124 / 140
第六章.醜い■■の■
12.醜い魔物の子
しおりを挟む
「少女よ、止まれ」
「おっとと……急になによ?」
あと一つを破壊すればそれで終わり……というところで蝸牛に止められてしまう。これまで多数の魔法使い達の追撃を逃げに徹する事で凌いで来たといっても全身満身創痍なのに変わりはない……ここで足を止めていたら追撃を受けてしまう。
でも蝸牛を見る限り、言っても聞かなそうだし……そもそも目覚めてから彼の考えている事がさっぱり分からない。
「追撃は心配しなくて良い……それよりも目の前の老婆に気を配れ」
「……老婆?」
蝸牛に言われ目の前を注視する……太陽の光が真上から降り注ぐ晴天の真昼間、透き通った空気を通って至る日光を反射する海とそれを隔てる海岸線……その前で大量に咲き誇るチューリップの花畑で我が物顔で佇んでいるのは──
「──お婆ちゃん?」
「……」
バスで出会ったアンジュの昔馴染みで、今私の背に背負っている蝸牛を救ってくれた人物でもある……そんな人物が──『領域』を展開している。
「……」
『領域』……グリシャの使用した城の様な……その場で魔法使い達の職能に寄る閉じられた空間を展開し、その場自体を無理やり〝偉大なる大地〟に近付ける事で自身の位階を跳ね上げる大魔法……その場の魔法使い全員が強化される訳ではないけれど、ガナン人ではない私には空気すら微弱な毒と変わりがない。
……確かにこんな空間に閉じ込めれてたら、後ろからの追撃なんて気にする必要はないし、気にしてなんていられない。
「お婆ちゃん、どうして……?」
「なんだ、知り合いか?」
「……気を失っていた貴方を治療してくれた人よ」
「そうか、老婆よ感謝する」
「……えぇ」
……本当に感謝しているのかしら? 表情どころか声のトーンもまったく変わらないから分からないわ……一応はこう、なんかないのかしら? 形だけでも態度に出すという事をした方が良い気がする。
「良いよ良いよ、感謝の言葉さえ貰えればそれでね……」
「……」
「まぁ、だからってこの〝種〟は渡せないけどねぇ」
「それはっ?!」
お婆ちゃんが持っているのはこの領地を海に沈めかねないという敵が用意した物……それをなぜお婆ちゃんが持ってて、私の邪魔をするの? 突然の裏切りに動揺が隠せない。
なぜ? なぜお婆ちゃんが……あんなに優しくて、それでいてアンジュも懐いていたのに……どうして。
「ふむ、少女よ……あの老婆がどんな人物だったかは知らんがな、少なくともあの者は私の知っている人物だぞ」
「どういうこと……?」
いつもは無表情で、相手に感謝を伝える時ですらピクリとも表情筋を動かさなかった蝸牛が目を細めながらお婆ちゃんを見つめる……その目には本当に薄く〝懐かしさ〟と〝恨み〟の感情が見て取れる。
「そうだろう? ──アンナ・スコルピエ・オラニエ=ナッサウ・ホラン=ドよ」
「…………ふふふ」
その聞き慣れない名を蝸牛が口にした途端、それまでどこか上の空で海を眺めていたお婆ちゃんが肩を震わせて笑い出す……その異様な雰囲気に警戒し、身構える。
あれはお婆ちゃんじゃない……私の知るお婆ちゃんではない……多分だけれど──
「──魔物化、してる」
年老いた魔法使いはそれまでの生涯で取り込んで来た魔物や同胞の記憶や魂と自身のそれとの区別が付かなくなる……そのうち自己を見失い、内側に抑え込んでいた人格が顔を出す。……そして多数の『願い』を背負った魔物へと変貌を遂げる。
「そうだ。まさかアンナ……お前がその器の老婆に討伐されていたとはな」
「……本当に貴方のこと嫌いだわ。今までぐっすりすやすやだった癖に」
「誰のせいだと思っている?」
「私よ、私に決まってるでしょ? 貴方の事が嫌いで餌にしたんだから……むしろなんで死んでないのよ」
……ちょっと、私を置いて二人だけの会話をしないでくれる? 今私は親切にしてくれた人が魔物になるからどうかの瀬戸際で心中穏やかじゃないんだけれど? 自己を見失いかけたお婆ちゃんの内側から現れた魔物と知り合いみたいだけど、私は全然知らないからね?
「少女よ気を付けるがいい……アイツは元〝魔人〟だ、魔物でありながら理性と自己の再確立を成した正真正銘の人類の敵だ」
「──っ?!」
一気に全身の鳥肌が立つのが分かる……手足が震え、呼吸もおかしくなる……構えたはずの猟犬の切っ先が震えて狙いが定まらない……師匠に拾われたばかりの時のトラウマが蘇る。
……あれと同じ敵? 今の私では絶対に勝てない。師匠が戦ってた姿を見てる事さえ出来ず、頭を抱えて震える事しか出来なかった。
「魔性に堕ち、理性を取り戻してもなおその欲に果てはなく、今まさにまた現世に舞い戻ろうとする強欲の化身よ……遠慮すること無く殺せ」
「嫌だよ、私はお兄ちゃんに会いたいの」
「……会わすと思うのか?」
「……会うよ?」
どうする……? もう相手は『領域』を展開してしまっている……この場から逃げ出す事は不可能に近い。それに脱出が出来ても待ち伏せした追っ手の魔法使い達からリンチされるだけね…………嫌だ、怖い。
「少女よ、あの愚か者を殺さねばお前も領民も死ぬぞ」
「で、でも魔人なんて……」
「案ずる事はない、まだ奴は器である老婆を掌握できておらん……それに私も手伝おう」
「……大丈夫なの?」
「少女次第だな」
……そっか……殺るかしない、か……正直まだ出会ってそんなに経ってない蝸牛から『大丈夫』だと言われてもちっとも安心出来ないし、恐怖は依然として大きいけれど……大丈夫、私にはクレルが着いてるもの。
「……少女じゃないわ」
「? なんだ?」
大きく深呼吸……心を落ち着け、両頬を叩いて気合いを入れる。突然の私の奇行にこの場の二人が注目しているのが分かる……蝸牛はともかく、魔人に注目されるのは肝が冷えるけれど、気合いを入れるには丁度良いかもね。ついでに口上でも述べてしまいましょう。
「私の名前は──アリシア・スカーレット! スカーレット男爵家当主にして、レナリア帝国皇帝直轄組織、特別対魔機関バルバトス所属狩人! 階級は准尉! そして──」
お婆ちゃんの向こう側に居る魔人は心底詰まらなそうに、蝸牛は目を細め、心做しか柔らかく見守ってくれる中……精一杯に声を張り上げる。
恐怖を、震えを、不安を、懸念を、焦燥を……全てを吹き飛ばし、今一度思い出して自身を奮い立たせる。
「──魔法使いの男の子を愛する一人の女よッ!! 覚えておきなさいッ!!」
「よくぞ吠えたぞ、アリシアァ!!」
私の背の上で左手の指を三本引き抜き、私に血が掛かるのもお構いなしに魔法を行使した蝸牛が光の粒子となって私の中に宿るのを感じる。……感覚で彼が私の中で荒れ狂う揺り戻しや魔力を制御し、魔人の『領域』による毒を中和してくれている事が分かる。
なるほど、これなら私は全力どころか『覚醒』を使用することによるデメリットと制限時間を気にしなくて済む……全ては蝸牛が引き受けてくれる。
『ただ顔を赤くしなかったら満点だったな』
「……うるさい」
『その魔法使いの男の子本人を前にしたらどうなるのやら』
「いや本当にうるさいから!」
良いのよ! 私だって自分でこのくらいで赤面してどうするんだって思ってわよ! でも仕方ないじゃない! 恥ずかしいんだもの!
「吐き気がするわね」
「ふん! 私は最高の気分よ!」
「あっそ死んで」
「無理ね!」
少なくともクレルとまた会うまでは絶対に死んでなんかやらないんだから! そもそもこの胸の心臓はクレルから貰った借り物だから、私自身に死を選ぶ権利なんてないのよ!
「『──大地を踏み歩くは我らが空 褐色の幼子に血を捧ぐ』」
「『──我が欲に果てはなく 確かな理性を以て大地に希う』」
──魔法を行使する魔人に、なけなしの勇気を振り絞って突撃する。
▼▼▼▼▼▼▼
「おっとと……急になによ?」
あと一つを破壊すればそれで終わり……というところで蝸牛に止められてしまう。これまで多数の魔法使い達の追撃を逃げに徹する事で凌いで来たといっても全身満身創痍なのに変わりはない……ここで足を止めていたら追撃を受けてしまう。
でも蝸牛を見る限り、言っても聞かなそうだし……そもそも目覚めてから彼の考えている事がさっぱり分からない。
「追撃は心配しなくて良い……それよりも目の前の老婆に気を配れ」
「……老婆?」
蝸牛に言われ目の前を注視する……太陽の光が真上から降り注ぐ晴天の真昼間、透き通った空気を通って至る日光を反射する海とそれを隔てる海岸線……その前で大量に咲き誇るチューリップの花畑で我が物顔で佇んでいるのは──
「──お婆ちゃん?」
「……」
バスで出会ったアンジュの昔馴染みで、今私の背に背負っている蝸牛を救ってくれた人物でもある……そんな人物が──『領域』を展開している。
「……」
『領域』……グリシャの使用した城の様な……その場で魔法使い達の職能に寄る閉じられた空間を展開し、その場自体を無理やり〝偉大なる大地〟に近付ける事で自身の位階を跳ね上げる大魔法……その場の魔法使い全員が強化される訳ではないけれど、ガナン人ではない私には空気すら微弱な毒と変わりがない。
……確かにこんな空間に閉じ込めれてたら、後ろからの追撃なんて気にする必要はないし、気にしてなんていられない。
「お婆ちゃん、どうして……?」
「なんだ、知り合いか?」
「……気を失っていた貴方を治療してくれた人よ」
「そうか、老婆よ感謝する」
「……えぇ」
……本当に感謝しているのかしら? 表情どころか声のトーンもまったく変わらないから分からないわ……一応はこう、なんかないのかしら? 形だけでも態度に出すという事をした方が良い気がする。
「良いよ良いよ、感謝の言葉さえ貰えればそれでね……」
「……」
「まぁ、だからってこの〝種〟は渡せないけどねぇ」
「それはっ?!」
お婆ちゃんが持っているのはこの領地を海に沈めかねないという敵が用意した物……それをなぜお婆ちゃんが持ってて、私の邪魔をするの? 突然の裏切りに動揺が隠せない。
なぜ? なぜお婆ちゃんが……あんなに優しくて、それでいてアンジュも懐いていたのに……どうして。
「ふむ、少女よ……あの老婆がどんな人物だったかは知らんがな、少なくともあの者は私の知っている人物だぞ」
「どういうこと……?」
いつもは無表情で、相手に感謝を伝える時ですらピクリとも表情筋を動かさなかった蝸牛が目を細めながらお婆ちゃんを見つめる……その目には本当に薄く〝懐かしさ〟と〝恨み〟の感情が見て取れる。
「そうだろう? ──アンナ・スコルピエ・オラニエ=ナッサウ・ホラン=ドよ」
「…………ふふふ」
その聞き慣れない名を蝸牛が口にした途端、それまでどこか上の空で海を眺めていたお婆ちゃんが肩を震わせて笑い出す……その異様な雰囲気に警戒し、身構える。
あれはお婆ちゃんじゃない……私の知るお婆ちゃんではない……多分だけれど──
「──魔物化、してる」
年老いた魔法使いはそれまでの生涯で取り込んで来た魔物や同胞の記憶や魂と自身のそれとの区別が付かなくなる……そのうち自己を見失い、内側に抑え込んでいた人格が顔を出す。……そして多数の『願い』を背負った魔物へと変貌を遂げる。
「そうだ。まさかアンナ……お前がその器の老婆に討伐されていたとはな」
「……本当に貴方のこと嫌いだわ。今までぐっすりすやすやだった癖に」
「誰のせいだと思っている?」
「私よ、私に決まってるでしょ? 貴方の事が嫌いで餌にしたんだから……むしろなんで死んでないのよ」
……ちょっと、私を置いて二人だけの会話をしないでくれる? 今私は親切にしてくれた人が魔物になるからどうかの瀬戸際で心中穏やかじゃないんだけれど? 自己を見失いかけたお婆ちゃんの内側から現れた魔物と知り合いみたいだけど、私は全然知らないからね?
「少女よ気を付けるがいい……アイツは元〝魔人〟だ、魔物でありながら理性と自己の再確立を成した正真正銘の人類の敵だ」
「──っ?!」
一気に全身の鳥肌が立つのが分かる……手足が震え、呼吸もおかしくなる……構えたはずの猟犬の切っ先が震えて狙いが定まらない……師匠に拾われたばかりの時のトラウマが蘇る。
……あれと同じ敵? 今の私では絶対に勝てない。師匠が戦ってた姿を見てる事さえ出来ず、頭を抱えて震える事しか出来なかった。
「魔性に堕ち、理性を取り戻してもなおその欲に果てはなく、今まさにまた現世に舞い戻ろうとする強欲の化身よ……遠慮すること無く殺せ」
「嫌だよ、私はお兄ちゃんに会いたいの」
「……会わすと思うのか?」
「……会うよ?」
どうする……? もう相手は『領域』を展開してしまっている……この場から逃げ出す事は不可能に近い。それに脱出が出来ても待ち伏せした追っ手の魔法使い達からリンチされるだけね…………嫌だ、怖い。
「少女よ、あの愚か者を殺さねばお前も領民も死ぬぞ」
「で、でも魔人なんて……」
「案ずる事はない、まだ奴は器である老婆を掌握できておらん……それに私も手伝おう」
「……大丈夫なの?」
「少女次第だな」
……そっか……殺るかしない、か……正直まだ出会ってそんなに経ってない蝸牛から『大丈夫』だと言われてもちっとも安心出来ないし、恐怖は依然として大きいけれど……大丈夫、私にはクレルが着いてるもの。
「……少女じゃないわ」
「? なんだ?」
大きく深呼吸……心を落ち着け、両頬を叩いて気合いを入れる。突然の私の奇行にこの場の二人が注目しているのが分かる……蝸牛はともかく、魔人に注目されるのは肝が冷えるけれど、気合いを入れるには丁度良いかもね。ついでに口上でも述べてしまいましょう。
「私の名前は──アリシア・スカーレット! スカーレット男爵家当主にして、レナリア帝国皇帝直轄組織、特別対魔機関バルバトス所属狩人! 階級は准尉! そして──」
お婆ちゃんの向こう側に居る魔人は心底詰まらなそうに、蝸牛は目を細め、心做しか柔らかく見守ってくれる中……精一杯に声を張り上げる。
恐怖を、震えを、不安を、懸念を、焦燥を……全てを吹き飛ばし、今一度思い出して自身を奮い立たせる。
「──魔法使いの男の子を愛する一人の女よッ!! 覚えておきなさいッ!!」
「よくぞ吠えたぞ、アリシアァ!!」
私の背の上で左手の指を三本引き抜き、私に血が掛かるのもお構いなしに魔法を行使した蝸牛が光の粒子となって私の中に宿るのを感じる。……感覚で彼が私の中で荒れ狂う揺り戻しや魔力を制御し、魔人の『領域』による毒を中和してくれている事が分かる。
なるほど、これなら私は全力どころか『覚醒』を使用することによるデメリットと制限時間を気にしなくて済む……全ては蝸牛が引き受けてくれる。
『ただ顔を赤くしなかったら満点だったな』
「……うるさい」
『その魔法使いの男の子本人を前にしたらどうなるのやら』
「いや本当にうるさいから!」
良いのよ! 私だって自分でこのくらいで赤面してどうするんだって思ってわよ! でも仕方ないじゃない! 恥ずかしいんだもの!
「吐き気がするわね」
「ふん! 私は最高の気分よ!」
「あっそ死んで」
「無理ね!」
少なくともクレルとまた会うまでは絶対に死んでなんかやらないんだから! そもそもこの胸の心臓はクレルから貰った借り物だから、私自身に死を選ぶ権利なんてないのよ!
「『──大地を踏み歩くは我らが空 褐色の幼子に血を捧ぐ』」
「『──我が欲に果てはなく 確かな理性を以て大地に希う』」
──魔法を行使する魔人に、なけなしの勇気を振り絞って突撃する。
▼▼▼▼▼▼▼
0
あなたにおすすめの小説
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
神様、ちょっとチートがすぎませんか?
ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】
未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。
本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!
おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!
僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。
しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。
自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。
へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/
---------------
※カクヨムとなろうにも投稿しています
金眼のサクセサー[完結]
秋雨薫
ファンタジー
魔物の森に住む不死の青年とお城脱走が趣味のお転婆王女さまの出会いから始まる物語。
遥か昔、マカニシア大陸を混沌に陥れた魔獣リィスクレウムはとある英雄によって討伐された。
――しかし、五百年後。
魔物の森で発見された人間の赤ん坊の右目は魔獣と同じ色だった――
最悪の魔獣リィスクレウムの右目を持ち、不死の力を持ってしまい、村人から忌み子と呼ばれながら生きる青年リィと、好奇心旺盛のお転婆王女アメルシアことアメリーの出会いから、マカニシア大陸を大きく揺るがす事態が起きるーー!!
リィは何故500年前に討伐されたはずのリィスクレウムの瞳を持っているのか。
マカニシア大陸に潜む500年前の秘密が明らかにーー
※流血や残酷なシーンがあります※
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
慈愛と復讐の間
レクフル
ファンタジー
とある国に二人の赤子が生まれた。
一人は慈愛の女神の生まれ変わりとされ、一人は復讐の女神の生まれ変わりとされた。
慈愛の女神の生まれ変わりがこの世に生を得た時、必ず復讐の女神の生まれ変わりは生を得る。この二人は対となっているが、決して相容れるものではない。
これは古より語り継がれている伝承であり、慈愛の女神の加護を得た者は絶大なる力を手にするのだと言う。
だが慈愛の女神の生まれ変わりとして生を亨けた娘が、別の赤子と取り換えられてしまった。
大切に育てられる筈の慈愛の女神の生まれ変わりの娘は、母親から虐げられながらも懸命に生きようとしていた。
そんな中、森で出会った迷い人の王子と娘は、互いにそれと知らずに想い合い、数奇な運命を歩んで行くこととなる。
そして、変わりに育てられた赤子は大切に育てられていたが、その暴虐ぶりは日をまして酷くなっていく。
慈愛に満ちた娘と復讐に駆られた娘に翻弄されながら、王子はあの日出会った想い人を探し続ける。
想い合う二人の運命は絡み合うことができるのか。その存在に気づくことができるのか……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる