婚約破棄? ああ、そうですか。では実家に帰るので構わないでください。

ちゅんりー

文字の大きさ
11 / 27

11

「許さない……絶対に許さないわ、フェリクス!」

『ベーカリー・シナモン』の厨房で、私の怒号が響いた。

手には、あの不愉快な脅迫状が握りしめられている。

「私の店を兵糧攻めにするですって? 小麦粉を止める? パン屋に対して、それは宣戦布告と同義よ! 人道に対する罪だわ!」

私は怒りのあまり、捏(こ)ねていたパン生地をバンバンと台に叩きつけた。

その激しい音に、セバス(執事)が紅茶を吹き出しそうになっている。

「お、落ち着いてくださいシナモン様。生地が痛みますぞ」

「落ち着いていられますか! 小麦がなければパンは焼けない。パンが焼けなければ、私は死ぬのよ!」

「……シナモン」

それまで黙って俯(うつむ)いていたクラウスが、重い口を開いた。

彼は私の手から脅迫状を取り上げると、沈痛な面持ちで私を見た。

「すまない。全ては、俺の不徳の致すところだ」

「クラウスさん?」

「弟のフェリクスは本気だ。あいつは、一度言い出したら聞かない。……俺が帰らない限り、本当にこの領地への小麦供給を止めるだろう」

クラウスは拳を握りしめた。

その表情には、深い苦悩と、申し訳なさが滲んでいる。

「俺がいるせいで、君の店を危険に晒してしまった。……もう、隠しておくわけにはいかないな」

彼は一つ大きく息を吐くと、眼鏡を外し、私を真っ直ぐに見つめた。

その瞳は、いつもの優しい店員のものではなく、冷徹で高貴な輝きを帯びていた。

「シナモン・クラスツ嬢。改めて名乗らせてくれ」

店内の空気がピーンと張り詰める。

セバスがスッと姿勢を正し、主人の後ろに控える。

「俺の名は、クラウス・フォン・ライ麦。隣国リ・ブレの公爵であり、この国の王家とも血縁を持つ者だ」

「……」

「黙っていてすまなかった。君を巻き込みたくなくて、身分を偽っていた」

クラウスは頭を下げた。

公爵が、平民(元貴族だが今はパン屋)に頭を下げる。

それは本来あり得ないことだ。

私は瞬きをして、それからエプロンで粉まみれの手を拭いた。

「……知ってました」

「え?」

クラウスが顔を上げた。

「い、いつからだ?」

「最初からです。だって、その名前。『ライ麦』公爵家って、有名なパン好き一族じゃないですか」

「……そこか」

「それに、あなたのその手。剣ダコはありますが、水仕事をした荒れがなかった。高級なクリームで手入れされていた証拠です。あと、パンを食べる時の所作が優雅すぎます。クロワッサンの粉を一つもこぼさないなんて、王族レベルの教育を受けていないと無理です」

私は指折り数えて指摘した。

クラウスはポカンとしていたが、やがて力が抜けたように笑った。

「はは……完敗だ。君の観察眼には敵わないな」

「パン職人は、生地の状態を見る目が命ですから」

「そうだな。……だが、俺が公爵だと知っても、君の態度は変わらなかったな」

「ええ。公爵だろうと浮浪者だろうと、パンを美味しく食べてくれる人は『神客様』ですから」

私が断言すると、クラウスは眩しいものを見るように目を細めた。

そして、一歩私に近づいた。

「シナモン。俺は……王宮での生活に疲れていたんだ」

彼の声が、少し熱を帯びる。

「味のしない食事。腹の探り合いばかりの茶会。誰も俺自身を見てはくれない、冷たい世界。……俺はそこで、氷のように心を閉ざして生きてきた」

彼は私の手を取り、その甲に触れた。

「だが、ここで君に出会った。君の焼くパンを食べた時、俺の世界に色が戻ったんだ」

「クラウスさん……」

「ただ美味しいだけじゃない。君のパンには、熱がある。食べる人を幸せにしたいという、純粋で強烈な情熱がある。……それに触れて、俺は初めて『生きたい』と思った」

彼の顔が近づく。

整った顔立ちが、今は切なげに歪んでいる。

「弟が来れば、俺は連れ戻されるかもしれない。だが、俺はもう戻りたくない。……君のいない世界には」

「!!」

私の心臓が、ドキンと大きく跳ねた。

これは。

もしかして。

世に言う『愛の告白』というやつだろうか?

「シナモン。俺は君のパンなしでは、もう生きていけない体になってしまった」

「……はい」

「毎朝、君の焼くパンの香りで目覚めたい。昼は君の新作を一番に試食したい。夜は……君とその日のパンの出来について語り明かしたい」

彼は私の手を強く握りしめた。

「俺の一生を、君に捧げたい。……受け入れてくれるか?」

甘い、甘い声。

まるで、たっぷり蜂蜜をかけたフレンチトーストのような、蕩(とろ)けるような響き。

普通のアニメや小説なら、ここでヒロインは涙を流して「はい、喜んで!」と抱きつく場面だろう。

私の脳内でも、カタルシスが弾けた。

(一生!?)

(毎朝、私のパンを食べたい!?)

(つまり、それって……!!)

私は興奮に震えながら、彼の手を両手で包み込んだ。

そして、満面の笑みで叫んだ。

「もちろんです! 喜んでお受けしますわ!」

「シナモン……!」

クラウスの顔が輝いた。

「本当か!?」

「ええ、本当です! つまり、『超・長期定期購入契約(プレミアム・サブスクリプション)』の申し込みですね!!」

「……は?」

クラウスの笑顔が凍りついた。

「えっ、違うんですか? 一生私のパンを食べたいということは、死ぬまで解約なしの永久契約ということですよね? しかも『一番に試食したい』ということは、オプションの『プレミアム・テイスティング権』もセットで!」

私は早口でまくし立てた。

「ありがとうございます! まさか個人のお客様で、終身契約を結んでくださるなんて! これは安定した経営基盤になりますわ! さっそく契約書を作成しますね! 印鑑はありますか? 実印でお願いします!」

私はカウンターの下から羊皮紙と羽ペンを取り出し、サラサラと書き始めた。

『契約書:甲(シナモン)は乙(クラウス)に対し、生涯にわたりパンを供給する義務を負う。乙は対価として、労働力および感想(レビュー)を提供するものとする……』

「……」

クラウスは口を開けたまま、石像のように固まっていた。

後ろで見ていたセバスが、額を押さえて天を仰いでいる。

「……クラウス様。これがいわゆる、玉砕(ぎょくさい)というやつですか?」

「……いや、違う」

クラウスは長い沈黙の後、ガックリと肩を落とし、そして虚ろな目で笑った。

「断られてはいない。……契約は成立した。ただ、ジャンルが『結婚』ではなく『業務提携』だっただけだ」

「ポジティブすぎますぞ、坊ちゃん」

「いいんだ。これなら、少なくとも一生そばにいる権利は得た。……パンのおまけとしてな」

クラウスは震える手で羽ペンを受け取り、契約書にサインをした。

その背中には『パンに負けた公爵』という哀愁が漂っていたが、私は気づかなかった。

「やったー! 契約成立です! これであなたは死ぬまで私のパン(と私)のものですわ!」

「……ああ。本望だ」

クラウスは私を優しく見つめた。

その目には、諦めと、それでも消えない愛おしさが混ざっていた。

「ではパートナーとして、最初の共同作業といこうか」

「はい! 新作のカンパーニュですか?」

「いや、違う」

クラウスの表情が、キリッと引き締まった戦士のものに変わる。

彼は窓の外、街道の向こうを睨みつけた。

「フェリクスの迎撃だ」

***

その言葉通りだった。

店の外から、地響きのような音が聞こえてきた。

馬の蹄の音ではない。

もっと重く、規則正しい足音。

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ。

「……来たか」

私たちが外に出ると、そこには驚くべき光景が広がっていた。

街道を埋め尽くす、黒い軍団。

武装した兵士たちではない。

全員が黒いスーツにサングラス、そして胸に『ライ麦公爵家・特殊食品管理部隊』という腕章をつけた、異様な集団だ。

その数、およそ五十人。

彼らは無言のまま、『ベーカリー・シナモン』を取り囲むように展開した。

そして、その中央から、一人の青年が歩み出てきた。

銀色の髪をきっちりと七三に分け、銀縁眼鏡をかけた、神経質そうな美青年。

顔立ちはクラウスにそっくりだが、雰囲気は対照的だ。

クラウスが『野生の狼』なら、彼は『管理されたドーベルマン』。

彼こそが、クラウスの弟――フェリクス・フォン・ライ麦だ。

「……兄上」

フェリクスは店の前に立つクラウスを見て、眼鏡をクイッと押し上げた。

「探しましたよ。まさか、このような辺鄙(へんぴ)な場所で、小麦粉まみれになって遊んでいるとは」

声は冷たく、事務的だ。

「フェリクス。久しぶりだな」

クラウスが前に出る。

「遊びではない。俺はここで、人生の真理を見つけた」

「真理? ……ああ、あの傾いたパンの塔のことですか? あんな炭水化物の塊に、何の真理があるというのです」

フェリクスは蔑(さげす)むように鼻を鳴らした。

「炭水化物の塊ですって……?」

私のこめかみがピクンと跳ねた。

私の芸術作品を、ただの栄養素としてしか見ないその発言。

許せない。

私は麺棒を握りしめて前に出ようとしたが、クラウスが手で制した。

「手出し無用だ、シナモン。これは兄弟喧嘩だ」

「ですが……!」

「兄上。無駄話は結構です」

フェリクスが懐から懐中時計を取り出した。

「公務が溜まっております。直ちに帰還し、書類の山を片付けてください。さもなくば、予告通り……」

彼はパチンと指を鳴らした。

黒服の部隊が一斉に動き、店の裏にある小麦粉の倉庫と、井戸を封鎖し始めた。

「この店のライフラインを断ちます」

「なっ……!?」

私は絶句した。

「卑怯よ! パン屋から粉と水を奪うなんて、呼吸をするなと言うのと同じよ!」

「黙りなさい、パン屋の娘」

フェリクスは冷たい目で私を一瞥した。

「貴女が兄上をたぶらかした元凶ですね? 『美味しいパン』などという餌で公爵を釣るとは、悪質な誘拐犯と変わりません」

「餌じゃないわ! 作品よ!」

「どちらでもいい。……兄上、選択してください。この店を守りたくば、大人しく戻るのです」

突きつけられた最後通牒。

クラウスは私と、フェリクスを交互に見た。

そして、静かに笑った。

「フェリクス。お前は一つ、大きな勘違いをしている」

「勘違い?」

「この店は、俺が守るまでもない。……お前が敵に回したのは、ただのパン屋じゃないぞ」

クラウスが一歩下がった、その時。

私は大きく息を吸い込み、叫んだ。

「よくも言ったわね、七三分けメガネ! 私の酵母ちゃんたちを侮辱した罪、万死に値するわ!」

私はエプロンのポケットから、とある『瓶』を取り出した。

「食らいなさい! 『特製・発酵ガス爆弾(ルヴァン・グレネード)』!!」

私が投げつけた瓶は、フェリクスの足元で砕け散った。

その瞬間。

プシューーーッ!!!

強烈な酸味と、芳醇すぎる発酵臭が白煙となって爆発した。

「な、なんだこれは!? く、臭い! いや、いい香りだが……目が沁みる!」

フェリクスと部隊が咳き込んで怯む。

「今よ! クラウスさん!」

「ああ!」

パン屋と公爵の、反撃が始まった。
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】男装して会いに行ったら婚約破棄されていたので、近衛として地味に復讐したいと思います。

銀杏鹿
恋愛
次期皇后のアイリスは、婚約者である王に会うついでに驚かせようと、男に変装し近衛として近づく。 しかし、王が自分以外の者と結婚しようとしていると知り、怒りに震えた彼女は、男装を解かないまま、復讐しようと考える。 しかし、男装が完璧過ぎたのか、王の意中の相手やら、王弟殿下やら、その従者に目をつけられてしまい…… ◆◆◆◆◆◆◆◆ 作品の転載(スクショ含む)を禁止します。 無断の利用は商用、非営利目的を含め利用を禁止します。 作品の加工・再配布・二次創作を禁止します 問い合わせはプロフィールからTwitterのアカウントにDMをお願いします ◆◆◆◆◆◆◆◆

誰もが我儘な私ではないお方が良かったようなので、悪役の私は残忍な猛将達に手酷く扱われに行きます。戻れ? 絶対に離れるなと脅されているのですが

迷路を跳ぶ狐
ファンタジー
 魔法もろくに使えない役立たずと言われ、婚約者にも彼の周りの人達にも馬鹿にされてきた私。ずっと耐えてきたつもりだったけど、誰もがこんな私よりも、もっと優秀な魔法使いがいたはずなのに、とため息をつく。  魔法によって栄え、王都にまでその名を知らしめた貴族の婚約者は、「なんでこんな役立たずが……」と私を蔑み、城の中で魔法使いたちを統率する偉大な魔法使いは、「こんな女がこの領地を任されるだなんて! なんて恐ろしく愚かなことだ!!」と嘆く。  貴族たちに囲まれ詰られて、婚約者には見放され、両親には罵声を浴びせられ、見せ物のように惨たらしく罰せられた。「なんでこんな役立たずがこの城に来たんだ……」そう落胆されながら。  魔法が苦手でここを出る手段はないけど……もうこんなところにいられるか!  そう決意した私に、私を虐げていた誰もが腹を立てる。激しくぶたれた私は、機嫌を損ねた残忍な竜たちに、枷をされて隣の領地まで連れて行かれることになった。  重労働を言いつけられ、魔物や魔獣、竜たちがうろつく森の城についてからは、暗く小さな部屋に放り込まれた。  たった一人で食事をして、何もない部屋から見窄らしい格好で窓の外を見上げる。  なんだこれ………… 「最高…………」  もう、私を踏み躙る奴らに好きに扱われることはないんだ! それだけで、何もかもが最高!!  金もなければ能力もまるでない! 魔法すらまともに使えない! だけど今は思いのままに身につけに行ける!! 何もないのでこれから欲しいもの全部、手に入れに行きます!  そんな風にして竜族の城に住むことになった私。気づいたらやけに皆さんとの距離が近い? 元婚約者も「戻って来い」なんてうるさいけど、知りません!! 私は忙しいので!

『生きた骨董品』と婚約破棄されたので、世界最高の魔導ドレスでざまぁします。私を捨てた元婚約者が後悔しても、隣には天才公爵様がいますので!

aozora
恋愛
『時代遅れの飾り人形』――。 そう罵られ、公衆の面前でエリート婚約者に婚約を破棄された子爵令嬢セラフィナ。家からも見放され、全てを失った彼女には、しかし誰にも知られていない秘密の顔があった。 それは、世界の常識すら書き換える、禁断の魔導技術《エーテル織演算》を操る天才技術者としての顔。 淑女の仮面を捨て、一人の職人として再起を誓った彼女の前に現れたのは、革新派を率いる『冷徹公爵』セバスチャン。彼は、誰もが気づかなかった彼女の才能にいち早く価値を見出し、その最大の理解者となる。 古いしがらみが支配する王都で、二人は小さなアトリエから、やがて王国の流行と常識を覆す壮大な革命を巻き起こしていく。 知性と技術だけを武器に、彼女を奈落に突き落とした者たちへ、最も華麗で痛快な復讐を果たすことはできるのか。 これは、絶望の淵から這い上がった天才令嬢が、運命のパートナーと共に自らの手で輝かしい未来を掴む、愛と革命の物語。

ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?

ねーさん
恋愛
   アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。  何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。  何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。  「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…

王命での結婚がうまくいかなかったので公妾になりました。

しゃーりん
恋愛
婚約解消したばかりのルクレツィアに王命での結婚が舞い込んだ。 相手は10歳年上の公爵ユーグンド。 昔の恋人を探し求める公爵は有名で、国王陛下が公爵家の跡継ぎを危惧して王命を出したのだ。 しかし、公爵はルクレツィアと結婚しても興味の欠片も示さなかった。 それどころか、子供は養子をとる。邪魔をしなければ自由だと言う。 実家の跡継ぎも必要なルクレツィアは子供を産みたかった。 国王陛下に王命の取り消しをお願いすると三年後になると言われた。 無駄な三年を過ごしたくないルクレツィアは国王陛下に提案された公妾になって子供を産み、三年後に離婚するという計画に乗ったお話です。  

次こそあなたと幸せになると決めたのに…中々うまくいきません

Karamimi
恋愛
公爵令嬢のシャレルは、第二王子のジョーンによって無実の罪で投獄されてしまう。絶望の中彼女を救ってくれたのは、ずっと嫌われていると思っていた相手、婚約者で王太子のダーウィンだった。 逃亡生活を送る中、お互い思い合っていたのにすれ違っていた事に気が付く2人。すれ違った時間を取り戻すかのように、一気に距離を縮めていく。 全てを失い絶望の淵にいたシャレルだったが、ダーウィンとの逃避行の時間は、今まで感じた事のないほど、幸せな時間だった。 新天地マーラル王国で、ダーウィンとの幸せな未来を思い描きながら、逃避行は続く。 そしていよいよ、あと少しでマーラル国というところまで来たある日、彼らの前にジョーンが現れたのだ。 天国から地獄に叩き落されたシャレルは、絶望の中生涯の幕を下ろしたはずだったが… ひょんなことから、ダーウィンと婚約を結んだ8歳の時に、戻っていた。 2度目の人生は、絶対にダーウィンと幸せになってみせる、そう決意したシャレルだったが、そううまくはいかず、次第に追い詰められていくのだった。 ※シャレルとダーウィンが幸せを掴むかでのお話しです。 ご都合主義全開ですが、どうぞよろしくお願いします。 カクヨムでも同時投稿しています。

【完結】ケーキの為にと頑張っていたらこうなりました

すみ 小桜(sumitan)
恋愛
 前世持ちのファビアは、ちょっと変わった子爵令嬢に育っていた。その彼女の望みは、一生ケーキを食べて暮らす事! その為に彼女は魔法学園に通う事にした。  継母の策略を蹴散らし、非常識な義妹に振り回されつつも、ケーキの為に頑張ります!

完結 貴族生活を棄てたら王子が追って来てメンドクサイ。

音爽(ネソウ)
恋愛
王子の婚約者になってから様々な嫌がらせを受けるようになった侯爵令嬢。 王子は助けてくれないし、母親と妹まで嫉妬を向ける始末。 貴族社会が嫌になった彼女は家出を決行した。 だが、有能がゆえに王子妃に選ばれた彼女は追われることに……