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「ここが、噂の『ベーカリー・シナモン』かね?」
「ふん、ただの田舎の小屋ではないか」
その日、店に現れたのは、鼻持ちならない空気を纏(まと)った集団だった。
仕立ての良いスーツに、白い手袋。
胸には『王立パン菓子協会』のエンブレムが輝いている。
先頭に立つのは、王都で一番の高級店『ロイヤル・ブレッド』のオーナー、バロン氏だ。
彼は脂ぎった顔をテラテラと輝かせ、店内を見回して鼻を鳴らした。
「衛生管理も怪しいものだ。おい、君が店主か?」
「いらっしゃいませ。はい、私が店主のシナモンです」
私が笑顔で応対すると、バロン氏は大げさに驚いてみせた。
「おお! 元公爵令嬢のシナモン様ではありませんか! まさかこのような辺境で、粉まみれになって働いておられるとは!」
「ええ、毎日が最高にハッピーですわ」
「強がらなくてよろしい。我々は今日、協会の正規の活動として『地方店舗の指導・視察』に参りました。あまりに評判が良いと聞き、不正な添加物でも使っていないか心配になりましてな」
言葉は丁寧だが、目は笑っていない。
要するに「調子に乗ってる田舎の店を潰しに来た」ということだ。
「不正なんてとんでもない。あるのは愛と情熱だけです」
「口では何とでも言えますな。厨房を見せていただきましょうか」
「えっ、今ですか? 今はちょうど『発酵のゴールデンタイム』なので、部外者の方はちょっと……」
「拒否するのですか? やましいことがあると?」
バロン氏がニヤリと笑う。
私は溜め息をついた。
ここで拒否すれば、王都であることないこと噂を流されるだろう。
「わかりました。どうぞお入りください。ただし、静かにお願いしますね。酵母ちゃんたちが驚いてしまいますから」
「……は?」
バロン氏と視察団の面々は顔を見合わせたが、私は構わず厨房への扉を開けた。
***
厨房に入った瞬間、彼らは固まった。
「な……なんだ、この空間は……?」
そこは、異様な静けさと緊張感に包まれていた。
まず彼らの目に飛び込んできたのは、巨大な石窯の前で座禅を組んで浮いている(ように見える)銀髪の男――クラウスだ。
彼は目を閉じ、ブツブツと何かを呟いている。
「……炉内温度210度……上火強め、下火弱め……対流よし……」
その周囲には、陽炎(かげろう)のような魔力の揺らぎが見える。
「なっ、なんだあの男は! オーブンの前で何をしている!」
「シーッ!」
私は人差し指を口に当てた。
「彼は今、石窯と対話しているのです。炎の精霊とリンクして、1度単位の温度調整を行っています。邪魔をするとバゲットが爆発しますよ」
「バゲットは爆発しないだろう!」
バロン氏がツッコミを入れたが、クラウスは微動だにしない。
次に彼らが注目したのは、作業台の上に並べられた無数のガラス瓶だ。
中では、様々な色の液体がプクプクと泡立っている。
「こ、これは……?」
「我が店の心臓部、天然酵母コレクションです」
私は愛おしそうに瓶の一つを手に取った。
「これは『ルヴァン種3号』。レーズンから起こした元気な子です。そしてこっちは『サワー種・改』。ちょっと気難しい子で、クラシック音楽を聴かせないと発酵しないんです」
私は瓶に向かって話しかけた。
「よしよし、3号ちゃん。今日はお客様がいらしてるのよ。恥ずかしがらずにプクプクしてごらん?」
『プクッ』
瓶の中で大きな気泡が弾けた。
「ひいっ!」
視察団の一人が悲鳴を上げた。
「へ、返事をした……?」
「偶然だ! ただのガスだ!」
バロン氏は顔を引きつらせながら否定した。
「大体、こんな非科学的な製法で安定した味が作れるわけがない! 我々『ロイヤル・ブレッド』では、最新のイーストと改良剤を使い、マニュアル通りに管理しているのだぞ!」
「マニュアル……?」
私は首をかしげた。
「小麦粉はその日の湿度や気温によって吸水率が変わります。マニュアル通りにやったら、生地が泣いてしまいますわ」
「生地が泣く!? 君、さっきから言動がおかしいぞ!」
「おかしいのはそちらです」
突然、奥から低い声が響いた。
クラウスが目を開け、こちらを睨んでいる。
その迫力に、視察団全員が一歩後ずさる。
「……パン作りとは、自然との対話だ。小麦の声を聞き、菌の呼吸に合わせ、炎の機嫌を伺う。それを『マニュアル』などという紙切れで支配しようなど、傲慢(ごうまん)にも程がある」
クラウスは立ち上がった。
手には、焼き上がったばかりのカンパーニュが握られている。
「食べてみれば分かる」
彼は無造作にパンを切り分け、バロン氏たちに差し出した。
「これが、シナモンと俺が……いや、俺たちが対話した結果だ」
バロン氏は悔しそうに顔を歪めたが、視察の手前、拒否するわけにもいかない。
「ふん、食べてやろうじゃないか。どうせ田舎の素朴な味だろうがな」
彼は一切れをつまみ、口に放り込んだ。
もぐ、もぐ。
咀嚼音が響く。
次の瞬間。
「なん……だ……これは……?」
バロン氏の動きが止まった。
目が見開かれ、額から大量の汗が噴き出す。
「酸味がない……いや、あるのだが、嫌な酸っぱさじゃない! フルーティーな香りが鼻を抜け、その後に濃厚な小麦の甘みが押し寄せてくる!」
「おい、バロン! どうした!」
他のメンバーも慌ててパンを口にする。
「うっ! なんだこの皮(クラスト)の香ばしさは! 焦げる寸前の、ギリギリの旨味だ!」
「中身(クラム)が……水分を含んでしっとりとしているのに、ベチャついていない! 奇跡の水分量だ!」
「マニュアルでは……こんな計算は不可能だ……!」
視察団の面々は、次々と膝から崩れ落ちた。
彼らはプロだ。
だからこそ、分かってしまったのだ。
このパンに含まれる技術と手間が、常軌を逸したレベルであることを。
「君たちは……このパンを焼くために、どれほどの時間をかけているんだ……?」
バロン氏が震える声で尋ねた。
私はニコリと笑って答えた。
「24時間365日です」
「は?」
「寝ても覚めてもパンのことを考えています。夢の中で新しいレシピを思いつくこともありますし、酵母の瓶と一緒に寝ることもあります。ね、クラウスさん?」
「ああ。俺も最近、枕元にバゲットを置いて寝ている。安心する香りで熟睡できる」
「……狂っている」
バロン氏が呟いた。
「技術どうこうじゃない……この店は、パンへの執着心が異常なんだ……」
彼らの顔には、明確な敗北感と、一種の恐怖が浮かんでいた。
勝てるわけがない。
ビジネスとしてパンを作っている人間と、パンを崇拝対象として生きている狂信者たち。
その熱量の差は歴然だった。
「……帰ろう」
バロン氏は力なく立ち上がった。
「不正などなかった。ここにあるのは、純粋な狂気だけだ」
「えっ、もうお帰りですか? お土産に『イカスミとアンチョビの暗黒パン』を持っていきませんか?」
「いらん!!」
視察団は逃げるように去っていった。
***
「ふふっ、褒められちゃいましたね」
彼らが去った後、私は満足げに言った。
「シナモン。あれは褒め言葉だったのか?」
クラウスが眼鏡の位置を直しながら尋ねる。
「ええ。『狂気』というのは、アーティストにとって最高の賛辞ですよ」
「なるほど。なら、俺たちは最高のアーティストだな」
私たちは顔を見合わせて笑った。
しかし、この視察団の件は、予想外の余波を生むことになった。
王都に帰ったバロン氏たちが「辺境には『パンの魔女』と『炎の魔人』がいる」と触れ回ったせいで、私たちの店はさらにミステリアスな評判を呼ぶことになってしまったのだ。
そして、その噂は、ある人物の耳にも届いていた。
隣国との国境付近を警備していた、クラウスの実弟――現・ライ麦公爵家当主代行のフェリクスである。
「……兄上が、パン屋で魔人になっているだと?」
真面目な弟君が、頭を抱える日は近い。
「ふん、ただの田舎の小屋ではないか」
その日、店に現れたのは、鼻持ちならない空気を纏(まと)った集団だった。
仕立ての良いスーツに、白い手袋。
胸には『王立パン菓子協会』のエンブレムが輝いている。
先頭に立つのは、王都で一番の高級店『ロイヤル・ブレッド』のオーナー、バロン氏だ。
彼は脂ぎった顔をテラテラと輝かせ、店内を見回して鼻を鳴らした。
「衛生管理も怪しいものだ。おい、君が店主か?」
「いらっしゃいませ。はい、私が店主のシナモンです」
私が笑顔で応対すると、バロン氏は大げさに驚いてみせた。
「おお! 元公爵令嬢のシナモン様ではありませんか! まさかこのような辺境で、粉まみれになって働いておられるとは!」
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言葉は丁寧だが、目は笑っていない。
要するに「調子に乗ってる田舎の店を潰しに来た」ということだ。
「不正なんてとんでもない。あるのは愛と情熱だけです」
「口では何とでも言えますな。厨房を見せていただきましょうか」
「えっ、今ですか? 今はちょうど『発酵のゴールデンタイム』なので、部外者の方はちょっと……」
「拒否するのですか? やましいことがあると?」
バロン氏がニヤリと笑う。
私は溜め息をついた。
ここで拒否すれば、王都であることないこと噂を流されるだろう。
「わかりました。どうぞお入りください。ただし、静かにお願いしますね。酵母ちゃんたちが驚いてしまいますから」
「……は?」
バロン氏と視察団の面々は顔を見合わせたが、私は構わず厨房への扉を開けた。
***
厨房に入った瞬間、彼らは固まった。
「な……なんだ、この空間は……?」
そこは、異様な静けさと緊張感に包まれていた。
まず彼らの目に飛び込んできたのは、巨大な石窯の前で座禅を組んで浮いている(ように見える)銀髪の男――クラウスだ。
彼は目を閉じ、ブツブツと何かを呟いている。
「……炉内温度210度……上火強め、下火弱め……対流よし……」
その周囲には、陽炎(かげろう)のような魔力の揺らぎが見える。
「なっ、なんだあの男は! オーブンの前で何をしている!」
「シーッ!」
私は人差し指を口に当てた。
「彼は今、石窯と対話しているのです。炎の精霊とリンクして、1度単位の温度調整を行っています。邪魔をするとバゲットが爆発しますよ」
「バゲットは爆発しないだろう!」
バロン氏がツッコミを入れたが、クラウスは微動だにしない。
次に彼らが注目したのは、作業台の上に並べられた無数のガラス瓶だ。
中では、様々な色の液体がプクプクと泡立っている。
「こ、これは……?」
「我が店の心臓部、天然酵母コレクションです」
私は愛おしそうに瓶の一つを手に取った。
「これは『ルヴァン種3号』。レーズンから起こした元気な子です。そしてこっちは『サワー種・改』。ちょっと気難しい子で、クラシック音楽を聴かせないと発酵しないんです」
私は瓶に向かって話しかけた。
「よしよし、3号ちゃん。今日はお客様がいらしてるのよ。恥ずかしがらずにプクプクしてごらん?」
『プクッ』
瓶の中で大きな気泡が弾けた。
「ひいっ!」
視察団の一人が悲鳴を上げた。
「へ、返事をした……?」
「偶然だ! ただのガスだ!」
バロン氏は顔を引きつらせながら否定した。
「大体、こんな非科学的な製法で安定した味が作れるわけがない! 我々『ロイヤル・ブレッド』では、最新のイーストと改良剤を使い、マニュアル通りに管理しているのだぞ!」
「マニュアル……?」
私は首をかしげた。
「小麦粉はその日の湿度や気温によって吸水率が変わります。マニュアル通りにやったら、生地が泣いてしまいますわ」
「生地が泣く!? 君、さっきから言動がおかしいぞ!」
「おかしいのはそちらです」
突然、奥から低い声が響いた。
クラウスが目を開け、こちらを睨んでいる。
その迫力に、視察団全員が一歩後ずさる。
「……パン作りとは、自然との対話だ。小麦の声を聞き、菌の呼吸に合わせ、炎の機嫌を伺う。それを『マニュアル』などという紙切れで支配しようなど、傲慢(ごうまん)にも程がある」
クラウスは立ち上がった。
手には、焼き上がったばかりのカンパーニュが握られている。
「食べてみれば分かる」
彼は無造作にパンを切り分け、バロン氏たちに差し出した。
「これが、シナモンと俺が……いや、俺たちが対話した結果だ」
バロン氏は悔しそうに顔を歪めたが、視察の手前、拒否するわけにもいかない。
「ふん、食べてやろうじゃないか。どうせ田舎の素朴な味だろうがな」
彼は一切れをつまみ、口に放り込んだ。
もぐ、もぐ。
咀嚼音が響く。
次の瞬間。
「なん……だ……これは……?」
バロン氏の動きが止まった。
目が見開かれ、額から大量の汗が噴き出す。
「酸味がない……いや、あるのだが、嫌な酸っぱさじゃない! フルーティーな香りが鼻を抜け、その後に濃厚な小麦の甘みが押し寄せてくる!」
「おい、バロン! どうした!」
他のメンバーも慌ててパンを口にする。
「うっ! なんだこの皮(クラスト)の香ばしさは! 焦げる寸前の、ギリギリの旨味だ!」
「中身(クラム)が……水分を含んでしっとりとしているのに、ベチャついていない! 奇跡の水分量だ!」
「マニュアルでは……こんな計算は不可能だ……!」
視察団の面々は、次々と膝から崩れ落ちた。
彼らはプロだ。
だからこそ、分かってしまったのだ。
このパンに含まれる技術と手間が、常軌を逸したレベルであることを。
「君たちは……このパンを焼くために、どれほどの時間をかけているんだ……?」
バロン氏が震える声で尋ねた。
私はニコリと笑って答えた。
「24時間365日です」
「は?」
「寝ても覚めてもパンのことを考えています。夢の中で新しいレシピを思いつくこともありますし、酵母の瓶と一緒に寝ることもあります。ね、クラウスさん?」
「ああ。俺も最近、枕元にバゲットを置いて寝ている。安心する香りで熟睡できる」
「……狂っている」
バロン氏が呟いた。
「技術どうこうじゃない……この店は、パンへの執着心が異常なんだ……」
彼らの顔には、明確な敗北感と、一種の恐怖が浮かんでいた。
勝てるわけがない。
ビジネスとしてパンを作っている人間と、パンを崇拝対象として生きている狂信者たち。
その熱量の差は歴然だった。
「……帰ろう」
バロン氏は力なく立ち上がった。
「不正などなかった。ここにあるのは、純粋な狂気だけだ」
「えっ、もうお帰りですか? お土産に『イカスミとアンチョビの暗黒パン』を持っていきませんか?」
「いらん!!」
視察団は逃げるように去っていった。
***
「ふふっ、褒められちゃいましたね」
彼らが去った後、私は満足げに言った。
「シナモン。あれは褒め言葉だったのか?」
クラウスが眼鏡の位置を直しながら尋ねる。
「ええ。『狂気』というのは、アーティストにとって最高の賛辞ですよ」
「なるほど。なら、俺たちは最高のアーティストだな」
私たちは顔を見合わせて笑った。
しかし、この視察団の件は、予想外の余波を生むことになった。
王都に帰ったバロン氏たちが「辺境には『パンの魔女』と『炎の魔人』がいる」と触れ回ったせいで、私たちの店はさらにミステリアスな評判を呼ぶことになってしまったのだ。
そして、その噂は、ある人物の耳にも届いていた。
隣国との国境付近を警備していた、クラウスの実弟――現・ライ麦公爵家当主代行のフェリクスである。
「……兄上が、パン屋で魔人になっているだと?」
真面目な弟君が、頭を抱える日は近い。
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