パフォーマンス

誰かの役に立ちたい

実は、私は今異世界旅行中
其処で、拠点の異変情報をキャッチした
『アイデアの枯渇』

何とかしなきゃと思った私は
取って置きの秘策を思い付いた！
そう、みんなの前で
ストリートパフォーマンスを披露しようって

思い付いたネタは
古いネタで、ちょっと恥ずかしい
下ネタパフォーマンス
かなりの勇気が必要とされるもの

おまけに、そんなところを
彼氏に見られちゃったら
ドン引きされるに決まってる
それは、絶対嫌なんですけど～


だけど、それが私の使命だから
やらない訳には、いかないの
だから、見ないでね！って
本当は言いたかったの……


そして、始めた、パフォーマンス
思ったより人が集まらないけど
まぁ、いっか。


恥ずかしい気持ちを我慢して
パフォーマンスを披露する私
でも、見ている人達は
口をポカーンと開けて、
呆れ顔
すると、何処からか突然
怒鳴り声が響きわたる

「お前、カッコ悪いぞ！命、掛けてんのかよ！」

ひぇ～、────確かにそうだ、命掛けてなかった…………

「すみませーん」とお詫びして
慌てて、店じまいした。

後ろからは、
「痛い」「痛い」の罵声を浴びせられ
泣きながら、家へ帰った。

ひどいよ、あんまりだわ
私の気持ちを知らないくせに……


けれど、衛星TVをつけた私は
思いっきり、笑っちゃったのだ。


だって、私に罵声を浴びせた、当人が
ちゃっかり、アイデア獲得しちゃってるじゃん


あ～ぁ、疲れた、大変な１日だった


でも、こんな馬鹿な事が出来るのは
家にお気に入りの揺り篭が
あるからなの


癒されて眠りにつける大切なもの
だけど、最近調子が良くないから
早く治さなきゃ
買い換えるつもりは、全くないの
これからも、ずっーと長く
お世話になりたいと思ってるの

そして、私は揺り篭を
優しく撫でながら、眠りについた