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「――では、本日の閣議を始めます。終了予定時刻は十分後です」
新しい「総理大臣執務室」の最上座。
私は懐中時計を机に置き、ずらりと並んだ大臣たちを見渡しました。
「じ、十分!? バカな、予算会議だぞ! いつもなら三時間はかかる!」
太った財務大臣が悲鳴を上げました。
私は冷ややかに書類の束を掲げました。
「それは、貴方たちが『前置き』と『根回し』と『責任のなすりつけ合い』に二時間五十分を使っていたからです。……私が事前に作成したこの『新・予算配分案』に異論がある方のみ、挙手しなさい。ただし、対案なき反対は即刻却下します」
「ぐぬぬ……」
「ハイ、異論なし。では可決。解散!」
私はガベル(木槌)をカーン! と叩きました。
「えっ……本当に終わり?」
「う、嘘だろ……? まだ午前十時だぞ……?」
大臣たちが呆然としています。
私は彼らを無視し、次の書類――「王宮業務改善命令書」を広げました。
「次。全省庁に通達します。明日より、意味のない定例会議は全廃。報告書は紙での回覧を禁止し、全て『魔導メール(簡易通信)』で行うこと。そして……」
私はニッコリと、しかし絶対に逆らえない笑顔で宣言しました。
「午後五時以降の残業は、私の許可制とします。無断残業をした部署は、翌月の予算を一割カットします」
「な、なんだとォォォォ!?」
大臣たちの悲鳴が、王宮中に響き渡りました。
***
私が就任してから三日。
王宮は阿鼻叫喚……ではなく、奇妙な静けさに包まれていました。
「お疲れ様です! 財務局、全員定時で退庁します!」
「法務局も帰ります! 家族と夕食を食べるなんて十年ぶりだ……!」
「外務局、明日の有給申請を出します! 許可を!」
夕方五時。
これまでなら、徹夜組のランプが灯り始め、死んだ目の文官たちがゾンビのように彷徨っていた時間帯。
それが今や、誰もがピカピカの笑顔で、スキップしながら正門を出ていくのです。
「……素晴らしい光景ですわ」
私は執務室の窓から、帰宅ラッシュを見下ろして満足げに頷きました。
「生産性は以前の二倍に向上し、光熱費は三割削減。そして何より、私の精神衛生が極めて良好です」
「君の手腕には恐れ入るな」
背後から、コーヒーの香りが漂ってきました。
レオンハルト様です。
彼は私の執務室に専用のソファを持ち込み、私の護衛(という名の監視)をしながら、優雅にコーヒーを淹れてくれています。
「だがスカーレット。君自身がまだ働いているぞ? もう五時半だ」
「……これだけは、どうしても終わらせておきたかったのです」
私は最後の一枚――「元王太子ジュリアン氏の再就職先リスト」にサインをしました。
「彼には、北の果てにある『開拓村』の村長として赴任していただきます。人口五十人、主要産業は『雪かき』。……彼が愛を語る暇もないほど、肉体労働に励んでもらいましょう」
「雪かきか。いい運動になりそうだな」
レオンハルト様は楽しそうに笑いました。
そこへ、ドアが控えめにノックされました。
「失礼しますぅ……。スカーレット総理、お茶のお代わりをお持ちしましたぁ」
入ってきたのは、黒いメイド服に身を包んだリリィ様でした。
ただし、スカート丈は動きやすいように短くアレンジされ、頭には以前のような宝石ではなく、実用的なホワイトブリムが乗っています。
「ありがとう、リリィ。……仕事には慣れましたか?」
「はいっ! ここ、最高ですぅ!」
リリィ様は目を輝かせました。
「マニュアル通りに動けば怒られないし、休憩時間におやつは出るし、何より五時になったら『帰れ』って追い出してくれるんです! 王宮がこんなにホワイトだったなんて知りませんでしたぁ!」
彼女にとっては、「何もしなくていいお姫様」よりも、「やることが明確なメイド」の方が性に合っていたようです。
「それはよかったですね。では、貴女ももう上がりなさい。明日は朝の掃除当番でしょう?」
「はいっ! お先に失礼しまぁす!」
リリィ様は「やったー! 今日は街で新作スイーツ買うぞー!」と叫びながら、嵐のように去っていきました。
「……さて」
私は万年筆を置き、大きく伸びをしました。
「私も上がるとしましょうか」
「ああ。送ろう」
レオンハルト様が私のコートを手に取り、肩にかけてくれました。
その自然な動作に、私の心臓が少しだけトクリと跳ねます。
「……レオンハルト様。一つ、よろしいですか?」
「なんだ?」
「貴方は、私がこんな風に国を引っ掻き回して……引かないのですか? 『女だてらに生意気だ』とか」
私は少し不安でした。
男の人は、自分の前を歩く女を嫌う傾向があります。
ましてや、一国の総理大臣として辣腕を振るう女など、可愛げの欠片もないでしょう。
しかし、レオンハルト様はきょとんとして、それから私の髪を指で梳きました。
「何を言っている。私は、君が鮮やかに仕事を片付ける姿を見るのが大好きなんだ」
「……へ?」
「君がペンを走らせる音、論理的に相手を追い詰める時の冷たい声、そして全てのタスクを完了した瞬間の、あの『ドヤ顔』。……たまらないな」
「っ……ドヤ顔なんてしていません!」
「しているさ。そして、その後に見せる『あー、終わったー!』という気の抜けた顔も、私だけの特権だ」
彼は私の腰に手を回し、引き寄せました。
「スカーレット。君がどれほど偉くなろうと、どれほど強くなろうと、私の気持ちは変わらない。……いや、ますます惚れ直している」
至近距離で囁かれる愛の言葉。
公務ではどんな難題も即決できるのに、この男の前では思考回路がショートしてしまいます。
「……変わり者ですわね、貴方は」
「君に言われたくないな」
私たちは笑い合い、そして自然と唇を重ねました。
チュッ、という軽い音。
でも、それはどんな契約書へのサインよりも重く、確かな約束の味がしました。
「さあ、帰ろう。今夜は私がディナーを作る番だ」
「あら、楽しみですわ。メニューは?」
「君の好物のクリームシチューだ。……ただし、隠し味に『愛』をたっぷり入れてあるが」
「胸焼けしそうですから、それは控えめにしてください」
私たちは腕を組み、誰もいない廊下を歩き出しました。
窓の外には、一番星が光っています。
明日の朝は、また山のような決裁書類が待っているでしょう。
でも、怖くはありません。
定時になれば、こうして私を迎えに来てくれる「帰る場所」があるのですから。
「……ねえ、レオンハルト様」
「ん?」
「私、今の人生……悪くないと思っています」
「そうか。……私もだ」
二人の影が、夕暮れの王宮に長く伸びていました。
悪役令嬢スカーレットの「働き方改革」は、まだ始まったばかり。
ですが、その未来が明るいものであることは、間違いありませんでした。
新しい「総理大臣執務室」の最上座。
私は懐中時計を机に置き、ずらりと並んだ大臣たちを見渡しました。
「じ、十分!? バカな、予算会議だぞ! いつもなら三時間はかかる!」
太った財務大臣が悲鳴を上げました。
私は冷ややかに書類の束を掲げました。
「それは、貴方たちが『前置き』と『根回し』と『責任のなすりつけ合い』に二時間五十分を使っていたからです。……私が事前に作成したこの『新・予算配分案』に異論がある方のみ、挙手しなさい。ただし、対案なき反対は即刻却下します」
「ぐぬぬ……」
「ハイ、異論なし。では可決。解散!」
私はガベル(木槌)をカーン! と叩きました。
「えっ……本当に終わり?」
「う、嘘だろ……? まだ午前十時だぞ……?」
大臣たちが呆然としています。
私は彼らを無視し、次の書類――「王宮業務改善命令書」を広げました。
「次。全省庁に通達します。明日より、意味のない定例会議は全廃。報告書は紙での回覧を禁止し、全て『魔導メール(簡易通信)』で行うこと。そして……」
私はニッコリと、しかし絶対に逆らえない笑顔で宣言しました。
「午後五時以降の残業は、私の許可制とします。無断残業をした部署は、翌月の予算を一割カットします」
「な、なんだとォォォォ!?」
大臣たちの悲鳴が、王宮中に響き渡りました。
***
私が就任してから三日。
王宮は阿鼻叫喚……ではなく、奇妙な静けさに包まれていました。
「お疲れ様です! 財務局、全員定時で退庁します!」
「法務局も帰ります! 家族と夕食を食べるなんて十年ぶりだ……!」
「外務局、明日の有給申請を出します! 許可を!」
夕方五時。
これまでなら、徹夜組のランプが灯り始め、死んだ目の文官たちがゾンビのように彷徨っていた時間帯。
それが今や、誰もがピカピカの笑顔で、スキップしながら正門を出ていくのです。
「……素晴らしい光景ですわ」
私は執務室の窓から、帰宅ラッシュを見下ろして満足げに頷きました。
「生産性は以前の二倍に向上し、光熱費は三割削減。そして何より、私の精神衛生が極めて良好です」
「君の手腕には恐れ入るな」
背後から、コーヒーの香りが漂ってきました。
レオンハルト様です。
彼は私の執務室に専用のソファを持ち込み、私の護衛(という名の監視)をしながら、優雅にコーヒーを淹れてくれています。
「だがスカーレット。君自身がまだ働いているぞ? もう五時半だ」
「……これだけは、どうしても終わらせておきたかったのです」
私は最後の一枚――「元王太子ジュリアン氏の再就職先リスト」にサインをしました。
「彼には、北の果てにある『開拓村』の村長として赴任していただきます。人口五十人、主要産業は『雪かき』。……彼が愛を語る暇もないほど、肉体労働に励んでもらいましょう」
「雪かきか。いい運動になりそうだな」
レオンハルト様は楽しそうに笑いました。
そこへ、ドアが控えめにノックされました。
「失礼しますぅ……。スカーレット総理、お茶のお代わりをお持ちしましたぁ」
入ってきたのは、黒いメイド服に身を包んだリリィ様でした。
ただし、スカート丈は動きやすいように短くアレンジされ、頭には以前のような宝石ではなく、実用的なホワイトブリムが乗っています。
「ありがとう、リリィ。……仕事には慣れましたか?」
「はいっ! ここ、最高ですぅ!」
リリィ様は目を輝かせました。
「マニュアル通りに動けば怒られないし、休憩時間におやつは出るし、何より五時になったら『帰れ』って追い出してくれるんです! 王宮がこんなにホワイトだったなんて知りませんでしたぁ!」
彼女にとっては、「何もしなくていいお姫様」よりも、「やることが明確なメイド」の方が性に合っていたようです。
「それはよかったですね。では、貴女ももう上がりなさい。明日は朝の掃除当番でしょう?」
「はいっ! お先に失礼しまぁす!」
リリィ様は「やったー! 今日は街で新作スイーツ買うぞー!」と叫びながら、嵐のように去っていきました。
「……さて」
私は万年筆を置き、大きく伸びをしました。
「私も上がるとしましょうか」
「ああ。送ろう」
レオンハルト様が私のコートを手に取り、肩にかけてくれました。
その自然な動作に、私の心臓が少しだけトクリと跳ねます。
「……レオンハルト様。一つ、よろしいですか?」
「なんだ?」
「貴方は、私がこんな風に国を引っ掻き回して……引かないのですか? 『女だてらに生意気だ』とか」
私は少し不安でした。
男の人は、自分の前を歩く女を嫌う傾向があります。
ましてや、一国の総理大臣として辣腕を振るう女など、可愛げの欠片もないでしょう。
しかし、レオンハルト様はきょとんとして、それから私の髪を指で梳きました。
「何を言っている。私は、君が鮮やかに仕事を片付ける姿を見るのが大好きなんだ」
「……へ?」
「君がペンを走らせる音、論理的に相手を追い詰める時の冷たい声、そして全てのタスクを完了した瞬間の、あの『ドヤ顔』。……たまらないな」
「っ……ドヤ顔なんてしていません!」
「しているさ。そして、その後に見せる『あー、終わったー!』という気の抜けた顔も、私だけの特権だ」
彼は私の腰に手を回し、引き寄せました。
「スカーレット。君がどれほど偉くなろうと、どれほど強くなろうと、私の気持ちは変わらない。……いや、ますます惚れ直している」
至近距離で囁かれる愛の言葉。
公務ではどんな難題も即決できるのに、この男の前では思考回路がショートしてしまいます。
「……変わり者ですわね、貴方は」
「君に言われたくないな」
私たちは笑い合い、そして自然と唇を重ねました。
チュッ、という軽い音。
でも、それはどんな契約書へのサインよりも重く、確かな約束の味がしました。
「さあ、帰ろう。今夜は私がディナーを作る番だ」
「あら、楽しみですわ。メニューは?」
「君の好物のクリームシチューだ。……ただし、隠し味に『愛』をたっぷり入れてあるが」
「胸焼けしそうですから、それは控えめにしてください」
私たちは腕を組み、誰もいない廊下を歩き出しました。
窓の外には、一番星が光っています。
明日の朝は、また山のような決裁書類が待っているでしょう。
でも、怖くはありません。
定時になれば、こうして私を迎えに来てくれる「帰る場所」があるのですから。
「……ねえ、レオンハルト様」
「ん?」
「私、今の人生……悪くないと思っています」
「そうか。……私もだ」
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