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終章
やっべ、忙し!
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その後、楓彩と花麗は仲良く同じ布団で寝てしまった。
瑛太は2人が寝たことを確認し、今に戻る。
「楓彩達は寝た?」
「はい、仲良く一緒に…」
「さぁ、今から話すことは少し深刻な事だ」
皆は机を囲んで座る。
「まず、今日はお疲れ様、だけどまだ私達の生存は絶望的だ」
そう、セラフィスではショウ達の生存は厳しい。その理由として、生存者(サバイバー)の出現。そして、
「ハワイ島からの追っても警戒しなければならない」
「え? ハワイ島から…ですか?」
「うん、もし、ハワイ島の目的が能力者の疎外なら、私達の身は安全なんだけど、もしも、目的が排除なら…私達を追って来るはず」
確かに、ハワイ島で彩楓達が見つかった際、捕獲というよりは排除に近い行動だった。
「……」
部屋に沈黙が奔る。
「俺達が出来ることはなんだ…ショウムート…」
「そうね…まずは生存者(サバイバー)への対策。そのために奴らの嫌う素材を掻き集める必要がある…それとセラフィスの防衛設備の復旧。これは来訪者を迎え撃つためのものだねそれと、生存者狂《サバイブ化》を防ぐためのワクチンを調達しないと…やる事は沢山あるぞ…! 明日から…いや! 今から始めよう!」
生存者《サバイバー》がいると分かったからには、生存者狂《サバイブ化》への対策は怠ってはならない。
さもないと、生存者《サバイバー》の体から出る瘴気、ウイルスに人体が耐えきれず、筋肉が破裂し、脳を最後に徐々に体が死んでいく悲惨な死を迎えることになる。
故にワクチンは無くてはならないのだが、
「今から…か?」
皆、「今から」と聞いて少し唸る。
「ショウちゃん…勘弁してよぉ…もうそろそろ日付越すよぉ…」
「え? 今何時?」
小雨の発言にショウはハッとして時間を訊ねる。
「え…? 11時57分だけど…」
「…えぇ!?」
ショウはとあることに気がついた。
「楓彩が寝たのは何時だっけ!?」
「さ、さっきだけど……あっ!!」
ショウの発言にその場に居た数人が何かおかしいことに気が付いた。
「「「確時睡眠症!!」」」
それは楓彩が持つ謎の病気。午後9時になると電源が切れたように眠りについてしまう病気。
「まっ、まだ病気が消えたという訳では無いでしょ…今楓彩を起こすことが出来なければ病気は消えてない!」
楓彩のその病気は一度寝てしまうと、決められた時間、午前6時後にならないと目覚めることは無い。
ショウと臨、小雨は足音を立てて楓彩の寝ている部屋に駆け込んだ。
そこには仲良く寝ている花麗と楓彩が暗闇の中に居た。
「楓彩…起きて…」
ショウは楓彩に近づき、体を優しく揺する。
「んんー…何事だぁ…」
楓彩よりも先に花麗が目覚めてショウと臨、小雨を睨みつけてくる。
「あ、ごめん、花麗…」
「ショ…ウさん…? どうしたんですか?」
その時、楓彩が眠たそうに弱々しい声で目覚める。
「楓彩!!」
「ん? …どうしました?」
そして、ショウと臨、小雨は唖然とする。
「「な、治ってる…」」
翌朝、ショウと彩楓は2人でG,S,A本部にあるショウの工房へ向かい、臨と小雨はショウから貰った、生存者(サバイバー)の嫌う成分を散布する機会の設置に向かった。
楓彩、瑛太、花麗は神ヶ丘邸で留守番を命じられた。
G,S,A本部前
「うー…ここ一帯は寒いね」
G,S,A本部の広大な建物の半分以上は朝日が作り出した氷山に覆われ、半年の間溶けることなく、その戦闘の威力を物語っていた。
「さぁ、奴らが寄ってくる前に仕事を終わらせよう」
「ま、中にもいると思うけどねー細かい奴らが…」
中に入るとそこは冷蔵庫の中と同じだ。
とにかく寒い。
電力室を目指して暗い廊下をライトで照らしながらショウは自慢の万能銃──ブリュンヒルデをアサルトライフルの形にし、彩楓も自慢の心鉄器《しんてっき》製の刀──神楽《かぐら》を腰に差し、進む。
「ふわぁぁ…」
「欠伸とは呑気だな…ショウムート」
「ん? まぁ、寝るに寝れなくてね…そんな事より、彩楓さ…私のこと、もーちょっと私のことをラフに呼んでもいいんだよ?」
「ん? そうか?」
「皆みたいに『ショウちゃん』とか、『ショウさん』とかでいいよ? てかそっちの方がいい」
「そうかよ…“ショウたん”…」
「っ!!」
彩楓の口から出たその単語に、ショウの思考回路と足が停止する。
「ん? 早くしろよ…ショウたん」
「た、た、たん!?」
「なんだよ」
「え、あ、いや……なんかそれ…バカにされてる? 私…」
ショウは顔を真っ赤にして彩楓を視界から外す。
「照れてんのか?」
彩楓はイタズラにショウの顔にライトを当ててくる。
その際、さり気なく彩楓の後ろから迫っていた小型犬型 生存者《サバイバー》を瞬時に切り伏せていた。
「べ、別に…照れてないよ…!」
彩楓はそう言われてまた歩き始める。
「もぉ…バカ…」
「…さぁ、付いたぞ…ショウムート」
「うん…(あれ? もう戻ってる)」
彩楓は入口で監視し、ショウは中に入って電力復旧の作業に中った。
数分後、施設内の明かりが灯る。
「やったか?」
「うん、さぁ、工房へ行こう…」
その頃、臨と小雨は
「こんなもんかな…」
着々と作業を終えていた。
「後は範囲内に入ってきた生存者《サバイバー》の処理だね! 臨」
「あぁ、けど、こんなものただのその場しのぎにしかならない…ショウは分かっていると思うけど、以前、セラフィスに侵入してくる生存者《サバイバー》はAランク相当の強力な個体だけだった…」
「それって…」
「こんな、壁でもない物じゃ、A級以上の生存者《サバイバー》は防げないってこと…」
その頃、G,S,A本部では、ショウ達が工房にたどり着いていた。
「さてとー…探しますか…」
「じゃあ、俺はこのソファを占拠しておくよ」
「手伝え」
それから数分後。
「あった…これがワクチン…」
「ほぉー…」
「ほら、彩楓…腕出して」
ショウは取り出したアタッシュケースを開き、中からの注射器を取り出し、針先を彩楓の上腕に当てる。
ショウは続いて自分の体にもワクチンを注入する。
「さて、もう大丈夫だ…後はこの島の防衛設備の復旧だけど…彩楓? テレポートで総督室に行ける?」
「あぁ…行けるけど…」
「総督室にこの島の全体図、それと機能が書かれている資料があるはず」
彩楓がショウの方に触れた瞬間、今までで一番強い冷気が2人を襲った。
「さむっ!!」
テレポートしたそこは総督室。
朝日が冷気を爆発させた中心だ。
そして、いたるところが凍結してしまっていて引き出しが開かなくなっていた。
「めんどくさいなぁ…」
そんな中、2人は氷を削りながら極寒の中お目当ての資料を探し求めた。
その時、ショウはとある資料を発見する。
「これは…私の…資料?…」
ショウのプロフィールや、その他G,S,Aの隊員情報だった。
「…え…」
ショウが目にしたのは備考の欄に書いてあった「草善総理の娘」という文字。
瑛太は2人が寝たことを確認し、今に戻る。
「楓彩達は寝た?」
「はい、仲良く一緒に…」
「さぁ、今から話すことは少し深刻な事だ」
皆は机を囲んで座る。
「まず、今日はお疲れ様、だけどまだ私達の生存は絶望的だ」
そう、セラフィスではショウ達の生存は厳しい。その理由として、生存者(サバイバー)の出現。そして、
「ハワイ島からの追っても警戒しなければならない」
「え? ハワイ島から…ですか?」
「うん、もし、ハワイ島の目的が能力者の疎外なら、私達の身は安全なんだけど、もしも、目的が排除なら…私達を追って来るはず」
確かに、ハワイ島で彩楓達が見つかった際、捕獲というよりは排除に近い行動だった。
「……」
部屋に沈黙が奔る。
「俺達が出来ることはなんだ…ショウムート…」
「そうね…まずは生存者(サバイバー)への対策。そのために奴らの嫌う素材を掻き集める必要がある…それとセラフィスの防衛設備の復旧。これは来訪者を迎え撃つためのものだねそれと、生存者狂《サバイブ化》を防ぐためのワクチンを調達しないと…やる事は沢山あるぞ…! 明日から…いや! 今から始めよう!」
生存者《サバイバー》がいると分かったからには、生存者狂《サバイブ化》への対策は怠ってはならない。
さもないと、生存者《サバイバー》の体から出る瘴気、ウイルスに人体が耐えきれず、筋肉が破裂し、脳を最後に徐々に体が死んでいく悲惨な死を迎えることになる。
故にワクチンは無くてはならないのだが、
「今から…か?」
皆、「今から」と聞いて少し唸る。
「ショウちゃん…勘弁してよぉ…もうそろそろ日付越すよぉ…」
「え? 今何時?」
小雨の発言にショウはハッとして時間を訊ねる。
「え…? 11時57分だけど…」
「…えぇ!?」
ショウはとあることに気がついた。
「楓彩が寝たのは何時だっけ!?」
「さ、さっきだけど……あっ!!」
ショウの発言にその場に居た数人が何かおかしいことに気が付いた。
「「「確時睡眠症!!」」」
それは楓彩が持つ謎の病気。午後9時になると電源が切れたように眠りについてしまう病気。
「まっ、まだ病気が消えたという訳では無いでしょ…今楓彩を起こすことが出来なければ病気は消えてない!」
楓彩のその病気は一度寝てしまうと、決められた時間、午前6時後にならないと目覚めることは無い。
ショウと臨、小雨は足音を立てて楓彩の寝ている部屋に駆け込んだ。
そこには仲良く寝ている花麗と楓彩が暗闇の中に居た。
「楓彩…起きて…」
ショウは楓彩に近づき、体を優しく揺する。
「んんー…何事だぁ…」
楓彩よりも先に花麗が目覚めてショウと臨、小雨を睨みつけてくる。
「あ、ごめん、花麗…」
「ショ…ウさん…? どうしたんですか?」
その時、楓彩が眠たそうに弱々しい声で目覚める。
「楓彩!!」
「ん? …どうしました?」
そして、ショウと臨、小雨は唖然とする。
「「な、治ってる…」」
翌朝、ショウと彩楓は2人でG,S,A本部にあるショウの工房へ向かい、臨と小雨はショウから貰った、生存者(サバイバー)の嫌う成分を散布する機会の設置に向かった。
楓彩、瑛太、花麗は神ヶ丘邸で留守番を命じられた。
G,S,A本部前
「うー…ここ一帯は寒いね」
G,S,A本部の広大な建物の半分以上は朝日が作り出した氷山に覆われ、半年の間溶けることなく、その戦闘の威力を物語っていた。
「さぁ、奴らが寄ってくる前に仕事を終わらせよう」
「ま、中にもいると思うけどねー細かい奴らが…」
中に入るとそこは冷蔵庫の中と同じだ。
とにかく寒い。
電力室を目指して暗い廊下をライトで照らしながらショウは自慢の万能銃──ブリュンヒルデをアサルトライフルの形にし、彩楓も自慢の心鉄器《しんてっき》製の刀──神楽《かぐら》を腰に差し、進む。
「ふわぁぁ…」
「欠伸とは呑気だな…ショウムート」
「ん? まぁ、寝るに寝れなくてね…そんな事より、彩楓さ…私のこと、もーちょっと私のことをラフに呼んでもいいんだよ?」
「ん? そうか?」
「皆みたいに『ショウちゃん』とか、『ショウさん』とかでいいよ? てかそっちの方がいい」
「そうかよ…“ショウたん”…」
「っ!!」
彩楓の口から出たその単語に、ショウの思考回路と足が停止する。
「ん? 早くしろよ…ショウたん」
「た、た、たん!?」
「なんだよ」
「え、あ、いや……なんかそれ…バカにされてる? 私…」
ショウは顔を真っ赤にして彩楓を視界から外す。
「照れてんのか?」
彩楓はイタズラにショウの顔にライトを当ててくる。
その際、さり気なく彩楓の後ろから迫っていた小型犬型 生存者《サバイバー》を瞬時に切り伏せていた。
「べ、別に…照れてないよ…!」
彩楓はそう言われてまた歩き始める。
「もぉ…バカ…」
「…さぁ、付いたぞ…ショウムート」
「うん…(あれ? もう戻ってる)」
彩楓は入口で監視し、ショウは中に入って電力復旧の作業に中った。
数分後、施設内の明かりが灯る。
「やったか?」
「うん、さぁ、工房へ行こう…」
その頃、臨と小雨は
「こんなもんかな…」
着々と作業を終えていた。
「後は範囲内に入ってきた生存者《サバイバー》の処理だね! 臨」
「あぁ、けど、こんなものただのその場しのぎにしかならない…ショウは分かっていると思うけど、以前、セラフィスに侵入してくる生存者《サバイバー》はAランク相当の強力な個体だけだった…」
「それって…」
「こんな、壁でもない物じゃ、A級以上の生存者《サバイバー》は防げないってこと…」
その頃、G,S,A本部では、ショウ達が工房にたどり着いていた。
「さてとー…探しますか…」
「じゃあ、俺はこのソファを占拠しておくよ」
「手伝え」
それから数分後。
「あった…これがワクチン…」
「ほぉー…」
「ほら、彩楓…腕出して」
ショウは取り出したアタッシュケースを開き、中からの注射器を取り出し、針先を彩楓の上腕に当てる。
ショウは続いて自分の体にもワクチンを注入する。
「さて、もう大丈夫だ…後はこの島の防衛設備の復旧だけど…彩楓? テレポートで総督室に行ける?」
「あぁ…行けるけど…」
「総督室にこの島の全体図、それと機能が書かれている資料があるはず」
彩楓がショウの方に触れた瞬間、今までで一番強い冷気が2人を襲った。
「さむっ!!」
テレポートしたそこは総督室。
朝日が冷気を爆発させた中心だ。
そして、いたるところが凍結してしまっていて引き出しが開かなくなっていた。
「めんどくさいなぁ…」
そんな中、2人は氷を削りながら極寒の中お目当ての資料を探し求めた。
その時、ショウはとある資料を発見する。
「これは…私の…資料?…」
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