【完結】悪役令嬢なのに、冷酷王太子に溺愛されています

22時完結

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王宮内での緊張感がさらに高まる中、私とレオナードの関係も次第に深まり、私自身の覚悟も強くなっていった。しかし、それと同時に私たちを取り巻く状況はますます厳しくなっていた。王国の未来を左右するような陰謀が絡み、王宮内の誰もが心の中で何かを隠しているように思えた。

その日、私はレオナードからある任務を与えられた。情報を収集し、敵の動向を探るというものだった。王宮内には信頼できる者が少なく、私が動くことで初めて情報を掴める可能性があるという。しかし、その任務には大きなリスクも伴っていた。もし失敗すれば、私自身の命が危険にさらされるかもしれない。

「あなたは心配しなくてもいい。」私はその任務を受ける決意を固めた。レオナードはしばらく黙って私を見つめ、深いため息をついた。

「お前が決めたことだが、無茶はしないでほしい。王宮内には危険がいっぱいだ。だからこそ、お前にはできるだけ安全に動いてほしい。」レオナードの言葉には、ただの命令ではない、深い思いやりが込められていた。

私はその言葉に感謝しつつ、もう一度決心を固めた。「私、あなたと共にこの王国を守りたいんです。どんな困難でも、私は逃げません。」

レオナードは静かに頷き、そして手を伸ばして私の肩に触れた。その瞬間、彼の手のひらから感じる温もりが、私の心に深く染み渡った。彼の言葉、行動の一つ一つに、私を守りたいという気持ちが溢れているのが分かる。

その後、私は任務を果たすために王宮内での調査を始めた。夜の帳が降りると、私は密かに部屋を抜け出し、王宮の隅々まで歩き回り、必要な情報を集めた。途中、何度も危険な場面に遭遇しながらも、私は何とかその都度うまく切り抜け、レオナードに必要な情報を届けることができた。

だが、その任務を終えた後、私は予想もしなかった事態に直面した。王宮内で私に敵意を持つ者が少なくないことは分かっていたが、私が動きすぎたことで、それらの人物たちが私を狙っているということをレオナードは察知した。

ある晩、私が一人で部屋にいると、突然扉が開かれ、レオナードが息を荒げながら入ってきた。その顔には焦りと怒りが入り混じったような表情が浮かんでいた。

「お前、何をしている?」レオナードの声は普段の冷静さを欠き、少しばかりの恐怖を感じさせた。

「私は…ただ、あなたのために。」私はレオナードの反応に驚きながらも、気持ちを正直に伝えようとした。

「それが、お前のためにならないことだってあるんだ!お前を危険にさらしたくないからこそ、俺はお前を守りたい。だが、俺一人では限界がある。」レオナードの声が震えているのが分かった。普段の冷徹な彼からは想像できないような情熱が込められていた。

その言葉に私は動揺し、少し後ずさりした。「私…でも、私はあなたと共に王国を守りたかっただけ。」

「それが、お前を危険に晒す結果を招くとは思わなかったのか?」レオナードは少し間を置いてから、再び冷静に言った。「これからは、俺の指示に従って動け。お前が勝手に動いてしまうことで、全てが台無しになってしまう。」

その言葉に私は反論できなかった。確かに、私はレオナードの指示に従いきれていなかった。彼がどれほど私を守りたいと思っているのか、そしてどれほど私を大切にしているのかを、もっと真剣に受け止めるべきだった。

「わかりました。これからはあなたの指示に従います。」私は彼に向かって深く頭を下げ、誓った。レオナードはその答えに少しだけ肩の力を抜き、微かに表情を和らげた。

「よし。それでいい。」彼はしばらく私を見つめ、そして静かに言った。「お前が危険にさらされることが、俺には一番つらいんだ。」

その言葉に私は胸が熱くなった。レオナードが私に向ける気持ちは、冷徹な王太子としての姿勢を越え、私への愛情や優しさが溢れ出していることを感じた。

そして、私は彼と共に歩んでいく決意を新たにした。どんな困難が待ち受けていようとも、私はレオナードと手を取り合い、この王国を共に守り抜く覚悟を決めた。
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