乙女ゲームの悪役令嬢は妹に振り回されています!

葉菜子

文字の大きさ
23 / 34

23

しおりを挟む
 今日は王子主催のお茶会だ。私は昨日学校が終わったその足で、王都のシュタワイナ邸に行った。エリーは実家に帰っていったが、ニーナは一緒について来てくれた。

 「ミッシェル様はお茶会が始まる時間には間に合わないようです。途中から参加できるよう頑張りますわ、だそうです!」
 「そうなのね、ありがとう」

 ニーナの使い魔である、梟がバタバタと返事をする様に翼を揺らす。
 ニーナの使い魔によってミッシェルと連絡が取れたが、事故により道を遠回りしたらしく、昨日着く予定が今もまだ着いていなかった。

 正直、お茶会にミッシェルといっしょに行けないのは不安だが、エリーも参加すると言っていたから大丈夫だと信じたい。

 「アリア様、そろそろ準備しませんと……」

 時計を見れば準備をしなければギリギリになりそうな時間だったが、行きたくなさすぎて、粘っていた。
 重い腰を上げつつ、ため息を吐く。

 ニーナやシュタワイナ邸の侍女にドレスに着替えるのを手伝って貰いながら考える。

 結局、魔法大会の後4人でお昼をたべることは一度も無かった。皆それぞれ忙しかったのだろう。エリーとお昼を食べるのがやっとなくらいだった。

 おかげでこのお茶会について探りを入れようと思っていたのに、全く出来なかったためお茶会の規模などさっぱり分からない。
 エリーが言うにはクラスの人たち皆お茶会に何を着ていくか楽しそうに話していたようなので、1学年の人数である100人は少ないともいる……? みたいな感じである。

 「アリア様終わりましたよ!」
 「ええ、ありがとう」

 鏡の前でくるりと回って確認し、馬車に向かう。

 ああ、どうか、早く私とミッシェル以外の婚約者を作ってください。本当にお願い致します。

 馬車の中で私は神に祈った。



 城の庭園に案内されると、すでに結構人がいた。
 クラスが同じ平民の子がおり、この間の魔法大会でひたすら魔法を出していた先輩だろう人も見かけたので、少なくともここには学園の生徒が大体いると考えていいだろう。
 少なくとも300人はいる!
 そう考えると少し安心した。今日は殿下と会話する暇なんてほとんどないだろう。できれば挨拶をさらっとして、終わりたいものだ。

 ミッシェルが来るまで、エリーといっしょにいるかと、すでに来ているはずのエリーを探して、キョロキョロと辺りを見回していると、今来たばかりらしいキース様と目が合った。

 思わず、嫌な顔をしてしまいそうになった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………

naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます! ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話……… でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ? まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら? 少女はパタンッと本を閉じる。 そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて── アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな! くははははっ!!! 静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。

【完結】番としか子供が産まれない世界で

さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。 何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。 そんなニーナが番に出会うまで 4話完結 出会えたところで話は終わってます。

悪役令嬢だったので、身の振り方を考えたい。

しぎ
恋愛
カーティア・メラーニはある日、自分が悪役令嬢であることに気づいた。 断罪イベントまではあと数ヶ月、ヒロインへのざまぁ返しを計画…せずに、カーティアは大好きな読書を楽しみながら、修道院のパンフレットを取り寄せるのだった。悪役令嬢としての日々をカーティアがのんびり過ごしていると、不仲だったはずの婚約者との距離がだんだんおかしくなってきて…。

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!

たぬきち25番
恋愛
 気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡ ※マルチエンディングです!! コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m 2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。 楽しんで頂けると幸いです。 ※他サイト様にも掲載中です

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢

岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか? 「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」 「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」 マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

処理中です...