8 / 8
7.終わらないもの(最終話)
しおりを挟む
――きゃはっ、ひゃは、くふふ、ふひっ、ひひっ・・・。
うあ、ああっ、くすぐった、ひゃふ、ああっ・・・。
ふ、ふふ。こうやって、あなた様にくすぐられると、つくづく思います。
くすぐったい、って。何なのか、って。
・・・失礼ながら、あなた様。試しにご自身で、ご自分を、くすぐってみてください。くすぐったいと思われる場所なら、どこでもいいですよ?
どうです?くすぐったいですか?・・・そうですよね、自分で自分をくすぐっても、あまりそうは感じませんよね。それが普通です。
それでは、今度は。思いっきり、つねってください。ご自分で。
どうです?痛いですよね?他にも、自分の爪で引っかいたり、噛みついたり・・・ああいえ、そこまでやらなくてもいいです。そこまでしないでください。
それでは、今一度。ご自分を、くすぐってください。
・・・はい、分かってました。ほんの少しは、気持ち良かったり、ゾワゾワするような感触はあっても。本格的に、くすぐったいと感じることは、無い。
不思議ですよねぇ。痛い刺激は普通に感じるのに、くすぐりだけは、自分でヤってもくすぐったくは感じない。これってどういうことなのでしょう?
――実はコレ、長年の研究テーマなんですよ?紀元前からの。そして現代においても、あらゆる研究団体がくすぐりのメカニズムについて研究を・・・いえいえ、これはガチの話です。こういった人体の仕組みの研究に情熱を注ぐのもまた、くすぐりへの道の1つと言えるでしょうね。
何が言いたいのか、と言いますと。
くすぐりプレイは、1人では行えないのです。
これはどちらかと言えば、肉体的な刺激よりも、脳内のメカニズムの話になるのですが。肉体的な刺激に合わせて、誰かにヤられている、と脳が認識することで。人は初めて、くすぐったさを感じるのです。
現代の技術でも、マジックハンドとまでは行かなくても・・・何かしらの機械を用いて、自分自身をどうにかくすぐる、ということもできなくはないですが。やはり、自分1人でヤったのでは、あまり効果は無いそうです。
そのかわり、他人にくすぐられるのであれば、こんな弱い刺激でも・・・ひいっ、ひひっ、くひひ、あはっ、あはははは、ひゃはっ――。
あ、あう、くすぐったいぃ・・・。ひひ、ひひっ。
あなた様は、楽しい、ですか?こうして、くすぐるのは。こうやって、くすぐられて、笑わされている人を見るのは、楽しいですか?
わたしは・・・やっぱり、キツいです。もう、やめたいです。
だけど、あなた様が望むのなら・・・ええ、どうぞ。時間の、許す限り。
だって、わたしは。そのために、生まれたのですから。
――はあっ、はあっ。げほっ、う、うう、まだ、ヤるの、です?
・・・ええ、どうぞお好きに、と。言いたいの、ですが。
そろそろ、お時間です。元に、戻しますね?
・・・突然何を、と。申されましても。
これ以上は、説明することもありません。もう十分、『くすぐりプレイとはいったいどのようなものなのか』を、分かって頂けたかと。
だから、そろそろ。現実へ戻りましょう。
Road to TickleSlave
GameOver...
わたしは、つくられたもの。
あなた様のイメージによって成り立っているだけの、架空の存在です。
わたしは、現実には存在しないもの。
現実の世界に生きるあなた様とは、違うのです。
Prease wait while
Initializing...
もし、この続きを望まれるのであれば。
それは、あなた様の手によって、続きを作ってください。
手段は問いません。文章でも、イラストでも、あるいは現実のくすぐりプレイ・・・であれば、お互いの合意のもとで。続きを、繋げてください。
だって。この道は、多くの人によって、繋いできた道なのですから。
dir Shutdown.exe
Copyright 1997
数多くの作り手。数多くの読み手。
数多く生まれた作品と、その世界と、その世界に生きるものたち。
この世は、多くの作品に満ち溢れています。
その中には、人知れずに、誰にも見向きされる事なく、消えていったものもあるでしょう。今までこの世界に、どれだけの作品が生まれたのでしょうか。
そんな、数多くある作品の、たった1つの話。
それが今、終わるだけです。別に大した話でもありません。
それでも、この作品が、あなた様の記憶の片隅に残るのであれば。
わたしが生まれた意味は、あったのかと。そう、思えるのです。
#include <stdio.h>
void main(){
printf(”THANKYOU FOR PLAYING.\n”);
}
『くすぐり奴隷への道 FroM/ForMore』
――この道を歩き続けた、全ての方々に敬意を込めて。
うあ、ああっ、くすぐった、ひゃふ、ああっ・・・。
ふ、ふふ。こうやって、あなた様にくすぐられると、つくづく思います。
くすぐったい、って。何なのか、って。
・・・失礼ながら、あなた様。試しにご自身で、ご自分を、くすぐってみてください。くすぐったいと思われる場所なら、どこでもいいですよ?
どうです?くすぐったいですか?・・・そうですよね、自分で自分をくすぐっても、あまりそうは感じませんよね。それが普通です。
それでは、今度は。思いっきり、つねってください。ご自分で。
どうです?痛いですよね?他にも、自分の爪で引っかいたり、噛みついたり・・・ああいえ、そこまでやらなくてもいいです。そこまでしないでください。
それでは、今一度。ご自分を、くすぐってください。
・・・はい、分かってました。ほんの少しは、気持ち良かったり、ゾワゾワするような感触はあっても。本格的に、くすぐったいと感じることは、無い。
不思議ですよねぇ。痛い刺激は普通に感じるのに、くすぐりだけは、自分でヤってもくすぐったくは感じない。これってどういうことなのでしょう?
――実はコレ、長年の研究テーマなんですよ?紀元前からの。そして現代においても、あらゆる研究団体がくすぐりのメカニズムについて研究を・・・いえいえ、これはガチの話です。こういった人体の仕組みの研究に情熱を注ぐのもまた、くすぐりへの道の1つと言えるでしょうね。
何が言いたいのか、と言いますと。
くすぐりプレイは、1人では行えないのです。
これはどちらかと言えば、肉体的な刺激よりも、脳内のメカニズムの話になるのですが。肉体的な刺激に合わせて、誰かにヤられている、と脳が認識することで。人は初めて、くすぐったさを感じるのです。
現代の技術でも、マジックハンドとまでは行かなくても・・・何かしらの機械を用いて、自分自身をどうにかくすぐる、ということもできなくはないですが。やはり、自分1人でヤったのでは、あまり効果は無いそうです。
そのかわり、他人にくすぐられるのであれば、こんな弱い刺激でも・・・ひいっ、ひひっ、くひひ、あはっ、あはははは、ひゃはっ――。
あ、あう、くすぐったいぃ・・・。ひひ、ひひっ。
あなた様は、楽しい、ですか?こうして、くすぐるのは。こうやって、くすぐられて、笑わされている人を見るのは、楽しいですか?
わたしは・・・やっぱり、キツいです。もう、やめたいです。
だけど、あなた様が望むのなら・・・ええ、どうぞ。時間の、許す限り。
だって、わたしは。そのために、生まれたのですから。
――はあっ、はあっ。げほっ、う、うう、まだ、ヤるの、です?
・・・ええ、どうぞお好きに、と。言いたいの、ですが。
そろそろ、お時間です。元に、戻しますね?
・・・突然何を、と。申されましても。
これ以上は、説明することもありません。もう十分、『くすぐりプレイとはいったいどのようなものなのか』を、分かって頂けたかと。
だから、そろそろ。現実へ戻りましょう。
Road to TickleSlave
GameOver...
わたしは、つくられたもの。
あなた様のイメージによって成り立っているだけの、架空の存在です。
わたしは、現実には存在しないもの。
現実の世界に生きるあなた様とは、違うのです。
Prease wait while
Initializing...
もし、この続きを望まれるのであれば。
それは、あなた様の手によって、続きを作ってください。
手段は問いません。文章でも、イラストでも、あるいは現実のくすぐりプレイ・・・であれば、お互いの合意のもとで。続きを、繋げてください。
だって。この道は、多くの人によって、繋いできた道なのですから。
dir Shutdown.exe
Copyright 1997
数多くの作り手。数多くの読み手。
数多く生まれた作品と、その世界と、その世界に生きるものたち。
この世は、多くの作品に満ち溢れています。
その中には、人知れずに、誰にも見向きされる事なく、消えていったものもあるでしょう。今までこの世界に、どれだけの作品が生まれたのでしょうか。
そんな、数多くある作品の、たった1つの話。
それが今、終わるだけです。別に大した話でもありません。
それでも、この作品が、あなた様の記憶の片隅に残るのであれば。
わたしが生まれた意味は、あったのかと。そう、思えるのです。
#include <stdio.h>
void main(){
printf(”THANKYOU FOR PLAYING.\n”);
}
『くすぐり奴隷への道 FroM/ForMore』
――この道を歩き続けた、全ての方々に敬意を込めて。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる