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第5章 「罪」偏
包み込む災厄
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それから、ベルゼブブの体は朝日の協力で、完全凍結に成功する。
そして、昏睡状態の臨、足に負傷を抱えた瑛太、そして、全身大火傷の剣得は病院に入れられる。
「くっそぉ…まだ、能力に慣れてないのに、自分を炉心にするんじゃなかった…」
剣得はほぼ全裸でショウの診察を受けていた。
「動かないで…皮膚剥がれるよ? 義手も壊してくれて…毎度毎度…」
「はいよ…いてて…それにしても…この瘴気は…」
「ベルフェゴール…。怠惰の悪魔…。確か伝承にも疫病をもたらすとか何とか書いてあった気がする…」
ショウは作業をしながら話し始める。
「厄介だな…」
「対策はするよ…しばらくは住民は外に出れないけどね…」
「成分は?」
「基本、『酸』だね。ただの酸じゃない…溶かすというよりは食い荒らすような感じの酸」
その時、ショウの手が止まる。
「ん? ショウ?」
「あんた…股間は? 火傷してる?」
「いや、そこは避けたよ…どうした? 顔が赤いぞ?」
「別に…」
その頃、楓彩は瑛太に付き添っていた。
「大丈夫ですか? 瑛太さん…」
「あぁ、痛みは引いてきたよ…」
瑛太はベッドに横になり、右足を釣り上げられていた。
「そんなことより…帝さんが!──」
「臨さん!」
楓彩は臨のいる病室の戸を勢い良く開ける。
広い部屋に、臨が寝ているシングルベッドのみの開放感がある部屋だった。
そして、臨が寝ている枕元で楓彩を見つめる小雨の姿。
「楓彩ちゃん?」
「小雨…さん?」
楓彩は小雨の横に行く。
すると、小雨はもう一つ丸椅子を用意し、楓彩はその椅子に座る。
「臨さんは…寝てる…」
「そうですか…」
いや、違う。
小雨は知っている。
臨は寝ているのではない。
レヴィアタンに能力を奪われる際、脳の重要機関もダメージを受けてしまい、いわゆる脳死のような状態に陥っている。
だが、生きている、臨は死んでない。
小雨はそう信じていた。
「臨さん…お疲れなんですね…」
「うん…休ませてあげよう」
───ごめんね…臨…私…何も出来なかった…
『貴様ら…何をしている…あれだけしておいて…』
『だってぇー…強いよぉ…』
『僕も…まさかあんなに強い奴がいるとは…』
『ベルゼブブを失い、尻尾をまいて逃げてくるとは…』
『でもでも! “パパ”! 聞いて聞いて! 1人やっつけたんだよ?』
『そ、そうだ! 損傷は与えたはずだ! “父上”!』
『───黙れ!! こちらは前のと合わせて2体も失っている! これ以上損害を出してどうする!! ……仕方がない…“奴らを”…解放しろ』
その後、島は不穏な空気に包まれながらも、落ち着きを取り戻した。
市民には専用のガスマスクが一人一個支給され、賑やかだったはずの商店街などはゴーストタウンと化していた。
そして、昏睡状態の臨、足に負傷を抱えた瑛太、そして、全身大火傷の剣得は病院に入れられる。
「くっそぉ…まだ、能力に慣れてないのに、自分を炉心にするんじゃなかった…」
剣得はほぼ全裸でショウの診察を受けていた。
「動かないで…皮膚剥がれるよ? 義手も壊してくれて…毎度毎度…」
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ショウは作業をしながら話し始める。
「厄介だな…」
「対策はするよ…しばらくは住民は外に出れないけどね…」
「成分は?」
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その時、ショウの手が止まる。
「ん? ショウ?」
「あんた…股間は? 火傷してる?」
「いや、そこは避けたよ…どうした? 顔が赤いぞ?」
「別に…」
その頃、楓彩は瑛太に付き添っていた。
「大丈夫ですか? 瑛太さん…」
「あぁ、痛みは引いてきたよ…」
瑛太はベッドに横になり、右足を釣り上げられていた。
「そんなことより…帝さんが!──」
「臨さん!」
楓彩は臨のいる病室の戸を勢い良く開ける。
広い部屋に、臨が寝ているシングルベッドのみの開放感がある部屋だった。
そして、臨が寝ている枕元で楓彩を見つめる小雨の姿。
「楓彩ちゃん?」
「小雨…さん?」
楓彩は小雨の横に行く。
すると、小雨はもう一つ丸椅子を用意し、楓彩はその椅子に座る。
「臨さんは…寝てる…」
「そうですか…」
いや、違う。
小雨は知っている。
臨は寝ているのではない。
レヴィアタンに能力を奪われる際、脳の重要機関もダメージを受けてしまい、いわゆる脳死のような状態に陥っている。
だが、生きている、臨は死んでない。
小雨はそう信じていた。
「臨さん…お疲れなんですね…」
「うん…休ませてあげよう」
───ごめんね…臨…私…何も出来なかった…
『貴様ら…何をしている…あれだけしておいて…』
『だってぇー…強いよぉ…』
『僕も…まさかあんなに強い奴がいるとは…』
『ベルゼブブを失い、尻尾をまいて逃げてくるとは…』
『でもでも! “パパ”! 聞いて聞いて! 1人やっつけたんだよ?』
『そ、そうだ! 損傷は与えたはずだ! “父上”!』
『───黙れ!! こちらは前のと合わせて2体も失っている! これ以上損害を出してどうする!! ……仕方がない…“奴らを”…解放しろ』
その後、島は不穏な空気に包まれながらも、落ち着きを取り戻した。
市民には専用のガスマスクが一人一個支給され、賑やかだったはずの商店街などはゴーストタウンと化していた。
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