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第2章
第35話 ショーンの末路
※ショーン視点
ついに特別試合の当日が来た。俺の人生が大成功する、最高の日だ。
使えないレイチェルが俺の借金を返せなくて奴隷に落ちたときにはどうしてやろうかと思ったが、ようやくあいつが俺の役に立つ時が来たようだ。
レイチェルは俺がいないと、何もできないグズだからな。役立たずのこいつの命を、俺の人生のために有効活用してあげる。俺はなんて、慈悲深いのだろう。
「レイチェル!頑張れよ!」
奴隷解放をかけた特別試合に向かうレイチェルに向かって、俺はいつものように励ますふりをする。こうやって俺に元気づけられることでこいつは勝ちを拾っていると、わざわざ周囲にアピールするためだ。そうじゃなきゃ、こんな馬鹿が全戦全勝するなんて信じられない。
でも、こうして俺の励ましのおかげでレイチェルが勝負に勝てていると周りに伝えているのに、周囲の人間はレイチェルばかりをすごいと褒めて俺の存在を無視している。物事の本質がわからない、間抜けな人間ばかりで困るよ。まあ、俺の凄さに対するただの嫉妬だろうけど。
しかし今日の俺は、いつもと違う。今回はレイチェルに、試合に負けてもらうつもりだ。俺はコロシアムから受け取った痺れ薬を取り出すと、彼女に飲ませることにした。
「レイチェル、これは俺が今回の試合のために特別に用意した気付け薬だ。飲んでくれ!」
俺はいつものように元気づけるふりをして、レイチェルに痺れ薬を手渡す。馬鹿なこいつは俺を信用して、疑いもせずに薬を飲むだろう。
俺が渡したのは、遅効性の痺れ薬だ。これを飲ませることで、彼女から戦う力を奪う。
まったく動けなくなるとまではいかないが、体がうまく動かせなくなるくらいには全身が痺れる薬だ。試合前に動けなくなってしまっては、戦いどころではなくなるからな。レイチェルには闘技場で戦ってから、負けてもらわなくてはならない。
俺はレイチェルがしっかりと痺れ薬を飲んだのを確認すると、彼女に声をかけることにした。
「はい!飲んだ!バカ決定!実は痺れ薬でしたー。お前はいっつもこうして俺に知恵比べで負けちゃって、本当に終わってるなー」
もう機嫌を取るために媚びを売る必要のなくなったレイチェルを、俺は思う存分にこき下ろす。お金のために今までこいつを利用していたが、こいつが死ぬことで俺には大金が手に入る。だからもう、演技を続ける必要はなかった。
まるで俺のほうが格下のようにいつも周りには扱われてきたから、こうしてレイチェルの見下すのは最高のストレス発散になる。俺の方がこいつより、何倍も格上の人間だと教えてあげなくてはな。
「そっか……」
しかし、気持ちよくなって罵倒を続ける俺を見たレイチェルの反応は予想していたものとは違かった。こいつは馬鹿だから激怒したり、混乱して取り乱したりするのかと思ったが、彼女は退屈そうに俺を見るとそのまま闘技場に向かってしまう。
まったく、つまらない女だ。頭が悪いから、俺の言っていることが理解できなかったのだろうか。まあいい。これから死ぬ女だ。気を取り直した俺はレイチェルが負けた後に入ってくるお金で、次はどんな女の子と遊ぶかを考えることにした。
俺はワクワクしながら、あいつが試合で無様に負けるのを待つ。
「そ、そんなぁ……」
しかし、ここで予想外の展開が起きる。痺れ薬を飲んだのに、レイチェルの動きが全く鈍くなっていないのだ。まるでマヒ耐性の薬を事前に飲んできたかのように、あいつには痺れ薬が全く効いていない。俺は焦りを覚えた。レイチェルを負かすことに失敗したら、俺の命が危ないからだ。
しかし彼女は闘技場の上でいつものようにイキイキと、対戦相手をボコボコにぶん殴っている。そんなこと、絶対にありえない。だって、あいつは馬鹿だ。だから俺の計画が上手くいかないなんて、本当におかしかった。
俺は絶対に起こり得ない現実の前に、混乱することになる。
「これは、まずい。計画が失敗したら、コロシアム側に俺が殺される。レイチェル、負けろおおおお!」
俺は不安を感じながら、レイチェルが負けるのを祈った。レイチェルは、いつも俺の思い通りに動く。だから今回も、あいつは俺の思い通りに動くはずなんだ。
「勝者!レイチェル!」
「クソっ!使えない女だ!ゴミカスが!」
最悪なことに闘技場の上では、見事に特別試合に勝利したレイチェルが観客から喝采を受けていた。まったく、使えない最低な女だ。恋人である俺がこんなにも焦っているのに、あいつはそれに気を遣うことなく嬉しそうに笑っている。これは、イライラさせられるなぁ。
あんなのは周りに気が遣えない、ただの馬鹿女じゃないか。だって俺がこんなに怒ってるのに、あいつは俺の機嫌を取ることなく別の場所で楽しそうに笑っている。何で周りの人間は、あいつのその本性に気が付かないんだよ。
納得のできない怒りを感じながらも、計画の失敗に身の危険を感じた俺は自分の身守ってもらうために彼女にまた近づくことにした。どうせ、あいつは馬鹿だ。いつもみたいにごまかせば、どうにでもなる。
「おめでとう!俺の発破が効いたみたいだな!痺れ薬だって言って馬鹿にしたのは、実は怒りによってお前の力を引き出す嘘だったんだ!いやー、おかげでレイチェルが試合に勝ててよかったよ。俺はレイチェルに嫌われてでも、今回の試合に勝ってほしかったんだ!さあ、仲直りしよう!」
俺は何事もなかった顔で、レイチェルに笑いながら近づいていく。今までこうして何食わぬ顔でごまかしをしていれば、いつもこいつを騙せていた。だから今回も、こうしていれば大丈夫だろう。
「そっか……」
「おい、レイチェル。どうしたんだよ?さっきの態度は、お前を頑張らせるための演技だって言ってるじゃん!」
しかし今回のレイチェルは、いつもと違っていた。チラッとつまらなそうに俺を見ると、そのまま俺の言葉を無視して歩いていってしまったのだ。なんて失礼なやつだ。俺が仲直りのための話し合いをしてあげようとしているのに、あいつはそれを反故にしやがった。恋人との信頼関係を守ろうとしないなんて、本当に最低な女である。これはあいつに対して、正しい行いというものを教えてあげなくてはならないだろう。
「おい!レイチェル!きちんと話し合いをしなさい。恋人に対して、そういう態度は良くないよ」
「おい!いたぞ!あそこだ!」
俺はレイチェルに対して説教を始めようとするが、悔しいことにそれは中断させられることになった。不正試合の計画が失敗したことに怒ったコロシアム側の人間が、俺の身柄を確保するために追手を差し向けてきたのだ。
「レイチェル!助けてくれ!」
俺はいつものようにレイチェルに助けを求めるが、彼女は俺に見向きもせずにその場を去ってしまう。使えない女だ。俺は仕方なく、一人で逃げることにした。
そして深夜になり、コロシアムの追手から匿ってもらうために俺はレイチェルの住居へと向かった。彼女は奴隷から解放されたが、まだ部屋は空けていないはずだ。引っ越すのは明日だと、俺は事前に聞いていた。
レイチェルの部屋の前には、誰もいない。普通なら俺を探してコロシアム側の追手が見張っているようなものだが、きっと彼女が俺に気をきかせて人払いをしてくれたのだろう。やっぱり、あいつは俺の召使いである。
――トントン
「俺だ。レイチェル、開けてくれ」
レイチェルの馬鹿が元に戻ったことに気を良くした俺は、彼女の部屋に入ろうとする。しかし、あいつの部屋には鍵がかかっていて入ることができない。仕方なく俺は、ノックをしながらレイチェルの返事を待った。
「おい!さっさっと開けろ!」
しかしいくら待っても、部屋のドアは開かない。もしかしてまだ、あいつは怒っているのか?そして俺に罰を与えるために、意地悪をして部屋のドアを開けないと。俺は、そのことに気づいた。
俺より格下の人間であるレイチェルが行う身の程を知らない馬鹿な行動に怒った俺は、あいつに正しい行いについて説教をしてやることにした。無知で愚かな女に、あいつより格上の人間である俺が正しい考え方を教えてやるのだ。
「あのね、レイチェル。いつまでも、そうして怒ってちゃだめなんだよ。過去のことは、笑って水に流さなきゃ」
俺はレイチェルに向かって、ドアの前から説教を始めていく。俺を無視するという愚かな行いをする女には、正しい行動の仕方を教えてあげなくてはならない。
「もう夜だよ?お昼のことを、今になって怒っててもしょうがないだろう。お前は今、すごくみっともないことをしてるんだよ。そんなことしてて、大人として恥ずかしくないの?少しは、広い心を持たなきゃだめだろ。わかる?俺は優しさで言ってあげてるんだからな」
あいかわらず、レイチェルからの返答がない。きっと俺の説教を聞いて罪悪感を感じ、怖くなって部屋に閉じこもっているのだろう。そのことに気持ちよくなった俺は、楽しくなりながら彼女への説教を続けていった。
「人はみんなで、お互いに助け合って生きていかなきゃいけないの。それをそうやってさ、レイチェルは俺との助け合いを拒否してどうするの?人は誰だって間違いを犯すんだからさ、それをいいよって笑って許さなきゃいけないんだよ」
俺はレイチェルへの説教を、心地よく話し続ける。あいつは馬鹿だから、俺の都合のいい言葉を信じてドアを開けるに違いない。そしたらまた、あいつを俺の召使いとして扱ってやらなければ。だって俺のほうが、格上の人間なんだから。
「それにさ、お前がいなくなったら俺の面倒は誰が見るの?レイチェルからお金がもらえなくなったらさ、俺がひもじい思いをするんだよ?レイチェルは、恋人である俺が不幸な思いをしても平気なの?それって、おかしいよね」
ここでレイチェルの罪悪感を刺激することで、俺はさらにあいつの心を痛めつけていく。こうして悪口を言っていていれば、いつもあいつは謝ってくるんだ。俺より格下の人間なんだから、レイチェルの方から謝罪するのが礼儀ってものだろう。
「あ!そうだ。でも、レイチェルがお金に困ったら、誰にも助けてもらえないからのたれ死んじゃうね!そしたらレイチェルは、どうすんの~?」
説教をしている途中にうまい貶し言葉を思いついたので、ついでに俺は彼女に暴言をぶつけておく。こうして心が傷ついた彼女は諦めたような顔をしてため息をついた後に、いつもみたいに仲直りを提示してくるのだ。俺はこうしていつも、あいつに口喧嘩で勝ってきた。
「俺はレイチェルが前みたいにさ、やさしい女の子に戻るって信じてるよ。そうやって怒ってるのも、レイチェルの心が病気になっちゃっただけだって。だから俺と一緒に、病院に行こうよ。心が病気でも、俺はレイチェルを見捨てないからさ。前みたいに俺にやさしくしてくれる女の子に戻るって、俺は信じてるんだ」
とどめに俺は全てをレイチェルの責任にしつつ、今回起きたトラブルの解決法をアドバイスをしてあげることにする。こうやって心が傷ついたあいつに優しくしてあげれば、俺を尊敬したレイチェルはまた元の召使いに戻るはずだ。
「普通はお前みたいに心の病気になった女を、信じて待つなんてしないんだよ。俺が特別に優しくしてあげてるんだから、感謝してお礼を言いなさい。お前は今、人の道から外れたことをしているよ」
しかし、これだけ俺が説教をしてあげているのに、レイチェルはまったくドアを開けようとはしない。これは、お仕置きが必要なようだ。
俺はレイチェルと仲直りをした後に、あいつに罰と屈辱を与えることに決めた。これだけ俺が優しくしてやったのに、他人に対して敬意を持たずに無視をするという無礼を働いた馬鹿女には、痛い目をみせて反省させなければならないだろう。
「さっさとドアを開けろ!お前、頭おかしいぞ!お前が怒ってるのはお前の心が病気だからで、俺のせいじゃない。俺に八つ当たりなんてしてないで、さっさと精神病院に行って医者に見てもらってこいよ!薬でも貰えば、イライラなんて治るだろ!俺のせいにするな!卑怯者!」
俺は事実をはっきりと指摘することで、レイチェルの心を追い詰めていく。あいつに無理やり頭を下げさせることで、レイチェルに俺の奴隷としての自覚をきちんと再認識させなければならない。
そうして俺はレイチェルに正しい考え方について、きちんと事実を伝え続けていった。
「病院に行って医者に病気になった頭を直してもらったら、前みたいにまたニコニコ笑って俺に親切にすることができるだろ。なのに、何でそうしないんだよ!少しくらいは、俺と仲直りする努力をしろよ!お前のせいで、二人の人間関係が壊れてるんだからな。全部お前のせいなの。それなのに、お前は仲直りすることから逃げてる。嫌なことから逃げるな!みっともない。嫌なことから逃げてても、何も解決しないんだぞ!」
「いたぞ!あそこだ!」
会心の事実を理性的に伝えたところで、俺は物音に気づいたコロシアム側の追手に見つかることになった。最悪な展開だ。もう少しで、レイチェルの考え方を正しく変えられたのに。
この通路は一本道だ。逃げ道はない。仕方なく、俺はやさしいレイチェルに助けを求めることにした。俺があれだけ、あいつの方が間違っていると正しく指摘してやったんだ。そろそろ、改心しているに違いない。
「レイチェル!助けてくれぇぇぇ!」
しかし、俺が叫んでもレイチェルは助けに来てくれない。何でだ?こんな展開、絶対におかしい。
その代わりに部屋の中からは、女性が熱い吐息であえぐいやらしい声が響いてきていた。声の質でわかる。これは彼女の声だ。レイチェルは今、俺に聞かせたことのないような甘い声を俺以外の男に聞かせている。
俺は予想もしていなかった展開に、唖然とさせられることになった。
「……あっ♡……あっ♡……アマネとするの♡……すっごい気持ちいいの♡……はぁぁぁぁぁぁんっ♡」
俺が今まで聞いたことがない気持ちよさそうな声で、レイチェルは部屋の中で誰かと会話している。
レイチェルはいつもやさしそうに微笑むばかりで、俺に対してこんな声を出したことがない。あいつは、不感症なんだ。俺のテクで、あいつは感じたことなんてなかった。
「……アマネのぉ♡……すっごい♡……奥まで♡……届いてるぅ♡……元カレとは……ぜんぜん♡……違うぅ♡――あ゛っ♡――あ゛っ♡――あ゛ぁぁぁぁぁぁっ♡」
レイチェルが誰かと甘い声で会話する様子を伺いながら、俺はコロシアムの追手に身柄を確保されることになる。最悪な展開だ。これも全部、浮気なんてしているアバズレのせいだろう。俺は怒りにまかせて、大声で叫んだ。
「レイチェル!俺が苦しんでるのに、なんでお前は俺を助けてくれないんだよ!ずるいぞ!俺が不幸なのに、レイチェルが幸せそうなのはおかしい!おい!レイチェルが浮気をしてるぞ!俺じゃなくて、悪いことをしてるあいつを捕まえろよ!」
「……私の♡……体ぁ♡……アマネに♡……全部♡……エッチに♡……開発されちゃったぁ♡……えっ♡……もっと♡……開発できるところがあるって♡……いやん♡」
俺はレイチェルに俺を助けるという義務を放棄していると叫んで伝えるが、あいつはまったく俺に気づかない。夢中になって、部屋の中で誰かと話し続けている。
コロシアム側の追手にもレイチェルが浮気をしていると伝えることであいつを辱めようとするが、追手の兵士は俺のことを馬鹿にしたような目で見下すだけだった。
おかしい。馬鹿にされるのはレイチェルのはずなのに、何で俺が見下されなくちゃならないんだ。俺はありえない現実の前に、頭を混乱させられていた。
「おい!レイチェル!お前は、こんなにも困っている人間を放置しておくのか!きちんと、助け合いをしなさい!」
「……あっ♡……あっ♡……中に出したいの?……いいよ♡……いっぱい出して♡」
信じられない言葉が、部屋の中から聞こえてくる。レイチェルは貞操が固く、俺は必ずあいつに避妊をさせられていた。なのに今、部屋の中ではそうではない会話が平然と行われているのだ。
俺以外の人間に、レイチェルは俺よりもやさしくしている。その現実に、目の前がグルグルと歪んでいった。
……とぷ♡……とぷ♡
「……あっ♡……あっ♡……中に♡……すっごい♡……出てる♡……あったかい♡……これ♡……めちゃくちゃ♡……気持ちいい♡」
「そ、そんな……レイチェル……なんで……」
傷つく俺の感情を無視して、ドアの向こうではさらに俺を踏みにじるような会話が繰り広げられていく。俺を踏み台にして、二人は楽しく何かを続けているのだ。俺の存在が、まるでゴミのように軽く扱われていた。
「……え?……元カレに挨拶して?……変なの♡……ごめんね♡……ショーン……わたし♡……あなたじゃない男の人に♡……いっぱい♡……中に出されちゃいました♡……えへへ♡……すっごい幸せです♡……さよなら♡」
「うわああああああああ!」
俺のレイチェルが、ドアの向こうで誰かに寝取られている。俺はあんなに彼女を愛していたのに、部屋の中ではその信頼が見事に裏切られていた。俺はその光景に、大きなショックを受けることになる。
……じゅるるるる♡……じゅるるるる♡
「……お口で綺麗にしたら♡……もういっかい♡……しよ♡……ちゅぷ♡……ちゅぷ♡」
「レイチェル!俺を裏切ったな!ふざけんなあああああ!」
ドアの向こうでは、俺の存在など初めから無かったかのように楽しそうな会話が繰り広げられ続ける。まるで俺がすでに、レイチェルにとって蚊帳の外の人間のようだ。俺はレイチェルにとって特別な人間のはずなのに、そんなのおかしいよ。
「……えへへ♡……おっきくなった♡……お願い♡……入れて♡」
……くぱぁ♡
「ちくしょう!俺は裏切られた!騙されたんだ!悪いのは全部レイチェルなのに、何で俺が捕まるんだよ!いやだああああ!レイチェル!助けてえええええ!」
俺の正しい反論はなぜか誰にも通ることなく、俺はコロシアム側に連れられ再び奴隷に落とされることになる。大成功するはずだった俺の人生が、一気に崩れ落ちた。これも全部、レイチェルのせいだ。なのにあいつは、その責任を取ろうとしない。何故だ。おかしい。その言葉が、俺の頭の中にずっと繰り返されていく。
――にゅううううううん♡
「……あっ♡……あっ♡……ショーン……ごめんねぇ♡……これ♡……すっごく♡……気持ちいいのぉ♡……おっ♡……おっ♡」
俺を守ってくれるはずの女は、俺を裏切っていた。
そしてこれから俺は、コロシアムよりもさらに過酷な環境に送られることになる。俺は幸福の全てを、どこかの男に奪われたのだ。
「……また♡……中に出てるぅ♡……あっ♡……これ♡……だめらぁ♡……い、イクぅ♡……あ゛っ♡……あ゛っ♡」
ゾク♡ゾク♡ゾク♡
俺が今まで聞いたこともないようなレイチェルの幸せそうな声が、ドアの向こうからは漏れ続けていた。
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