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第3章
第53話 グレオールとロイの思惑
ロイ視点
「……んぐぅぅぅっ……ん゛あ゛っ」
「あーあ。このオモチャにも飽きたなぁ」
僕は狩場として使っている秘密の地下室で、ため息をつきながらそんなことをつぶやく。
帝国貴族として生まれた選ばれし僕とグレオールは、最近、とある遊びにハマっていた。
それは、下賤な平民に二人同時に求婚をして、どちらが先に釣れるかという遊びだ。
下等な平民に高貴な貴族である僕たちが求婚するなんてありえないのに、僕たちの言葉を本気にした馬鹿な女たちがたくさん釣れておもしろい。
そして今日も、僕たちの言葉に騙された女が、僕たちの秘密基地にのこのことやってきたというわけだ。
二人っきりでこっそりと会いたいと伝えれば、獲物の方から誰にも見つからないように狩場までやってきてくれる。だから、馬鹿な平民が行方不明になっても、すぐに事件は発覚しない。
そして地下室に獲物を監禁したあとは、楽しい時間が待っている。
僕たちのアリバイも作りやすいし、証拠を簡単に隠滅できる最高の遊びだった。
そうして証拠を残さないように平民を監禁しながら、僕とグレオールは色々なことをして遊んでいるのだ。
そして僕たちの遊びには、もう一つのルールがある。
それは、僕とグレオールの二人が同時に求婚をして、どちらか選ばれた方が先に馬鹿な女で遊ぶことができる、というルールだ。
残念なことに、今回求婚に成功したのはグレオールだった。馬鹿な平民が僕ではなくグレオールの名前を嬉しそうに呼びながら建物に入ってきたときには、虫唾が走りそうになった。
「ロイ様。それでは、俺たちがそいつで遊んでもいいんですか?」
「ああ。好きにすれば」
「いやああああああ!やめてええええええ!」
そして、グレオールのお古になった中古女でストレスを発散し終わった僕は、今度は興奮しきった護衛たちに獲物をゆずることにする。
僕とグレオールの護衛たちも、この遊びの一員だ。彼らには、ゴミとなった平民の処理も任せている。高貴な僕たちが、そんな汚いことなんてできないからな。
こうして貴族に尽くす平民にはご褒美を与えながら、同じく平民をオモチャにして遊ぶ。選ばれし生まれの帝国貴族にしかできない、高貴な遊びだった。
「それにしても、ソラにはむかついたなー」
「ああ。あいつは八つ裂きにしても、全然もの足りない」
今日の遊びも一段落した僕は、僕たちの護衛に遊ばれる獲物があげた叫び声を遠くに聞きながら、一足先に休憩していたグレオールに話しかけることにする。
実は僕とグレオールは、最近ターゲットにしていたソラという女に強い怒りを覚えていた。
あの女は、平民のくせに高貴なエルドス帝国貴族である僕とグレオールが求婚をしても、いっこうに釣れずにいる。
だからこの狩場で、あいつをオモチャにして遊ぶことができないのだ。
僕たちの遊びの、初めての失敗である。あの女のことを思い出すと、気が狂いそうになるくらいに怒りがわいてきしまう。
「異世界の勇者とやらをこの場所で思う存分に味見してみたかったのに、残念ですね」
「下等な平民である存在が、俺とロイからの求婚をコケにしたのだ。あいつには、厳罰をくださなくてはならないだろう」
そして僕たちは、そのはらわたが煮えくり返りそうな怒りを発散する機会をまっていた。
しかし、勇者といってもやはり平民。ただの馬鹿である。
思いがけない場面で、ソラたち四人組に厳罰を下す機会がやってきたのだ。
「さて。そろそろ、ソラたちのことを味見しに向かいますか」
「ああ。早く、あいつらの泣き叫ぶ声を聞きたいもんだ」
最近出現したダンジョンに故郷の調味料が産出することを知ったソラたち退魔忍者の一行は、僕たちの誘いに乗って、帝国から抜け出してダンジョン探索へと向かった。
そのときに彼女たちをそそのかすことに成功した僕とグレオールは、彼女たちが帝国政府に提出した外出計画書を捏造している。
つまり、僕たちが退魔忍者の一行をこれからオモチャにして行方不明にしても、誰にも真実がわからないのだ。
今回も、獲物の方からわざわざ僕たちの犠牲者になりにやってきてくれた。
証拠も、隠滅し放題である。これだから、高貴な帝国貴族はやめられない。生まれ持った権力が違うのだ。
いつも獲物にしている平民と違い、国が勇者として祭り上げている彼女たちをオモチャにすれば、僕たちにもなにかしらのトラブルが起きるかもしれないが、今回の計画によりアリバイを捏造することが可能になった。
そして、僕たちの外出計画書も、もちろん、偽造したものを提出している。
あとは素知らぬ顔でソラたち四人をダンジョン内でオモチャにして遊んでから、この国に帰ってくるだけだ。
ダンジョン内で楽しい遊びをしてしまえば、ゴミ処理はダンジョンが勝手にやってくれるだろう。ダンジョン内で生まれた死体は、ダンジョンが吸収してくれるという
性質を持っているからだ。
まさに、僕たちの獲物になるために、ソラたちはダンジョンへと旅立ったといってもいい。
「ソラたちをオモチャにして遊ぶの、楽しみだなー」
「ロイ様。俺たちにも、あとで遊ばせてくれるんですよね?」
「ああ。ゴミ処理をきちんとしてくれれば、僕たちが遊んだあとのお古を好きに使っていいよ」
「ひゃっほー!前からあの勇者たち、美人だし遊んでみたいと思ってたんだよなー!しかも、巨乳ぞろい!今から、楽しみだぜ!」
国が厳重に管理している美人勇者をオモチャにして遊ぶことができると聞いた僕たちの護衛も、今回の計画に対して乗り気になっていた。
勇者たちは高い戦闘能力と強いスキルを持っているが、隙を見て奴隷の腕輪を付けてしまえば抵抗ができなくなる。戦闘力など関係ない。僕たちは、あいつらで好き勝手に遊び放題なのだ。
このときのために、今まで僕とグレオールは、平民であるソラたちような下等な存在と信頼関係を築くふりをしてきた。
僕たちに裏切られたとわかって泣き叫ぶソラたちをオモチャにして遊ぶ未来を想像すると、今から興奮してしまってたまらない。
「やあ、ソラ。ダンジョン探索の調子はどうだい?」
そして僕とグレオールは、共犯者の護衛たちを引き連れて、ダンジョンへとやってきた。
無事に書類の偽造にも気づかれることはなかったし、帝国から秘密裏に僕たちを護衛するために尾行してきた影の者たちも仲間に引き込んだ。
護衛の者たちは、いまから女勇者たちを使って好き勝手に遊ぶことができるという現実を前に、目を血走らせながら興奮してしまっている。
「ソラ、僕たちがいないあいだ、他の男と、いけないことはしなかったろうね?」
「ああ。俺が結婚して、ソラの初夜をもらうのだ。それなのに、俺以外の男と一夜をともになど、するわけないよな?」
「……うん♡……ナニも♡……してない♡……からぁ♡……やばい♡……さっき♡……中に出されたの♡……垂れてきてる♡」
「ソラ、なにか言ったかい?」
「……う、ううん♡……なにも♡……イッて♡……ない♡……なんで♡……こんなときに♡……アマネは♡……中に入れた♡……スライムを♡……遠隔操作なんて♡……するのよぉ♡」
……グチュ♡グチュ♡グチュ♡
「~~っ♡~~っ♡――っ♡――っ♡――っ♡」
そして僕とグレオールは、これから僕たちの遊びの犠牲者になるということを知らないソラたちと、ダンジョンの前に建設された宿屋で再開を果たした。
ソラたちをオモチャにして遊ぶ計画が、順調に進んできている。
僕とグレオールは心の中で彼女たちを馬鹿にしながらも、計画の最終段階で、ボロを出して失敗しないように笑顔をとりつくろってソラたちとの会話を続けていった。
僕たちの本性をさらけ出すのは、もう少しあとのお楽しみだ。
ソラたちが顔中を涙でグチャグチャに濡らして泣き叫ぶ姿を見るのが、今から楽しみでしかたがない。
「ソラ、さっそくだけど、僕たちとダンジョン探索に出かけようよ」
そして僕たちは、今回の遊びの犠牲者として選ばれたソラたちを引き連れて、ダンジョンへと向かうことにする。
「それじゃあ、ソラ。部屋に戻って準備を終えたら、宿屋の入り口に集合ということで」
「……うん♡……わかった♡……すぐに♡……イクぅ♡……ねっ♡」
ようやく、待ちわびた計画の始まりだ。
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