生き残りBAD END

とぅるすけ

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第6章 頂点に立つ

気持ちとは裏腹に…

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 昨晩、楓彩は神ヶ丘家で夜を過ごし、剣得はG,S,A本部の病室で孤独な夜を過ごした。

 翌朝

「ん……? あれ…」

 剣得が目を覚ますと、少しながら違和感を覚える。
 毎晩、見ていた例の淫夢を昨晩は無理事がなかった。

「……」

 期待していた…訳では無いが、いつもよりは目覚めが良い。

「はぁ…」
 
 ショウの適切な治療のおかげで腹部の傷口は塞がり、痛みも無かった。

「ん…さすがだな…」

 剣得はベッドから降りると、部屋を出てショウの工房へ向かう。

 剣得はショウの工房に着くと部屋のドアを2回ノックして

「入るぞー…?」

 一声かけるが、返事がない。朝7時という、時間が悪いのだろうか。
 剣得はドアを開ける。

「あれ…」

 そこにはショウの姿はなく、無機物だけが散乱して置いてあった。




 その頃、神ヶ丘家では。

「ん…ん…」

 楓彩は胸元を大きく開けているショウの胸に顔を埋めてすやすや寝ていた。
 ショウも、それを気にせずに楓彩の頭を抱き寄せて寝ていた。

「むにゃぁ…」

「ん? っ!」

 ショウはくすぐったさで目を覚ます。
 楓彩はショウの胸を甘噛みしていたのだ。

「楓彩…甘噛みやめて…」

「…ん?」

 楓彩もショウのその声に目を覚まし、寝返る。

「おはよぉ…楓彩…」

「ん…おはようございます…」

 2人はむくりと起き上がると、同じタイミングで欠伸をして部屋を出て、会話もなく、客間へ向かう。
 その時、その客間の方からいい匂いがする。

「いい匂いしますね…」

「そうね」

 二人が客間に入ると、そこにはいつも通り朝から素晴らしい朝食が並んでいた。

「わぁぁ…」

「すごいな…朝から…」

 その料理を、座ったまま寝ている臨と、携帯をいじっている小雨が囲んでいた。

「あっおはよう!  楓彩ちゃん! ショウちゃん!」

「ん…ぁ…よう…」

 小雨は元気よく、臨はすごーく眠そうに挨拶した。

「おはようございます」

「おはよー」

 その時、後ろの客間の入り口から瑛太と花麗が全員分のお茶碗を持って入ってくる。

「ん? 起きましたか? おはようございます。鬼月さん、ショウさん」

「おはようなのだ」

 その後、いつもより賑やかだった朝食の神ヶ丘家の朝食を終えると、皆それぞれの仕事へ向かった。

その道中、瑛太と楓彩が東区へ向かっている最中。

「そうだ! 瑛太さんのお陰で私、起きれたみたいですね…迷惑をかけました…ありがとうどざいます!」

 楓彩は瑛太の前に出て、深くお辞儀をする。

「いやいや、たまたまだって! それに、俺だけじゃなくって、帝さんやショウさんの方が活躍したと思うけど…」

「でも、お礼はさせてください! 本当にありがとうございます!」

「あはは…… (人目気にしないのかな)」

 まぁ、楓彩は道の真ん中で瑛太に向かって深々と頭を下げているわけで、周りから変な目で見られていることに、瑛太自身は気づいていた。

「ま、まぁ、早く行こう」

「はい!」




 その頃、剣得はやっと工房に姿を現したショウとソファに腰をかけて話していた。
 ショウはいつも通り、自分用のチェアーに深く腰をかけて。

「どうよ、体の調子は…」

「まぁまぁだな、当分運動はできなさそうだが…」

「そうね…安静にしててよ?」

「はいよ…」

「…でさ、話が変わるんだけど、昨日の話ね?」

  昨日、剣得を抜いて食事会に行った時の話だ。それもスカイネクストの高級なイタリア料理のレストラン。

「おう…楽しかったのか?」

「うん、まぁね…でも、楓彩の事で気になることがあって…。食欲が無かったのかもしれないけど、ピザを出されたのに1ピースしか食べなかったの…」

「高級レストランなんだろ? 緊張しちゃったんだろ?」

 ショウは首を横に振り、

「それ以外の料理もたくさん食べたんだよ…前までの楓彩ならピザを偏らせてたくさん食べたでしょ?」

「……その高級レストランのピザが口に合わなかったとか?」

「うーーん…それは考えにくいなぁ…。剣得? 怪我が完治したら『カルボン』に行って実証しよう」


 その後、剣得はショウとの会話を終えると、怪我が完治してないにも関わらず、司令室で島の平和を見守る仕事についた。
 薄暗い司令室で、隊員達が作業に没頭する中、その背中を見るように立っている剣得。

「今日も犯罪率高いなぁ…」

 と、剣得がモニターに集中していると

「東区、Bブロックに強盗事件! 近くにいる神ヶ丘と鬼月を向かわせます!」

「………」

 その声を聞いた瞬間、隊員全員が、剣得に向かって振り向く。

「…なんだよ…」

「総督? 見ますか?」

「…見せてくれ…」



 その頃、仕事が回ってきた楓彩と瑛太は

「鬼月さん! 行くよ!」

「はい!」

 と、こう見えて通常勤務では初陣の2人だが、まともにならないのが楓彩とその周りに関わる者達への試練と知る由もない。


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