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年上の男
年上の男③
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楠ノ瀬の体を組み敷いて、彼女のちょっと赤くなった顔を見つめる。
「高遠くんが勝手に言っただけでしょ!? 私は別に約束した覚えないから」
目尻にかすかに涙を溜めて、楠ノ瀬が抗議する。
――かわいい。
制服姿の無愛想で他人みたいな楠ノ瀬でもなく、襦袢姿の妖艶で別人みたいな楠ノ瀬でもなく……。
普段着で遠慮のない楠ノ瀬が、やっぱり一番だ。
彼女の顔に自分の顔を近づけていく。
楠ノ瀬がぎゅっと目を瞑った拍子に、目尻に溜まっていた涙の雫がこぼれ落ちた。
俺は舌を出して彼女の涙をぺろっと舐めとる。
驚いた楠ノ瀬が目を真ん丸に見開いて、俺の顔を見つめている。
俺はそのまま顔を寄せて、彼女の濡れた唇へ自分のそれを触れ合わせようとした。
もう少し……というところで楠ノ瀬が顔を思いっきり背けたので、俺はそのまま畳に口づけてしまいそうになった。
「……なんで避けるんだよ」
俺が不満を隠さずに言うと、
「だって、まだ『お清め』してないし……」
楠ノ瀬が口の中でぶつぶつと呟いている。
「その『お清め』ってやつをして、いつもの儀式みたいなことしたら……俺、動けなくなるだろ」
俺は不機嫌にそう言うと、楠ノ瀬の豊かに膨らんだ胸に手を伸ばした。
「ひゃあっ……」
楠ノ瀬が色気のない声を上げる。
横になってもそのボリュームを確認できるくらい張りのある彼女の胸をやわやわと揉んでみる。
「やっ……」
口では嫌がりながら、楠ノ瀬は抵抗するそぶりを見せず、されるがままになっている。
俺はさらに調子に乗って、手の動きを激しくする。
ライトグレーの薄目のニットを捲りあげて、彼女の胸を露出させた。ピンク色の下着が目に入る。下着の上から強めに揉みしだく。
「……だめぇ……っ」
だめ、と言われた俺はますます興奮して下着をずらした。白くて柔らかい乳房がぷるんとこぼれ出る。その先端は早くもぷっくりと固くなって、紅色に色づいている。
俺はわざとその部分には触れないで、乳輪のふちに沿って円を描くように舌を這わせた。チロチロ、と蛇のように……ゆっくりと、執拗に。
「んんっ……」
楠ノ瀬の口から鼻にかかった甘い声が漏れる。
「ねぇ……高遠、くん……」
「ん?」
「あの……」
「なに?」
楠ノ瀬が焦れたように体を捩る。もじもじと言い淀む楠ノ瀬がかわいくて、俺はわかっていながら彼女の望むものを与えてやらない。
「……いじわる……」
楠ノ瀬が泣きそうな声で詰るから、
「ごめんごめん」
俺は軽く笑って、彼女のすっかり固く膨らんだ胸の先っぽをぱくっと口に含んだ。
「あぁ……っ」
頭の上から楠ノ瀬の切なげな喘ぎ声が聞こえた。
先端を吸い上げながら、舌先でちょんちょん、と刺激を続ける。
「んっ……」
楠ノ瀬は手の甲を口に当てて声を我慢しているみたいだ。
彼女が感じているらしいことに満足して今度は反対の胸に顔を向けると――
「それ」は楠ノ瀬の左胸の脇で控えめに、しかし生々しく存在を主張していた。
鬱血したような赤い痕。
――これ……キスマークってやつだよな。
うすうす感じてはいたけれど……はっきりと確信してしまった「他の男」の存在に、俺の目の前が一瞬赤く染まった。
「……痛っ……!」
楠ノ瀬の上げた小さな悲鳴で、俺はハッと我に帰る。
楠ノ瀬の左胸……赤い痕の上に歯型がついて、うっすら血が滲んでいる。
――俺がやったのか……?
「ご、ごめん!」
俺は慌てて謝った。
……楠ノ瀬を傷つけてしまった自分が信じられない。
「……ううん」
力なく首を振る楠ノ瀬の目には、かすかに怯えの色が浮かんでいるように見えた。
「どうしたの……急に?」
「……」
楠ノ瀬の問いかけに、俺は無言で彼女の胸元を見つめる。
「あっ……」
俺の視線を追って、楠ノ瀬が自分の胸に目を落とした。気づいていなかったのか……胸の脇に付けられた赤い痕を見て驚きの声を漏らす。慌てて捲れあがったセーターを下ろして、俺の目からその痕を隠した。
「ごめん、今日は帰る」
「え……?」
「乱暴なことして、ごめん」
俺は絞り出すような小さな声でもう一度謝った。
戸惑う楠ノ瀬を残して部屋を出ようと襖に手をかけた、その時――
ドク……ン
抗えない奔流のような勢いで、あの感覚が俺を襲った。
「高遠くんが勝手に言っただけでしょ!? 私は別に約束した覚えないから」
目尻にかすかに涙を溜めて、楠ノ瀬が抗議する。
――かわいい。
制服姿の無愛想で他人みたいな楠ノ瀬でもなく、襦袢姿の妖艶で別人みたいな楠ノ瀬でもなく……。
普段着で遠慮のない楠ノ瀬が、やっぱり一番だ。
彼女の顔に自分の顔を近づけていく。
楠ノ瀬がぎゅっと目を瞑った拍子に、目尻に溜まっていた涙の雫がこぼれ落ちた。
俺は舌を出して彼女の涙をぺろっと舐めとる。
驚いた楠ノ瀬が目を真ん丸に見開いて、俺の顔を見つめている。
俺はそのまま顔を寄せて、彼女の濡れた唇へ自分のそれを触れ合わせようとした。
もう少し……というところで楠ノ瀬が顔を思いっきり背けたので、俺はそのまま畳に口づけてしまいそうになった。
「……なんで避けるんだよ」
俺が不満を隠さずに言うと、
「だって、まだ『お清め』してないし……」
楠ノ瀬が口の中でぶつぶつと呟いている。
「その『お清め』ってやつをして、いつもの儀式みたいなことしたら……俺、動けなくなるだろ」
俺は不機嫌にそう言うと、楠ノ瀬の豊かに膨らんだ胸に手を伸ばした。
「ひゃあっ……」
楠ノ瀬が色気のない声を上げる。
横になってもそのボリュームを確認できるくらい張りのある彼女の胸をやわやわと揉んでみる。
「やっ……」
口では嫌がりながら、楠ノ瀬は抵抗するそぶりを見せず、されるがままになっている。
俺はさらに調子に乗って、手の動きを激しくする。
ライトグレーの薄目のニットを捲りあげて、彼女の胸を露出させた。ピンク色の下着が目に入る。下着の上から強めに揉みしだく。
「……だめぇ……っ」
だめ、と言われた俺はますます興奮して下着をずらした。白くて柔らかい乳房がぷるんとこぼれ出る。その先端は早くもぷっくりと固くなって、紅色に色づいている。
俺はわざとその部分には触れないで、乳輪のふちに沿って円を描くように舌を這わせた。チロチロ、と蛇のように……ゆっくりと、執拗に。
「んんっ……」
楠ノ瀬の口から鼻にかかった甘い声が漏れる。
「ねぇ……高遠、くん……」
「ん?」
「あの……」
「なに?」
楠ノ瀬が焦れたように体を捩る。もじもじと言い淀む楠ノ瀬がかわいくて、俺はわかっていながら彼女の望むものを与えてやらない。
「……いじわる……」
楠ノ瀬が泣きそうな声で詰るから、
「ごめんごめん」
俺は軽く笑って、彼女のすっかり固く膨らんだ胸の先っぽをぱくっと口に含んだ。
「あぁ……っ」
頭の上から楠ノ瀬の切なげな喘ぎ声が聞こえた。
先端を吸い上げながら、舌先でちょんちょん、と刺激を続ける。
「んっ……」
楠ノ瀬は手の甲を口に当てて声を我慢しているみたいだ。
彼女が感じているらしいことに満足して今度は反対の胸に顔を向けると――
「それ」は楠ノ瀬の左胸の脇で控えめに、しかし生々しく存在を主張していた。
鬱血したような赤い痕。
――これ……キスマークってやつだよな。
うすうす感じてはいたけれど……はっきりと確信してしまった「他の男」の存在に、俺の目の前が一瞬赤く染まった。
「……痛っ……!」
楠ノ瀬の上げた小さな悲鳴で、俺はハッと我に帰る。
楠ノ瀬の左胸……赤い痕の上に歯型がついて、うっすら血が滲んでいる。
――俺がやったのか……?
「ご、ごめん!」
俺は慌てて謝った。
……楠ノ瀬を傷つけてしまった自分が信じられない。
「……ううん」
力なく首を振る楠ノ瀬の目には、かすかに怯えの色が浮かんでいるように見えた。
「どうしたの……急に?」
「……」
楠ノ瀬の問いかけに、俺は無言で彼女の胸元を見つめる。
「あっ……」
俺の視線を追って、楠ノ瀬が自分の胸に目を落とした。気づいていなかったのか……胸の脇に付けられた赤い痕を見て驚きの声を漏らす。慌てて捲れあがったセーターを下ろして、俺の目からその痕を隠した。
「ごめん、今日は帰る」
「え……?」
「乱暴なことして、ごめん」
俺は絞り出すような小さな声でもう一度謝った。
戸惑う楠ノ瀬を残して部屋を出ようと襖に手をかけた、その時――
ドク……ン
抗えない奔流のような勢いで、あの感覚が俺を襲った。
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