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王太子ジュリアン殿下を撃退した翌日。
私の別荘(と、お向かいのレオンハルト要塞)は、勝利の余韻に包まれていました。
村人たちが置いていった大量の祝いの品――野菜、果物、そして「最強の女神様へ」と書かれた木彫りの像――を整理しながら、私は溜息をつきました。
「……これ、どこに置きましょうか」
「床の間に飾っておけ。魔除けになりそうだ」
レオンハルト様が、木彫りの像(なぜか私が鬼のような形相で書類を持っているデザイン)を見て笑いました。
「失礼な。……ですが、これで少しは静かになるといいのですが」
「ああ。殿下も、あれだけ恥をかけば当分は来ないだろう。……だが」
レオンハルト様の表情が曇りました。
「王家がこのまま黙っているとは思えん。特に、昨日の『監査請求』の話が出回れば、王室の威信に関わる」
「望むところですわ。法廷で徹底的に争いましょう」
私が強気に出た、その時でした。
ヒヒィィィン!
外で、高らかな馬のいななきが聞こえました。
またですか。
私はうんざりして窓の外を見ました。
しかし、そこにいたのは、殿下の私兵のようなちぐはぐな集団ではありませんでした。
整然と並ぶ、漆黒の甲冑を纏った騎馬隊。
その先頭に掲げられているのは、王太子旗ではなく、さらに格上の――「国王旗」でした。
「……黒騎士団(ブラックナイツ)。国王陛下直属の近衛部隊だ」
レオンハルト様の声が硬くなりました。
「殿下の私兵とはレベルが違う。……本気だぞ、王家は」
玄関のチャイムが、厳かに鳴らされました。
ドンドンと叩くような無礼なノックではありません。あくまで礼儀正しく、しかし拒絶を許さない重厚な響きです。
レオンハルト様が私を背に庇いながら、扉を開けました。
そこには、白髪の老紳士が立っていました。
宰相、フランシス公爵。
国王陛下の右腕であり、私が幼い頃から苦手としていた「食えない古狸」です。
「……お久しぶりですな、アイゼン騎士団長。それに、スカーレット嬢」
宰相は穏やかな笑みを浮かべていますが、目は全く笑っていません。
「宰相閣下が、わざわざこのような辺境まで何用で?」
レオンハルト様が警戒心を露わにして尋ねました。
「なに、簡単な用件ですよ。……国王陛下より、スカーレット嬢へ親書をお預かりしております」
宰相は懐から、最高級の羊皮紙を取り出しました。
封蝋には、国王の印章。
私はゴクリと唾を飲み込み、それを受け取りました。
(……読まないわけにはいきませんわね)
私は震える手で封を切り、中身を確認しました。
そこには、陛下の直筆で、短い一文だけが記されていました。
『茶を用意した。戻ってこい。話がある』
たった三行。
しかし、それは絶対的な命令でした。
「……お断りしたら?」
私が尋ねると、宰相はニコリと笑いました。
「陛下はこうも仰っておりました。『スカーレットが来ないなら、余がそちらへ行く。隠居生活を邪魔されたくなければ、さっさと来い』と」
「……脅迫ですね」
「ご提案です」
宰相は慇懃に頭を下げました。
「馬車の用意はできております。最高級の乗り心地をお約束しましょう。……拒否権はありませんよ、スカーレット嬢」
私は手紙を握りしめました。
国王陛下。
殿下とは違い、知略に長け、冷徹な判断を下す本物の支配者。
彼が出てきた以上、このままここで「籠城」することは不可能です。
「……分かりました」
私は顔を上げました。
「参りましょう。陛下のお茶会、謹んでお受けいたします」
「スカーレット!」
レオンハルト様が叫びました。
「罠かもしれんぞ! 王宮に戻れば、そのまま軟禁される可能性だってある!」
「ええ、その可能性は高いでしょうね。……ですが、逃げ回っていても解決しません」
私はレオンハルト様を見つめました。
「それに、私には強い味方がいますから」
「……私か?」
「はい。それに、あの性格の悪い弁護士も」
私は奥の部屋を指差しました。
そこには、いつの間にかスーツに着替え、鞄を持ってスタンバイしているヴィクター氏がいました。
「呼んだか? 国王との直接対決と聞いては、じっとしていられないな」
ヴィクター氏は眼鏡を光らせました。
「国王といえど、法の下では一市民だ。もし不当な拘束を行えば、国際司法裁判所に提訴する準備はある」
「頼もしいですわ」
さらに、キッチンの陰からリリィ様が顔を出しました。
「あ、あのぉ……私も行きますぅ……」
「リリィ様? 貴女はここに残っていても……」
「嫌ですぅ! 一人ぼっちは寂しいですし、それに……スカーレットお姉様がいなくなったら、ご飯が作れませんからぁ!」
「……理由はともかく、覚悟は買います」
私は頷きました。
役者は揃いました。
私(元凶)、レオンハルト様(武力)、ヴィクター氏(知力)、そしてリリィ様(マスコット)。
これだけのメンツがいれば、王宮がどれほどの伏魔殿だろうと、恐れることはありません。
「宰相閣下。条件があります」
私は宰相に向き直りました。
「私たち四人、全員での同行を許可してください。一人でも欠けるなら、私は動きません」
「……ほう」
宰相は私たちを見回し、少し驚いたように眉を上げました。
騎士団長、敏腕弁護士、そして元ヒロイン。
確かに、異色すぎる組み合わせです。
「よろしいでしょう。陛下も『スカーレットの愉快な仲間たち』に興味がおありのようですから」
愉快な仲間たち、ではありません。最強の戦闘部隊です。
「では、出発の準備を」
私たちは慌ただしく荷物をまとめました。
わずか二週間の隠居生活。
短かったですが、ここで得たものは大きかった。
(必ず戻ってくるわ。……今度こそ、完全な自由を手にして)
私は別荘の鍵を閉め、ポケットにしまいました。
外に出ると、黒騎士団の馬車が待っていました。
乗り込もうとした時、レオンハルト様が私の手を強く握りました。
「スカーレット。王の前でも、私は君の盾になる。……絶対に離れない」
「……ええ。頼りにしています、私の騎士様」
私たちは馬車に乗り込みました。
馬車は滑るように動き出し、ルベル渓谷を後にします。
目指すは王都。
かつて私が捨てた場所であり、今、決着をつけるべき戦場。
「さあ、行きましょうか。最後の『残業』を片付けに」
私の言葉に、全員が力強く頷きました。
こうして、悪役令嬢スカーレットの「王都への凱旋」が始まりました。
私の別荘(と、お向かいのレオンハルト要塞)は、勝利の余韻に包まれていました。
村人たちが置いていった大量の祝いの品――野菜、果物、そして「最強の女神様へ」と書かれた木彫りの像――を整理しながら、私は溜息をつきました。
「……これ、どこに置きましょうか」
「床の間に飾っておけ。魔除けになりそうだ」
レオンハルト様が、木彫りの像(なぜか私が鬼のような形相で書類を持っているデザイン)を見て笑いました。
「失礼な。……ですが、これで少しは静かになるといいのですが」
「ああ。殿下も、あれだけ恥をかけば当分は来ないだろう。……だが」
レオンハルト様の表情が曇りました。
「王家がこのまま黙っているとは思えん。特に、昨日の『監査請求』の話が出回れば、王室の威信に関わる」
「望むところですわ。法廷で徹底的に争いましょう」
私が強気に出た、その時でした。
ヒヒィィィン!
外で、高らかな馬のいななきが聞こえました。
またですか。
私はうんざりして窓の外を見ました。
しかし、そこにいたのは、殿下の私兵のようなちぐはぐな集団ではありませんでした。
整然と並ぶ、漆黒の甲冑を纏った騎馬隊。
その先頭に掲げられているのは、王太子旗ではなく、さらに格上の――「国王旗」でした。
「……黒騎士団(ブラックナイツ)。国王陛下直属の近衛部隊だ」
レオンハルト様の声が硬くなりました。
「殿下の私兵とはレベルが違う。……本気だぞ、王家は」
玄関のチャイムが、厳かに鳴らされました。
ドンドンと叩くような無礼なノックではありません。あくまで礼儀正しく、しかし拒絶を許さない重厚な響きです。
レオンハルト様が私を背に庇いながら、扉を開けました。
そこには、白髪の老紳士が立っていました。
宰相、フランシス公爵。
国王陛下の右腕であり、私が幼い頃から苦手としていた「食えない古狸」です。
「……お久しぶりですな、アイゼン騎士団長。それに、スカーレット嬢」
宰相は穏やかな笑みを浮かべていますが、目は全く笑っていません。
「宰相閣下が、わざわざこのような辺境まで何用で?」
レオンハルト様が警戒心を露わにして尋ねました。
「なに、簡単な用件ですよ。……国王陛下より、スカーレット嬢へ親書をお預かりしております」
宰相は懐から、最高級の羊皮紙を取り出しました。
封蝋には、国王の印章。
私はゴクリと唾を飲み込み、それを受け取りました。
(……読まないわけにはいきませんわね)
私は震える手で封を切り、中身を確認しました。
そこには、陛下の直筆で、短い一文だけが記されていました。
『茶を用意した。戻ってこい。話がある』
たった三行。
しかし、それは絶対的な命令でした。
「……お断りしたら?」
私が尋ねると、宰相はニコリと笑いました。
「陛下はこうも仰っておりました。『スカーレットが来ないなら、余がそちらへ行く。隠居生活を邪魔されたくなければ、さっさと来い』と」
「……脅迫ですね」
「ご提案です」
宰相は慇懃に頭を下げました。
「馬車の用意はできております。最高級の乗り心地をお約束しましょう。……拒否権はありませんよ、スカーレット嬢」
私は手紙を握りしめました。
国王陛下。
殿下とは違い、知略に長け、冷徹な判断を下す本物の支配者。
彼が出てきた以上、このままここで「籠城」することは不可能です。
「……分かりました」
私は顔を上げました。
「参りましょう。陛下のお茶会、謹んでお受けいたします」
「スカーレット!」
レオンハルト様が叫びました。
「罠かもしれんぞ! 王宮に戻れば、そのまま軟禁される可能性だってある!」
「ええ、その可能性は高いでしょうね。……ですが、逃げ回っていても解決しません」
私はレオンハルト様を見つめました。
「それに、私には強い味方がいますから」
「……私か?」
「はい。それに、あの性格の悪い弁護士も」
私は奥の部屋を指差しました。
そこには、いつの間にかスーツに着替え、鞄を持ってスタンバイしているヴィクター氏がいました。
「呼んだか? 国王との直接対決と聞いては、じっとしていられないな」
ヴィクター氏は眼鏡を光らせました。
「国王といえど、法の下では一市民だ。もし不当な拘束を行えば、国際司法裁判所に提訴する準備はある」
「頼もしいですわ」
さらに、キッチンの陰からリリィ様が顔を出しました。
「あ、あのぉ……私も行きますぅ……」
「リリィ様? 貴女はここに残っていても……」
「嫌ですぅ! 一人ぼっちは寂しいですし、それに……スカーレットお姉様がいなくなったら、ご飯が作れませんからぁ!」
「……理由はともかく、覚悟は買います」
私は頷きました。
役者は揃いました。
私(元凶)、レオンハルト様(武力)、ヴィクター氏(知力)、そしてリリィ様(マスコット)。
これだけのメンツがいれば、王宮がどれほどの伏魔殿だろうと、恐れることはありません。
「宰相閣下。条件があります」
私は宰相に向き直りました。
「私たち四人、全員での同行を許可してください。一人でも欠けるなら、私は動きません」
「……ほう」
宰相は私たちを見回し、少し驚いたように眉を上げました。
騎士団長、敏腕弁護士、そして元ヒロイン。
確かに、異色すぎる組み合わせです。
「よろしいでしょう。陛下も『スカーレットの愉快な仲間たち』に興味がおありのようですから」
愉快な仲間たち、ではありません。最強の戦闘部隊です。
「では、出発の準備を」
私たちは慌ただしく荷物をまとめました。
わずか二週間の隠居生活。
短かったですが、ここで得たものは大きかった。
(必ず戻ってくるわ。……今度こそ、完全な自由を手にして)
私は別荘の鍵を閉め、ポケットにしまいました。
外に出ると、黒騎士団の馬車が待っていました。
乗り込もうとした時、レオンハルト様が私の手を強く握りました。
「スカーレット。王の前でも、私は君の盾になる。……絶対に離れない」
「……ええ。頼りにしています、私の騎士様」
私たちは馬車に乗り込みました。
馬車は滑るように動き出し、ルベル渓谷を後にします。
目指すは王都。
かつて私が捨てた場所であり、今、決着をつけるべき戦場。
「さあ、行きましょうか。最後の『残業』を片付けに」
私の言葉に、全員が力強く頷きました。
こうして、悪役令嬢スカーレットの「王都への凱旋」が始まりました。
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