内を尻尾で薙ぎ払った。
「ハハハ。案外脆いもんなんだな。」
ダリスは笑いながら破壊し続ける。
そんな中。人間を保管しているカプセルが一部割れてしまった。そして中から黒髪の猫の少女が出てくる。
既に実験台にされてしまった人間だ。
その時。別の場所から薄い水色の髪をした猫の少女が走ってきた。彼女も既に実験台にされてしまった人間だった。
「ここから逃げるよ！」
そう少女は言う。
黒髪の少女は手を引っ張られるまま逃げ出した。
そして研究所は崩れてしまう。ダリスは既に去っていた。
そして2人の少女はやがて町の人目の少ない路地裏に行き着いた。
「なんとか逃げてこれたね。とりあえず服を着ないと。ほら」
そう言いながら服を渡す。
「暖かい。ありがとう」
そして2人は事情を話し合い。仲良くなっていた。
「私はレズィー。君の名前は？」
少女がそう尋ねる。
「私は...名前が無いの。」
と答える。
「じゃあ私が決めるね！今日から君はラズィーって名前だよ！」
と言われると、少女は嬉しそうに
「すてきな名前をつけてくれて
ありがとう。レズィー」
そして少女達がその場所を離れようとしていると、ルドルフォンの護衛が3人ほどいたのだ。そして見つかってしまう。
「22番と25番だ！捕まえろ！」
そう言いながら2人を追いかける。
やがて2人が走っていると。行き止まりの場所に辿り着いてしまった。
「まずい。どうしよう...！」
2人が焦っていると。護衛は銃口を向けてこう言い放つ。
「麻酔銃を撃ち込めば、いくらお前らでも動けないだろうなあ。」
そう言いながら護衛は2人へと迫ってくる。もうだめだと思った次の瞬間。
とてつもない速さで2人の目の前に目に包帯をつけた男が現れる...