隠していない隠し部屋

jun

文字の大きさ
12 / 56

キャルティの誤算

しおりを挟む


こんなはずではなかった…。
本当ならシルビオ様の愛人になりたかったのに・・・・・。
奥さんの立場にはならなくて良いの、ただシルビオ様の側にいたかった。
もう少しで愛人になれたのに。
ちゃんと避妊薬だって飲んでたのに、どうして妊娠しちゃったんだろう…。
多分あの人の子供だ。
だってシルビオ様とヤル時は避妊薬ちゃんと飲んでたもの。
あの時、酔っ払って、あの人も酔っ払ってて、起きたら誰もいなかったけど、裸だったし、シーツも身体もあそこも精液でカピカピだったもの。
覚えてないけど、その時に妊娠したんだと思う。
シルビオ様には最初言えなくて、言えないままセックスしてた。
でもだんだん怖くなってきた。
だからシルビオ様に妊娠してる事を言った。
その時のシルビオ様の顔を見たら、捨てられそうだと思って、シルビオ様の子供じゃないって言った。
心底ホッとしてた。
嘘ついてシルビオ様の子供だって言ったらきっと2度と会えなかったと思う。
誰の子供なのか聞かれたけど、言わなかった。
だって言ったら怒られる、みんなに。
あの人の子供だってバレたら殺されちゃうかもしれない・・・

シルビオ様は心配してくれた。
やっぱりシルビオ様は優しい。
奥さんはシルビオ様に冷たいらしいけど、こんなに優しいシルビオ様をどうして好きにならないのか理解できない。
けど、奥さんの事は知ってる。
学院で見た事がある。
学年が違うからほとんど会わないけど、いつもビシっとしてて、カッコよかった。
たくさん悪口言われても、淡々と言い返してた姿はホントにカッコよかった。

私も女の子には嫌われて、よく虐められた。
でもたまたま通りかかった奥さん、エルザ先輩が助けてくれた。
有名なエルザ先輩は存在感が半端なく、私を虐めていた女の子達と私の間に立ち、私を庇い、
「あんた達はこの子に何をされてこんな事をしてるの?
余程のことなんでしょうね、きっと。
良ければ私に教えてくれる?どんな事をしたらここまでの事をしても良いのか、参考にするから。」
言われた女の子達は、ブルブル震えて逃げて行った。
「フン、震えるならやるな!くだらん!」
と言って、ツカツカ歩いて行った。
私は呆然としてお礼も言えなかった。
だから本当はエルザ先輩の旦那さんでもあるシルビオ様とこんな事しちゃいけないのは分かってる。
エルザ先輩は私の事を覚えていなかったみたいだけど、エルザ先輩が抱かれているシルビオ様に抱かれてみたかった。
そして一度シルビオ様の近しい関係になってしまったら離れられなくなった。

でも、一度だけ、シルビオ様は私を抱いている時、エルザ先輩の名前を言った。
それがとっても悲しくて、シルビオ様は気付いてなかったけど、私は忘れられなかった。
だから次の日、友人に頼んで、ちょっと怪しい夜会に連れて行ってもらった。
そこでお酒をたくさん飲んで、あの人に会った。
それからはあまり覚えていない。
起きたらああなっていた。

私はどうしたら良いんだろう・・・

シルビオ様とどうなるんだろう・・・

あの人にバレたらどうなるんだろう・・・

それとも隠している方が駄目なんだろうか・・

誰か助けて…














しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

10年前に戻れたら…

かのん
恋愛
10年前にあなたから大切な人を奪った

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

ねえ、テレジア。君も愛人を囲って構わない。

夏目
恋愛
愛している王子が愛人を連れてきた。私も愛人をつくっていいと言われた。私は、あなたが好きなのに。 (小説家になろう様にも投稿しています)

短編 政略結婚して十年、夫と妹に裏切られたので離縁します

朝陽千早
恋愛
政略結婚して十年。夫との愛はなく、妹の訪問が増えるたびに胸がざわついていた。ある日、夫と妹の不倫を示す手紙を見つけたセレナは、静かに離縁を決意する。すべてを手放してでも、自分の人生を取り戻すために――これは、裏切りから始まる“再生”の物語。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

処理中です...