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「スカーレット。……逃げるなら今だ」
ある日の午後。
総理大臣執務室で、レオンハルト様が蒼白な顔をして私に告げました。
彼はドラゴンを前にしても眉一つ動かさない男です。その彼が、震えているのです。
「どうなさいました? また隣国の皇太子が『結婚しよう』と花束を持ってきましたか?」
「いや、もっと悪い。……最悪の『天災』が、こちらに向かっている」
彼が言い終わるのと同時でした。
廊下から、カツン、カツン、と硬質なヒールの音が聞こえてきました。
その音は正確なリズムを刻み、近づくにつれて執務室の気温が下がっていくような錯覚を覚えます。
「来た……」
レオンハルト様が呻きました。
「母上だ」
「え?」
バン!!
ノックの音すら鋭く、扉が開かれました。
そこに立っていたのは、一人の貴婦人でした。
銀色の髪を完璧に結い上げ、背筋を定規のように伸ばし、ダークブルーのドレスを着こなす女性。
その顔立ちはレオンハルト様に瓜二つで、美しく――そして、彫像のように無表情でした。
「ごきげんよう、愚息。……そして、スカーレット・ヴァレンタイン宰相閣下」
声に感情が一切ありません。まるで自動音声のようです。
「こ、この方は……?」
「私の母、エリザベス・アイゼンだ。通称『絶対零度の貴婦人』と呼ばれている」
なるほど。レオンハルト様の「氷の騎士」という異名は、遺伝だったのですね。
「初めまして、アイゼン公爵夫人。スカーレットです」
私が礼をしようと立ち上がると、夫人は扇で制しました。
「無駄な挨拶は不要です。時間は有限ですので」
夫人はスタスタと私のデスクの前まで歩み寄り、値踏みするように私を見下ろしました。
その瞳は、嫁を見る目ではなく、不良債権を査定する監査役の目でした。
「単刀直入に申し上げます。貴女、私の息子と結婚するおつもり?」
「その予定ですが」
「反対です」
即答でした。
「母上! いきなり何を!」
レオンハルト様が抗議しようとしましたが、夫人の鋭い一瞥で氷漬けにされました。
「黙りなさい、レオンハルト。貴方は下がって。これは『女の戦い』です」
夫人は再び私に向き直りました。
「スカーレット嬢。貴女の政治的手腕は評価しています。王太子を廃嫡し、国を立て直した実績は見事ですわ」
「光栄です」
「ですが、『アイゼン公爵家の嫁』となれば話は別です」
夫人は冷ややかに告げました。
「我が家は武門の家系であると同時に、王家に次ぐ資産を持つ名家。その女主人には、高度な家政能力と、完璧な社交スキル、そして夫を支える献身が求められます」
夫人は私の机の上にある、食べかけのクッキー(レオンハルト様作)を見ました。
「聞けば、貴女は家事を一切せず、あろうことか騎士団長である息子にエプロンを着せ、台所に立たせているとか。……事実ですか?」
「事実です」
私は悪びれもせず認めました。
「なんてこと……」
夫人は頭痛を堪えるようにこめかみを押さえました。
「アイゼン家の男を厨房係にするなど、前代未聞です。貴女に妻としてのプライドはないのですか? 夫に尽くそうという気概は?」
執務室に重苦しい空気が流れます。
普通の令嬢なら、ここで泣き出して謝罪するか、萎縮してしまうでしょう。
しかし。
(……なるほど。この方も『論理』で動くタイプですね)
私は直感しました。
彼女は感情的に怒っているのではなく、「アイゼン家の利益」と「効率」を考えて発言している。
ならば、攻略法は一つです。
「夫人。訂正させていただきます」
私は背筋を伸ばし、真っ直ぐに夫人を見返しました。
「私はプライドを持って、彼に家事を『アウトソーシング』しております」
「……は?」
「私が家事をすると、皿は割れ、料理は炭になり、洗濯物は縮みます。これは『資源の損失』です」
私は論理を展開しました。
「対して、レオンハルト様はプロ級の家事スキルをお持ちです。彼が料理をすれば、食材は最高の一皿になり、私たちの健康と精神衛生は保たれます。……比較優位の原則に従えば、彼が家事を担当し、私が国政を担当するのが『全体最適』ではありませんか?」
「ぜ、全体最適……?」
夫人がたじろぎました。
「それに『献身』についてですが」
私はレオンハルト様を見ました。
「彼は『君の笑顔が見たい』と言って料理を作ります。私が無理に家事をして不機嫌になるより、彼の手料理を『美味しい』と言って完食することこそが、彼に対する最大の『献身』であり『報酬』だと分析しておりますが?」
「ぶっ……」
レオンハルト様が吹き出しました。
夫人はしばらくポカンとしていましたが、やがて口元をヒクヒクとさせました。
「……貴女、屁理屈がお上手ね」
「論理的と言っていただきたいですわ」
バチバチと火花が散ります。
夫人は扇を閉じ、一歩踏み込んできました。
「いいでしょう。口は達者のようです。……では、実技を見せていただきましょうか」
「実技?」
「今週末、アイゼン家の屋敷で夜会を開きます。そこで貴女が、当家の親族や分家の古狸たち――いえ、重鎮たちを相手に、見事な『女主人』ぶりを披露できるか。テストさせていただきます」
夫人はニヤリと笑いました。
「もし失敗すれば、婚約は白紙。息子は連れて帰ります。……受けて立ちますか?」
「母上! それは無茶だ! 親族の古狸どもは、粗探ししかしない妖怪の集まりだぞ!」
レオンハルト様が叫びましたが、私は彼を手で制しました。
「……面白い。受けて立ちましょう」
私は不敵に笑いました。
「妖怪退治なら、王宮で散々やってきましたから。古狸だろうが化け狐だろうが、全員まとめて論破――いえ、おもてなしして差し上げますわ」
「フフフ……。言うではありませんか」
夫人は初めて、冷笑ではない、挑戦的な笑みを浮かべました。
「楽しみにしていますわ、スカーレット宰相。……せいぜい、泣いて逃げ出さないことですわね」
夫人は踵を返し、嵐のように去っていきました。
残された執務室で、レオンハルト様が頭を抱えました。
「ああ……終わった……。私の親族会議は、王宮の御前会議よりタチが悪いんだ……。スカーレット、本当に大丈夫か?」
「問題ありません」
私は懐中時計を確認しました。
「むしろ好都合です。結婚前に、面倒な親戚付き合いのルールを『私流』に書き換えておけるチャンスですから」
「……君の方が、母上より強いかもしれん」
「当然です。私は貴方の妻になる女ですよ?」
最強の姑からの挑戦状。
週末の夜会は、アイゼン公爵家始まって以来の「大改革(または大惨事)」になる予感がしました。
(……家事能力以外で、私が負けるはずがありませんわ)
私は新たな戦闘に向け、静かに闘志を燃やしました。
ある日の午後。
総理大臣執務室で、レオンハルト様が蒼白な顔をして私に告げました。
彼はドラゴンを前にしても眉一つ動かさない男です。その彼が、震えているのです。
「どうなさいました? また隣国の皇太子が『結婚しよう』と花束を持ってきましたか?」
「いや、もっと悪い。……最悪の『天災』が、こちらに向かっている」
彼が言い終わるのと同時でした。
廊下から、カツン、カツン、と硬質なヒールの音が聞こえてきました。
その音は正確なリズムを刻み、近づくにつれて執務室の気温が下がっていくような錯覚を覚えます。
「来た……」
レオンハルト様が呻きました。
「母上だ」
「え?」
バン!!
ノックの音すら鋭く、扉が開かれました。
そこに立っていたのは、一人の貴婦人でした。
銀色の髪を完璧に結い上げ、背筋を定規のように伸ばし、ダークブルーのドレスを着こなす女性。
その顔立ちはレオンハルト様に瓜二つで、美しく――そして、彫像のように無表情でした。
「ごきげんよう、愚息。……そして、スカーレット・ヴァレンタイン宰相閣下」
声に感情が一切ありません。まるで自動音声のようです。
「こ、この方は……?」
「私の母、エリザベス・アイゼンだ。通称『絶対零度の貴婦人』と呼ばれている」
なるほど。レオンハルト様の「氷の騎士」という異名は、遺伝だったのですね。
「初めまして、アイゼン公爵夫人。スカーレットです」
私が礼をしようと立ち上がると、夫人は扇で制しました。
「無駄な挨拶は不要です。時間は有限ですので」
夫人はスタスタと私のデスクの前まで歩み寄り、値踏みするように私を見下ろしました。
その瞳は、嫁を見る目ではなく、不良債権を査定する監査役の目でした。
「単刀直入に申し上げます。貴女、私の息子と結婚するおつもり?」
「その予定ですが」
「反対です」
即答でした。
「母上! いきなり何を!」
レオンハルト様が抗議しようとしましたが、夫人の鋭い一瞥で氷漬けにされました。
「黙りなさい、レオンハルト。貴方は下がって。これは『女の戦い』です」
夫人は再び私に向き直りました。
「スカーレット嬢。貴女の政治的手腕は評価しています。王太子を廃嫡し、国を立て直した実績は見事ですわ」
「光栄です」
「ですが、『アイゼン公爵家の嫁』となれば話は別です」
夫人は冷ややかに告げました。
「我が家は武門の家系であると同時に、王家に次ぐ資産を持つ名家。その女主人には、高度な家政能力と、完璧な社交スキル、そして夫を支える献身が求められます」
夫人は私の机の上にある、食べかけのクッキー(レオンハルト様作)を見ました。
「聞けば、貴女は家事を一切せず、あろうことか騎士団長である息子にエプロンを着せ、台所に立たせているとか。……事実ですか?」
「事実です」
私は悪びれもせず認めました。
「なんてこと……」
夫人は頭痛を堪えるようにこめかみを押さえました。
「アイゼン家の男を厨房係にするなど、前代未聞です。貴女に妻としてのプライドはないのですか? 夫に尽くそうという気概は?」
執務室に重苦しい空気が流れます。
普通の令嬢なら、ここで泣き出して謝罪するか、萎縮してしまうでしょう。
しかし。
(……なるほど。この方も『論理』で動くタイプですね)
私は直感しました。
彼女は感情的に怒っているのではなく、「アイゼン家の利益」と「効率」を考えて発言している。
ならば、攻略法は一つです。
「夫人。訂正させていただきます」
私は背筋を伸ばし、真っ直ぐに夫人を見返しました。
「私はプライドを持って、彼に家事を『アウトソーシング』しております」
「……は?」
「私が家事をすると、皿は割れ、料理は炭になり、洗濯物は縮みます。これは『資源の損失』です」
私は論理を展開しました。
「対して、レオンハルト様はプロ級の家事スキルをお持ちです。彼が料理をすれば、食材は最高の一皿になり、私たちの健康と精神衛生は保たれます。……比較優位の原則に従えば、彼が家事を担当し、私が国政を担当するのが『全体最適』ではありませんか?」
「ぜ、全体最適……?」
夫人がたじろぎました。
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「ぶっ……」
レオンハルト様が吹き出しました。
夫人はしばらくポカンとしていましたが、やがて口元をヒクヒクとさせました。
「……貴女、屁理屈がお上手ね」
「論理的と言っていただきたいですわ」
バチバチと火花が散ります。
夫人は扇を閉じ、一歩踏み込んできました。
「いいでしょう。口は達者のようです。……では、実技を見せていただきましょうか」
「実技?」
「今週末、アイゼン家の屋敷で夜会を開きます。そこで貴女が、当家の親族や分家の古狸たち――いえ、重鎮たちを相手に、見事な『女主人』ぶりを披露できるか。テストさせていただきます」
夫人はニヤリと笑いました。
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「母上! それは無茶だ! 親族の古狸どもは、粗探ししかしない妖怪の集まりだぞ!」
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「フフフ……。言うではありませんか」
夫人は初めて、冷笑ではない、挑戦的な笑みを浮かべました。
「楽しみにしていますわ、スカーレット宰相。……せいぜい、泣いて逃げ出さないことですわね」
夫人は踵を返し、嵐のように去っていきました。
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「……君の方が、母上より強いかもしれん」
「当然です。私は貴方の妻になる女ですよ?」
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