20 / 28
20
しおりを挟む
「――甘いね。甘すぎるよ、スカーレット」
翌日。
私の執務室は、またしてもガレリア帝国のルーカス皇太子に占拠されていました。
彼は私のデスクに勝手に腰掛け、私が徹夜で作成した『物流改革法案』をパラパラと捲りながら、鼻で笑いました。
「この『関所の通過手続きの簡略化』。なぜここで三段階の確認印を残すんだ? これではタイムロスがなくならない」
「それは……地方領主のメンツを立てるためです。彼らの権限を完全に奪えば、反発を招き、結果として物流の妨害工作が行われるリスクがありますから」
私は反論しました。
これは政治的な妥協点です。合理性だけでは動かない「人間の感情」に配慮した、苦渋の決断なのです。
しかし、ルーカス殿下はチッチッ、と指を振りました。
「だから甘いと言うんだ。僕ならこうする」
彼は懐から赤いペンを取り出し(私の愛用している赤ペンと同じメーカーです!)、書類に豪快に線を引きました。
「確認印は全廃。代わりに、領主には『通行税の一部』をマージンとして自動還元するシステムを作る」
「マージン?」
「そう。判子を押す権限ではなく、何もしなくても金が入る権利を与えるんだ。そうすれば、彼らは喜んで関所を開放するし、むしろ『もっと通れ』と旗を振るようになる」
「……!」
目から鱗が落ちました。
領主たちが守りたいのは「権威」だと思っていましたが、その本質は「利益」と「支配欲」。
ならば、利益を保証しつつ、実務(支配)からは遠ざける。
「さらに、この浮いた人件費を『魔導ゲート』の設置費用に回せば、通過時間は現在の三十分の一に短縮できる。……どうだい?」
「……完璧ですわ」
私は震える声で認めざるを得ませんでした。
「悔しいですが、貴方の案の方が、遥かに効率的で、持続可能です」
「だろう? 僕の頭の中には、帝国の膨大な成功事例(と失敗事例)のデータがある。君一人で悩むより、二人で知恵を出し合えば、もっと凄いことができると思わないかい?」
ルーカス殿下は、悪魔的な魅力を放つ笑顔で私に顔を寄せました。
「僕と結婚すれば、この『最適解』が毎日手に入るよ。……毎日だよ、スカーレット」
「毎日……」
「君の悩みは、僕の悩みだ。君の仕事は、僕の仕事だ。二人で世界を、パズルのように美しく組み直そう」
グラリ、と心が揺れました。
この人は分かっている。
私が宝石やドレスよりも、「美しい法案」や「無駄のないシステム」に興奮する女だということを。
最高のパートナー。知的な共犯者。
もし彼と手を組めば、私の理想とする国作りは、今の十倍の速度で進むでしょう。
「……スカーレット」
そこへ、沈痛な声がかかりました。
ハッとして振り返ると、ソファの隅で小さくなっているレオンハルト様の姿がありました。
彼は膝の上で拳を握りしめ、悲しげな目で私を見ていました。
「……楽しそうだな」
「えっ? あ、いえ、これは仕事の話で……」
「私には分からん」
彼はポツリと言いました。
「マージンだの、魔導ゲートだの、システムだの……。私には、君たちが何を話しているのか、その半分も理解できない」
「レオンハルト様……」
「君が目を輝かせているのは分かる。……そして、その輝きを引き出したのが、私ではなく彼だということも」
レオンハルト様は立ち上がりました。
その背中には、いつもの自信に満ちたオーラはなく、どこか寂しげな哀愁が漂っています。
「少し、頭を冷やしてくる。……邪魔をしてすまなかった」
「あ、待ってください!」
私が止める間もなく、彼は執務室を出て行ってしまいました。
「おや、拗ねちゃったね」
ルーカス殿下は肩をすくめました。
「でも仕方ないよ。知性のレベルが合う相手というのは、稀有な存在だ。彼は筋肉担当、僕は頭脳担当。君に必要なのがどちらか、明白だろう?」
「……黙りなさい」
私はルーカス殿下を睨みつけました。
「貴方の案は素晴らしいですが、デリカシーという概念を学習した方がよろしくてよ」
私はペンを置き、レオンハルト様を追いかけようとしました。
しかし、今の私に何が言えるでしょう?
「貴方の方が好きです」と言っても、「でも仕事の話が合うのはあいつだろ?」と言われたら、否定できない自分がいるのです。
***
その頃、王宮の中庭。
レオンハルトはベンチに座り込み、深いため息をついていました。
「……負けた」
剣技なら誰にも負けない。
家柄も財力も申し分ない。
だが、「スカーレットを熱狂させる会話」において、自分はルーカスに完敗している。
それが悔しくて、情けなくて、胸が張り裂けそうでした。
「あ、レオンハルト様だぁ! どうしたんですかぁ、そんな『捨てられた子犬』みたいな顔して」
能天気な声と共に、リリィがバケツを持って現れました。
掃除の休憩中のようです。
「……リリィか」
レオンハルトは力なく笑いました。
「その通りだ。捨てられるかもしれん」
「ええっ!? スカーレットお姉様にですか!?」
リリィは目を丸くして、レオンハルトの隣に座りました。
「まさかぁ。お姉様、レオンハルト様のこと大好きですよ? いっつも『彼が淹れるコーヒーが一番美味しい』とか『あの背中を見ると安心する』とか、惚気てますもん」
「……本当か?」
「本当ですよぉ! 私、何度ご馳走様って言ったことか」
「だが……私には、彼女の仕事の話についていけない」
レオンハルトは苦悩を吐露しました。
「ルーカス皇太子は、彼女と同じ言葉を話す。同じ速度で思考する。……二人が話している時、二人の間には誰も入れない完璧な世界ができているんだ。それを見ているのが、辛い」
「あー、なるほどぉ」
リリィはポンと手を打ちました。
「趣味が合う友達と盛り上がってる時に、彼氏が嫉妬しちゃうやつですね!」
「……そんな軽いものではないが、まあ似たようなものか」
「でもぉ、レオンハルト様。お姉様が求めてるのって、本当に『同じ言葉を話す人』なんですかね?」
「どういう意味だ?」
リリィは人差し指を振りました。
「だって、お姉様自身がスーパーコンピューターみたいな人じゃないですか。そこに、もう一台コンピューターが来ても、計算が早くなるだけですよね?」
「ふむ」
「でも、コンピューターだって熱暴走するし、疲れるし、たまには電源切りたい時もあると思うんです。……そういう時に必要なのって、計算ができる人じゃなくて、コンセントを抜いて『もう休め』って抱きしめてくれる人じゃないですか?」
「……!」
レオンハルトは目を見開きました。
このポンコツだと思っていた元ヒロインが、核心を突いた発言をしたことに驚愕しました。
「リリィ……君は、天才か?」
「えへへ、よく言われますぅ! 主に『サボりの天才』って!」
「いや、恋愛の天才かもしれん」
レオンハルトの目に、光が戻りました。
そうだ。
自分はルーカスになろうとしていた。スカーレットと同じ土俵で、知性を競おうとしていた。
だが、それは間違いだ。
彼女が求めているのは「第二の頭脳」ではない。「安らぎ」だ。
あの田舎の別荘で、彼女が一番幸せそうにしていたのは、難しい議論をしている時ではなく、私の作ったシチューを食べ、私の隣で眠っている時だったはずだ。
「ありがとう、リリィ。目が覚めた」
レオンハルトは立ち上がりました。
「私には私の戦い方がある。……今夜のディナーで、それを証明してやる」
「頑張ってくださいぃ! あ、お礼に購買部の限定プリン奢ってくださいね!」
「いくらでも奢ろう。ダースで買ってやる」
レオンハルトは風のように走り去りました。
目指すは厨房。
帝国皇太子の「完璧な理論」に対抗するには、最高級の「癒し」と「愛妻(予定)料理」しかない。
騎士団長エプロン・オン。
戦いの舞台は、執務室からダイニングへと移されました。
翌日。
私の執務室は、またしてもガレリア帝国のルーカス皇太子に占拠されていました。
彼は私のデスクに勝手に腰掛け、私が徹夜で作成した『物流改革法案』をパラパラと捲りながら、鼻で笑いました。
「この『関所の通過手続きの簡略化』。なぜここで三段階の確認印を残すんだ? これではタイムロスがなくならない」
「それは……地方領主のメンツを立てるためです。彼らの権限を完全に奪えば、反発を招き、結果として物流の妨害工作が行われるリスクがありますから」
私は反論しました。
これは政治的な妥協点です。合理性だけでは動かない「人間の感情」に配慮した、苦渋の決断なのです。
しかし、ルーカス殿下はチッチッ、と指を振りました。
「だから甘いと言うんだ。僕ならこうする」
彼は懐から赤いペンを取り出し(私の愛用している赤ペンと同じメーカーです!)、書類に豪快に線を引きました。
「確認印は全廃。代わりに、領主には『通行税の一部』をマージンとして自動還元するシステムを作る」
「マージン?」
「そう。判子を押す権限ではなく、何もしなくても金が入る権利を与えるんだ。そうすれば、彼らは喜んで関所を開放するし、むしろ『もっと通れ』と旗を振るようになる」
「……!」
目から鱗が落ちました。
領主たちが守りたいのは「権威」だと思っていましたが、その本質は「利益」と「支配欲」。
ならば、利益を保証しつつ、実務(支配)からは遠ざける。
「さらに、この浮いた人件費を『魔導ゲート』の設置費用に回せば、通過時間は現在の三十分の一に短縮できる。……どうだい?」
「……完璧ですわ」
私は震える声で認めざるを得ませんでした。
「悔しいですが、貴方の案の方が、遥かに効率的で、持続可能です」
「だろう? 僕の頭の中には、帝国の膨大な成功事例(と失敗事例)のデータがある。君一人で悩むより、二人で知恵を出し合えば、もっと凄いことができると思わないかい?」
ルーカス殿下は、悪魔的な魅力を放つ笑顔で私に顔を寄せました。
「僕と結婚すれば、この『最適解』が毎日手に入るよ。……毎日だよ、スカーレット」
「毎日……」
「君の悩みは、僕の悩みだ。君の仕事は、僕の仕事だ。二人で世界を、パズルのように美しく組み直そう」
グラリ、と心が揺れました。
この人は分かっている。
私が宝石やドレスよりも、「美しい法案」や「無駄のないシステム」に興奮する女だということを。
最高のパートナー。知的な共犯者。
もし彼と手を組めば、私の理想とする国作りは、今の十倍の速度で進むでしょう。
「……スカーレット」
そこへ、沈痛な声がかかりました。
ハッとして振り返ると、ソファの隅で小さくなっているレオンハルト様の姿がありました。
彼は膝の上で拳を握りしめ、悲しげな目で私を見ていました。
「……楽しそうだな」
「えっ? あ、いえ、これは仕事の話で……」
「私には分からん」
彼はポツリと言いました。
「マージンだの、魔導ゲートだの、システムだの……。私には、君たちが何を話しているのか、その半分も理解できない」
「レオンハルト様……」
「君が目を輝かせているのは分かる。……そして、その輝きを引き出したのが、私ではなく彼だということも」
レオンハルト様は立ち上がりました。
その背中には、いつもの自信に満ちたオーラはなく、どこか寂しげな哀愁が漂っています。
「少し、頭を冷やしてくる。……邪魔をしてすまなかった」
「あ、待ってください!」
私が止める間もなく、彼は執務室を出て行ってしまいました。
「おや、拗ねちゃったね」
ルーカス殿下は肩をすくめました。
「でも仕方ないよ。知性のレベルが合う相手というのは、稀有な存在だ。彼は筋肉担当、僕は頭脳担当。君に必要なのがどちらか、明白だろう?」
「……黙りなさい」
私はルーカス殿下を睨みつけました。
「貴方の案は素晴らしいですが、デリカシーという概念を学習した方がよろしくてよ」
私はペンを置き、レオンハルト様を追いかけようとしました。
しかし、今の私に何が言えるでしょう?
「貴方の方が好きです」と言っても、「でも仕事の話が合うのはあいつだろ?」と言われたら、否定できない自分がいるのです。
***
その頃、王宮の中庭。
レオンハルトはベンチに座り込み、深いため息をついていました。
「……負けた」
剣技なら誰にも負けない。
家柄も財力も申し分ない。
だが、「スカーレットを熱狂させる会話」において、自分はルーカスに完敗している。
それが悔しくて、情けなくて、胸が張り裂けそうでした。
「あ、レオンハルト様だぁ! どうしたんですかぁ、そんな『捨てられた子犬』みたいな顔して」
能天気な声と共に、リリィがバケツを持って現れました。
掃除の休憩中のようです。
「……リリィか」
レオンハルトは力なく笑いました。
「その通りだ。捨てられるかもしれん」
「ええっ!? スカーレットお姉様にですか!?」
リリィは目を丸くして、レオンハルトの隣に座りました。
「まさかぁ。お姉様、レオンハルト様のこと大好きですよ? いっつも『彼が淹れるコーヒーが一番美味しい』とか『あの背中を見ると安心する』とか、惚気てますもん」
「……本当か?」
「本当ですよぉ! 私、何度ご馳走様って言ったことか」
「だが……私には、彼女の仕事の話についていけない」
レオンハルトは苦悩を吐露しました。
「ルーカス皇太子は、彼女と同じ言葉を話す。同じ速度で思考する。……二人が話している時、二人の間には誰も入れない完璧な世界ができているんだ。それを見ているのが、辛い」
「あー、なるほどぉ」
リリィはポンと手を打ちました。
「趣味が合う友達と盛り上がってる時に、彼氏が嫉妬しちゃうやつですね!」
「……そんな軽いものではないが、まあ似たようなものか」
「でもぉ、レオンハルト様。お姉様が求めてるのって、本当に『同じ言葉を話す人』なんですかね?」
「どういう意味だ?」
リリィは人差し指を振りました。
「だって、お姉様自身がスーパーコンピューターみたいな人じゃないですか。そこに、もう一台コンピューターが来ても、計算が早くなるだけですよね?」
「ふむ」
「でも、コンピューターだって熱暴走するし、疲れるし、たまには電源切りたい時もあると思うんです。……そういう時に必要なのって、計算ができる人じゃなくて、コンセントを抜いて『もう休め』って抱きしめてくれる人じゃないですか?」
「……!」
レオンハルトは目を見開きました。
このポンコツだと思っていた元ヒロインが、核心を突いた発言をしたことに驚愕しました。
「リリィ……君は、天才か?」
「えへへ、よく言われますぅ! 主に『サボりの天才』って!」
「いや、恋愛の天才かもしれん」
レオンハルトの目に、光が戻りました。
そうだ。
自分はルーカスになろうとしていた。スカーレットと同じ土俵で、知性を競おうとしていた。
だが、それは間違いだ。
彼女が求めているのは「第二の頭脳」ではない。「安らぎ」だ。
あの田舎の別荘で、彼女が一番幸せそうにしていたのは、難しい議論をしている時ではなく、私の作ったシチューを食べ、私の隣で眠っている時だったはずだ。
「ありがとう、リリィ。目が覚めた」
レオンハルトは立ち上がりました。
「私には私の戦い方がある。……今夜のディナーで、それを証明してやる」
「頑張ってくださいぃ! あ、お礼に購買部の限定プリン奢ってくださいね!」
「いくらでも奢ろう。ダースで買ってやる」
レオンハルトは風のように走り去りました。
目指すは厨房。
帝国皇太子の「完璧な理論」に対抗するには、最高級の「癒し」と「愛妻(予定)料理」しかない。
騎士団長エプロン・オン。
戦いの舞台は、執務室からダイニングへと移されました。
0
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー
愚者 (フール)
恋愛
無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!
幼女編、こちらの続編となります。
家族の罪により王から臣下に下った代わりに、他国に暮らしていた母の違う兄がに入れ替わり玉座に座る。
新たな王族たちが、この国エテルネルにやって来た。
その後に、もと王族と荒れ地へ行った家族はどうなるのか?
離れて暮らすプリムローズとは、どんな関係になるのかー。
そんな彼女の成長過程を、ゆっくりお楽しみ下さい。
☆この小説だけでも、十分に理解できる様にしております。
全75話
全容を知りたい方は、先に書かれた小説をお読み下さると有り難いです。
前編は幼女編、全91話になります。
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
悪役令嬢まさかの『家出』
にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。
一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。
ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。
帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
婚約破棄された令嬢、気づけば王族総出で奪い合われています
ゆっこ
恋愛
「――よって、リリアーナ・セレスト嬢との婚約は破棄する!」
王城の大広間に王太子アレクシスの声が響いた瞬間、私は静かにスカートをつまみ上げて一礼した。
「かしこまりました、殿下。どうか末永くお幸せに」
本心ではない。けれど、こう言うしかなかった。
王太子は私を見下ろし、勝ち誇ったように笑った。
「お前のような地味で役に立たない女より、フローラの方が相応しい。彼女は聖女として覚醒したのだ!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる