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「……ひっ、ひぃいいいいい……ッ!!」
ガタガタと激しく揺れる馬車の中で、私は自分の肩を抱いてガタガタと震えていた。
馬車の揺れによる振動ではない。私の内側から湧き上がる、根源的な恐怖による震動だ。
窓の外を流れていく夜の景色。王都の灯りが遠ざかるたびに、少しずつ心臓の鼓動が落ち着く……はずなのだが、あのアメジスト色の瞳を思い出すだけで、心拍数が跳ね上がる。
「お、お嬢様……。そんなに泣かないでください。王子様も、きっといつか後悔なさいますよ」
御者台から、長年バルトシュ家に仕えてきた御者のハンスが、同情に満ちた声をかけてくる。
違う。ハンス、君は決定的な勘違いをしている。
「ハンス……。私は悲しくて震えているんじゃないのよ」
「わかっております。悔しいのですよね。あんなポッと出の男爵令嬢に、公爵令嬢たるお嬢様が立場を奪われるなんて……」
「違うの! あの子が! フローラ様が怖いのよ!!」
私は馬車の壁を叩いて叫んだ。
「えっ? フローラ様……ですか? あんなに可憐で、まるでお花のようなお方が?」
「あれは花じゃないわ! 食虫植物よ! それも、一度捕まえたら消化されるまで逃がさないタイプの大蛇みたいな食虫植物なのよ!」
ハンスは「お嬢様、ショックで混乱されているんだな」と言いたげな沈黙を返してきた。
世間の評価なんてそんなものだ。
フローラ・メルヴィル。彼女はこの国に現れた、慈愛の象徴たる「聖女」。
困っている人がいれば微笑みながら手を差し伸べ、傷ついた者がいればその手をかざして癒やしを与える。
だが、私だけは見たのだ。
半年前の園遊会。庭園の隅で、彼女が巨大な野良犬に襲われそうになっていた時のことを。
助けを呼ぼうとした私の目の前で、彼女は何をしたか。
彼女は、襲いかかってきた大型犬の頭を、片手でひょいと掴んだ。
そして、満面の笑みを浮かべながら――「静かにしてくださいね?」と囁いたのだ。
その瞬間、猛り狂っていた野良犬が、まるで魂を抜かれたように白目を剥いて卒倒した。
彼女は一切の魔力を使っていなかった。ただ、握力と……あの、生物としての格の違いを見せつけるような「威圧感」だけで、獣を沈黙させたのだ。
直後、私と目が合った彼女は、返り血(に見えたのは私の錯覚だと信じたい)を拭いもせず、花が綻ぶような笑顔でこう言った。
『あら、ターリアお姉様。見ていらしたの? うふふ、秘密ですよ?』
あの時の瞳。吸い込まれたら二度と戻ってこれないような、底なしの暗闇。
以来、彼女は私に異常なほど執着するようになった。
お茶会に誘えば、私の隣の席を死守する。
私が嫌がらせのつもりで(彼女を遠ざけたくて)冷たい言葉を投げれば、「もっと言ってください、お姉様!」と頬を染めて喜ぶ。
極めつけは、先日の手紙だ。
『お姉様の喉元は、とても白くて綺麗ですね。いつかじっくり触らせてください』
あれは殺害予告だ。絶対にそうだ。
「あああ……。思い出しただけで寿命が縮まるわ……」
私は膝を抱えて丸まった。
「でもお嬢様。こうして婚約破棄されて追放されたのですから、もうあのお方とお会いすることもないでしょう?」
ハンスの暢気な言葉に、私は少しだけ希望を見出す。
「……そうよね。国外追放だもの。あの女だって、王子様の婚約者候補としてこの国に縛り付けられるはず。わざわざ私みたいな『悪役』を追いかけて、隣国まで来るはずがないわ」
そうよ、逃げ切ったのよ。
私は公爵令嬢という地位を捨て、婚約者という肩書きを捨て、フローラという恐怖から逃げ延びた。
「ハンス、国境を越えたら、一番寂れた村へ向かって。そこで農婦にでもなってひっそり暮らすわ」
「お嬢様に農作業なんて無理ですよ。まあ、私がついておりますから、なんとかしましょう」
ハンスの頼もしい返事に、私はようやく深い息を吐き出した。
これでもう、朝起きた時に枕元にフローラ様が立っている(実際に一度あった。窓から入ったらしい)という恐怖に怯えなくて済む。
私は、馬車の揺れに身を任せ、数ヶ月ぶりに訪れた安息にまどろみ始めた。
――だが、その安眠は長くは続かなかった。
ドォォォォォン!!
地響きのような轟音が、夜の静寂を切り裂いた。
「な、なにごと!?」
私は馬車の天井に頭をぶつけながら飛び起きた。
「お、お嬢様! 後ろから……後ろから何か来ます!」
ハンスの悲鳴に近い叫び。
私は慌てて後方の窓を開け、夜の街道を振り返った。
そこには。
月明かりに照らされた街道を、猛烈な速度で追いかけてくる「影」があった。
馬ではない。馬車でもない。
「……えっ?」
それは、ドレスの裾を豪快に翻しながら、凄まじい脚力でこちらへ疾走してくる、一人の少女だった。
時速で言えば、全力で走る馬と遜色ない。いや、それ以上か。
「お姉様ぁぁあああああ!! 忘れ物ですわよぉおおおおおお!!」
夜の風に乗って届いたのは、あの、聞き間違えようのない鈴のような声。
そして、彼女の手には――私が置いてきたはずの、私室の「ドアノブ」が握られていた。
「なんでドアノブを持って走ってるのよぉおおお!!」
私は絶叫した。
たぶん、彼女は私の部屋に入ろうとして、鍵がかかっていたからドアノブを引きちぎったのだろう。
そして、そのままの勢いで私を追いかけてきたのだ。
「ハンス! 出して! もっと速度を上げて!!」
「これ以上は馬が潰れますだぁあ!」
「いいから! 死ぬ気で走らせて! 追いつかれたら、私が(精神的に)死ぬのよ!!」
国境まで、あとわずか。
だが、背後から迫る「聖女」という名の怪物の笑顔は、確実に距離を詰めつつあった。
(神様、仏様、どなたでもいいです! 前世で私が何か悪いことをしたなら謝ります! だから、あの女だけは勘弁してくださいぃいい!)
私の涙ながらの祈りは、夜空に虚しく響くだけだった。
ガタガタと激しく揺れる馬車の中で、私は自分の肩を抱いてガタガタと震えていた。
馬車の揺れによる振動ではない。私の内側から湧き上がる、根源的な恐怖による震動だ。
窓の外を流れていく夜の景色。王都の灯りが遠ざかるたびに、少しずつ心臓の鼓動が落ち着く……はずなのだが、あのアメジスト色の瞳を思い出すだけで、心拍数が跳ね上がる。
「お、お嬢様……。そんなに泣かないでください。王子様も、きっといつか後悔なさいますよ」
御者台から、長年バルトシュ家に仕えてきた御者のハンスが、同情に満ちた声をかけてくる。
違う。ハンス、君は決定的な勘違いをしている。
「ハンス……。私は悲しくて震えているんじゃないのよ」
「わかっております。悔しいのですよね。あんなポッと出の男爵令嬢に、公爵令嬢たるお嬢様が立場を奪われるなんて……」
「違うの! あの子が! フローラ様が怖いのよ!!」
私は馬車の壁を叩いて叫んだ。
「えっ? フローラ様……ですか? あんなに可憐で、まるでお花のようなお方が?」
「あれは花じゃないわ! 食虫植物よ! それも、一度捕まえたら消化されるまで逃がさないタイプの大蛇みたいな食虫植物なのよ!」
ハンスは「お嬢様、ショックで混乱されているんだな」と言いたげな沈黙を返してきた。
世間の評価なんてそんなものだ。
フローラ・メルヴィル。彼女はこの国に現れた、慈愛の象徴たる「聖女」。
困っている人がいれば微笑みながら手を差し伸べ、傷ついた者がいればその手をかざして癒やしを与える。
だが、私だけは見たのだ。
半年前の園遊会。庭園の隅で、彼女が巨大な野良犬に襲われそうになっていた時のことを。
助けを呼ぼうとした私の目の前で、彼女は何をしたか。
彼女は、襲いかかってきた大型犬の頭を、片手でひょいと掴んだ。
そして、満面の笑みを浮かべながら――「静かにしてくださいね?」と囁いたのだ。
その瞬間、猛り狂っていた野良犬が、まるで魂を抜かれたように白目を剥いて卒倒した。
彼女は一切の魔力を使っていなかった。ただ、握力と……あの、生物としての格の違いを見せつけるような「威圧感」だけで、獣を沈黙させたのだ。
直後、私と目が合った彼女は、返り血(に見えたのは私の錯覚だと信じたい)を拭いもせず、花が綻ぶような笑顔でこう言った。
『あら、ターリアお姉様。見ていらしたの? うふふ、秘密ですよ?』
あの時の瞳。吸い込まれたら二度と戻ってこれないような、底なしの暗闇。
以来、彼女は私に異常なほど執着するようになった。
お茶会に誘えば、私の隣の席を死守する。
私が嫌がらせのつもりで(彼女を遠ざけたくて)冷たい言葉を投げれば、「もっと言ってください、お姉様!」と頬を染めて喜ぶ。
極めつけは、先日の手紙だ。
『お姉様の喉元は、とても白くて綺麗ですね。いつかじっくり触らせてください』
あれは殺害予告だ。絶対にそうだ。
「あああ……。思い出しただけで寿命が縮まるわ……」
私は膝を抱えて丸まった。
「でもお嬢様。こうして婚約破棄されて追放されたのですから、もうあのお方とお会いすることもないでしょう?」
ハンスの暢気な言葉に、私は少しだけ希望を見出す。
「……そうよね。国外追放だもの。あの女だって、王子様の婚約者候補としてこの国に縛り付けられるはず。わざわざ私みたいな『悪役』を追いかけて、隣国まで来るはずがないわ」
そうよ、逃げ切ったのよ。
私は公爵令嬢という地位を捨て、婚約者という肩書きを捨て、フローラという恐怖から逃げ延びた。
「ハンス、国境を越えたら、一番寂れた村へ向かって。そこで農婦にでもなってひっそり暮らすわ」
「お嬢様に農作業なんて無理ですよ。まあ、私がついておりますから、なんとかしましょう」
ハンスの頼もしい返事に、私はようやく深い息を吐き出した。
これでもう、朝起きた時に枕元にフローラ様が立っている(実際に一度あった。窓から入ったらしい)という恐怖に怯えなくて済む。
私は、馬車の揺れに身を任せ、数ヶ月ぶりに訪れた安息にまどろみ始めた。
――だが、その安眠は長くは続かなかった。
ドォォォォォン!!
地響きのような轟音が、夜の静寂を切り裂いた。
「な、なにごと!?」
私は馬車の天井に頭をぶつけながら飛び起きた。
「お、お嬢様! 後ろから……後ろから何か来ます!」
ハンスの悲鳴に近い叫び。
私は慌てて後方の窓を開け、夜の街道を振り返った。
そこには。
月明かりに照らされた街道を、猛烈な速度で追いかけてくる「影」があった。
馬ではない。馬車でもない。
「……えっ?」
それは、ドレスの裾を豪快に翻しながら、凄まじい脚力でこちらへ疾走してくる、一人の少女だった。
時速で言えば、全力で走る馬と遜色ない。いや、それ以上か。
「お姉様ぁぁあああああ!! 忘れ物ですわよぉおおおおおお!!」
夜の風に乗って届いたのは、あの、聞き間違えようのない鈴のような声。
そして、彼女の手には――私が置いてきたはずの、私室の「ドアノブ」が握られていた。
「なんでドアノブを持って走ってるのよぉおおお!!」
私は絶叫した。
たぶん、彼女は私の部屋に入ろうとして、鍵がかかっていたからドアノブを引きちぎったのだろう。
そして、そのままの勢いで私を追いかけてきたのだ。
「ハンス! 出して! もっと速度を上げて!!」
「これ以上は馬が潰れますだぁあ!」
「いいから! 死ぬ気で走らせて! 追いつかれたら、私が(精神的に)死ぬのよ!!」
国境まで、あとわずか。
だが、背後から迫る「聖女」という名の怪物の笑顔は、確実に距離を詰めつつあった。
(神様、仏様、どなたでもいいです! 前世で私が何か悪いことをしたなら謝ります! だから、あの女だけは勘弁してくださいぃいい!)
私の涙ながらの祈りは、夜空に虚しく響くだけだった。
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