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第1章
第14話 マーリンさん寝取り
「……はぁ♡……あっ♡……っ♡……あっ♡」
ついにマーリンさんとアルバート君が街を出る待ち合わせの日が、翌日へと迫る。しかしマーリンさんは朝早くにアルバート君との待ち合わせがあるのに、夜中になっても俺と魔力リンクをし続けていた。
「……今日だけ♡……最後に♡……アマネがかわいそうだから♡……魔力リンクに♡……付き合ってあげる♡」
いつもの日課になってしまった俺との魔力リンクをするときに、俺と軽くハグを交わしながらマーリンさんがそんな言い訳をしていた。俺はさらに彼女の心をどろりと堕としてしまうために、特に彼女の言い訳には何も触れないでおく。
「……んふぅぅぅぅぅ♡……んっ♡――っ♡――あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡」
俺はいつも以上にマーリンさんの体を強く責め、快楽を与えていく。でも絶対に、彼女の体に魔力解放は起こさない。今回、俺は絶対的な快楽によって、マーリンさんの心も体も全部堕としきるつもりでいた。
「――はっ♡――はっ♡――はっ♡」
そしてついに、朝日が昇り始める。淀んだ魔力が体の奥から放出されそうでされないその歯がゆいストレスから逃れるために、マーリンさんがベッドの上に座って俺と抱き合いながら、はしたなくも腰をヘコヘコと前後に揺らしてしまっていた。
彼女のショーツが、興奮ですでにぐっしょりと濡れてしまっているのが分かる。でも俺はマーリンさんの体に、絶対に解放感を与えない。俺が与えるのは、彼女の心を堕とすためのドロドロに汚れた快楽だけだ。
――ピコン!
「マーリン。僕は君を待ってるよ」
マーリンさんが今まで見たこともないトロ顔で俺に体をまさぐられている中、アルバート君から魔導板にメッセージが届く。マーリンさんは俺との魔力リンクでとろとろに甘くなった吐息であえぎながら、愛おしそうな瞳で彼からのメッセージを読んでいた。
でもマーリンさんは、一向に家を出発しようとしない。彼女は体を発情させるようにして、俺との意識が溶けるような心地いい魔力リンクを堪能し続けている。彼女の体は火照りきり、すでに興奮で頬がピンク色に発熱してしまっていた。
俺はそんなマーリンさんに、声をかけることにする。
「マーリンさん。もうすぐアルバート君との待ち合わせの時間ですよ?」
「……魔力解放をしたら♡……すぐにイクからぁ♡」
マーリンさんが夢中になって俺の体に絡みつきながら、魔力解放をさせてとおねだりをしてくるが、俺は彼女のお願いに絶対に取り合わない。彼女は切なそうに身を悶えさせながら、行き場のない快感を逃そうと腰をクネクネとさせている。
そのままずっと長時間、俺はマーリンさんの体を魔力開放させないように、彼女の火照った肉体を焦らし続けていった。
「……アマネ♡……お願い♡……イかせて♡」
そしてついに、淀んだ魔力を解放させたくても出来ないもどかしさに耐えきれなくなったマーリンさんの心に限界がおとずれる。彼女が懇願をした。
俺はマーリンさんの心に出来た脆弱なヒビ割れを破壊してしまうために、さらに彼女の意識から自制心と理性を取り除いていく。
「アルバート君のことなんか忘れて、俺と一緒になりませんか?」
「……ふくぅぅぅ♡……っ♡……んっ♡……あっ♡」
待ち合わせの時間にギリギリになって、俺はマーリンさんに最後の誘惑を試みた。これで彼女の心を堕とせなければ、俺はマーリンさんを救うことが出来ないだろう。
「……でもぉ♡……っ♡……あっ♡……あぁぁぁぁっ♡」
そしてマーリンさんが、俺の言葉を聞いて葛藤をしていた。これは、いける。そう寝取りスキルの直感で確信をした俺は、彼女の返事を聞く前にマーリンさんの唇を強引に奪ってしまう。
「ごめんな。アルバート君。今からマーリンさんを、俺が寝取るよ」
「……アマネ♡……だめっ♡……っ♡……っ♡……はぁぁぁぁぁぁ♡」
……くちゅ♡……くちゅ♡
濃厚でやさしいキスをし続ける俺の体を突き放そうと少しだけマーリンさんが抵抗を見せたが、すぐに彼女の抵抗はなくなった。シンと無音になった室内で、彼女は俺とのキスに脱力し完全に身を任せてしまう。もう少しだった。
――にゅううううううん♡
「……はぁぁぁぁぁ♡……こんなキス♡……初めて♡……っ♡……っ♡……ごめん♡……アルバート……わたし♡」
俺はマーリンさんとキスを交わしながら、快楽魔法によって変質をさせた俺の魔力を唇を経由して彼女の体内に次々と送り込んでいく。マーリンさんの瞳が、心地いいキスの快楽でとろりと潤んだ。
俺が快楽魔法を口から体内に送り込んだことで、今のマーリンさんの脳内では快楽物質がドクドクとあふれ続けて、彼女の意識をグチャグチャの桃色に溶かしていることだろう。俺はそういうスキルを使った。
そんな俺の快楽魔法を利用したキスを受けているマーリンさんの目の前はありえないくらいに気持ちいい口づけの感触によって、彼女の今までの人生では味わったことがないくらいにキラキラとした快楽色に輝いているはずだ。
「……アマネぇ♡……これ♡……ダメだよぉ♡……私が♡……壊れちゃうぅぅぅ♡」
マーリンさんの青色で澄んだきれいな瞳が、俺が与える快楽によって少しずつ、どろりと暗く濁り始めた。彼女の心が、壊れていく。
「……んふぅぅぅぅぅぅっ♡……っ♡……っ♡……っ♡」
ゾク♡ゾク♡ゾク♡
それと並行してマーリンさんの心と身体から、俺への抵抗が少しずつ消えていった。もうマーリンさんの心は、風前の灯だ。
「マーリンさん。俺の女になりませんか?もう、アルバート君との待ち合わせには間に合いませんよ。きっとそれが、あなたの答えです」
俺はとどめを刺すようにして、唇を経由した魔力リンクで彼女の魔力秘孔を気持ちよくトロトロにこねながら、マーリンさんの心を誘惑していく。
すでに彼女の意識はドロドロに甘く溶けきってしまい、まともな判断ができなくなっていた。
「俺の女になるならマーリンさんのこと、これから信じられないくらいに気持ちよく魔力解放させてあげますよ。どうしますか?」
「……それは♡……ずるい♡……はぁ♡……あっ♡……っ♡」
マーリンさんの瞳の中に、ピンク色のハートマークが浮かび始める。彼女は完全に、俺の魔力で魅了状態に堕ちている。マーリンさんの心と身体が、快楽漬けになりながら俺の魔力色に染まっていった。
「マーリンさん。好きです」
「……アマネ♡……っ♡……ダメだよぉ♡……だって♡……私には♡……婚約者がぁ……――っ♡――あっ♡――あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ♡」
グチュ♡グチュ♡グチュ♡
「今日、この家を出ていかなければ、それも円満に破棄できますよ。そうすればいいじゃないですか?」
「――んふぅぅぅぅぅぅっ♡――んんんんんんんんんっ♡――っ♡――っ♡――っ♡」
あまりに強烈な快感に耐えきれなくなったのか、マーリンさんがベッドの上に仰向けに寝た状態で白目をむくようにしてヘコヘコと心地よさそうに腰を振ってしまう。彼女の体は、何かを物欲しそうに求めていた。
そして俺はそんなマーリンさんの体に覆いかぶさると、彼女の体を押さえつけながら、快楽魔法による魔力リンクをさらに続けていった。
「……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡……っ♡……っ♡」
マーリンさんの心が臨界点を迎えたとある瞬間に、今まで抵抗と葛藤に満ちていた彼女の瞳が完全に快楽色一色に濁りきる。俺はそのタイミングを見計らって、マーリンさんの心をボロボロに崩壊させることにした。
「マーリン。俺の女になれ。あいつじゃなくて、俺がお前を幸せにする」
俺がその言葉をマーリンさんにぶつけた瞬間に、アルバート君への愛と執着が、マーリンさんの心の中で粉々になって砕け散ったのが簡単に分かった。
そしてマーリンさんの心から理性のタガが外れた瞬間、堰を切ったように彼女の体には快楽による濁流が発生し、マーリンさんの火照って焦れた肉体に深くて心地いい大きな魔力解放が起こる。
これが、俺がアルバート君からマーリンさんを寝取った瞬間だった。
「――ん゛っ♡――ん゛っ♡――っ♡――あ゛ぁぁぁぁぁぁっ♡――あ゛っ♡――あ゛っ♡」
ヒク♡ヒク♡ヒク♡
火照った顔でいきみながら、マーリンさんの体が今日初めての魔力解放を迎えていく。彼女は魔力秘孔をヒクヒクと痙攣させながら、少しずつ理性を崩壊させていった。
でも彼女の顔は、甘い幸福に満ちてとろけている。
マーリンさんの心が、俺の魔力色に染まったからだ。
「……アルバート……ごめんね♡……だって♡……これ♡……気持ちよすぎるぅぅぅ♡」
ゾク♡ゾク♡ゾク♡ゾク♡
マーリンさんが魔力解放をしている間、数秒の沈黙が室内を支配する。それはもう、長い沈黙であった。
そしてその緊張に満ちて張り詰めた時間は、彼女の心から、アルバート君の存在が消えていくまでにかかる時間でもあったのだ。
……
……
……
「……責任♡……取って♡」
俺に心を溶かされきったマーリンさんが、甘えるようにして俺の体にしだれかかってくる。
マーリンさんの心が、完全に堕ちた。
「……アルバート……ごめんね……わたし♡……そっちに♡……行けない♡……っ♡……アマネと♡……あっ♡……イクぅぅぅ♡」
ヒク♡ヒク♡ヒク♡
俺との魔力リンクによってマーリンさんのきれいだった青色の瞳は快楽に薄暗く濁り、意志の強かった彼女のクールなジト目が、今は俺と幾度も繰り返した裏切りの魔力リンクによってほの暗い快感と妖艶に光る女の瞳に変わりきっていた。
そして今までの冷静沈着な彼女とは違って、雰囲気がとてもやわらかい。マーリンさんの心が、完全に生まれ変わった。
マーリンさんは婚約者であるアルバート君との待ち合わせの時間よりも、俺との快楽を優先した。それが答えだ。
「……アマネ♡……いいよ♡」
俺はマーリンさんの言葉を合図に彼女が着ていた黒いローブを脱がすと、お互いに裸で抱き合い、獣のように愛し合った。文字通り、俺たちは心も体も一つになった。
その後アルバート君は借金を返せずに、奴隷になったと風のうわさで聞くことになる。
でもそのころには、マーリンさんにとってそんなことはどうでもいい些細なことに成り下がっていた。彼女の心は俺によって、すべてが快楽色に染められていたからだ。
こうして俺は、マーリンさんを人身売買する計画を未然に防ぐことが出来たのである。
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