136 / 140
第七章.哀哭の船
7.貴方になら──
しおりを挟む
「くっ……はぁ……」
突然に倒れてしまったクレルを背負いながら歩く……首から下げた羅針盤の反応からして、先ほどクレルの身体を乗っ取った正体不明の彼が飛ばした魔物はまだ近くに──この船に居るのでしょう。
無限に湧き出て来る白い粘体にもビクビクとしながら歩く……肩を痛めてしまい、ダランとして持ち上がらない左手で猟犬を握り締め、傷口から流れる血を捧げる事で周囲の敵を蒸発させていく。
「うっ……」
……さすがに失血が多かったかも知れないわね、立ちくらみがしてきたわ。
これ以上無計画に血を捧げるのも後々を考えたら絶対に不味いし、何処か……何処か休める場所を探さないと……休めなくて良いから、せめて一方向だけ注意していれば良いような地形があれば……クレルを寝かせながら迎撃できるのに。
「……あそこが良さそう、ね」
魔物に襲撃された場所から暫く歩いて久方ぶりに見つけた小部屋……罠なんかで無ければ、やっとゆっくりとクレルを寝かせてあげることができる。
「もう少し……もう少しだからね……」
すぐ近くにあるクレルの、未だに目を覚まさないその顔にそっと……首を傾げて寄り添うように自分の顔を近付ける。
クレルが無茶をして、無理な魔法行使をしなければ私は今ごろあの魔物に殺されていた……彼はいつもそうやって私を助けてくれる。
本当だったら七年前の魔物災害の時に私は一度死んでいるはずだった……けれどクレルは私を生かしてくれた。
「……」
チラリと持ち上がらない左腕を見る……他者の魔力に直接侵されて酷い有様だけれど、それでも少しずつぐじゅぐじゅと音を立てながら修復してくれている……彼は私の傍に居ない時でも守って助けてくれていた。
彼が守ってくれなければ私はグリシャや元魔人に殺されるか、連れ去られるか……どっちにしろ今この場で五体満足では居られなかったでしょう。
「……今度は私が守るからね」
小部屋の中を確認してからそっと、クレルを壁際に寝かせる……眠る彼の頬を撫でて、そのまま私は扉を閉めてからクレルを背後に猟犬を構える。
絶対にここから先へは行かせないんだから……どれだけの数の敵が攻めてこようとも、絶対にクレルには指一本も触れさせないんだから。
「さぁ……来るなら来なさい」
▼▼▼▼▼▼▼
「──っと、危ない」
……いけない、一瞬だけ意識が飛んでしまった……ホラド伯爵領における元魔人に一方的にやられた戦闘から立て続けでほぼ休む暇が無かったし、やはりダメージも大きい。
「……深夜三時、か」
表面に罅が入ってしまった懐中時計と、この船に飲み込まれてからの体感時間からしてそのくらいでしょう……今の今までろくに飲食や睡眠を摂ってないのだから、意識が飛びそうになるのも仕方のない事かも知れないわね。
惰性で手を動かし、扉の隙間から侵入しようとして来た粘体をジュッと焼きながら自分の舌を噛み、痛みで目を無理やり覚ます。
「眠っちゃダメ眠っちゃダメ眠っちゃダメ眠っちゃダメ眠っちゃ──」
今ここで私が眠ってしまったら、誰がクレルを守ると言うの……力が抜けて地に着く膝を拳で叩いて喝を入れ、床に突き刺した猟犬に寄っかかる事で立ち続ける……朦朧とする私の意識とは裏腹に、相棒はきちんと仕事をしてくれる。
粘体である彼らも夜になれば活動を休止するのか今現在はあまり襲って来ず、たまに威力偵察とばかりに顔を出す程度なのが不幸中の幸いかしらね。
「わ、わたっ……私が眠っ、ちゃ……ダメ、よ……」
心做しかクレマンティーヌの炎も小さくなってきている様な気がして……このままじゃ本当に不味いなというのが分かってしまう。
せめてクレルが……彼が目覚めてくれるまで立ち続けるのよ……こんな危険な場所で二人して意識を失うなんて自殺する様な──
「……クレル?」
──唐突に肩に置かれる手にビックリして振り返れば、自分の目線よりも少し高い位置にある彼の顔が見える。
「目が覚めたの? 身体は痛くない? もう平気なの?」
急いで身体の向きを変え、彼の頬に手を当てて未だに虚ろな深紅の瞳を覗き込む。
扉を見張らないといけないなんて事はすぐさま頭の片隅に追いやられてしまって……もう完全に思考能力が落ちてしまっているのが分かる。
「……クレル?」
呼び掛けても何も反応を示さない彼を見て胸が不安に締め付けられる……まさか魔法の揺り戻しがキツイのだろうか? それともまだあの正体不明の彼がクレルの身体に居座っているのだろうか?
「ま、まだ寝てた方が──きゃあっ?!」
突然に彼に引き倒され、床に転がされる……もはや今の私の体力や腕力では受け身を取ることすら出来ずにとてつもなく強い力で抑え込まれる。
「く、クレル……? どうしたの……?」
寝惚けた思考の底で『キャッー! クレルに押し倒されちゃったー!』という言葉が過ぎってしまったり、『もう全然腕力では勝てそうにないのね……』なんて落ち込んでしまったり、グルグルと混乱するけれど、それよりも……彼に対する心配が勝ってしまう。
「み、ず……」
「……水? 喉が乾いてるの?」
確か水ならクレルのすぐ側に置いてあったはずで……彼を寝かせていた壁際を見ようと目線を動かして──
「いっ?!」
──不意に首筋に走る痛みに身体が硬直して動けなくなる。
「痛い……クレル痛いよ……」
「……ゴクッ……ゴクッ」
横目で覗き見てみれば、クレルは未だに虚ろな瞳で私の首筋に噛み付き──そのまま血を啜っていく。
その尋常じゃない様子に恐怖と心配で胸がいっぱいになる……こんなケースは初めてで、どうすれば良いのかさっぱり分からない。
「そん、なに……喉が乾いて……いた、の……?」
「……ゴクッ……ゴクッ」
私の問い掛けに何も答えずに、彼は一心不乱に私の血を少しずつ啜っていく……何かに取り憑かれてしまったかの様に、脅されてしまったかの様に……虚ろな瞳に涙を浮かべながら血を啜っていく。
そんな彼を見て、私は……ドンドン落ちていく思考能力に促されるままに手を動かす。
「──いいよ。そのまま飲んでも」
「……っ」
あぁ、ダメだ……瞼が落ちていく……このままのクレルを一人にしたら、もしかしたら敵に殺されてしまうかも知れないというのに……ドンドン重たくなって来る。
必死に眠気に抗いながらクレルの頭を優しく撫で、頭をさらに自分の首筋に押し付けるように抱え込む。
「クレ、ルは……今まで頑張っ、て……来たもん、ね……私を、守っ……て、くれ……てた……もん、ね……」
あれ、私ちゃんと彼に言葉を伝えられているのかな……視界だけでなく、耳まで遠くなって来る。
「少、しくら……いは……お返ししな、い……とね……」
うーん、喉も掠れて聞くに耐えない聞き取りづらい声になってる気がするわね……もっとハッキリと、彼にこの気持ちを伝えなきゃいけいのに……ままならないものね。
「私……私、ね……クレ、ル……貴方に、なら……」
あぁ、もういよいよ時間がないなぁ……最後にこれだけでも伝え切れたら、そしたら──
「──食べられ、ても……良い、の……よ?」
──思い残す事はないのに、なんて……考えながら意識を完全に落とす。……最後にちゃんと伝えきれたかさえ、分からないままに。
▼▼▼▼▼▼▼
突然に倒れてしまったクレルを背負いながら歩く……首から下げた羅針盤の反応からして、先ほどクレルの身体を乗っ取った正体不明の彼が飛ばした魔物はまだ近くに──この船に居るのでしょう。
無限に湧き出て来る白い粘体にもビクビクとしながら歩く……肩を痛めてしまい、ダランとして持ち上がらない左手で猟犬を握り締め、傷口から流れる血を捧げる事で周囲の敵を蒸発させていく。
「うっ……」
……さすがに失血が多かったかも知れないわね、立ちくらみがしてきたわ。
これ以上無計画に血を捧げるのも後々を考えたら絶対に不味いし、何処か……何処か休める場所を探さないと……休めなくて良いから、せめて一方向だけ注意していれば良いような地形があれば……クレルを寝かせながら迎撃できるのに。
「……あそこが良さそう、ね」
魔物に襲撃された場所から暫く歩いて久方ぶりに見つけた小部屋……罠なんかで無ければ、やっとゆっくりとクレルを寝かせてあげることができる。
「もう少し……もう少しだからね……」
すぐ近くにあるクレルの、未だに目を覚まさないその顔にそっと……首を傾げて寄り添うように自分の顔を近付ける。
クレルが無茶をして、無理な魔法行使をしなければ私は今ごろあの魔物に殺されていた……彼はいつもそうやって私を助けてくれる。
本当だったら七年前の魔物災害の時に私は一度死んでいるはずだった……けれどクレルは私を生かしてくれた。
「……」
チラリと持ち上がらない左腕を見る……他者の魔力に直接侵されて酷い有様だけれど、それでも少しずつぐじゅぐじゅと音を立てながら修復してくれている……彼は私の傍に居ない時でも守って助けてくれていた。
彼が守ってくれなければ私はグリシャや元魔人に殺されるか、連れ去られるか……どっちにしろ今この場で五体満足では居られなかったでしょう。
「……今度は私が守るからね」
小部屋の中を確認してからそっと、クレルを壁際に寝かせる……眠る彼の頬を撫でて、そのまま私は扉を閉めてからクレルを背後に猟犬を構える。
絶対にここから先へは行かせないんだから……どれだけの数の敵が攻めてこようとも、絶対にクレルには指一本も触れさせないんだから。
「さぁ……来るなら来なさい」
▼▼▼▼▼▼▼
「──っと、危ない」
……いけない、一瞬だけ意識が飛んでしまった……ホラド伯爵領における元魔人に一方的にやられた戦闘から立て続けでほぼ休む暇が無かったし、やはりダメージも大きい。
「……深夜三時、か」
表面に罅が入ってしまった懐中時計と、この船に飲み込まれてからの体感時間からしてそのくらいでしょう……今の今までろくに飲食や睡眠を摂ってないのだから、意識が飛びそうになるのも仕方のない事かも知れないわね。
惰性で手を動かし、扉の隙間から侵入しようとして来た粘体をジュッと焼きながら自分の舌を噛み、痛みで目を無理やり覚ます。
「眠っちゃダメ眠っちゃダメ眠っちゃダメ眠っちゃダメ眠っちゃ──」
今ここで私が眠ってしまったら、誰がクレルを守ると言うの……力が抜けて地に着く膝を拳で叩いて喝を入れ、床に突き刺した猟犬に寄っかかる事で立ち続ける……朦朧とする私の意識とは裏腹に、相棒はきちんと仕事をしてくれる。
粘体である彼らも夜になれば活動を休止するのか今現在はあまり襲って来ず、たまに威力偵察とばかりに顔を出す程度なのが不幸中の幸いかしらね。
「わ、わたっ……私が眠っ、ちゃ……ダメ、よ……」
心做しかクレマンティーヌの炎も小さくなってきている様な気がして……このままじゃ本当に不味いなというのが分かってしまう。
せめてクレルが……彼が目覚めてくれるまで立ち続けるのよ……こんな危険な場所で二人して意識を失うなんて自殺する様な──
「……クレル?」
──唐突に肩に置かれる手にビックリして振り返れば、自分の目線よりも少し高い位置にある彼の顔が見える。
「目が覚めたの? 身体は痛くない? もう平気なの?」
急いで身体の向きを変え、彼の頬に手を当てて未だに虚ろな深紅の瞳を覗き込む。
扉を見張らないといけないなんて事はすぐさま頭の片隅に追いやられてしまって……もう完全に思考能力が落ちてしまっているのが分かる。
「……クレル?」
呼び掛けても何も反応を示さない彼を見て胸が不安に締め付けられる……まさか魔法の揺り戻しがキツイのだろうか? それともまだあの正体不明の彼がクレルの身体に居座っているのだろうか?
「ま、まだ寝てた方が──きゃあっ?!」
突然に彼に引き倒され、床に転がされる……もはや今の私の体力や腕力では受け身を取ることすら出来ずにとてつもなく強い力で抑え込まれる。
「く、クレル……? どうしたの……?」
寝惚けた思考の底で『キャッー! クレルに押し倒されちゃったー!』という言葉が過ぎってしまったり、『もう全然腕力では勝てそうにないのね……』なんて落ち込んでしまったり、グルグルと混乱するけれど、それよりも……彼に対する心配が勝ってしまう。
「み、ず……」
「……水? 喉が乾いてるの?」
確か水ならクレルのすぐ側に置いてあったはずで……彼を寝かせていた壁際を見ようと目線を動かして──
「いっ?!」
──不意に首筋に走る痛みに身体が硬直して動けなくなる。
「痛い……クレル痛いよ……」
「……ゴクッ……ゴクッ」
横目で覗き見てみれば、クレルは未だに虚ろな瞳で私の首筋に噛み付き──そのまま血を啜っていく。
その尋常じゃない様子に恐怖と心配で胸がいっぱいになる……こんなケースは初めてで、どうすれば良いのかさっぱり分からない。
「そん、なに……喉が乾いて……いた、の……?」
「……ゴクッ……ゴクッ」
私の問い掛けに何も答えずに、彼は一心不乱に私の血を少しずつ啜っていく……何かに取り憑かれてしまったかの様に、脅されてしまったかの様に……虚ろな瞳に涙を浮かべながら血を啜っていく。
そんな彼を見て、私は……ドンドン落ちていく思考能力に促されるままに手を動かす。
「──いいよ。そのまま飲んでも」
「……っ」
あぁ、ダメだ……瞼が落ちていく……このままのクレルを一人にしたら、もしかしたら敵に殺されてしまうかも知れないというのに……ドンドン重たくなって来る。
必死に眠気に抗いながらクレルの頭を優しく撫で、頭をさらに自分の首筋に押し付けるように抱え込む。
「クレ、ルは……今まで頑張っ、て……来たもん、ね……私を、守っ……て、くれ……てた……もん、ね……」
あれ、私ちゃんと彼に言葉を伝えられているのかな……視界だけでなく、耳まで遠くなって来る。
「少、しくら……いは……お返ししな、い……とね……」
うーん、喉も掠れて聞くに耐えない聞き取りづらい声になってる気がするわね……もっとハッキリと、彼にこの気持ちを伝えなきゃいけいのに……ままならないものね。
「私……私、ね……クレ、ル……貴方に、なら……」
あぁ、もういよいよ時間がないなぁ……最後にこれだけでも伝え切れたら、そしたら──
「──食べられ、ても……良い、の……よ?」
──思い残す事はないのに、なんて……考えながら意識を完全に落とす。……最後にちゃんと伝えきれたかさえ、分からないままに。
▼▼▼▼▼▼▼
0
あなたにおすすめの小説
いいえ、望んでいません
わらびもち
恋愛
「お前を愛することはない!」
結婚初日、お決まりの台詞を吐かれ、別邸へと押し込まれた新妻ジュリエッタ。
だが彼女はそんな扱いに傷つくこともない。
なぜなら彼女は―――
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
裁判を無効にせよ! 被告は平民ではなく公爵令嬢である!
サイコちゃん
恋愛
十二歳の少女が男を殴って犯した……その裁判が、平民用の裁判所で始まった。被告はハリオット伯爵家の女中クララ。幼い彼女は、自分がハリオット伯爵に陥れられたことを知らない。裁判は被告に証言が許されないまま進み、クララは絞首刑を言い渡される。彼女が恐怖のあまり泣き出したその時、裁判所に美しき紳士と美少年が飛び込んできた。
「裁判を無効にせよ! 被告クララは八年前に失踪した私の娘だ! 真の名前はクラリッサ・エーメナー・ユクル! クラリッサは紛れもないユクル公爵家の嫡女であり、王家の血を引く者である! 被告は平民ではなく公爵令嬢である!」
飛び込んできたのは、クラリッサの父であるユクル公爵と婚約者である第二王子サイラスであった。王家と公爵家を敵に回したハリオット伯爵家は、やがて破滅へ向かう――
※作中の裁判・法律・刑罰などは、歴史を参考にした架空のもの及び完全に架空のものです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
やり直し令嬢は箱の外へ、気弱な一歩が織りなす無限の可能性~夜明けと共に動き出す時計~
悠月
ファンタジー
これは、狭い世界に囚われ、逃げ続けていた内気な貴族令嬢が、あるきっかけで時間が巻き戻り、幼い頃へ戻った。彼女は逃げるように、過去とは異なる道を選び、また周囲に押されながら、徐々に世界が広がり、少しずつ強くなり、前を向いて歩み始める物語である。
PS:
伝統的な令嬢物語ではないと思います。重要なのは「やり直し」ではなく、「箱の外」での出来事。
主人公が死ぬ前は主に引きこもりだったため、身の回りに影響する事件以外、本の知識しかなく、何も知らなかった。それに、今回転移された異世界人のせいで、多くの人の運命が変えられてしまい、元の世界線とは大きく異なっている。
薬師、冒険者、店長、研究者、作家、文官、王宮魔術師、騎士団員、アカデミーの教師などなど、未定ではあるが、彼女には様々なことを経験させたい。
※この作品は長編小説として構想しています。
前半では、主人公は内気で自信がなく、優柔不断な性格のため、つい言葉を口にするよりも、心の中で活発に思考を巡らせ、物事をあれこれ考えすぎてしまいます。その結果、狭い視野の中で悪い方向にばかり想像し、自分を責めてしまうことも多く、非常に扱いにくく、人から好かれ難いキャラクターだと感じられるかもしれません。
拙い文章ではございますが、彼女がどのように変わり、強くなっていくのか、その成長していく姿を詳細に描いていきたいと思っています。どうか、温かく見守っていただければ嬉しいです。
※リアルの都合で、不定期更新になります。基本的には毎週日曜に1話更新予定。
作品の続きにご興味をお持ちいただけましたら、『お気に入り』に追加していただけると嬉しいです。
※本作には一部残酷な描写が含まれています。また、恋愛要素は物語の後半から展開する予定です。
※この物語の舞台となる世界や国はすべて架空のものであり、登場する団体や人物もすべてフィクションです。
※同時掲載:小説家になろう、アルファポリス、カクヨム
※元タイトル:令嬢は幸せになりたい
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる