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終章
背後から迫る何か
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真っ白な平原の上。
目の前で少女が泣いている。
まだ幼い独りぼっちの少女。
────その子は楓彩(私)
────小さい頃の…楓彩(私)…
──────誰?
────私はあなた、あなたは私
泣いている少女を挟んで向かいに立ってる自分自身。
もう一人の自分。
──────あなたは私…?
────そして、これが“私達”
向かいにいる楓彩は間にいる泣いている楓彩を指さす。
直後、幼い楓彩の背中が裂け、中から白髪で赤い眼光の楓彩(バケモノ)が這い出てくる。
──────ひっ!
楓彩(バケモノ)は怪奇な呻き声をあげながら歩み寄ってくる。
腰に力が入らず、尻もちを着く楓彩。
「こわいか……かえで……」
──────誰!?
男の声。
誰に似ているかと言われると彩楓に似ている。
振り返ると“それ”は立っていた。
白髪の彩楓に似た男性。
「ずっとみてたが…おれのむすめにしては、たいしたことないな…」
──────娘…?
「…しばらくおまえのなかで、せかいをみていたが、ひとをころさない…ふざけたことをしているな」
──────……
「おまえは…しぬぞ…? いずれな…おれはおまえのなにかしらを、さくしゅしつづけている…」
─────私の何かを…搾取?
「てはじめは、“きおく”だがな…」
─────き、記憶……
「まぁ、せいぜい、がんばれ…おれはおまえのちからだからな…いざとなったらよべ……“あすもでうす”のなを───」
「ん……ん? …あれ…」
「だ、大丈夫ですか? 鬼月さん…」
目を覚ますと心配そうにのぞき込む真希菜の顔が目の前にあった。
どうやら真希菜の膝の上で眠ってしまっていたようだ。
「うなされていたようですけど…」
「い、いえ…なんだか怖い夢を見たような……あれ? 思い出せない…」
「?」
「あ、起きた?」
すると、ショウの声もする。
楓彩は声のする方に寝ながら目を向けると、お盆にお茶?を乗せたショウと壁に寄りかかっている彩楓の姿があった。
「ショウさん…彩楓さん…?」
楓彩は起き上がろうとした時自分の体に掛かっている物に気が付く。
白いG,S,Aの制服。
丈の長さから、総督の物だ。
シロンがその上で丸くなって寝ている。
「シロン? 寝顔可愛いですね」
と、シロンの額を撫でる。
シロンはそれをきっかけに目覚めて、楓彩の上から降りて、楓彩に体を擦り付けてから居間から出ていった。
「なんだか、最近無愛想ですね…」
「もしかしたら私達の気持ちに気づいてるのかもね」
「く、暗い表情ですかね…私…」
楓彩は少し笑いながら俯く。
「まぁそれはさておき、この服、誰のですか?」
楓彩は少し汚れた制服をつまみ上げて訊ねる。
「そ、それ…覚えてない?」
ショウは少し不安そうにきく。
「ん? 洗濯物ですか?」
「いやいや、それは剣得の物なんだけどさ…」
ショウはお茶を彩楓と真希菜に渡して机の側に座った。
「剣得も、楓彩が持っていた方がいいと思って…だからそれあげるよ…」
「……」
楓彩の沈黙により、部屋に気まずい空気が漂う。
ショウは若干「(不味いことをしたかなぁ…)」と後悔していたその時、
「あ、あのー…」
楓彩が口を開く。
「…ん? どうした?」
「“はやと”…って…誰ですか…?」
「「「!?」」」
目の前で少女が泣いている。
まだ幼い独りぼっちの少女。
────その子は楓彩(私)
────小さい頃の…楓彩(私)…
──────誰?
────私はあなた、あなたは私
泣いている少女を挟んで向かいに立ってる自分自身。
もう一人の自分。
──────あなたは私…?
────そして、これが“私達”
向かいにいる楓彩は間にいる泣いている楓彩を指さす。
直後、幼い楓彩の背中が裂け、中から白髪で赤い眼光の楓彩(バケモノ)が這い出てくる。
──────ひっ!
楓彩(バケモノ)は怪奇な呻き声をあげながら歩み寄ってくる。
腰に力が入らず、尻もちを着く楓彩。
「こわいか……かえで……」
──────誰!?
男の声。
誰に似ているかと言われると彩楓に似ている。
振り返ると“それ”は立っていた。
白髪の彩楓に似た男性。
「ずっとみてたが…おれのむすめにしては、たいしたことないな…」
──────娘…?
「…しばらくおまえのなかで、せかいをみていたが、ひとをころさない…ふざけたことをしているな」
──────……
「おまえは…しぬぞ…? いずれな…おれはおまえのなにかしらを、さくしゅしつづけている…」
─────私の何かを…搾取?
「てはじめは、“きおく”だがな…」
─────き、記憶……
「まぁ、せいぜい、がんばれ…おれはおまえのちからだからな…いざとなったらよべ……“あすもでうす”のなを───」
「ん……ん? …あれ…」
「だ、大丈夫ですか? 鬼月さん…」
目を覚ますと心配そうにのぞき込む真希菜の顔が目の前にあった。
どうやら真希菜の膝の上で眠ってしまっていたようだ。
「うなされていたようですけど…」
「い、いえ…なんだか怖い夢を見たような……あれ? 思い出せない…」
「?」
「あ、起きた?」
すると、ショウの声もする。
楓彩は声のする方に寝ながら目を向けると、お盆にお茶?を乗せたショウと壁に寄りかかっている彩楓の姿があった。
「ショウさん…彩楓さん…?」
楓彩は起き上がろうとした時自分の体に掛かっている物に気が付く。
白いG,S,Aの制服。
丈の長さから、総督の物だ。
シロンがその上で丸くなって寝ている。
「シロン? 寝顔可愛いですね」
と、シロンの額を撫でる。
シロンはそれをきっかけに目覚めて、楓彩の上から降りて、楓彩に体を擦り付けてから居間から出ていった。
「なんだか、最近無愛想ですね…」
「もしかしたら私達の気持ちに気づいてるのかもね」
「く、暗い表情ですかね…私…」
楓彩は少し笑いながら俯く。
「まぁそれはさておき、この服、誰のですか?」
楓彩は少し汚れた制服をつまみ上げて訊ねる。
「そ、それ…覚えてない?」
ショウは少し不安そうにきく。
「ん? 洗濯物ですか?」
「いやいや、それは剣得の物なんだけどさ…」
ショウはお茶を彩楓と真希菜に渡して机の側に座った。
「剣得も、楓彩が持っていた方がいいと思って…だからそれあげるよ…」
「……」
楓彩の沈黙により、部屋に気まずい空気が漂う。
ショウは若干「(不味いことをしたかなぁ…)」と後悔していたその時、
「あ、あのー…」
楓彩が口を開く。
「…ん? どうした?」
「“はやと”…って…誰ですか…?」
「「「!?」」」
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