生き残りBAD END

とぅるすけ

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第5章 「罪」偏

怠惰の代償

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 その頃、碧の閃光と蒼の閃光は何度も激しくぶつかり合い、島の浜辺をそって何周もしていた。

「──ふっ!」 
『───オラァ!!』

 刹那の内に、お互い、何度もノーガードで叩き込み合う。
 耐久力が物を言う勝負になっていた。

 だが、その勝負も終わりが見え始めていた。

 ベルフェゴールは剣得からの攻撃が徐々に響き、遂に失速してしまい、

「───そこっ!」

 剣得の強烈なアッパーカットはベルフェゴールの下顎を消し去った。

 ベルフェゴールの体は高く舞い、やがて砂浜に落ちてくる。

「……勝負あったな…俺の勝ちだ」

 剣得は余裕な表情で左腕を構える。
 止まっているから分かったことだが、剣得の右腕の義手は引きちぎられたように無くなっていた。

「まーた…義手が壊れたし…今の俺は機嫌が悪いぞぉ?」
『……!』

 ベルフェゴールはむくりと起き上がり、絶望した表情で剣得を見る。
 衣服は燃え、半裸になり、ニット帽も失っていた。

「覚悟しろ…」

 そして、起こる大爆発。

 辺りの地面はえぐれ、海に侵食する。

 出来上がったクレーターの中心に、煙を出す剣得の体と、右腕、両足を失ったベルフェゴールの体が。

『何をしている…殺せ…』
「殺しはしない…実験材料として…頑張れよ?」
『ふっははっ!』
「ん?」

 その時、ベルフェゴールの口から無数の触手が飛び出てくる。

「っ!?」

 だが、剣得にとってはただの悪足掻きだ。
 周囲にうねりを成して剣得を囲んだ触手は剣得の炎によって焼き払われた。
 しかし、

「…なっ!?」

 続いて紫色の瘴気が撒き散らされる。
 その瘴気は波風に乗ってさらに拡大する。

「貴様!! うっ!」

 剣得は咄嗟に口を塞ぐ。
 吸い込んだだけで胸が焼け爛れるような感覚に襲われた。
 剣得は瘴気の中から脱出する。
 その時に見えたのが触手を足がわりに海に入るベルフェゴールの姿だった。

「ちっ! (海に逃げられたら…追えない…!)」

 剣得は照準を合わせ、左腕を前に突き出すとともに熱線を放つ。

「ちっ!」

 手応えはない。
 それより、

「この瘴気をどうにかしねぇと…死人が出る」



 その頃、ショウたち、レヴィアタンと対峙した組はスカイネクスト落下しそうになりながらも、彩楓のテレポートで難を逃れ、地上に降り立ち、海にむかう。
 動けない、否、昏睡状態の臨は彩楓が屋内の安全地に運ぶことにした。

 無人の街をショウと小雨は銃を持って走っていた。

「ねぇ、ショウちゃん!」

 走っていると小雨は紫色の瘴気が漂っていることに気づく。

「…小雨! 吸わないで!!」

 ショウはその瘴気の危険性に気づき、注意を促す。
 住民の皆は避難をしているため、街は無人だが、瘴気のせいか、騒がしく感じる。

「発生源は海の方か…」

 ショウと小雨は手を口に当てて走る。



 その頃、ベルゼブブと対峙していた楓彩、瑛太、朝日は事後処理をしていた。

「くっ!」
「瑛太さん! 足が…」

 瑛太の足からの出血が酷く、地面を赤くしていた。
 瑛太はそのうち、座り込んでしまう。
 楓彩が触ろうと手を伸ばしたその時、

「触るな! 鬼月さん!」

 と、睨まれてしまう。
 朝日は理解していた。

「鬼月ちゃん? 感電しちゃうから触らないであげて?」

 と、楓彩の肩に手を置く朝日。

「は、はい」

 電気を体中に帯びて自身を電気と同じ性質にすることで身体の限界を引き出した瑛太の体には数万ボルトの電気が溜め込まれている。

「あ、歩けます…」
「そうか、ならこれを使え」

 朝日は氷で作り出した松葉杖を瑛太に渡す。

「すみません…」

 次に、朝日はベルゼブブを氷漬けにして運びやすいように、リアカーを作り出して乗せる。

「朝日さん…すごいですね…」
「たしかに…何でもできますね…」
「まぁね、やりすぎると風を引くけど最近は慣れたから連発できるしデメリットと呼べるデメリットは無いね…」

「「すごいです」」

 その時、

「っ!!」

 楓彩と瑛太、そして朝日を巨大な氷のドームご包み込む。

「どうしたんですか!?」
「代表!?」

「嫌な感じだ…毒素…か?」

 いち早く瘴気に気づいた朝日は瘴気と自分たちを遮断する。



 その後、レヴィアタン、ベルゼブブ、ベルフェゴールの攻撃によって、セラフィスには最悪がもたらされようとしていた。
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