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第4章 見えた世界 偏
後拭い
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剣得は草善に連れられ「エデンの花園」最深部へと向かう。
「草善さん? 俺がこんな所に入ってもいいんですか?」
「君には期待しているのだよ…剣得君…」
「はぁ…(俺に期待するよりショウの方がいいんじゃないかな…)」
剣得がそんなことを考えていると
「着いたぞ…ここが「エデンの花園」の最深部だ」
そう言って草善が解錠した扉が開くと、そこには、
「こ…こいつは…!」
強化ガラス越しに、白く巨大な人型…否、この世のあらゆる生物が埋め込まれたような歪な形の生物…生存者《サバイバー》が、厳重に拘束されていた。
剣得達はその頭部と思われる『頂点』の高さに立っていた。
「我々が出会った中でも最大級の規模の生存者《サバイバー》だよ」
草善の話によると、この生存者《サバイバー》はG,S,A創立と同時に姿を現した巨大な生存者《サバイバー》で、剣得の父親に当たる、王志 豪永《ごうえい》が捕らえたとされている。
草善は剣得の父と同僚で、何か因縁があるそうな。
「まだ生きてたんですね…こいつ」
剣得の蘇る記憶(トラウマ)。
「まぁ、この生存者《サバイバー》に対して思うことがあるかもしれんが…話を進めよう…。近日、人型の生存者《サバイバー》が現れたそうだね…」
草善と剣得は生存者《サバイバー》に目を向けたまま話を進める。
「はい…」
「剣得君は交戦したそうだね…その右腕もそいつが?」
「いえ…これは別件です…それで? その生存者《サバイバー》がどうかされましたか?」
剣得は横目に草善を見る。
「君の部下…ショウムートがその個体の資料を送ってきてね…細胞の形質が見事に一致した」
「それは…」
「近日現れた個体は“ベルゼブブ”と呼ぶらしいではないか…」
「えぇ…」
草善は胸ポケットから手のひらサイズの端末を取り出し、ショウから受け取ったという細胞の画像を見せてくる。
「君も知っているとは思うが、これが“ベルゼブブ”の細胞だ…」
すると、もう一つの細胞も、画面分割を利用して表示する。
「こっちはこの生存者《サバイバー》の物だ…」
「ん? これって…」
剣得が目にしたのは、形は少し“ベルゼブブ”の方が歪だが、ほとんど、形状は同じものの細胞だった。
「そうだ…私もこの画像が送られてきた時は驚いたよ…まさかこの生存者《サバイバー》と同じもの個体が多数いるとは…」
彩楓の言う事が全て真実なら、「七つの大罪」に関連した生存者《サバイバー》があと5体いるはずだ。
「私は君達に便乗してこの細胞生存者《サバイバー》を“マモン”と呼ぶことにした」
マモン───強欲の悪魔。
伝承によると、ゴブリンの姿で現れるそうだが、それに似合わない巨体だ。
ベルゼブブも伝承のハエとは別の人間の姿で現れた。
「…剣得君…この島の未来を託したよ…」
「はい…」
剣得にも守らなければならない人はたくさんいる。
「ところで…剣得君…その…娘は元気にしているかね…」
「えぇ…」
「こっちに来るとは言っていたかね」
「申し訳ございませんが…ショウにあなたの事は話していませんし…話すつもりもありません」
草善は剣得の顔を見る。
「それは…」
「草善さん…“ショウの父親”ならそういうのは自分で伝えてください…」
ショウの事だから、島一番の研究所には興味を持つと思うが、ショウは「私の力は私のだから好きに使うよ」と言って興味を示していなかった。
「…剣得君…なら私から頼む…」
「いえ、だからそういうのは───」
「娘を…ショウムートを…頼んだぞ」
剣得が草善の方を向いた時、草善はいつもより真剣な…そして父親らしい顔をしていた。
剣得は、その他にも今、島の政治がこれからどの方向に向かっているのかを話された。
SABERの存在。
そして、新種の生存者《サバイバー》。
この島を剣得や政府が守っているから人々はは気づかないが、セラフィスは常に脅威と隣合わせである。
剣得がスカイネクストから出た時には辺りは日が沈み、夜になっていた。
「もう夜か…」
剣得は夜でも、帰りの人々で賑わっている商店街を抜け、いつもの帰路につく。
しばらく歩くと、我が家となるアパートが見えてくる。
「…あっ…そうか…」
アパートは荒れ果て、黄色い規制線が貼られていた。
恐らく、楓彩達が逃げ込んだ先として、SABERが襲いに来たのだろう…。
「(まったく…中に当人達がいるかどうか確認してからぶっ壊せよな…修繕費俺が払うんだぞ…)」
剣得は気を取り直して神ヶ丘家に向かう。
「時間かかっちまうな…」
右手首に巻いてある腕時計を確認する。
時刻は8時45分。
楓彩が寝るまであと15分だが、今剣得がいる位置から、神ヶ丘家までの距離はおよそ5キロ。
「間に合うかな…」
剣得は近くの建物の屋根を伝って最短ルートで向かうことにした。
人目に付かないように…。
それから約2分。
剣得は神ヶ丘家の玄関前に着地し、ホコリを払うと玄関を開ける。
「ただいま」
入って靴を脱ぎ、上がると、突き当たり右側から光が見える。
割と静かだ。
すると、
「あっ! 剣得が帰ってきたぞ!」
と、いつも通り、花柄の着物姿の花麗が駆け寄ってくると、剣得の懐に潜り込む。
「おかえり! 剣得!」
「あぁ…ただいま…花麗ちゃん」
と、撫でてほしそうに抱きついてくるので、剣得は花麗の耳を倒しながら優しく撫でる。
花麗は剣得の懐から抜けると、剣得を誘導するように歩き始める。
花麗に付いていくままに、客間に入る。
「おかえり…剣得」
「おかえりなさい」
ショウと臨が出迎えてくれる。
剣得は正座しているショウを見ると、楓彩がショウの膝枕の上で寝間着姿で、すやすやと寝ていた。
「楓彩…寝ているのか」
「うん…遊び疲れちゃったみたいで」
「瑛太とかは?」
「彩楓と瑛太はお風呂だよ? …剣得? どこ行ってたの?」
「ちょっとな…古い知り合いと会ってた」
ショウは「ふーん」と興味なさげに言うと、楓彩の頭を優しく撫でる。
「草善さん? 俺がこんな所に入ってもいいんですか?」
「君には期待しているのだよ…剣得君…」
「はぁ…(俺に期待するよりショウの方がいいんじゃないかな…)」
剣得がそんなことを考えていると
「着いたぞ…ここが「エデンの花園」の最深部だ」
そう言って草善が解錠した扉が開くと、そこには、
「こ…こいつは…!」
強化ガラス越しに、白く巨大な人型…否、この世のあらゆる生物が埋め込まれたような歪な形の生物…生存者《サバイバー》が、厳重に拘束されていた。
剣得達はその頭部と思われる『頂点』の高さに立っていた。
「我々が出会った中でも最大級の規模の生存者《サバイバー》だよ」
草善の話によると、この生存者《サバイバー》はG,S,A創立と同時に姿を現した巨大な生存者《サバイバー》で、剣得の父親に当たる、王志 豪永《ごうえい》が捕らえたとされている。
草善は剣得の父と同僚で、何か因縁があるそうな。
「まだ生きてたんですね…こいつ」
剣得の蘇る記憶(トラウマ)。
「まぁ、この生存者《サバイバー》に対して思うことがあるかもしれんが…話を進めよう…。近日、人型の生存者《サバイバー》が現れたそうだね…」
草善と剣得は生存者《サバイバー》に目を向けたまま話を進める。
「はい…」
「剣得君は交戦したそうだね…その右腕もそいつが?」
「いえ…これは別件です…それで? その生存者《サバイバー》がどうかされましたか?」
剣得は横目に草善を見る。
「君の部下…ショウムートがその個体の資料を送ってきてね…細胞の形質が見事に一致した」
「それは…」
「近日現れた個体は“ベルゼブブ”と呼ぶらしいではないか…」
「えぇ…」
草善は胸ポケットから手のひらサイズの端末を取り出し、ショウから受け取ったという細胞の画像を見せてくる。
「君も知っているとは思うが、これが“ベルゼブブ”の細胞だ…」
すると、もう一つの細胞も、画面分割を利用して表示する。
「こっちはこの生存者《サバイバー》の物だ…」
「ん? これって…」
剣得が目にしたのは、形は少し“ベルゼブブ”の方が歪だが、ほとんど、形状は同じものの細胞だった。
「そうだ…私もこの画像が送られてきた時は驚いたよ…まさかこの生存者《サバイバー》と同じもの個体が多数いるとは…」
彩楓の言う事が全て真実なら、「七つの大罪」に関連した生存者《サバイバー》があと5体いるはずだ。
「私は君達に便乗してこの細胞生存者《サバイバー》を“マモン”と呼ぶことにした」
マモン───強欲の悪魔。
伝承によると、ゴブリンの姿で現れるそうだが、それに似合わない巨体だ。
ベルゼブブも伝承のハエとは別の人間の姿で現れた。
「…剣得君…この島の未来を託したよ…」
「はい…」
剣得にも守らなければならない人はたくさんいる。
「ところで…剣得君…その…娘は元気にしているかね…」
「えぇ…」
「こっちに来るとは言っていたかね」
「申し訳ございませんが…ショウにあなたの事は話していませんし…話すつもりもありません」
草善は剣得の顔を見る。
「それは…」
「草善さん…“ショウの父親”ならそういうのは自分で伝えてください…」
ショウの事だから、島一番の研究所には興味を持つと思うが、ショウは「私の力は私のだから好きに使うよ」と言って興味を示していなかった。
「…剣得君…なら私から頼む…」
「いえ、だからそういうのは───」
「娘を…ショウムートを…頼んだぞ」
剣得が草善の方を向いた時、草善はいつもより真剣な…そして父親らしい顔をしていた。
剣得は、その他にも今、島の政治がこれからどの方向に向かっているのかを話された。
SABERの存在。
そして、新種の生存者《サバイバー》。
この島を剣得や政府が守っているから人々はは気づかないが、セラフィスは常に脅威と隣合わせである。
剣得がスカイネクストから出た時には辺りは日が沈み、夜になっていた。
「もう夜か…」
剣得は夜でも、帰りの人々で賑わっている商店街を抜け、いつもの帰路につく。
しばらく歩くと、我が家となるアパートが見えてくる。
「…あっ…そうか…」
アパートは荒れ果て、黄色い規制線が貼られていた。
恐らく、楓彩達が逃げ込んだ先として、SABERが襲いに来たのだろう…。
「(まったく…中に当人達がいるかどうか確認してからぶっ壊せよな…修繕費俺が払うんだぞ…)」
剣得は気を取り直して神ヶ丘家に向かう。
「時間かかっちまうな…」
右手首に巻いてある腕時計を確認する。
時刻は8時45分。
楓彩が寝るまであと15分だが、今剣得がいる位置から、神ヶ丘家までの距離はおよそ5キロ。
「間に合うかな…」
剣得は近くの建物の屋根を伝って最短ルートで向かうことにした。
人目に付かないように…。
それから約2分。
剣得は神ヶ丘家の玄関前に着地し、ホコリを払うと玄関を開ける。
「ただいま」
入って靴を脱ぎ、上がると、突き当たり右側から光が見える。
割と静かだ。
すると、
「あっ! 剣得が帰ってきたぞ!」
と、いつも通り、花柄の着物姿の花麗が駆け寄ってくると、剣得の懐に潜り込む。
「おかえり! 剣得!」
「あぁ…ただいま…花麗ちゃん」
と、撫でてほしそうに抱きついてくるので、剣得は花麗の耳を倒しながら優しく撫でる。
花麗は剣得の懐から抜けると、剣得を誘導するように歩き始める。
花麗に付いていくままに、客間に入る。
「おかえり…剣得」
「おかえりなさい」
ショウと臨が出迎えてくれる。
剣得は正座しているショウを見ると、楓彩がショウの膝枕の上で寝間着姿で、すやすやと寝ていた。
「楓彩…寝ているのか」
「うん…遊び疲れちゃったみたいで」
「瑛太とかは?」
「彩楓と瑛太はお風呂だよ? …剣得? どこ行ってたの?」
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