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「……嫌な予感がします」
平和な昼下がり。
総理大臣執務室で、私は紅茶のカップを置き、眉間を揉みました。
「どうした、スカーレット。偏頭痛か?」
隣のソファで書類(騎士団の遠征計画書)をチェックしていたレオンハルト様が、心配そうに顔を上げました。
「いえ、体調は万全です。ただ……私の『トラブル感知センサー』が、最大音量で警告音を鳴らしているのです」
「君のセンサーは百発百中だからな。……また書類の山か? それとも元王太子が脱走したか?」
「いいえ。もっと、こう……粘着質で、面倒くさい気配が……」
その時でした。
バアン!!
執務室の扉が、ノックもなしに開け放たれました。
「失礼するよ! 噂の『鉄の女宰相』殿!」
入ってきたのは、目も覚めるような銀髪の青年でした。
豪奢な軍服に、自信満々の笑顔。そして背後には、顔色の悪い当国の外務大臣と、屈強な護衛たちを引き連れています。
「……どなたですの?」
私は冷ややかに尋ねました。
「アポなしの訪問は受け付けておりません。お引き取りを」
「ははは! 噂通り冷たいね! ゾクゾクするよ!」
青年は私のデスクまで大股で歩み寄ると、いきなり机に両手をつき、至近距離で私を覗き込みました。
「僕はルーカス。隣国、ガレリア帝国の皇太子だ」
「……ガレリア帝国?」
私はペンを止めました。
我が国の北に位置する軍事大国。
その次期皇帝が、なぜこんなところに?
「それで、皇太子殿下が何用でしょう? 外交ルートを通していないようですが」
「堅苦しい挨拶は抜きだ。僕は君に会いに来たんだ、スカーレット・ヴァレンタイン!」
ルーカス殿下は、紫色の瞳を輝かせました。
「君の『王宮改革』の話は聞いているよ! 不要な会議を全廃し、残業を禁止し、わずか一週間で国家予算の赤字を黒字に転換させた手腕! まさに僕が求めていた人材だ!」
「はあ……」
「単刀直入に言おう。我がガレリア帝国に来ないか?」
彼は懐から、一枚の契約書を取り出しました。
「条件は破格だ。年俸は今の三倍。帝国財務省の全権限を委譲する。さらに、研究費として国家予算の二割を自由に使っていい」
「二割……!?」
私の目が釘付けになりました。
軍事大国の国家予算の二割。それは、我が国の全予算に匹敵する金額です。
それがあれば、長年の夢だった「全自動書類処理ゴーレム」の開発や、「大陸全土を結ぶ高速魔導列車網」の整備ができるかもしれない。
ゴクリ、と喉が鳴りました。
「悪くない条件でしょう? 君のような天才が、こんな小国でくすぶっているのは損失だ」
ルーカス殿下は、悪魔の微笑みで囁きました。
「さあ、サインを。今すぐこの国を捨てて、僕の国へ――」
「断る」
鋭い声と共に、私の目の前に銀色の刃が割り込みました。
レオンハルト様の剣です。
切っ先はルーカス殿下の喉元、わずか数センチのところで止まっています。
「おっと、危ないな」
ルーカス殿下は動じず、ゆっくりと体を起こしました。
「君は……ああ、知っているよ。『氷の騎士団長』レオンハルト・アイゼンだね」
「いかにも。……ガレリア皇太子殿下。我が国の総理大臣に対する無礼な勧誘は、外交問題に発展しかねませんぞ」
レオンハルト様の声は、絶対零度でした。
部屋の空気が張り詰めます。
「勧誘? 人聞きが悪いな。僕は『求婚』しているんだよ」
「……は?」
私とレオンハルト様の声が重なりました。
「求婚?」
「そうとも。帝国では、有能な女性を皇太子妃に迎えるのが伝統でね。スカーレット、君を僕の妻として迎えたい」
ルーカス殿下は、私の手を取ろうとしました。
「君の頭脳と、僕の軍事力があれば、大陸統一も夢ではない! どうだい、二人で世界を効率化してみないか?」
「世界征服の誘い文句に『効率化』を使う人を初めて見ましたわ」
私は呆れましたが、同時にこの男の「ヤバさ」を理解しました。
彼は私と同類です。
感情ではなく、利益と効率で動くタイプ。
だからこそ、私のツボ(予算と権限)を的確に突いてくるのです。
「……お断りします」
レオンハルト様が、私を背に庇うように立ち塞がりました。
「スカーレットは私の婚約者だ。横槍を入れるなら、国同士の戦争も辞さない」
「へえ? 君の婚約者?」
ルーカス殿下は、面白そうにレオンハルト様を見上げました。
「でも、まだ結婚はしていないんだろう? なら、より好条件を提示した方が勝つ。それが市場原理というものだ」
「彼女は物ではない」
「いいや、彼女のような至宝は、正当な価格で評価されるべきだ。……なあ、スカーレット?」
ルーカス殿下はレオンハルト様の肩越しに、私にウィンクしました。
「帝国に来れば、君の嫌いな『根回し』も『しがらみ』もない。僕が皇帝になれば、君の法案は即日施行される。……今の男(レオンハルト)は、そこまでの権限を持っているかい?」
痛いところを突かれました。
確かに、レオンハルト様は公爵家当主ですが、法案を通すには議会の承認が必要です。
独裁的なスピード感という点では、帝国のオファーは魅力的すぎます。
私が一瞬沈黙すると、レオンハルト様がバッと振り返りました。
「スカーレット!? まさか迷っているのか!?」
「い、いえ! 迷ってなど……ただ、予算の二割というのは、その、夢がある数字だなと……」
「金か!? 金なら私の家にもある! いくらだ!? 倍出せばいいのか!?」
「そういう問題ではありません。……いえ、そういう問題かもしれませんが」
「ははは! 正直でいい!」
ルーカス殿下は手を叩いて笑いました。
「気に入った! やはり君は僕の運命の相手だ!」
彼は宣言しました。
「いいだろう。今日は一旦引き揚げる。だが、僕は諦めないよ。滞在期間中、君に帝国の素晴らしさと、僕の有能さをプレゼンさせてもらう」
彼は優雅に一礼し、出口へと向かいました。
そして去り際に、レオンハルト様に向かって不敵に笑います。
「せいぜいガードを固めることだね、騎士団長殿。……油断していると、彼女ごと国を乗っ取ってしまうよ?」
バタン、と扉が閉まりました。
嵐が去った後の執務室に、重苦しい沈黙が流れます。
「……スカーレット」
「は、はい」
「今夜は帰さない」
レオンハルト様の目が、かつてないほど据わっていました。
「えっ?」
「あの皇太子、本気だ。君をさらって国へ持ち帰る気だ。……私の目の届くところにいてもらう」
「あの、でも明日の仕事が……」
「仕事と私、どっちが大事だ?」
まさか、この古典的な台詞を言われる日が来るとは。
私は溜息をつき、それから少しだけ嬉しくなって、彼の頬に手を添えました。
「……今は、貴方です。レオンハルト様」
「スカーレット……!」
彼は私を強く抱きしめました。
「絶対に渡さない。帝国だろうが皇帝だろうが、君を奪う奴は全員敵だ」
その腕の強さに、私は覚悟を決めました。
どうやら、外交問題という新たな「残業」が発生したようです。
しかも今度の相手は、私の「効率主義」を理解した上で、それを上回る条件を提示してくる最強のライバル。
(……面白くなってきましたわね)
私の仕事中毒(ワーカホリック)の血が騒ぐのと同時に、レオンハルト様の嫉妬という「甘い檻」も、心地よく感じている自分がいました。
平和な昼下がり。
総理大臣執務室で、私は紅茶のカップを置き、眉間を揉みました。
「どうした、スカーレット。偏頭痛か?」
隣のソファで書類(騎士団の遠征計画書)をチェックしていたレオンハルト様が、心配そうに顔を上げました。
「いえ、体調は万全です。ただ……私の『トラブル感知センサー』が、最大音量で警告音を鳴らしているのです」
「君のセンサーは百発百中だからな。……また書類の山か? それとも元王太子が脱走したか?」
「いいえ。もっと、こう……粘着質で、面倒くさい気配が……」
その時でした。
バアン!!
執務室の扉が、ノックもなしに開け放たれました。
「失礼するよ! 噂の『鉄の女宰相』殿!」
入ってきたのは、目も覚めるような銀髪の青年でした。
豪奢な軍服に、自信満々の笑顔。そして背後には、顔色の悪い当国の外務大臣と、屈強な護衛たちを引き連れています。
「……どなたですの?」
私は冷ややかに尋ねました。
「アポなしの訪問は受け付けておりません。お引き取りを」
「ははは! 噂通り冷たいね! ゾクゾクするよ!」
青年は私のデスクまで大股で歩み寄ると、いきなり机に両手をつき、至近距離で私を覗き込みました。
「僕はルーカス。隣国、ガレリア帝国の皇太子だ」
「……ガレリア帝国?」
私はペンを止めました。
我が国の北に位置する軍事大国。
その次期皇帝が、なぜこんなところに?
「それで、皇太子殿下が何用でしょう? 外交ルートを通していないようですが」
「堅苦しい挨拶は抜きだ。僕は君に会いに来たんだ、スカーレット・ヴァレンタイン!」
ルーカス殿下は、紫色の瞳を輝かせました。
「君の『王宮改革』の話は聞いているよ! 不要な会議を全廃し、残業を禁止し、わずか一週間で国家予算の赤字を黒字に転換させた手腕! まさに僕が求めていた人材だ!」
「はあ……」
「単刀直入に言おう。我がガレリア帝国に来ないか?」
彼は懐から、一枚の契約書を取り出しました。
「条件は破格だ。年俸は今の三倍。帝国財務省の全権限を委譲する。さらに、研究費として国家予算の二割を自由に使っていい」
「二割……!?」
私の目が釘付けになりました。
軍事大国の国家予算の二割。それは、我が国の全予算に匹敵する金額です。
それがあれば、長年の夢だった「全自動書類処理ゴーレム」の開発や、「大陸全土を結ぶ高速魔導列車網」の整備ができるかもしれない。
ゴクリ、と喉が鳴りました。
「悪くない条件でしょう? 君のような天才が、こんな小国でくすぶっているのは損失だ」
ルーカス殿下は、悪魔の微笑みで囁きました。
「さあ、サインを。今すぐこの国を捨てて、僕の国へ――」
「断る」
鋭い声と共に、私の目の前に銀色の刃が割り込みました。
レオンハルト様の剣です。
切っ先はルーカス殿下の喉元、わずか数センチのところで止まっています。
「おっと、危ないな」
ルーカス殿下は動じず、ゆっくりと体を起こしました。
「君は……ああ、知っているよ。『氷の騎士団長』レオンハルト・アイゼンだね」
「いかにも。……ガレリア皇太子殿下。我が国の総理大臣に対する無礼な勧誘は、外交問題に発展しかねませんぞ」
レオンハルト様の声は、絶対零度でした。
部屋の空気が張り詰めます。
「勧誘? 人聞きが悪いな。僕は『求婚』しているんだよ」
「……は?」
私とレオンハルト様の声が重なりました。
「求婚?」
「そうとも。帝国では、有能な女性を皇太子妃に迎えるのが伝統でね。スカーレット、君を僕の妻として迎えたい」
ルーカス殿下は、私の手を取ろうとしました。
「君の頭脳と、僕の軍事力があれば、大陸統一も夢ではない! どうだい、二人で世界を効率化してみないか?」
「世界征服の誘い文句に『効率化』を使う人を初めて見ましたわ」
私は呆れましたが、同時にこの男の「ヤバさ」を理解しました。
彼は私と同類です。
感情ではなく、利益と効率で動くタイプ。
だからこそ、私のツボ(予算と権限)を的確に突いてくるのです。
「……お断りします」
レオンハルト様が、私を背に庇うように立ち塞がりました。
「スカーレットは私の婚約者だ。横槍を入れるなら、国同士の戦争も辞さない」
「へえ? 君の婚約者?」
ルーカス殿下は、面白そうにレオンハルト様を見上げました。
「でも、まだ結婚はしていないんだろう? なら、より好条件を提示した方が勝つ。それが市場原理というものだ」
「彼女は物ではない」
「いいや、彼女のような至宝は、正当な価格で評価されるべきだ。……なあ、スカーレット?」
ルーカス殿下はレオンハルト様の肩越しに、私にウィンクしました。
「帝国に来れば、君の嫌いな『根回し』も『しがらみ』もない。僕が皇帝になれば、君の法案は即日施行される。……今の男(レオンハルト)は、そこまでの権限を持っているかい?」
痛いところを突かれました。
確かに、レオンハルト様は公爵家当主ですが、法案を通すには議会の承認が必要です。
独裁的なスピード感という点では、帝国のオファーは魅力的すぎます。
私が一瞬沈黙すると、レオンハルト様がバッと振り返りました。
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「金か!? 金なら私の家にもある! いくらだ!? 倍出せばいいのか!?」
「そういう問題ではありません。……いえ、そういう問題かもしれませんが」
「ははは! 正直でいい!」
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彼は優雅に一礼し、出口へと向かいました。
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バタン、と扉が閉まりました。
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「……スカーレット」
「は、はい」
「今夜は帰さない」
レオンハルト様の目が、かつてないほど据わっていました。
「えっ?」
「あの皇太子、本気だ。君をさらって国へ持ち帰る気だ。……私の目の届くところにいてもらう」
「あの、でも明日の仕事が……」
「仕事と私、どっちが大事だ?」
まさか、この古典的な台詞を言われる日が来るとは。
私は溜息をつき、それから少しだけ嬉しくなって、彼の頬に手を添えました。
「……今は、貴方です。レオンハルト様」
「スカーレット……!」
彼は私を強く抱きしめました。
「絶対に渡さない。帝国だろうが皇帝だろうが、君を奪う奴は全員敵だ」
その腕の強さに、私は覚悟を決めました。
どうやら、外交問題という新たな「残業」が発生したようです。
しかも今度の相手は、私の「効率主義」を理解した上で、それを上回る条件を提示してくる最強のライバル。
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