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スカーレットが王都を去ってから、一週間が経過しました。
王宮の執務室は、文字通り「戦場」と化していました。
「殿下! 財務省から『予算案の再提出』を求める抗議文が届いています!」
「殿下! 隣国の親善大使が『約束していた会食の場所が確保されていない』と激怒しております!」
「殿下! 東の地方で堤防が決壊しましたが、復旧工事の指示書が見当たりません!」
文官たちが悲鳴を上げながら、雪崩のように書類を持ち込んできます。
執務机に座る王太子ジュリアンは、目の前に積み上がった書類の塔を見上げ、虚ろな目で呟きました。
「……なぜだ?」
彼の美しい金髪は乱れ、目の下には濃い隈が刻まれています。
「なぜ、こんなに仕事がある? 先週までは、書類など一日に二、三枚サインすれば終わっていたはずだぞ?」
「それはスカーレット様が、殿下の決裁が必要なもの以外は全て処理し、必要なものも要約して付箋を貼ってくださっていたからです!」
側近の文官が、半泣きで叫びました。
「以前はスカーレット様が朝四時に登城し、夜十時まで下準備をされていました。そのスカーレット様がいなくなった今、全ての業務が殿下に直撃しているのです!」
「な、なんだと……?」
ジュリアンは愕然としました。
あの女は「氷の令嬢」などと呼ばれ、可愛げもなく、ただ淡々と横に立っていただけではなかったのか。
『殿下、ここはサインだけで結構です』
『殿下、明日の予定はこちらです。根回しは済ませてあります』
思い返せば、彼女の言葉はいつも短く、完璧でした。
それが当たり前だと思っていた。
彼女が魔法のように問題を消し去ってくれていたことに、ジュリアンは今の今まで気づかなかったのです。
「くそっ……! なら、誰か代わりを連れてこい! 優秀な文官はいくらでもいるだろう!」
「それが……スカーレット様の処理能力は、文官十人分に相当しまして……急には代わりが見つかりません」
「十人分だと!?」
ドンッ!
ジュリアンが机を叩いた時、執務室の扉がバアンと開きました。
「ジュリアン様ぁ~!」
入ってきたのは、フリルたっぷりのドレスを着たリリィでした。
彼女は部屋の惨状など目に入っていない様子で、甘ったるい声を出しながらジュリアンに駆け寄ります。
「ひどいですわ! 今日のお茶会の約束、忘れていらっしゃったの?」
「……リリィ」
「私、ずっと待っていましたのよ? せっかくジュリアン様のために新しいドレスをおろしたのに……」
リリィは潤んだ瞳で上目遣いをしました。
いつもなら「可愛いな」と思い、抱きしめていたはずの仕草です。
しかし、今のジュリアンに見えるのは、ただの「時間を奪う障害物」でした。
「うるさい! 今それどころではないんだ!」
ジュリアンは思わず怒鳴りつけました。
リリィがビクリと肩を震わせます。
「えっ……? ど、どうしたのですか? そんな怖い顔をして……」
「見れば分かるだろう! 仕事だ! 山のような仕事があるんだ!」
「でもぉ、仕事なんて後回しにして……」
「後回しにしたら国が傾くんだよ!」
ジュリアンは頭を抱えました。
以前なら、スカーレットが『殿下、リリィ様がお待ちです。後の処理は引き受けますので、行って差し上げてください』と送り出してくれました。
彼女は文句一つ言わず、残業を引き受け、ジュリアンがリリィと遊ぶ時間を確保してくれていたのです。
(スカーレットなら……)
無意識に比較してしまいます。
スカーレットは愛想はなかったが、有能だった。
リリィは可愛いが、何の役にも立たないどころか、邪魔をしてくる。
「……出て行ってくれ、リリィ。私は忙しいんだ」
「ひどい! スカーレット様がいなくなってから、ジュリアン様は変わってしまいましたわ!」
リリィは泣きながら走り去っていきました。
残されたジュリアンは、再び書類の山に向き合い、そして絶望的な事実に気づきます。
「……この書類の書き方、分からん」
彼は羽ペンを握りしめ、呻きました。
「スカーレット……戻ってきてくれ……!」
その悲痛な叫びは、虚しく執務室に響くだけでした。
***
一方その頃、西の辺境ルベル渓谷。
王都の地獄絵図など知る由もない私は、村の広場で困惑していました。
「スカーレット様! どうか、どうか我らをお救いください!」
「お願いします、女神様!」
私の目の前には、土下座をする村長と、期待に満ちた目で私を見る数十人の村人たち。
そして隣には、なぜか誇らしげに腕を組むレオンハルト様(今日は農作業着風のラフな格好)。
「……あの、レオンハルト様。これはどういう状況ですか?」
「朝の散歩中に、村長が『困ったことがある』と泣いていたのでな。『私の連れは賢いから相談してみろ』と言ったら、こうなった」
「貴方が元凶ですか!」
私はこめかみを押さえました。
スローライフとは、誰にも干渉されず、ひっそりと暮らすことだったはず。
それがなぜ、移住三日目にして村の集会に参加しているのでしょうか。
「で、その『困り事』とは何ですの?」
私が尋ねると、村長が涙ながらに訴えました。
「実は、今年の村の予算が赤字でして……。橋の修繕費が出せず、隣村との交易ができないのです。このままでは村は干上がってしまいます!」
「予算不足……」
一番聞きたくなかった単語です。
王宮で散々聞かされた言葉が、こんな田舎でも追いかけてくるとは。
「帳簿はありますか?」
「へ? あ、はい。こちらです」
渡されたボロボロの帳簿を、私はパラパラと捲りました。
職業病でしょうか。数字を見ると、自然と脳が「最適化モード」に切り替わってしまいます。
「……ここ。祭りの運営費が高すぎます。昨年の二倍になっていますが、何に使いました?」
「えっと、それは……隣村に見栄を張って、豪華な花火を……」
「無駄です。削減。次にここ、村長の交際費。村の規模に対して多すぎます。半減」
「ひっ」
「そして、この『謎の積立金』は何ですか?」
「そ、それは、万が一の時のための……」
「運用実績なし。ただ眠らせているだけの金なら、橋の修繕に回すべきです。……よし」
私は懐からペンを取り出し、帳簿にサラサラと修正案を書き込みました。
「祭りの規模を縮小し、交際費をカット、積立金を一時流用すれば、橋の修繕費は捻出できます。さらに、修繕資材は隣村から共同購入することでコストを二割削減可能。……これでどうですか?」
私が修正した帳簿を突き返すと、村長は目を丸くして震え出しました。
「お、おおお……! 計算が合っている! 赤字が消えた!」
「すげえ! 魔法だ!」
「女神様だ! 経営の女神様だ!」
村人たちが歓声を上げ、私を取り囲みます。
「ありがとうございます! これで村は救われます!」
「スカーレット様、俺たちの畑の収穫計画も見てくれねえか!」
「うちの家計簿も!」
「待ってください、私はただの隠居人で……」
私が後ずさると、背中をガシリと支えられました。
レオンハルト様です。
「よかったな、スカーレット。君の才能は、どこにいても輝くようだ」
「他人事みたいに言わないでください! 仕事を増やさないでと言ったでしょう!」
「だが、君も満更ではなさそうな顔をしているぞ?」
「っ……」
図星でした。
感謝されること。
それは、王宮では決して得られなかった報酬です。
殿下には「やって当たり前」と思われ、リリィ様には「いじめ」と勘違いされ、誰からも「ありがとう」と言われることはありませんでした。
村人たちの純粋な笑顔と感謝の言葉は、私の乾いた心に、予想以上に染み渡ったのです。
「……今回だけですわよ」
私がそっぽを向いて呟くと、レオンハルト様は優しく私の頭をポンポンと撫でました。
「ああ。君が困ったら、私が全力で守る。だから、好きなようにやればいい」
その言葉と、村人たちの歓声。
王都では「悪役令嬢」だった私が、ここでは「女神様」扱い。
(……変な感じ)
心地よい敗北感を感じながら、私は村長から差し出された採れたての野菜を受け取りました。
こうして、私の「静かな隠居生活」は、「村の経営コンサルタント兼、騎士団長に溺愛される日々」へと、なし崩し的に変化していくのでした。
王宮の執務室は、文字通り「戦場」と化していました。
「殿下! 財務省から『予算案の再提出』を求める抗議文が届いています!」
「殿下! 隣国の親善大使が『約束していた会食の場所が確保されていない』と激怒しております!」
「殿下! 東の地方で堤防が決壊しましたが、復旧工事の指示書が見当たりません!」
文官たちが悲鳴を上げながら、雪崩のように書類を持ち込んできます。
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「……なぜだ?」
彼の美しい金髪は乱れ、目の下には濃い隈が刻まれています。
「なぜ、こんなに仕事がある? 先週までは、書類など一日に二、三枚サインすれば終わっていたはずだぞ?」
「それはスカーレット様が、殿下の決裁が必要なもの以外は全て処理し、必要なものも要約して付箋を貼ってくださっていたからです!」
側近の文官が、半泣きで叫びました。
「以前はスカーレット様が朝四時に登城し、夜十時まで下準備をされていました。そのスカーレット様がいなくなった今、全ての業務が殿下に直撃しているのです!」
「な、なんだと……?」
ジュリアンは愕然としました。
あの女は「氷の令嬢」などと呼ばれ、可愛げもなく、ただ淡々と横に立っていただけではなかったのか。
『殿下、ここはサインだけで結構です』
『殿下、明日の予定はこちらです。根回しは済ませてあります』
思い返せば、彼女の言葉はいつも短く、完璧でした。
それが当たり前だと思っていた。
彼女が魔法のように問題を消し去ってくれていたことに、ジュリアンは今の今まで気づかなかったのです。
「くそっ……! なら、誰か代わりを連れてこい! 優秀な文官はいくらでもいるだろう!」
「それが……スカーレット様の処理能力は、文官十人分に相当しまして……急には代わりが見つかりません」
「十人分だと!?」
ドンッ!
ジュリアンが机を叩いた時、執務室の扉がバアンと開きました。
「ジュリアン様ぁ~!」
入ってきたのは、フリルたっぷりのドレスを着たリリィでした。
彼女は部屋の惨状など目に入っていない様子で、甘ったるい声を出しながらジュリアンに駆け寄ります。
「ひどいですわ! 今日のお茶会の約束、忘れていらっしゃったの?」
「……リリィ」
「私、ずっと待っていましたのよ? せっかくジュリアン様のために新しいドレスをおろしたのに……」
リリィは潤んだ瞳で上目遣いをしました。
いつもなら「可愛いな」と思い、抱きしめていたはずの仕草です。
しかし、今のジュリアンに見えるのは、ただの「時間を奪う障害物」でした。
「うるさい! 今それどころではないんだ!」
ジュリアンは思わず怒鳴りつけました。
リリィがビクリと肩を震わせます。
「えっ……? ど、どうしたのですか? そんな怖い顔をして……」
「見れば分かるだろう! 仕事だ! 山のような仕事があるんだ!」
「でもぉ、仕事なんて後回しにして……」
「後回しにしたら国が傾くんだよ!」
ジュリアンは頭を抱えました。
以前なら、スカーレットが『殿下、リリィ様がお待ちです。後の処理は引き受けますので、行って差し上げてください』と送り出してくれました。
彼女は文句一つ言わず、残業を引き受け、ジュリアンがリリィと遊ぶ時間を確保してくれていたのです。
(スカーレットなら……)
無意識に比較してしまいます。
スカーレットは愛想はなかったが、有能だった。
リリィは可愛いが、何の役にも立たないどころか、邪魔をしてくる。
「……出て行ってくれ、リリィ。私は忙しいんだ」
「ひどい! スカーレット様がいなくなってから、ジュリアン様は変わってしまいましたわ!」
リリィは泣きながら走り去っていきました。
残されたジュリアンは、再び書類の山に向き合い、そして絶望的な事実に気づきます。
「……この書類の書き方、分からん」
彼は羽ペンを握りしめ、呻きました。
「スカーレット……戻ってきてくれ……!」
その悲痛な叫びは、虚しく執務室に響くだけでした。
***
一方その頃、西の辺境ルベル渓谷。
王都の地獄絵図など知る由もない私は、村の広場で困惑していました。
「スカーレット様! どうか、どうか我らをお救いください!」
「お願いします、女神様!」
私の目の前には、土下座をする村長と、期待に満ちた目で私を見る数十人の村人たち。
そして隣には、なぜか誇らしげに腕を組むレオンハルト様(今日は農作業着風のラフな格好)。
「……あの、レオンハルト様。これはどういう状況ですか?」
「朝の散歩中に、村長が『困ったことがある』と泣いていたのでな。『私の連れは賢いから相談してみろ』と言ったら、こうなった」
「貴方が元凶ですか!」
私はこめかみを押さえました。
スローライフとは、誰にも干渉されず、ひっそりと暮らすことだったはず。
それがなぜ、移住三日目にして村の集会に参加しているのでしょうか。
「で、その『困り事』とは何ですの?」
私が尋ねると、村長が涙ながらに訴えました。
「実は、今年の村の予算が赤字でして……。橋の修繕費が出せず、隣村との交易ができないのです。このままでは村は干上がってしまいます!」
「予算不足……」
一番聞きたくなかった単語です。
王宮で散々聞かされた言葉が、こんな田舎でも追いかけてくるとは。
「帳簿はありますか?」
「へ? あ、はい。こちらです」
渡されたボロボロの帳簿を、私はパラパラと捲りました。
職業病でしょうか。数字を見ると、自然と脳が「最適化モード」に切り替わってしまいます。
「……ここ。祭りの運営費が高すぎます。昨年の二倍になっていますが、何に使いました?」
「えっと、それは……隣村に見栄を張って、豪華な花火を……」
「無駄です。削減。次にここ、村長の交際費。村の規模に対して多すぎます。半減」
「ひっ」
「そして、この『謎の積立金』は何ですか?」
「そ、それは、万が一の時のための……」
「運用実績なし。ただ眠らせているだけの金なら、橋の修繕に回すべきです。……よし」
私は懐からペンを取り出し、帳簿にサラサラと修正案を書き込みました。
「祭りの規模を縮小し、交際費をカット、積立金を一時流用すれば、橋の修繕費は捻出できます。さらに、修繕資材は隣村から共同購入することでコストを二割削減可能。……これでどうですか?」
私が修正した帳簿を突き返すと、村長は目を丸くして震え出しました。
「お、おおお……! 計算が合っている! 赤字が消えた!」
「すげえ! 魔法だ!」
「女神様だ! 経営の女神様だ!」
村人たちが歓声を上げ、私を取り囲みます。
「ありがとうございます! これで村は救われます!」
「スカーレット様、俺たちの畑の収穫計画も見てくれねえか!」
「うちの家計簿も!」
「待ってください、私はただの隠居人で……」
私が後ずさると、背中をガシリと支えられました。
レオンハルト様です。
「よかったな、スカーレット。君の才能は、どこにいても輝くようだ」
「他人事みたいに言わないでください! 仕事を増やさないでと言ったでしょう!」
「だが、君も満更ではなさそうな顔をしているぞ?」
「っ……」
図星でした。
感謝されること。
それは、王宮では決して得られなかった報酬です。
殿下には「やって当たり前」と思われ、リリィ様には「いじめ」と勘違いされ、誰からも「ありがとう」と言われることはありませんでした。
村人たちの純粋な笑顔と感謝の言葉は、私の乾いた心に、予想以上に染み渡ったのです。
「……今回だけですわよ」
私がそっぽを向いて呟くと、レオンハルト様は優しく私の頭をポンポンと撫でました。
「ああ。君が困ったら、私が全力で守る。だから、好きなようにやればいい」
その言葉と、村人たちの歓声。
王都では「悪役令嬢」だった私が、ここでは「女神様」扱い。
(……変な感じ)
心地よい敗北感を感じながら、私は村長から差し出された採れたての野菜を受け取りました。
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