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終章
察知
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「お風呂お先にいただきました!」
「……まず服を着てからこっちに来いバカ」
タオルを体にまいただけの楓彩が居間に入ってきて、彩楓は頬を赤く染めて目をそらしながら立ち上がった。
「す、すみません…お風呂、どうぞ…」
彩楓はそう言われると楓彩とすれ違って居間から出ていく。
数10分後、昼にしては遅く、夕飯にしては早い時間に小雨と真希菜が作った料理が居間の机に並べられた。
「わぁ…すごいですね!」
花麗が作る料理程ではないが、それなりの出来だろう。
「小雨って料理出来るんだね…(てっきりお好み焼き専門かと思ってた…)」
「失礼な、私だって一人暮らしの端くれだよ」
その時だった、ショウ、彩楓は小雨のいつものテンションじゃない事に気がついた。
表情も、笑顔とは程遠い顔をしている。
「小雨?」
「ん? 何?」
「元気ないね…」
「……」
小雨の箸の動きが止まる。
「?」
「何? 元気だせって? この状況で?」
「……!」
「あんた達もさぁ…いつまで空元気出してんの…ショウちゃんとか特に見ててバカバカしいよ…神ちゃんもいないし、花麗ちゃんも…いない…2人の下位互換の私だって今日、ご飯なんか作りたくなかった!」
「こ、小雨さん…」
「ごめん…頭冷やしてくる」
小雨はそう言うと、深いため息をついて居間から出て行った。
その後の、夕食は乾パンで済ませ、小雨と会話することなく皆は布団についた。
「小雨さん…」
「小雨が心配?」
楓彩と一緒の布団で寝ていたショウは楓彩が寝れないことに気がついていた。
「はい…。なんだか、最近、悪いこと全てが私のせいのような気がして…」
楓彩がそれ以上を口にする前に、ショウは楓彩の体に擦り寄って抱きしめた。
「そんなことないよ…悪いのは世界だよ…昔っから…」
夜、真希菜はいつも通り見回りをしていた。
「……」
月明かりに照らされた廊下を歩いている時だった。
「!! (生体反応!)」
真希菜はその反応を感じ取ると、真っ先にショウが寝ている部屋に押しかける。
「ショウさん…! 起きてください…!」
小声で、ショウの体を揺らす真希菜。
「んあっ? 何? 真希菜…」
目が半開きのショウは上体を起こして目をこする。
「生体反応に囲まれています…何か手を…」
「っ!!」
ショウは静かに、楓彩をはじめ、小雨と彩楓も起こす。
「敵襲か…ショウムート…」
「うん…」
眠そうな声で彩楓は刀を構える。
どうやら少し寝ぼけているようだ。
「どうやら、20人はいるようです…ショウさん…」
真希菜は読み取った信号の数をショウに伝える。
それを聞くとショウは明かりを付けずに、皆を居間に集めて、方針を話し始めた。
「まだ考え中だったんだけど、こうなったら仕方がない…次の根城はスカイネクストだ…」
ショウはこうなる事態を頭の片隅に入れ、根城の転移を考えていた。
「シ、シロンは…」
楓彩は辺りを見回す。
「ここにいるよ」
楓彩が薄暗い中、小雨の方を向くと、小雨の胸にシロンが抱き抱えられていた。
「あ、ありがとうございます…!」
楓彩が、シロンを譲ってもらったのを見て、ショウは
「さて、移動するか…彩楓…お願い」
「わかった」
皆が最低限の荷物を持っているのを見ると、彩楓は全員を自分のもとに寄せ集め、手を繋がせた。
直後、皆はちょっとした開放感と、嗅ぎなれない新品の物の匂いに包まれる。
「ん? ここは?」
「スカイネクストだけど…」
ショウはおもむろに懐中電灯を灯し、辺りを照らす。
「……家具屋?」
そこはスカイネクストの上階、島一番のデパートにある家具屋だった。
「…何でここ……」
記憶が頼りの彩楓の能力。
その時、ショウの中で何かが繋がった。
「あんた…ここに住んでた?」
「…え…いや、まぁな…」
半年前の夏、G,S,Aが何かと忙しかった時、彩楓は度々姿を消していた。
恐らく、この家具屋で寝泊まりしていたのだろう。
「はぁ…言えばベッドとか貸したのに…私の家の…」
その後、皆は自分好みのベッドを探し、集まって睡眠の続きをした。
だが、ショウと真希菜は起きて、方針を練り直していた。
「真希菜、多分このスカイネクストには生存者《サバイバー》が入り込んでいるから、迂闊に安心することが出来ない。だから…」
「見回り、ですね」
「うん、でも、無理だけはしないで」
「了解しました」
真希菜はそう言うと、暗闇に消えていった。
「隊長…この家…でしょうか…」
「多分そうなんだけど…」
「いませんよ?」
その日の軍の奇襲は失敗に終わった。
「……まず服を着てからこっちに来いバカ」
タオルを体にまいただけの楓彩が居間に入ってきて、彩楓は頬を赤く染めて目をそらしながら立ち上がった。
「す、すみません…お風呂、どうぞ…」
彩楓はそう言われると楓彩とすれ違って居間から出ていく。
数10分後、昼にしては遅く、夕飯にしては早い時間に小雨と真希菜が作った料理が居間の机に並べられた。
「わぁ…すごいですね!」
花麗が作る料理程ではないが、それなりの出来だろう。
「小雨って料理出来るんだね…(てっきりお好み焼き専門かと思ってた…)」
「失礼な、私だって一人暮らしの端くれだよ」
その時だった、ショウ、彩楓は小雨のいつものテンションじゃない事に気がついた。
表情も、笑顔とは程遠い顔をしている。
「小雨?」
「ん? 何?」
「元気ないね…」
「……」
小雨の箸の動きが止まる。
「?」
「何? 元気だせって? この状況で?」
「……!」
「あんた達もさぁ…いつまで空元気出してんの…ショウちゃんとか特に見ててバカバカしいよ…神ちゃんもいないし、花麗ちゃんも…いない…2人の下位互換の私だって今日、ご飯なんか作りたくなかった!」
「こ、小雨さん…」
「ごめん…頭冷やしてくる」
小雨はそう言うと、深いため息をついて居間から出て行った。
その後の、夕食は乾パンで済ませ、小雨と会話することなく皆は布団についた。
「小雨さん…」
「小雨が心配?」
楓彩と一緒の布団で寝ていたショウは楓彩が寝れないことに気がついていた。
「はい…。なんだか、最近、悪いこと全てが私のせいのような気がして…」
楓彩がそれ以上を口にする前に、ショウは楓彩の体に擦り寄って抱きしめた。
「そんなことないよ…悪いのは世界だよ…昔っから…」
夜、真希菜はいつも通り見回りをしていた。
「……」
月明かりに照らされた廊下を歩いている時だった。
「!! (生体反応!)」
真希菜はその反応を感じ取ると、真っ先にショウが寝ている部屋に押しかける。
「ショウさん…! 起きてください…!」
小声で、ショウの体を揺らす真希菜。
「んあっ? 何? 真希菜…」
目が半開きのショウは上体を起こして目をこする。
「生体反応に囲まれています…何か手を…」
「っ!!」
ショウは静かに、楓彩をはじめ、小雨と彩楓も起こす。
「敵襲か…ショウムート…」
「うん…」
眠そうな声で彩楓は刀を構える。
どうやら少し寝ぼけているようだ。
「どうやら、20人はいるようです…ショウさん…」
真希菜は読み取った信号の数をショウに伝える。
それを聞くとショウは明かりを付けずに、皆を居間に集めて、方針を話し始めた。
「まだ考え中だったんだけど、こうなったら仕方がない…次の根城はスカイネクストだ…」
ショウはこうなる事態を頭の片隅に入れ、根城の転移を考えていた。
「シ、シロンは…」
楓彩は辺りを見回す。
「ここにいるよ」
楓彩が薄暗い中、小雨の方を向くと、小雨の胸にシロンが抱き抱えられていた。
「あ、ありがとうございます…!」
楓彩が、シロンを譲ってもらったのを見て、ショウは
「さて、移動するか…彩楓…お願い」
「わかった」
皆が最低限の荷物を持っているのを見ると、彩楓は全員を自分のもとに寄せ集め、手を繋がせた。
直後、皆はちょっとした開放感と、嗅ぎなれない新品の物の匂いに包まれる。
「ん? ここは?」
「スカイネクストだけど…」
ショウはおもむろに懐中電灯を灯し、辺りを照らす。
「……家具屋?」
そこはスカイネクストの上階、島一番のデパートにある家具屋だった。
「…何でここ……」
記憶が頼りの彩楓の能力。
その時、ショウの中で何かが繋がった。
「あんた…ここに住んでた?」
「…え…いや、まぁな…」
半年前の夏、G,S,Aが何かと忙しかった時、彩楓は度々姿を消していた。
恐らく、この家具屋で寝泊まりしていたのだろう。
「はぁ…言えばベッドとか貸したのに…私の家の…」
その後、皆は自分好みのベッドを探し、集まって睡眠の続きをした。
だが、ショウと真希菜は起きて、方針を練り直していた。
「真希菜、多分このスカイネクストには生存者《サバイバー》が入り込んでいるから、迂闊に安心することが出来ない。だから…」
「見回り、ですね」
「うん、でも、無理だけはしないで」
「了解しました」
真希菜はそう言うと、暗闇に消えていった。
「隊長…この家…でしょうか…」
「多分そうなんだけど…」
「いませんよ?」
その日の軍の奇襲は失敗に終わった。
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