魔力で繋がる新世界!邪神にチートと寝取り魔法を与えられた俺は異世界でのんびりとスローライフを送ることにします

第三世界(うたかたとわ)

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第3章

第46話 高校生たちの再会



 ソラ視点


「あー!あんたは!」


 ニホンの製品が手に入るダンジョンの前に建てられた不思議な宿屋で、私たちはとある再会を果たす。


 ダンジョン前の宿屋で宿泊の受付をしてくれたのは、私たちが勇者召喚されたときにまぎれ込んでいたあのスウェット姿の少年だった。しかもなんと、彼はこの宿屋の店主という立場になっている。彼は無事にこの世界で生き残って、みごとに成り上がっていた。


 男の子の名前はアマネというらしく、彼は私たちに対して気軽に呼び捨てしてもいいよと言ってくれる。同い年くらいの私たちは、すぐに打ち解けて仲良くなった。


「よかったー!実は、心配してたのよ!」


 アマネは細々と各地で冒険者活動を続けながら、堅実にお金を貯めていたそうだ。そして彼はこの地にダンジョンが新しく発見されたことに目をつけて、思い切って宿屋を建設したと私たちに教えてくれた。


 しかも運がいいことに、ここのダンジョンからはニホンの物資が手に入る。アマネにとって、この地に現れたダンジョンはまさに楽園だった。


 さらに、彼の宿屋にはすごいところがある。宿屋で働いている女の子をよく見ると、美人でめちゃくちゃにセクシーな女性ばかりなのだ。しかも全員が、すっごく色気ムンムンでエッチな空気を身にまとっている。この異世界には、とんでもない美女がたくさんいるようだ。


 どうやら、アマネはかなりのやり手らしい。美女たちが和気あいあいと働く宿屋を見て、私はそう思った。見事な商才である。


「はい、これ!実はアマネのために、とっておいたの!」


 そして私たちは、帝国に召喚されたばかりだったころに彼だけが参加できなかった晩餐会の料理をアマネに差し入れした。私たちが突然アイテムボックスから取り出した料理の数々を見て、彼は不思議な顔をしてしまう。


 ダンジョン産のニホン製品と比べたら質は劣るけど、これはあのとき弱くてアマネを助けることができなかった私たちのケジメ。そう言って、私たちは彼に料理を受け取ってもらった。


「よーし!さっそく、買い物に行くわよ!」


 思わぬところで当初の目的を達成できた私たちは気持ちを切り替えると、さっそくニホン製品を手に入れようと行動開始する。


 嬉しいことに、ニホンの商品はダンジョン内のショップでお金を払えば買い物できることアマネに教えてもらえた。


 てっきり私たちはダンジョンを攻略しなければニホンの製品が手に入らないと思っていたのだけど、ダンジョン踏破で手に入るのは別の種類のアイテムらしい。


 この地のダンジョンを攻略する気満々でここまでやってきた私たちには少し拍子抜けだったが、楽なことに越したことはない。


 そのことを楽しくおしゃべりしながら、私たちはダンジョンショップに買い物に行く。


「なにこれ!ニホンのスーパーと、同じじゃない!」


 そして私たちがダンジョンに入ると、中には見慣れた光景が広がっていた。なんとダンジョンショップの内装は、ニホンのスーパーとほとんど同じなのだ。異世界で見つけたその奇妙な親近感に、私は思わず叫んでしまう。


 ダンジョンショップはカゴに入れた商品をセルフレジに通し、お金を払うことでダンジョンの外にアイテムを持ち出すことができる。さらにはお金を追加で払うと、商品の持ち帰り用に使い捨てのアイテムボックスまで購入可能だ。容量は、一つ一つがスーパーのレジ袋と同じ。


 買い物のシステムはニホンのスーパーと似ているし、アイテムボックスに関してはニホンのレジ袋よりも高性能。このダンジョンって、すごい!


 さらにダンジョンショップで買える使い捨てのアイテムボックスは腕輪型で、一度中身を取り出すまではずっと荷物を保存できるというとんでも性能をしていた。しかも、時間停止機能付きである。


 どうりで、各地にこのダンジョン産のアイテムが出回るはずだ。だって使い捨てのアイテムボックスから中身を取り出さない限り、商品が劣化しないもの。


 私たちにはアイテムボックスの魔法が使えるから大丈夫だが、普通の人にとってはすごく便利な機能だろう。


 ピーク山脈というドラゴンが生息するような危険な場所にあるからまだここに来る人間は少ないが、そのうちこのダンジョンはさらに発展していくことが予想できる。それはこの場所に、アマネが宿屋を思いきって建てるはずね。


 ちなみにダンジョンショップからお金を払わずにアイテムを持ち出そうとすると、警備ゴーレムに止められる。そういうことは、ダンジョン側もきっちりしているみたい。入り口の注意書きに書いてあった。


 そのときに商品のお金に加えて規定の罰金を払えば許してもらえるようなのだが、それでも暴れようとする無法者はゴーレムによってダンジョンの奥に連れ去られる。


 ダンジョンの奥に連れ去られた人間は、誰も帰ってきていないらしい。安全に買い物ができるため油断してしまうが、やはりダンジョンはダンジョンなのだろう。


「ふー。たくさん買ったわね……」


 そして私たちは、買い物を終えて宿屋の部屋で一休みする。


 ついニホン製品を買えることが嬉しくてあるだけ買ってしまったが、アマネいわく明日になれば勝手に在庫が補充されるらしい。


 だから明日になったら、またダンジョンに買い物に行こう。


 この異世界においても便利なニホンの商品は、できるだけ大量にアイテムボックスに入れておきたい。日用品なんかは、特にもっと必要だ。私たちの日常生活の質が、ばつぐんに違ってくる。


 帝国で手に入れたお金をここでたくさん使ってしまったが、これは有効活用と言えるだろう。むしろこのダンジョン以外でお金を使うほうが、無駄遣いですらある。


「さて、買い物もしたし、夕食に行きましょうか!」


 そして久々のショッピングに満足した私たちは、夕食のために宿屋の食堂へと向かった。そこでも私たちは、おどろき盛り上がることになる。なんとアマネの宿屋では、ニホンの食事が思う存分に食べられるのだ。


「からあげと、カレーかぁ……これはメニューを見ただけでよだれが出ちゃう……」


「デザートに、チョコレートパフェは絶対だわ!」


 豊富な食堂のメニューを見ながら、私たちは思いっきり悩む。だって、ひさしぶりのニホン食だもの。しかも、ファミレスと同じくらいに種類がある。


 いつも私とルナとアヤノは、放課後にファミレスでご飯を食べながら三人でおしゃべりをしていた。その時のことを思い出すメニーだ。しかも今日はさらに、シズネがメンバーに増えている。そんなの、楽しいにきまってる。


 ハンバーグ、カレー、ラーメン、とんかつ。異世界にきて初めて食べるニホン食の味を思い浮かべた、私たちの脳がパンクしそうだった。


「ふー、美味しかった!」


 そして私たちは、それぞれが頼んだものを思いっきり堪能する。この宿屋には、長期間滞在するんだ。今日食べる機会のなかったものは、明日食べればいい。


「これはしばらく、ダイエットは中止よ!食堂のメニュー、全制覇してやるんだから!」


「そうだ~!いいこと思いついた!」


「どうしたの?アヤノ?」


 部屋に戻って食後の一休みをしながら当面の目標を立てる私に向かって、アヤノがイタズラを思いついたような顔で話しかけてくる。活動的なアヤノは、たまにこうして突拍子もないことを始めるクセがあった。


 ちなみに二人部屋に泊まることにした私たちは、今日は私とアヤノ組、そしてルナとシズネ組に部屋を分けている。


「ちょっと、宿屋の中でも探検してこよっと!」


 楽しそうに笑いながらそんなことを言い出したアヤノが立ち上がると、部屋から出る準備を始めていった。どうやら彼女は、宿屋の中を探検したいらしい。


 さすがにそれは良くないと思った私は、彼女に注意をうながす。意味もなく宿屋の中をうろついても、アマネに迷惑だろう。


「えー。大丈夫?……従業員以外は立入禁止の場所もあるしさぁ」


「私の隠密スキルなら、大丈夫よ!」


 しかしアヤノは私の言葉に対して自信満々に宣言しながら、一人で宿屋の探検に出かけてしまった。


 でも、たしかにアヤノが持つ隠密スキルなら、誰かに見つかることはないだろう。


 それにいたずら好きだけど根はいい子なアヤノが、何か悪いことをするとは思えない。単純に、彼女は色々と部屋を見て回りたいだけだろう。


 また、アヤノは逃げ足が速い。だから、誰かに見つかりそうになったら彼女はすぐに部屋に戻ってくるはずだ。


 そう考えた私は、そのままアヤノを見送ることにする。


「うーん……遅いわね……」


 しかし私の予想と違って、しばらく経ってもアヤノは戻ってこない。もしかして、何かトラブルに巻き込まれたのかも。


 そう心配になった私は、別の部屋で休んでいるルナとシズネを残して宿屋の中を探しに出てみる。


 こういうときは、宿屋の店主であるアマネに相談したほうがいい。彼に無断で宿屋内をうろついていたら、私もアヤノの二の舞になる。


 そう考えながら、私は宿屋の中をアマネの自室に向かって歩いていく。


 そして私がアマネの部屋をおとずれると、ドアをノックして彼の返事を待った。部屋の中からは、特に何も聞こえない。案外、この宿屋は防音がしっかりしているようだ。


 でも、部屋にずっと戻らないアヤノのことが心配だった私は、アマネに対してドア越しのまま要件を伝えることにする。


 ――トントン!


「アマネ、いるー?」


「……ふぅぅぅぅぅ♡……うぅぅぅぅぅっ♡……んっ♡……あっ♡」


 ……ニュル♡……ニュル♡


 アヤノが早く見つかるといいな。ドアの前でアマネの返事を待ちながら、私はそんなことを思った。


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