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第4章 見えた世界 偏
ゲーム
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現在時刻は8時25分。
警報が鳴り響いてから1分も経っていない。
神ヶ丘家の庭は騒然としていた。
「い、彩楓さん…今のは…?」
瑛太は着物姿の紺色の髪の毛で、男にしては長髪の男性、鬼月 彩楓に問いかける。
「さぁな…生存者《サバイバー》? か…とにかく、移動するぞ…そこの猫耳のガキを安全なところに行かせなきゃならんだろ…」
彩楓は腰に差している鞘に刀を納刀して尻もちをついている楓彩と花麗の手を取り、引っ張りあげる。
「あ…ありがとうございます彩楓さん…」
「ふぇ…ぐすっ…瑛太ぁ…」
花麗はすっかり腰が抜けてしまっているのか、瑛太の肩を借りなければ立てない状況だった。
瑛太は花麗に猫耳を隠すための帽子を被せる。
「おい、花麗… 大丈夫か…?」
瑛太は立てそうもない花麗を背負って歩き始める。
「とりあえず、警戒しながら避難シェルターへ向かいましょう…」
4人は島の中心部にあるシェルターにたどり着く。
警報が鳴った東区と北区の中間に住んでいる人々が逃げ込んでいた。
「人多いですね…」
瑛太は花麗が手伝いのため、通っている店の店主を探す。
「あっいたいた…マスター!」
その瑛太の呼び声に、ちょび髭のタバコをくわえた男性が瑛太達に近寄ってくる。
「やぁ、瑛太…花麗も無事だったか」
瑛太の背中にしっかりしがみついて、離れそうもない花麗。
その後、瑛太は店主にシロンを抱えた花麗を預け、仕事へ向かう。
「じゃあマスター! お願いします!」
「おう、任せとけ!」
「瑛太、俺はやることがある…」
彩楓はそう言って、瑛太の前から姿を消す。
そして、瑛太と楓彩は東区へ向けて走った。
その道中。
「瑛太さん…何か臭いませんか…?」
楓彩は瑛太のスピードに合わせながら走り、そんな事を言い始めた。
「ん? 何も感じないけど…」
楓彩にはその臭いに心当たりがあった。
以前、ショウと島中をパトロールしてる際に、同じような臭いを嗅いだことがある。
その時は臭いの正体を見ることは出来なかったが、確信がもてた。
「血の臭い…多分ですけど…近くに生存者《サバイバー》がいます!」
「っ! 今戦闘するのは自殺行為だ! 走るよ! 鬼月さん!」
楓彩は焦れったくなったのか、焦ったのかは分からないが、急かす様子で瑛太の右手を握る。
「───え?」
そして、ご自慢の超速。
「───こばばばっ!! (い、息できねぇ!!)」
瑛太は数秒ほどの地獄を味わうと、もう東区は目の前にあった。
「はぁ…はぁ…はぁ…お…鬼月さん…ちょっとまって…」
「着きました! さぁ、朝日さんの所に行きましょう!」
楓彩は先ほど血の臭いがした場所へ、応援を連れて戻る気だ。
それに、いくら強力な生存者《サバイバー》がいたとしても、朝日にかかれば、勝つことが出来る自信が楓彩にはあった。
しかし、
「代表はいま出払ってる! 後にしてくれ! 新人! 街の人の避難が優先だ!」
「今、街の人が生存者《サバイバー》に襲われているんです!! 見過ごすんですか!?」
瑛太を差し置いて、上官に反論する楓彩。
こんな状況でなければ、見ることの出来ない楓彩の姿だ。
「生存者《サバイバー》に襲われた人間はもはや助からない! そんな事に人員を割いている暇はない! 指示を待て!」
「……そんな事…? 人の命を…そんな事ですか…?」
「鬼月さん!!」
瑛太の呼び止めの声も届かず、楓彩は我に返ると、鼻を抑え、尻もちをついて楓彩を見上げている先ほどの上官が。
「え…? あっ…」
「…貴様…! 何を考えている!! 今がどんな時か分かっているのか!! 非常時だぞ!! 私情で動くなら邪魔だ!! 外れろ!!」
そう言って、上官は立ち上がり、走って仕事に戻る。
慌ただしい中、楓彩は唖然としていた。
「……くっ…」
楓彩は静かに歩き出した。
「鬼月さん?」
「武器を取ってきます…私だけでも…何とか…」
「…わかった! 俺も行くよ…総督に面倒みるように言われてるし…ただし、無理はしないよ?」
「…はい」
その後、瑛太は行きと同じような地獄を味わい、臭いのする場所の周辺にたどり着く。
「はぁ…はぁ…ここなの?」
「はい…近いです…」
2人は大通りに出る。
「──っ!!」
「───鬼月さん!!」
目の前に広がっていたのは食い荒らされたような人々の臓物や部位。
道路はドス黒い血で染められていた。
「──うっ…おえぇ…」
「鬼月さん!」
楓彩は堪らず、嘔吐してしまった。
しばらく、2人はその光景から目をそらし、瑛太は楓彩の背中をさすっていた。
「…落ち着いた?」
「……」
楓彩は涙目で頷くだけだった。
「も、もう大丈夫です…深呼吸すれば…」
楓彩は立ち上がり、大きく息を吸って吐いた。
「行けそう?」
「はい…」
再び、その酷い光景と対面する。
「うっ…進みましょう…」
「うん…」
瑛太も感じる生臭さ。
たまに踏んでしまうグニュっとした人肉。
2人は気を抜いたら吐いてしまいそうな道を進んだ。
そして、少し道が大きく開けた場所に「それ」はいた。
「あ…あれは…───」
その頃、剣得達は
「北区…避難完了しました!」
「東区の住民も無事避難しました!」
司令室で、状況を把握していた。
「あとの中間住民は?」
「はい、今調べています…」
司令室は切羽詰まった状況で、騒然としていた。
「(楓彩…今すぐ会いに行くべきか…まだ避難が済んでいない…どうする…楓彩の安全を…──)」
「剣得!」
その時、剣得の後ろからショウの声が聞こえる。
「ショウ? どうしたんだよ…」
「こ…これ…」
ショウが手のひらサイズの端末に映し出した映像。
それは島の監視カメラの映像だろうか。
「次のシーン…」
「…はっ…」
捉えていたのは先日、交戦した人型 生存者《サバイバー》…“ベルゼブブ”。
「追うよ…」
画面が切り替わる。
「おいおいおい…まさか…」
切り替わった画面に映し出されたのは賑わう大通りに、人々が行き交う姿だった。
剣得が察した通り、その生存者《サバイバー》は人々を次々と殺していった。
しかし、異変に気づく。
「食ってない…」
そう、本来生存者《サバイバー》は食欲の塊のような生物で、手当り次第に食していく。
しかし、この個体は人々を次々と殺傷して行く。
「まるでゲームをしているようだね…何が目的なの───?」
ショウが画面から顔をあげた時、剣得の姿はなかった。
「(間違いない…あの商店街は瑛太の家の近く…楓彩!!)」
警報が鳴り響いてから1分も経っていない。
神ヶ丘家の庭は騒然としていた。
「い、彩楓さん…今のは…?」
瑛太は着物姿の紺色の髪の毛で、男にしては長髪の男性、鬼月 彩楓に問いかける。
「さぁな…生存者《サバイバー》? か…とにかく、移動するぞ…そこの猫耳のガキを安全なところに行かせなきゃならんだろ…」
彩楓は腰に差している鞘に刀を納刀して尻もちをついている楓彩と花麗の手を取り、引っ張りあげる。
「あ…ありがとうございます彩楓さん…」
「ふぇ…ぐすっ…瑛太ぁ…」
花麗はすっかり腰が抜けてしまっているのか、瑛太の肩を借りなければ立てない状況だった。
瑛太は花麗に猫耳を隠すための帽子を被せる。
「おい、花麗… 大丈夫か…?」
瑛太は立てそうもない花麗を背負って歩き始める。
「とりあえず、警戒しながら避難シェルターへ向かいましょう…」
4人は島の中心部にあるシェルターにたどり着く。
警報が鳴った東区と北区の中間に住んでいる人々が逃げ込んでいた。
「人多いですね…」
瑛太は花麗が手伝いのため、通っている店の店主を探す。
「あっいたいた…マスター!」
その瑛太の呼び声に、ちょび髭のタバコをくわえた男性が瑛太達に近寄ってくる。
「やぁ、瑛太…花麗も無事だったか」
瑛太の背中にしっかりしがみついて、離れそうもない花麗。
その後、瑛太は店主にシロンを抱えた花麗を預け、仕事へ向かう。
「じゃあマスター! お願いします!」
「おう、任せとけ!」
「瑛太、俺はやることがある…」
彩楓はそう言って、瑛太の前から姿を消す。
そして、瑛太と楓彩は東区へ向けて走った。
その道中。
「瑛太さん…何か臭いませんか…?」
楓彩は瑛太のスピードに合わせながら走り、そんな事を言い始めた。
「ん? 何も感じないけど…」
楓彩にはその臭いに心当たりがあった。
以前、ショウと島中をパトロールしてる際に、同じような臭いを嗅いだことがある。
その時は臭いの正体を見ることは出来なかったが、確信がもてた。
「血の臭い…多分ですけど…近くに生存者《サバイバー》がいます!」
「っ! 今戦闘するのは自殺行為だ! 走るよ! 鬼月さん!」
楓彩は焦れったくなったのか、焦ったのかは分からないが、急かす様子で瑛太の右手を握る。
「───え?」
そして、ご自慢の超速。
「───こばばばっ!! (い、息できねぇ!!)」
瑛太は数秒ほどの地獄を味わうと、もう東区は目の前にあった。
「はぁ…はぁ…はぁ…お…鬼月さん…ちょっとまって…」
「着きました! さぁ、朝日さんの所に行きましょう!」
楓彩は先ほど血の臭いがした場所へ、応援を連れて戻る気だ。
それに、いくら強力な生存者《サバイバー》がいたとしても、朝日にかかれば、勝つことが出来る自信が楓彩にはあった。
しかし、
「代表はいま出払ってる! 後にしてくれ! 新人! 街の人の避難が優先だ!」
「今、街の人が生存者《サバイバー》に襲われているんです!! 見過ごすんですか!?」
瑛太を差し置いて、上官に反論する楓彩。
こんな状況でなければ、見ることの出来ない楓彩の姿だ。
「生存者《サバイバー》に襲われた人間はもはや助からない! そんな事に人員を割いている暇はない! 指示を待て!」
「……そんな事…? 人の命を…そんな事ですか…?」
「鬼月さん!!」
瑛太の呼び止めの声も届かず、楓彩は我に返ると、鼻を抑え、尻もちをついて楓彩を見上げている先ほどの上官が。
「え…? あっ…」
「…貴様…! 何を考えている!! 今がどんな時か分かっているのか!! 非常時だぞ!! 私情で動くなら邪魔だ!! 外れろ!!」
そう言って、上官は立ち上がり、走って仕事に戻る。
慌ただしい中、楓彩は唖然としていた。
「……くっ…」
楓彩は静かに歩き出した。
「鬼月さん?」
「武器を取ってきます…私だけでも…何とか…」
「…わかった! 俺も行くよ…総督に面倒みるように言われてるし…ただし、無理はしないよ?」
「…はい」
その後、瑛太は行きと同じような地獄を味わい、臭いのする場所の周辺にたどり着く。
「はぁ…はぁ…ここなの?」
「はい…近いです…」
2人は大通りに出る。
「──っ!!」
「───鬼月さん!!」
目の前に広がっていたのは食い荒らされたような人々の臓物や部位。
道路はドス黒い血で染められていた。
「──うっ…おえぇ…」
「鬼月さん!」
楓彩は堪らず、嘔吐してしまった。
しばらく、2人はその光景から目をそらし、瑛太は楓彩の背中をさすっていた。
「…落ち着いた?」
「……」
楓彩は涙目で頷くだけだった。
「も、もう大丈夫です…深呼吸すれば…」
楓彩は立ち上がり、大きく息を吸って吐いた。
「行けそう?」
「はい…」
再び、その酷い光景と対面する。
「うっ…進みましょう…」
「うん…」
瑛太も感じる生臭さ。
たまに踏んでしまうグニュっとした人肉。
2人は気を抜いたら吐いてしまいそうな道を進んだ。
そして、少し道が大きく開けた場所に「それ」はいた。
「あ…あれは…───」
その頃、剣得達は
「北区…避難完了しました!」
「東区の住民も無事避難しました!」
司令室で、状況を把握していた。
「あとの中間住民は?」
「はい、今調べています…」
司令室は切羽詰まった状況で、騒然としていた。
「(楓彩…今すぐ会いに行くべきか…まだ避難が済んでいない…どうする…楓彩の安全を…──)」
「剣得!」
その時、剣得の後ろからショウの声が聞こえる。
「ショウ? どうしたんだよ…」
「こ…これ…」
ショウが手のひらサイズの端末に映し出した映像。
それは島の監視カメラの映像だろうか。
「次のシーン…」
「…はっ…」
捉えていたのは先日、交戦した人型 生存者《サバイバー》…“ベルゼブブ”。
「追うよ…」
画面が切り替わる。
「おいおいおい…まさか…」
切り替わった画面に映し出されたのは賑わう大通りに、人々が行き交う姿だった。
剣得が察した通り、その生存者《サバイバー》は人々を次々と殺していった。
しかし、異変に気づく。
「食ってない…」
そう、本来生存者《サバイバー》は食欲の塊のような生物で、手当り次第に食していく。
しかし、この個体は人々を次々と殺傷して行く。
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