8 / 28
8
しおりを挟む
舞踏会の翌朝。
宰相執務室は、いつになく張り詰めた空気に包まれていた。
「……間違いないのだな?」
ギルバートが低い声で問う。
アムリーは手元のメモ帳を開き、淡々と報告を開始した。
「はい。昨夜二〇時四五分、カイル殿下の胸ポケットから視認した懐中時計の特徴は、以下の通りです。金細工の獅子の紋章、文字盤のルビー、そして鎖の形状。これらは『王家秘蔵コレクション台帳』の四ページ目、管理番号004『初代国王の懐中時計』と完全に一致します」
アムリーの記憶力は、写真のように正確だ。
「あれは国宝級の代物だ。持ち出し禁止どころか、陛下ですら式典以外では身につけない」
「それを殿下が所持し、あまつさえワインで汚した上着のポケットに無造作に突っ込んでいた。……管理体制の不備以前に、所有権の侵害が疑われます」
「横領、か」
ギルバートは指で机を叩いた。
「殿下の個人資産は、アムリーへの慰謝料(未払い)とミナ嬢の浪費ですでに枯渇しているはずだ。にもかかわらず、昨夜の二人は高価な衣装を身につけていた」
「辻褄が合いますね。……閣下、提案があります」
アムリーは眼鏡(伊達眼鏡。知的に見えるという理由で着用)をクイッと押し上げた。
「これより『王家宝物庫』への緊急立ち入り監査を実行すべきです。在庫と台帳の突合(とつごう)を行い、紛失物を特定。被害額を算出します」
「許可する。私も同行しよう。……カイル殿下がこれ以上、国の財産を食い荒らす前に」
◇
王城の地下深くに、その扉はあった。
王家宝物庫。
歴代の王たちが集めた財宝や、諸外国からの献上品が眠る場所である。
本来なら厳重な警備が敷かれているはずだが――。
「……鍵が開いていますね」
アムリーが扉のノブに触れると、ガチャリと音がした。
見張り番の兵士は、なぜか非番で不在だった(後にカイルが無理やり休暇を取らせたことが判明する)。
「侵入経路の確保もずさん過ぎます。これでは『どうぞ盗んでください』と言っているようなものです」
アムリーは呆れながら、薄暗い室内へと足を踏み入れた。
ギルバートがランプを掲げる。
その光に照らし出されたのは、無数に並ぶ棚と、宝箱の山だった。
「さて、始めましょうか」
アムリーは腕まくりをした。
彼女にとって、ここは宝の山ではない。
単なる「在庫置き場」だ。
「棚番号A-1から順にチェックします。閣下は台帳の読み上げをお願いします」
「私が?」
「はい。私は現物確認と照合を行います。……タイムアタックです。目標、一時間以内に完了」
「……了解した。部下にこき使われる宰相というのも悪くない」
ギルバートは苦笑しつつ、分厚い台帳を開いた。
「管理番号001、建国の宝剣」
「確認。……錆びてますね。保存環境の湿度が不適切です」
「管理番号002、聖女のティアラ」
「確認。宝石の欠損なし」
「管理番号003、黄金の杯」
「……欠品(ミッシング)。棚に埃の跡があります。最近持ち出された痕跡あり」
アムリーの声が冷たく響く。
「管理番号004、初代国王の懐中時計」
「欠品。昨夜の目撃情報と合致します」
「管理番号005、エメラルドのネックレス」
「欠品。……あ、これ見覚えがあります。先日の夜会でミナ様がつけていたものと酷似しています」
監査が進むにつれ、ギルバートの表情が険しくなっていく。
一方、アムリーの処理速度は加速していった。
「番号102、欠品! 105、欠品! ……ひどいですね。高価で持ち運びやすい小物ばかりが狙われています。換金目的であることは明白」
一時間後。
全てにチェックを終えたアムリーは、集計結果を出した。
「報告します。紛失品、計三八点。市場推定価格、金貨約五千枚相当」
「……五千枚だと?」
ギルバートが絶句した。
それは小国の国家予算に匹敵する額だ。
「これだけの額を、わずか数週間で使い切ったというのか?」
「使途は明白です。ミナ様のドレス、宝石、そしてカイル殿下の見栄。……それにしても、質屋での換金率は通常三割程度。つまり、五千枚の価値があるものを、千五百枚程度で叩き売った可能性があります」
アムリーはギリリと歯噛みした。
「許せません……」
「ああ、許し難い罪だ」
「市場価格を知らずに買い叩かれるなんて! 経済音痴にも程があります! 交渉すればもっと高く売れたはずなのに!」
「……そこか?」
「いえ、もちろん横領も罪ですが、資産価値を毀損した罪の方が重いかと」
アムリーにとって、無駄遣いと損切りは万死に値する。
「とにかく、証拠は固まった。これを持って陛下に……」
ギルバートが言いかけた時だった。
入り口の方から、話し声が聞こえてきた。
「ねえカイル様ぁ、もっといいのないんですかぁ?」
「待ってろミナ。奥の方に、もっとデカイ宝石があるはずなんだ」
アムリーとギルバートは顔を見合わせ、瞬時に物陰に隠れた。
現れたのは、カイルとミナだった。
二人は手提げ袋を片手に、ピクニック気分で宝物庫に入ってきた。
「あ、これ可愛い! キラキラしてて綺麗!」
ミナが棚にあったダイヤモンドの飾りを手に取る。
「おお、いいじゃないか。それなら高く売れそうだ」
「えー、売りたくないですぅ。ミナの部屋に飾りたい!」
「ダメだ、昨日のドレス代の支払いが残ってるんだ。それに、アムリーへの慰謝料も……いや、あれは払わなくていいか」
「そうですとも! アムリーお姉様は意地悪ですから、お金なんてあげなくていいんです!」
二人はキャッキャと笑いながら、国宝を袋に詰め込んでいく。
万引き感覚だ。
罪悪感の欠片もない。
「……現行犯ですね」
アムリーが小声で呟く。
「捕まえますか?」
「いや、泳がせよう」
ギルバートが冷たい笑みを浮かべた。
「ここで捕まえても、『ちょっと借りただけ』と言い逃れされる可能性がある。……彼らがこれを『換金』する瞬間を押さえる」
「なるほど。質屋まで追跡し、取引現場を王家憲兵隊と共に強襲するわけですね」
「その通りだ。それに、彼らが売り払った宝物の回収ルートも確保しなければならない」
アムリーは頷いた。
「了解しました。私が質屋の帳簿を制圧し、買い戻し交渉を行います。不当な安値で買い叩かれた品々を、適正価格……いえ、脅してタダ同然で取り戻して見せましょう」
「頼もしいな。では、作戦開始だ」
二人は息を潜め、カイルたちが立ち去るのを待った。
アムリーの手帳には、すでに『犯行現場見取り図』と『被害額リスト』、そして『奪還作戦のスケジュール』が書き込まれていた。
カイルとミナは気づいていない。
自分たちの背後に、国家権力(ギルバート)と計算の悪魔(アムリー)が迫っていることを。
その日の午後。
王都の質屋『強欲の壺』の前で、アムリーは仁王立ちしていた。
「さあ、在庫整理の時間ですよ」
彼女の瞳は、これ以上ないほど冷徹に輝いていた。
宰相執務室は、いつになく張り詰めた空気に包まれていた。
「……間違いないのだな?」
ギルバートが低い声で問う。
アムリーは手元のメモ帳を開き、淡々と報告を開始した。
「はい。昨夜二〇時四五分、カイル殿下の胸ポケットから視認した懐中時計の特徴は、以下の通りです。金細工の獅子の紋章、文字盤のルビー、そして鎖の形状。これらは『王家秘蔵コレクション台帳』の四ページ目、管理番号004『初代国王の懐中時計』と完全に一致します」
アムリーの記憶力は、写真のように正確だ。
「あれは国宝級の代物だ。持ち出し禁止どころか、陛下ですら式典以外では身につけない」
「それを殿下が所持し、あまつさえワインで汚した上着のポケットに無造作に突っ込んでいた。……管理体制の不備以前に、所有権の侵害が疑われます」
「横領、か」
ギルバートは指で机を叩いた。
「殿下の個人資産は、アムリーへの慰謝料(未払い)とミナ嬢の浪費ですでに枯渇しているはずだ。にもかかわらず、昨夜の二人は高価な衣装を身につけていた」
「辻褄が合いますね。……閣下、提案があります」
アムリーは眼鏡(伊達眼鏡。知的に見えるという理由で着用)をクイッと押し上げた。
「これより『王家宝物庫』への緊急立ち入り監査を実行すべきです。在庫と台帳の突合(とつごう)を行い、紛失物を特定。被害額を算出します」
「許可する。私も同行しよう。……カイル殿下がこれ以上、国の財産を食い荒らす前に」
◇
王城の地下深くに、その扉はあった。
王家宝物庫。
歴代の王たちが集めた財宝や、諸外国からの献上品が眠る場所である。
本来なら厳重な警備が敷かれているはずだが――。
「……鍵が開いていますね」
アムリーが扉のノブに触れると、ガチャリと音がした。
見張り番の兵士は、なぜか非番で不在だった(後にカイルが無理やり休暇を取らせたことが判明する)。
「侵入経路の確保もずさん過ぎます。これでは『どうぞ盗んでください』と言っているようなものです」
アムリーは呆れながら、薄暗い室内へと足を踏み入れた。
ギルバートがランプを掲げる。
その光に照らし出されたのは、無数に並ぶ棚と、宝箱の山だった。
「さて、始めましょうか」
アムリーは腕まくりをした。
彼女にとって、ここは宝の山ではない。
単なる「在庫置き場」だ。
「棚番号A-1から順にチェックします。閣下は台帳の読み上げをお願いします」
「私が?」
「はい。私は現物確認と照合を行います。……タイムアタックです。目標、一時間以内に完了」
「……了解した。部下にこき使われる宰相というのも悪くない」
ギルバートは苦笑しつつ、分厚い台帳を開いた。
「管理番号001、建国の宝剣」
「確認。……錆びてますね。保存環境の湿度が不適切です」
「管理番号002、聖女のティアラ」
「確認。宝石の欠損なし」
「管理番号003、黄金の杯」
「……欠品(ミッシング)。棚に埃の跡があります。最近持ち出された痕跡あり」
アムリーの声が冷たく響く。
「管理番号004、初代国王の懐中時計」
「欠品。昨夜の目撃情報と合致します」
「管理番号005、エメラルドのネックレス」
「欠品。……あ、これ見覚えがあります。先日の夜会でミナ様がつけていたものと酷似しています」
監査が進むにつれ、ギルバートの表情が険しくなっていく。
一方、アムリーの処理速度は加速していった。
「番号102、欠品! 105、欠品! ……ひどいですね。高価で持ち運びやすい小物ばかりが狙われています。換金目的であることは明白」
一時間後。
全てにチェックを終えたアムリーは、集計結果を出した。
「報告します。紛失品、計三八点。市場推定価格、金貨約五千枚相当」
「……五千枚だと?」
ギルバートが絶句した。
それは小国の国家予算に匹敵する額だ。
「これだけの額を、わずか数週間で使い切ったというのか?」
「使途は明白です。ミナ様のドレス、宝石、そしてカイル殿下の見栄。……それにしても、質屋での換金率は通常三割程度。つまり、五千枚の価値があるものを、千五百枚程度で叩き売った可能性があります」
アムリーはギリリと歯噛みした。
「許せません……」
「ああ、許し難い罪だ」
「市場価格を知らずに買い叩かれるなんて! 経済音痴にも程があります! 交渉すればもっと高く売れたはずなのに!」
「……そこか?」
「いえ、もちろん横領も罪ですが、資産価値を毀損した罪の方が重いかと」
アムリーにとって、無駄遣いと損切りは万死に値する。
「とにかく、証拠は固まった。これを持って陛下に……」
ギルバートが言いかけた時だった。
入り口の方から、話し声が聞こえてきた。
「ねえカイル様ぁ、もっといいのないんですかぁ?」
「待ってろミナ。奥の方に、もっとデカイ宝石があるはずなんだ」
アムリーとギルバートは顔を見合わせ、瞬時に物陰に隠れた。
現れたのは、カイルとミナだった。
二人は手提げ袋を片手に、ピクニック気分で宝物庫に入ってきた。
「あ、これ可愛い! キラキラしてて綺麗!」
ミナが棚にあったダイヤモンドの飾りを手に取る。
「おお、いいじゃないか。それなら高く売れそうだ」
「えー、売りたくないですぅ。ミナの部屋に飾りたい!」
「ダメだ、昨日のドレス代の支払いが残ってるんだ。それに、アムリーへの慰謝料も……いや、あれは払わなくていいか」
「そうですとも! アムリーお姉様は意地悪ですから、お金なんてあげなくていいんです!」
二人はキャッキャと笑いながら、国宝を袋に詰め込んでいく。
万引き感覚だ。
罪悪感の欠片もない。
「……現行犯ですね」
アムリーが小声で呟く。
「捕まえますか?」
「いや、泳がせよう」
ギルバートが冷たい笑みを浮かべた。
「ここで捕まえても、『ちょっと借りただけ』と言い逃れされる可能性がある。……彼らがこれを『換金』する瞬間を押さえる」
「なるほど。質屋まで追跡し、取引現場を王家憲兵隊と共に強襲するわけですね」
「その通りだ。それに、彼らが売り払った宝物の回収ルートも確保しなければならない」
アムリーは頷いた。
「了解しました。私が質屋の帳簿を制圧し、買い戻し交渉を行います。不当な安値で買い叩かれた品々を、適正価格……いえ、脅してタダ同然で取り戻して見せましょう」
「頼もしいな。では、作戦開始だ」
二人は息を潜め、カイルたちが立ち去るのを待った。
アムリーの手帳には、すでに『犯行現場見取り図』と『被害額リスト』、そして『奪還作戦のスケジュール』が書き込まれていた。
カイルとミナは気づいていない。
自分たちの背後に、国家権力(ギルバート)と計算の悪魔(アムリー)が迫っていることを。
その日の午後。
王都の質屋『強欲の壺』の前で、アムリーは仁王立ちしていた。
「さあ、在庫整理の時間ですよ」
彼女の瞳は、これ以上ないほど冷徹に輝いていた。
4
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
不吉だと捨てられた令嬢が拾ったのは、呪われた王子殿下でした ~正体を隠し王宮に上がります~
長井よる
恋愛
フローレス侯爵家の次女のレティシアは、この国で忌み嫌われる紫の髪と瞳を持って生まれたため、父親から疎まれ、ついには十歳の時に捨てられてしまう。
孤児となり、死にかけていたレティシアは、この国の高名な魔法使いに拾われ、彼の弟子として新たな人生を歩むことになる。
レティシアが十七歳になったある日、事故に遭い瀕死の王子アンドレアスを介抱する。アンドレアスの体には呪いがかけられており、成人まで生きられないという運命が待ち受けていた。レティシアは試行錯誤の末、何とか呪いの進行を止めることに成功する。
アンドレアスから、王宮に来てほしいと懇願されたレティシアは、正体を隠し王宮に上がることを決意するが……。
呪われた王子×秘密を抱えた令嬢(魔法使いの弟子)のラブストーリーです。
※残酷な描写注意
10/30:主要登場人物•事件設定をUPしました。
悪役令嬢まさかの『家出』
にとこん。
恋愛
王国の侯爵令嬢ルゥナ=フェリシェは、些細なすれ違いから突発的に家出をする。本人にとっては軽いお散歩のつもりだったが、方向音痴の彼女はそのまま隣国の帝国に迷い込み、なぜか牢獄に収監される羽目に。しかし無自覚な怪力と天然ぶりで脱獄してしまい、道に迷うたびに騒動を巻き起こす。
一方、婚約破棄を告げようとした王子レオニスは、当日にルゥナが失踪したことで騒然。王宮も侯爵家も大混乱となり、レオニス自身が捜索に出るが、恐らく最後まで彼女とは一度も出会えない。
ルゥナは道に迷っただけなのに、なぜか人助けを繰り返し、帝国の各地で英雄視されていく。そして気づけば彼女を慕う男たちが集まり始め、逆ハーレムの中心に。だが本人は一切自覚がなく、むしろ全員の好意に対して煙たがっている。
帰るつもりもなく、目的もなく、ただ好奇心のままに彷徨う“無害で最強な天然令嬢”による、帝国大騒動ギャグ恋愛コメディ、ここに開幕!
【完結】メルティは諦めない~立派なレディになったなら
すみ 小桜(sumitan)
恋愛
レドゼンツ伯爵家の次女メルティは、水面に映る未来を見る(予言)事ができた。ある日、父親が事故に遭う事を知りそれを止めた事によって、聖女となり第二王子と婚約する事になるが、なぜか姉であるクラリサがそれらを手にする事に――。51話で完結です。
働かないつもりでしたのに、気づけば全部うまくいっていました ――自由に生きる貴族夫人と溺愛旦那様』
鷹 綾
恋愛
前世では、仕事に追われるだけの人生を送り、恋も自由も知らないまま終わった私。
だからこそ転生後に誓った――
「今度こそ、働かずに優雅に生きる!」 と。
気づけば貴族夫人、しかも結婚相手は冷静沈着な名門貴族リチャード様。
「君は何もしなくていい。自由に過ごしてくれ」
――理想的すぎる条件に、これは勝ち確人生だと思ったのに。
なぜか気づけば、
・屋敷の管理を改善して使用人の待遇が激変
・夫の仕事を手伝ったら経理改革が大成功
・興味本位で教えた簿記と珠算が商業界に革命を起こす
・商人ギルドの顧問にまで祭り上げられる始末
「あれ? 私、働かない予定でしたよね???」
自分から出世街道を爆走するつもりはなかったはずなのに、
“やりたいことをやっていただけ”で、世界のほうが勝手に変わっていく。
一方、そんな彼女を静かに見守り続けていた夫・リチャードは、
実は昔から彼女を想い続けていた溺愛系旦那様で――。
「君が選ぶなら、私はずっとそばにいる」
働かないつもりだった貴族夫人が、
自由・仕事・愛情のすべてを“自分で選ぶ”人生に辿り着く物語。
これは、
何もしないはずだったのに、幸せだけは全部手に入れてしまった女性の物語。
一夜限りの関係だったはずなのに、責任を取れと迫られてます。
甘寧
恋愛
魔女であるシャルロッテは、偉才と呼ばれる魔導師ルイースとひょんなことから身体の関係を持ってしまう。
だがそれはお互いに同意の上で一夜限りという約束だった。
それなのに、ルイースはシャルロッテの元を訪れ「責任を取ってもらう」と言い出した。
後腐れのない関係を好むシャルロッテは、何とかして逃げようと考える。しかし、逃げれば逃げるだけ愛が重くなっていくルイース…
身体から始まる恋愛模様◎
※タイトル一部変更しました。
5分前契約した没落令嬢は、辺境伯の花嫁暮らしを楽しむうちに大国の皇帝の妻になる
西野歌夏
恋愛
ロザーラ・アリーシャ・エヴルーは、美しい顔と妖艶な体を誇る没落令嬢であった。お家の窮状は深刻だ。そこに半年前に陛下から連絡があってー
私の本当の人生は大陸を横断して、辺境の伯爵家に嫁ぐところから始まる。ただ、その前に最初の契約について語らなければならない。没落令嬢のロザーラには、秘密があった。陛下との契約の背景には、秘密の契約が存在した。やがて、ロザーラは花嫁となりながらも、大国ジークベインリードハルトの皇帝選抜に巻き込まれ、陰謀と暗号にまみれた旅路を駆け抜けることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる