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第6章 頂点に立つ
予測と裏切り
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その頃、目の前の氷山の右方から神々しい炎が吹き出たのを楓彩とショウは街を本部に向かって走りながていた。
「あれは…剣得さん!?」
「やっぱり…交戦中なんだ…っ! 止まって!」
───刹那
ショウは懐から取り出した万能銃を傘のように広げて前方から飛んできた弾丸2発を防ぐ。
「っ!?」
二人の目の前から鋼鉄の傘が退けられ、その人物が見える。
「やっぱり…あんたも敵か…」
楓彩も目の前を見る。
「え…ま、真希菜さ…ん?」
二人の目の前に立っていたのは二人の武装した人を従えている銀髪で袖がやけに長い服を着たの女性、里宮 真希菜だった。
「どうも、鬼月さん…ショウさん…。さて、あなた達には荷が重いでしょう…下がっててください」
「はい…」
真希菜がそう言うと、左右にいたアサルトライフルを手にしている兵士がその場を離れる。
「どうして…」
「? 自分は朝日さん…ボスに付いていくだけですので…」
「まぁ、朝日がそっちって時点で予測は出来たよ…ねぇ? “サイボーグ”」
「えっ!?」
「やはり…ショウさんにはお見通しでしたか…」
真希菜はそう言って上着を脱ぐ。
「……っ!」
2人が目にしたのは真希菜の両肩から伸びた銀腕。
「さて、会話は無用」
「───お前にも荷が重いだろう…“クイーン”」
その時、真希菜の左に黒のローブを被った背丈と声的に男性だろうか、姿を現した。
「──(いつの間に…!)」
ショウも、楓彩もその存在に気がついたのは現れた時だった。
「ん? ダイヤ…そうですね…ではショウさんの方を頼みます…自分は鬼月さんを…」
「殺すなよ…」
「分かっています」
─────刹那
楓彩は抜刀し鎬で目の前から飛んできた銀腕を防ぐ。
しかし、その衝撃に真希菜と共に楓彩の体も吹き飛ぶ。
「───くっ!! 楓彩!!」
「さて…ショウムート=ロン=トゥルン…お前の相手はこの俺なんだが…一つ話をしないか?」
「…な、なに…?」
男はフードをとり、その顔を露わにする。
「───え……」
その頃、楓彩と真希菜は島中を駆け巡っていた。
「は、速い!」
「システム良好、鬼月さんも中々速いと思いますよ…」
真希菜の繰り出す雨のようなパンチは一撃一撃が重く、楓彩の超速にも着いてくる機動力がある。否、それ以上に速いかもしれない。
2人の巻き起こすソニックブームが町中を破壊していく。
それだけではない、島中の至るところで超人同士の戦闘が次々と始まり、まさに地獄絵図だ。
東区公道。
楓彩と真希菜の風を追い越すような戦闘。
中央G,S,A本部氷山内。
剣得と朝日の氷と炎の螺旋。
そして、西区市街地。
「やっぱり…SABERって聞いた時点でお前の存在をオレは考えたよ…人道」
「だと思ったよ…(やっべぇーこいつ誰だっけ…)」
銀槍──天丸《とびまる》を手にしている臨と小雨の目の前にはシルク製の白い服を着た頬の下に2本の切り傷がある、M《マインドコントロール》使いの茶髪の男性、人道 幹也が立っていた。
その背中には穂先の根本に赤い房が付いている中国の槍を背負っていた。
「ふっ、貴様らか…(金髪の方、誰だっけ?)」
そんな中、人道の能力をよく知っている臨は
「小雨…あんたは湧いてくる雑魚をお願い…オレが人道を打つ」
「でも!」
「いいや、やつの能力はオレに通用しない。だから相性はいいはず」
「わかった」
そう、人道の能力、M《マインドコントロール》は臨のS《サイコキネシス》と類似の能力と臨は気づいていた。
よって、相殺ができる。
「じゃあ、頑張ってね」
小雨はそう言って、人道と臨の周りを囲んでいる敵を排除しに向かった。
「流石だな、S《サイコキネシス》の頂点だけある、熟知しているな」
「まぁね、どうするの? 不利じゃないかな?」
臨は手にしていた銀槍、天丸《とびまる》の刃を下に下げ、左手を前に出す。
「そうかな? お前が槍術を使うことは知っている、そして、我《おれ》も」
人道は背中に背負っていた槍を握り、構える。
「その手の術は心得ていてな」
「八極拳…?」
───刹那
一瞬にして詰められた間合いを臨は槍の石突きで振り払うことで、距離を取り、再度、突きを人道目掛けて振り抜く。
「───」
人道は首を傾けてその突きをかわす。
その後も、紙一重な攻防が繰り返された。
その頃、剣得と朝日はお互いの能力をふんだんに使いあい、他の誰も近づけないほどの戦闘を行っていた。
巨大な氷と巨大な炎が、何度もぶつかり合い、何度も爆発を起こしていた。
「朝日ー!!」
「剣得ーー!!」
炎を纏った拳と氷を纏った拳がぶつかり合う。
一見互角に見えるが、実は勝敗は見えている。
────刹那
剣得が放出していた炎が一瞬にして綺麗な氷の結晶になる。
「───バカめ! お前の炎でも凍らせることくらい出来───」
────刹那
その氷が砕け、朝日目掛けて熱線が飛んでくる。
「───っ!?」
咄嗟に目の前に厚い氷壁を張り、それを防ぐが、衝撃で朝日の体は吹き飛ぶ。
その差とは、剣得の右腕にある。
「俺の右腕がある限りお前は俺に勝てねぇよ」
と、剣得は右腕から煙を出す。
ショウが制作した戦闘用の義手。
その機能として、本来、火炎放射しか出来ない剣得の能力を手助けし、「貯める」、「出す」が出来るようになった。
よって今のような強烈な熱線を放つことが出来た。
「俺はな…今を生きてんだよ…だがな、美桜の夢を潰すような過去を否定することは決してしない!」
「くっ!」
「お前は何がしたいんだ…!」
「俺は! 俺は…復讐だ…! そのためには力がいる! “棘の使《とげのし》”を味方にしてでも! 生存者《サバイバー》をこの世から消さなければ!!」
「俺が協力するのじゃ、駄目なのか」
「あぁ、俺は強い方を選ぶ…お前は美桜を助けれなかった…俺も悪いかもしれないが、俺が消えることで罪滅ぼしをする…そして…生存者《サバイバー》のいない平和な世界を俺は作る!」
朝日はおもむろにポケットから注射器を取り出す。
「そのためにはこうするしか…」
「おい、朝日…」
朝日はその注射器を首に当て、中の液体を流し込む。
「───くあぁぁぁ!!!!」
朝日は急に苦しみ始める。
次の瞬間
「───っ!!」
朝日から目に見えるほどの白い冷気が爆発するように溢れ出し、一瞬にして剣得の視界を奪う。
そして、数秒にわたる白銀の吹雪が晴れると、その奥から朝日…否、バケモノが姿を現す。
姿は朝日その者だが、右半身を覆った巨大な氷の威圧感。
そして、虚ろになった朝日の瞳。
「おれは…ここまで…しなきゃ…おまえに…かてない…だから───」
「あれは…剣得さん!?」
「やっぱり…交戦中なんだ…っ! 止まって!」
───刹那
ショウは懐から取り出した万能銃を傘のように広げて前方から飛んできた弾丸2発を防ぐ。
「っ!?」
二人の目の前から鋼鉄の傘が退けられ、その人物が見える。
「やっぱり…あんたも敵か…」
楓彩も目の前を見る。
「え…ま、真希菜さ…ん?」
二人の目の前に立っていたのは二人の武装した人を従えている銀髪で袖がやけに長い服を着たの女性、里宮 真希菜だった。
「どうも、鬼月さん…ショウさん…。さて、あなた達には荷が重いでしょう…下がっててください」
「はい…」
真希菜がそう言うと、左右にいたアサルトライフルを手にしている兵士がその場を離れる。
「どうして…」
「? 自分は朝日さん…ボスに付いていくだけですので…」
「まぁ、朝日がそっちって時点で予測は出来たよ…ねぇ? “サイボーグ”」
「えっ!?」
「やはり…ショウさんにはお見通しでしたか…」
真希菜はそう言って上着を脱ぐ。
「……っ!」
2人が目にしたのは真希菜の両肩から伸びた銀腕。
「さて、会話は無用」
「───お前にも荷が重いだろう…“クイーン”」
その時、真希菜の左に黒のローブを被った背丈と声的に男性だろうか、姿を現した。
「──(いつの間に…!)」
ショウも、楓彩もその存在に気がついたのは現れた時だった。
「ん? ダイヤ…そうですね…ではショウさんの方を頼みます…自分は鬼月さんを…」
「殺すなよ…」
「分かっています」
─────刹那
楓彩は抜刀し鎬で目の前から飛んできた銀腕を防ぐ。
しかし、その衝撃に真希菜と共に楓彩の体も吹き飛ぶ。
「───くっ!! 楓彩!!」
「さて…ショウムート=ロン=トゥルン…お前の相手はこの俺なんだが…一つ話をしないか?」
「…な、なに…?」
男はフードをとり、その顔を露わにする。
「───え……」
その頃、楓彩と真希菜は島中を駆け巡っていた。
「は、速い!」
「システム良好、鬼月さんも中々速いと思いますよ…」
真希菜の繰り出す雨のようなパンチは一撃一撃が重く、楓彩の超速にも着いてくる機動力がある。否、それ以上に速いかもしれない。
2人の巻き起こすソニックブームが町中を破壊していく。
それだけではない、島中の至るところで超人同士の戦闘が次々と始まり、まさに地獄絵図だ。
東区公道。
楓彩と真希菜の風を追い越すような戦闘。
中央G,S,A本部氷山内。
剣得と朝日の氷と炎の螺旋。
そして、西区市街地。
「やっぱり…SABERって聞いた時点でお前の存在をオレは考えたよ…人道」
「だと思ったよ…(やっべぇーこいつ誰だっけ…)」
銀槍──天丸《とびまる》を手にしている臨と小雨の目の前にはシルク製の白い服を着た頬の下に2本の切り傷がある、M《マインドコントロール》使いの茶髪の男性、人道 幹也が立っていた。
その背中には穂先の根本に赤い房が付いている中国の槍を背負っていた。
「ふっ、貴様らか…(金髪の方、誰だっけ?)」
そんな中、人道の能力をよく知っている臨は
「小雨…あんたは湧いてくる雑魚をお願い…オレが人道を打つ」
「でも!」
「いいや、やつの能力はオレに通用しない。だから相性はいいはず」
「わかった」
そう、人道の能力、M《マインドコントロール》は臨のS《サイコキネシス》と類似の能力と臨は気づいていた。
よって、相殺ができる。
「じゃあ、頑張ってね」
小雨はそう言って、人道と臨の周りを囲んでいる敵を排除しに向かった。
「流石だな、S《サイコキネシス》の頂点だけある、熟知しているな」
「まぁね、どうするの? 不利じゃないかな?」
臨は手にしていた銀槍、天丸《とびまる》の刃を下に下げ、左手を前に出す。
「そうかな? お前が槍術を使うことは知っている、そして、我《おれ》も」
人道は背中に背負っていた槍を握り、構える。
「その手の術は心得ていてな」
「八極拳…?」
───刹那
一瞬にして詰められた間合いを臨は槍の石突きで振り払うことで、距離を取り、再度、突きを人道目掛けて振り抜く。
「───」
人道は首を傾けてその突きをかわす。
その後も、紙一重な攻防が繰り返された。
その頃、剣得と朝日はお互いの能力をふんだんに使いあい、他の誰も近づけないほどの戦闘を行っていた。
巨大な氷と巨大な炎が、何度もぶつかり合い、何度も爆発を起こしていた。
「朝日ー!!」
「剣得ーー!!」
炎を纏った拳と氷を纏った拳がぶつかり合う。
一見互角に見えるが、実は勝敗は見えている。
────刹那
剣得が放出していた炎が一瞬にして綺麗な氷の結晶になる。
「───バカめ! お前の炎でも凍らせることくらい出来───」
────刹那
その氷が砕け、朝日目掛けて熱線が飛んでくる。
「───っ!?」
咄嗟に目の前に厚い氷壁を張り、それを防ぐが、衝撃で朝日の体は吹き飛ぶ。
その差とは、剣得の右腕にある。
「俺の右腕がある限りお前は俺に勝てねぇよ」
と、剣得は右腕から煙を出す。
ショウが制作した戦闘用の義手。
その機能として、本来、火炎放射しか出来ない剣得の能力を手助けし、「貯める」、「出す」が出来るようになった。
よって今のような強烈な熱線を放つことが出来た。
「俺はな…今を生きてんだよ…だがな、美桜の夢を潰すような過去を否定することは決してしない!」
「くっ!」
「お前は何がしたいんだ…!」
「俺は! 俺は…復讐だ…! そのためには力がいる! “棘の使《とげのし》”を味方にしてでも! 生存者《サバイバー》をこの世から消さなければ!!」
「俺が協力するのじゃ、駄目なのか」
「あぁ、俺は強い方を選ぶ…お前は美桜を助けれなかった…俺も悪いかもしれないが、俺が消えることで罪滅ぼしをする…そして…生存者《サバイバー》のいない平和な世界を俺は作る!」
朝日はおもむろにポケットから注射器を取り出す。
「そのためにはこうするしか…」
「おい、朝日…」
朝日はその注射器を首に当て、中の液体を流し込む。
「───くあぁぁぁ!!!!」
朝日は急に苦しみ始める。
次の瞬間
「───っ!!」
朝日から目に見えるほどの白い冷気が爆発するように溢れ出し、一瞬にして剣得の視界を奪う。
そして、数秒にわたる白銀の吹雪が晴れると、その奥から朝日…否、バケモノが姿を現す。
姿は朝日その者だが、右半身を覆った巨大な氷の威圧感。
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