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第2章:シエルの捜索
2-11.ねぇ、何がしたい? ※
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「んん……ここは、何処だ……?」
シエルは身を起こすと、目を擦りながら辺りを見回した。
どうやら眠っていたらしい。
まだ覚めきっていない目に入ってきた光景には見覚えがある。
――あの女の小屋だ。
「お目覚めですか?」
シエルが起きるのを見計らったように、女の声がした。少し低めで艶のある大人の女の声だ。シエルはその声を耳にしただけで己れの下半身が疼くのを感じた。
シエルは裸だった。
目が覚めてくると、女との泉の中での行為をゆるゆると思い出す。
今までに経験したことのない強烈な快感だった。同時に、ひどい倦怠感に包まれたのを覚えている。
まさか、あれからずっと寝ていたのか……?
「私は、どれぐらい眠っていたんだ?」
シエルが尋ねた。
「ずいぶん長いこと、お寝みでしたよ。だってもうすぐ日が沈みますもの」
女が楽しそうに笑って答えた。
「もうすぐ日が沈む? そんなに長い間、眠っていたのか、私は……」
シエルは愕然とした。
泉で水浴びをしたのは、まだ朝方だったのだ。丸一日を無駄に過ごしてしまったというのか……!?
「レオポルトを……仲間を、捜しに行かないと」
シエルが起き上がろうとすると、
「今からですか? これから夜になるっていうのに、無謀にも程があります」
女がシエルを押し留めた。
「自分で思っていた以上に疲れが溜まってたんですよ。森の中は貴方の暮らす村とはまったく別の世界です。昼間は熱がこもって暑いのに、夜になると途端に寒くなる。森の気候に慣れていない人にとっては、ただ起きているだけでも体力が奪われるんです」
女はまるで年上女房のように、シエルを冷静に嗜めた。長年この森で暮らしている女の言葉には説得力がある。
「でも、仲間を捜さないといけないのに……」
シエルは今度こそサーシャの顔を思い浮かべた。シエルがレオポルトを捜しに行くと行った日に見せた、あの期待に満ちた眼差しを……。
シエルの胸が痛む。
サーシャが婚約者を一途に心配して苦しんでいるというのに、自分は出会ったばかりのこの女とあんな……。
シエルの脳裡に女の濡れた肢体が浮かぶ。
手には温かく柔らかな乳房の感触がよみがえってくるようだ。
藁布団の下でシエルの下半身がまた疼いた。
女が寝台に腰かけて、シエルの顔を覗き込んでくる。
シエルは女の顔から目を逸らした。
そうしないと、囚われてしまいそうだった。
アメジストの瞳に……。
艶かしい赤い唇に……。
そして、あの甘い蜜の匂いに……。
シエルが目を逸らすのを女は許さなかった。
シエルの両頬を手で挟むと、強引に自分の方を向かせる。
女はじっとシエルの顔を見つめた。
スリスリと慈しむように彼の頬を撫でる。
「やっぱり、似てる」
シエルの顔を凝視していた女がポツリと呟いた。
「え……?」
シエルが聞き返すと、
「いえ。何でもありません……」
女が微笑んだ。
それはいつもの妖艶な笑い方ではなく、どこか寂しそうな笑みだった。
「ねぇ、何がしたい?」
女がシエルの顔を見つめながら言った。
アメジストの瞳が妖しく光っている。
「え?」
女の唐突な質問にシエルが戸惑っていると、女は自分の着ている服を脱ぎはじめた。
「おい、どうしたんだ!?」
シエルが慌てて彼女の動きを止めようとしたが、女はすでに白い乳房を彼の眼前に晒していた。
シエルは泉の中で知ったその感触をつい思い出してしまう。
――触りたい。
一度思い出してしまうと、もう一度触れたくてたまらなくなった。
「貴方のしたいようにしていいのよ……。ねぇ、触って?」
女がシエルとの距離を詰めた。
シエルのすぐ目の前に、白くて柔らかそうな双丘がまろび出ている。
シエルはいつのまにか口の中に溜まっていた唾を呑み込んだ。
ゴクリ。
シエルは恐る恐る手を伸ばすと、人差し指の先で、赤く色づいた先端を突いた。
「あ、……っ」
敏感に反応した女が声を上げて身をよじる。
シエルは泉の中で女にされたのと同じように、指の先でクルクルと乳首を弄んだ。
シエルに刺激された赤い実がますます大きく膨らんでゆく。
「ん、ぅあ……ぁ、ん……っ」
女の漏らす悩ましげな声に、シエルの動きも大胆さを増していく。
シエルは女の膨らんだ乳首にしゃぶりついた。舌先で味わいながら、時に思い切り吸い上げると、
「ハァ……あ、んっ! や、……もっとぉ」
女がねだるように胸を突き出してくる。
シエルは無我夢中で女のたわわな乳房を味わう。それは、いつまでも顔を埋めていたいと思うほどシエルを魅了した。熟れた果実のような甘い匂いが、どこからともなく漂ってくる。
シエルは女を押し倒すと、反対の胸に食いついた。今までしゃぶりついていた方の胸は彼の唾液でヌラヌラと光っている。シエルは自分の唾液を塗り込むように女の乳房を揉みしだいた。
胸を堪能したシエルは舌を這わして女の身体に唾液の道を作った。やがてその道は臍の下へも到達し、黒い森へと到達する。
柔らかな茂みに隠された粒を見つけると、舌先でツンツン、と軽く突いてみる。
「ヒャ、あ……ぁ、ンっ!」
女が高い声で鳴いて、大きく腰を揺らす。
シエルは女の脚を大きく開かせると、その粒に吸いついた。
「ぁあ……だ、め……ソコ、あ、ぁ……ひゃ、あ、ぁん……っ!」
女の声が大きくなる。
シエルの動きが遠慮のないものになるにつれて、女もまた激しく、乱れていく……。
シエルは身を起こすと、目を擦りながら辺りを見回した。
どうやら眠っていたらしい。
まだ覚めきっていない目に入ってきた光景には見覚えがある。
――あの女の小屋だ。
「お目覚めですか?」
シエルが起きるのを見計らったように、女の声がした。少し低めで艶のある大人の女の声だ。シエルはその声を耳にしただけで己れの下半身が疼くのを感じた。
シエルは裸だった。
目が覚めてくると、女との泉の中での行為をゆるゆると思い出す。
今までに経験したことのない強烈な快感だった。同時に、ひどい倦怠感に包まれたのを覚えている。
まさか、あれからずっと寝ていたのか……?
「私は、どれぐらい眠っていたんだ?」
シエルが尋ねた。
「ずいぶん長いこと、お寝みでしたよ。だってもうすぐ日が沈みますもの」
女が楽しそうに笑って答えた。
「もうすぐ日が沈む? そんなに長い間、眠っていたのか、私は……」
シエルは愕然とした。
泉で水浴びをしたのは、まだ朝方だったのだ。丸一日を無駄に過ごしてしまったというのか……!?
「レオポルトを……仲間を、捜しに行かないと」
シエルが起き上がろうとすると、
「今からですか? これから夜になるっていうのに、無謀にも程があります」
女がシエルを押し留めた。
「自分で思っていた以上に疲れが溜まってたんですよ。森の中は貴方の暮らす村とはまったく別の世界です。昼間は熱がこもって暑いのに、夜になると途端に寒くなる。森の気候に慣れていない人にとっては、ただ起きているだけでも体力が奪われるんです」
女はまるで年上女房のように、シエルを冷静に嗜めた。長年この森で暮らしている女の言葉には説得力がある。
「でも、仲間を捜さないといけないのに……」
シエルは今度こそサーシャの顔を思い浮かべた。シエルがレオポルトを捜しに行くと行った日に見せた、あの期待に満ちた眼差しを……。
シエルの胸が痛む。
サーシャが婚約者を一途に心配して苦しんでいるというのに、自分は出会ったばかりのこの女とあんな……。
シエルの脳裡に女の濡れた肢体が浮かぶ。
手には温かく柔らかな乳房の感触がよみがえってくるようだ。
藁布団の下でシエルの下半身がまた疼いた。
女が寝台に腰かけて、シエルの顔を覗き込んでくる。
シエルは女の顔から目を逸らした。
そうしないと、囚われてしまいそうだった。
アメジストの瞳に……。
艶かしい赤い唇に……。
そして、あの甘い蜜の匂いに……。
シエルが目を逸らすのを女は許さなかった。
シエルの両頬を手で挟むと、強引に自分の方を向かせる。
女はじっとシエルの顔を見つめた。
スリスリと慈しむように彼の頬を撫でる。
「やっぱり、似てる」
シエルの顔を凝視していた女がポツリと呟いた。
「え……?」
シエルが聞き返すと、
「いえ。何でもありません……」
女が微笑んだ。
それはいつもの妖艶な笑い方ではなく、どこか寂しそうな笑みだった。
「ねぇ、何がしたい?」
女がシエルの顔を見つめながら言った。
アメジストの瞳が妖しく光っている。
「え?」
女の唐突な質問にシエルが戸惑っていると、女は自分の着ている服を脱ぎはじめた。
「おい、どうしたんだ!?」
シエルが慌てて彼女の動きを止めようとしたが、女はすでに白い乳房を彼の眼前に晒していた。
シエルは泉の中で知ったその感触をつい思い出してしまう。
――触りたい。
一度思い出してしまうと、もう一度触れたくてたまらなくなった。
「貴方のしたいようにしていいのよ……。ねぇ、触って?」
女がシエルとの距離を詰めた。
シエルのすぐ目の前に、白くて柔らかそうな双丘がまろび出ている。
シエルはいつのまにか口の中に溜まっていた唾を呑み込んだ。
ゴクリ。
シエルは恐る恐る手を伸ばすと、人差し指の先で、赤く色づいた先端を突いた。
「あ、……っ」
敏感に反応した女が声を上げて身をよじる。
シエルは泉の中で女にされたのと同じように、指の先でクルクルと乳首を弄んだ。
シエルに刺激された赤い実がますます大きく膨らんでゆく。
「ん、ぅあ……ぁ、ん……っ」
女の漏らす悩ましげな声に、シエルの動きも大胆さを増していく。
シエルは女の膨らんだ乳首にしゃぶりついた。舌先で味わいながら、時に思い切り吸い上げると、
「ハァ……あ、んっ! や、……もっとぉ」
女がねだるように胸を突き出してくる。
シエルは無我夢中で女のたわわな乳房を味わう。それは、いつまでも顔を埋めていたいと思うほどシエルを魅了した。熟れた果実のような甘い匂いが、どこからともなく漂ってくる。
シエルは女を押し倒すと、反対の胸に食いついた。今までしゃぶりついていた方の胸は彼の唾液でヌラヌラと光っている。シエルは自分の唾液を塗り込むように女の乳房を揉みしだいた。
胸を堪能したシエルは舌を這わして女の身体に唾液の道を作った。やがてその道は臍の下へも到達し、黒い森へと到達する。
柔らかな茂みに隠された粒を見つけると、舌先でツンツン、と軽く突いてみる。
「ヒャ、あ……ぁ、ンっ!」
女が高い声で鳴いて、大きく腰を揺らす。
シエルは女の脚を大きく開かせると、その粒に吸いついた。
「ぁあ……だ、め……ソコ、あ、ぁ……ひゃ、あ、ぁん……っ!」
女の声が大きくなる。
シエルの動きが遠慮のないものになるにつれて、女もまた激しく、乱れていく……。
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