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その時の三人
しおりを挟むカトリーヌ視点
ロナルド様に伝言を頼む為、リリー様を残し教室を出ました。いつもなら誰か会員が近くに潜んでいるのですが、今日は居ません。
探すうちに教室から離れてしまいました。
すると少し先にロナルド様が来ていました。
その時です、イレーネ嬢の怒鳴り声が聞こえました。
直様リリー様のもとに向かうとイレーネ嬢がリリー様に掴みかかろうとしていました。
わたくしはダッシュでイレーネ嬢の側に行き、回し蹴りを喰らわしました。
ロナルド様も追いつきました。
リリー様が震えていらっしゃいます…お可哀想に…。
ロナルド様に震える腕を伸ばしロナルド様が抱きしめています。
わたくしはイレーネ嬢を確保する為、視線を向けると、わたくしのお兄様が確保していました。
いつの間に…。
でも流石お兄様です。
わたくしはリリー様に謝罪しました。
わたくしが離れなければ…。
今日だけで2度目です…。
申し訳ない気持ちでいっぱいでございます…。
イレーネ嬢はまだ騒いでおりましたが、お兄様に当て身をされ気絶しました。
本当にこの人は何なのでしょう。
人間の知能をお持ちではないのでしょうか?
このお二人の姿を見て、何故邪魔しようと思えるのか、こんな事をして振り向いてもらえると思うのか、わたくしには理解出来ません。
お兄様が殿下を呼びに行くため、イレーネ嬢をわたくしに任せてくれました。
掴む手に力が入ります。
そこへお兄様に聞いたのか警備の方々が来ましたので、イレーネ嬢を任せます。
そして殿下がいらっしゃいました。
******************
ロイ視点
教室に向かって走っていた時、遠くに隠密の姿を見つけた。
すると何処かで誰かの怒鳴り声が聞こえた。
隠密が猛スピードで駆けていく先に、リリーが見えた。
怒鳴っている奴を見れば、さっきまでベッドにいたあの女だ。
リリーに掴みかかろうとしているあの女に隠密が回し蹴りを決めた。
やるな、隠密。カッコいいな。
追いついて、リリーに駆け寄る。
可哀想に震えている。
抱きしめて背中を摩る。
ポロポロ涙を溢す、リリー…
今日何度目の涙だろう…
許せない。
怒りで周りの雑音は聞こえなかったが、
“お兄様”
という単語に反応し、そちらを見れば、
隠密とさっき見た影が話していた。
あ~なるほど、誰かに似てると思ったら、隠密だったのか~。
と納得して一人で頷いてしまった。
その後、あの女は警備に連れて行かれ、
殿下が来た。
******************
ルイジェルド視点
学院長と今後の対応を話していた時、イレーネ嬢が医師を殴り、姿を消したと連絡が入った。
直ぐに影に探すよう伝え、オレも執務室を飛び出した。
おそらくリリーちゃんのところだろう。
クソ、監視を付けるのを忘れていた!
ヤバい、何かあったら大変なことになる、アイツが。
急がないと、
ロイがイレーネ嬢を殺しかねん!
さっき調査を頼んだ影が、教室にいると教えに来た。
ん。そういえば誰かに似てるような…
いやいや、そんな事考えてる場合じゃない!
ロイが犯罪者になる前に行かないと!
教室の近くまで行くと、
あ、鬼が二人いた…
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