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私はシュタワイナ領に戻り、長期休みを満喫していた。
ミッシェルの新作を作っているのである。
ミッシェルは来年学園に入学すると料理が出来なくなるということもあり、勉強を放ったらかしにし、思いつく限りの料理を取り敢えず作っているらしい。
私は野菜を切り、ボウルの材料をひたすら混ぜていた。気づいたら、お好み焼きとたこ焼きが出来ていた。それがそのままお昼になったので、食べ始める。
ぱくりと一口食べると口いっぱいにソースの味が広がる。
「お姉様! どうでしょうか?」
「凄く美味しいわ! このお好み焼きとたこ焼き! すごいわね」
「まだデザートもありますわ!」
ふふん、と自慢気に出してきたのは、細長いまるで花瓶のような皿にたくさんのフルーツやらなんやらが乗っているものだった。
「これはパフェですわ! アイスやチョコブラウニーや生クリームを頑張って作りましたわ! ここにはないんですもの!」
本当に大変だったと叫ぶミッシェルを横目に、一口食べるとじんわりとした甘さが広がり、凄く美味しい。
「こ、こんなものが作れるなんて……」
衝撃でスプーンを持つ手が震える。それから、どこを食べても衝撃的なくらい美味しいそのパフェを無我夢中で貪っていた。
自室のソファで息をつき、満足しつつ、お腹を撫でる。少し食べすぎた。ここに帰ってきてから、毎日食べすぎてしまう気がする。それもこれも美味しすぎるのである。
「お姉様! 乙女ゲームのことなんですが……」
「まあ」
顔を上げると、ミッシェルが扉を開けて、仁王立ちをしていた。ミッシェルはそのまま部屋に入ってくると私の向かいの椅子に座る。
「なにか新しいことが?」
「ええ、じつは乙女ゲームの一番最初は学園祭に主人公が遊びに来るのです」
学園祭……? 全く存在を知らないものだ。そんな祭りがあったのか。
「主人公は孤児院の子供たちと一緒に学園祭に来ますが、その際に主人公と一緒に来ていた子供が出店の商品を盗もうとしたと言いがりをつけられてしまいます! そこで助けてくれるのが、攻略対象ですわ!」
つまり、乙女ゲームで選んだキャラが主人公を助けてくれるらしい。それがきっかけで、主人公はその攻略対象のことが気になり、また会えたらお礼を言いたいと思っていたところに、お爺さんを助け、学園に編入することになるのだという。
「そう……じゃあ、その学園祭で乙女ゲームの主人公が誰を選んだか分かるってことね!」
「ええ! そうですわ! それが今度の学園ですわ!」
「それって来年って訳じゃなくて、今年なの? 1年以上空いてしまうわ」
「1年後の主人公は学園に編入するために勉強中だったはずですわ。進級試験をほぼ独学で受けたようなものですし……」
「なるほどね、たしかに来年じゃ勉強する時間が全然無いわね」
大きく頷く。そうなると、学園祭で主人公と相手を知ることが出来れば、2人に近づかないようにすればいいのだ。
「ただ、攻略対象は5人もいますわ。正直私とお姉様で学園祭で1人を見張っていても、2人しか分かりませんわ」
「そう言われれば、そうね……」
運良く見張っていたどちらか2人が、主人公を助けるところを見れればいいが、見れなかった場合残りの3人のうち誰か、ということになる。
正直、1人すら後をつけられる気もしない。
せっかく進展がありそうだったのに、先が思いやられそうだ。
ミッシェルの新作を作っているのである。
ミッシェルは来年学園に入学すると料理が出来なくなるということもあり、勉強を放ったらかしにし、思いつく限りの料理を取り敢えず作っているらしい。
私は野菜を切り、ボウルの材料をひたすら混ぜていた。気づいたら、お好み焼きとたこ焼きが出来ていた。それがそのままお昼になったので、食べ始める。
ぱくりと一口食べると口いっぱいにソースの味が広がる。
「お姉様! どうでしょうか?」
「凄く美味しいわ! このお好み焼きとたこ焼き! すごいわね」
「まだデザートもありますわ!」
ふふん、と自慢気に出してきたのは、細長いまるで花瓶のような皿にたくさんのフルーツやらなんやらが乗っているものだった。
「これはパフェですわ! アイスやチョコブラウニーや生クリームを頑張って作りましたわ! ここにはないんですもの!」
本当に大変だったと叫ぶミッシェルを横目に、一口食べるとじんわりとした甘さが広がり、凄く美味しい。
「こ、こんなものが作れるなんて……」
衝撃でスプーンを持つ手が震える。それから、どこを食べても衝撃的なくらい美味しいそのパフェを無我夢中で貪っていた。
自室のソファで息をつき、満足しつつ、お腹を撫でる。少し食べすぎた。ここに帰ってきてから、毎日食べすぎてしまう気がする。それもこれも美味しすぎるのである。
「お姉様! 乙女ゲームのことなんですが……」
「まあ」
顔を上げると、ミッシェルが扉を開けて、仁王立ちをしていた。ミッシェルはそのまま部屋に入ってくると私の向かいの椅子に座る。
「なにか新しいことが?」
「ええ、じつは乙女ゲームの一番最初は学園祭に主人公が遊びに来るのです」
学園祭……? 全く存在を知らないものだ。そんな祭りがあったのか。
「主人公は孤児院の子供たちと一緒に学園祭に来ますが、その際に主人公と一緒に来ていた子供が出店の商品を盗もうとしたと言いがりをつけられてしまいます! そこで助けてくれるのが、攻略対象ですわ!」
つまり、乙女ゲームで選んだキャラが主人公を助けてくれるらしい。それがきっかけで、主人公はその攻略対象のことが気になり、また会えたらお礼を言いたいと思っていたところに、お爺さんを助け、学園に編入することになるのだという。
「そう……じゃあ、その学園祭で乙女ゲームの主人公が誰を選んだか分かるってことね!」
「ええ! そうですわ! それが今度の学園ですわ!」
「それって来年って訳じゃなくて、今年なの? 1年以上空いてしまうわ」
「1年後の主人公は学園に編入するために勉強中だったはずですわ。進級試験をほぼ独学で受けたようなものですし……」
「なるほどね、たしかに来年じゃ勉強する時間が全然無いわね」
大きく頷く。そうなると、学園祭で主人公と相手を知ることが出来れば、2人に近づかないようにすればいいのだ。
「ただ、攻略対象は5人もいますわ。正直私とお姉様で学園祭で1人を見張っていても、2人しか分かりませんわ」
「そう言われれば、そうね……」
運良く見張っていたどちらか2人が、主人公を助けるところを見れればいいが、見れなかった場合残りの3人のうち誰か、ということになる。
正直、1人すら後をつけられる気もしない。
せっかく進展がありそうだったのに、先が思いやられそうだ。
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